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懊悩3※
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日は落ちて、室内には闇が訪れようとしていた。
床から冷えが忍び寄る。
何度目かにエミーユの中で達した後、マリウスはベッドから降りた。マリウスの肌からは蒸気が立ち上っていた。
マリウスは何度も精を放ち、興奮が薄まり、正気を取り戻しつつあった。
マリウスは暖炉の火を起こした。室内は温かな光に照らされて、暖気が冷えを覆っていく。
ベッドに戻るとぐったりとシーツに身を預けたエミーユの上半身を抱き起した。サイドテーブルの水差しの水をグラスに注ぐと、エミーユに口移しで水を与えた。エミーユはごくりと飲み込む。何度も口移しで飲ませてグラスを空にした。
エミーユは薄目を開けてマリウスを見ていた。
(エミーユを奪ってしまった。エミーユは抵抗していたのに)
無理矢理ではなかった。けれども、発情を起こす前のエミーユにはマリウスを受け入れる気持ちがないのは明らかだった。なのに、発情させて、そして、犯してしまった。
罪悪感はあった。
しかし、後悔はない。
(このままエミーユを俺のものにする。ごめん、エミーユ。でも、エミーユだって、俺を受け入れてくれるはずだ)
エミーユは内心では自分を受け入れているとの確信があった。
エミーユは呆けた顔でマリウスを見返していたが、マリウスに焦点が合うと目に深い情愛を灯らせた。
(エミーユ、あなただって深い部分で俺を求めているはずだ。俺に会いたかったと、言ってくれた。そして、愛情のこもる目で見てくれる)
「……ル、何が怖いの?」
その声音は、小屋で聞いたものだった。マリウスを守ろうとする庇護者の声。
(俺は怖がっているように見えるのか? ああ、俺は怖がりだ。あなたともう離れたくない。離れるのが怖い)
「エミーユ……、俺からいなくならないで……」
声に出せば、想いが募り、マリウスから次から次へと涙がこぼれ出てきた。
「ずっと一緒だよ。リベル……」
エミーユはそう言いながらマリウスに手を伸ばしてきた。その口元に笑みが浮かんでいる。
(リベル? 誰だっ………?)
「お父さんそっくりの可愛いリベル……」
(エミーユの子? 俺を息子と間違えてるのか……?)
エミーユはマリウスの頭に手を差し入れて撫でてきた。それは優しく撫でてきた。
(エミーユ……! エミーユの俺を優しく撫でる手、俺はこの手に飢えていた、飢え続けていた)
マリウスは胸に抱えたエミーユをそっとベッドに下ろした。今度はエミーユの胸にかきついた。泣き声を上げる。
「うっ……、エミーユ……。もう俺をおいてけぼりにしないで……」
エミーユはマリウスの銀髪に手を差し入れて撫で続けている。
「可愛い甘えん坊の泣き虫……」
エミーユは、まだ呆けた声を出している。撫でる手が、次第に遅くなり、止まった。
エミーユは、唐突に気づいたようだった。
「マリ、ウス……? これ、は、マリウスなの……?」
「エミーユ、俺だよ。マリウスだ」
エミーユは、しばらくぼんやりとした後、マリウスに許しを乞うような声を出した。
「わたしはあなたをおいてきぼりに……」
「あなたはひどい人だ」
「マリウス、あなたは立派になった……」
「エミーユ、あなたを俺のつがいにする」
エミーユはビクッと震えた。エミーユの呆けた顔がこわばった。マリウスに向ける目に警戒がみるみる広がっていく。
「あなたにはあげられない。あなたにはあげられない………」
「十分だよ、これまでたくさんのものをくれた」
「いやだ、私の大事なものは、あげられないんだ……、はなせっ……はなして………っ」
「離すはずがない」
「いやっ………」
エミーユはマリウスの腕を振りほどいて背中を向けた。マリウスを拒否せんとばかりに起き上がりかけるも、マリウスに捕えられた。
「ひどい、あなたはひどい人だ。いつでも何度でも俺を捨てようとする」
マリウスに怒りとともに狂おしい情欲が湧き起こってきた。獰猛なものが高ぶる。
「あなたは、俺を拒否できない。あなたも俺を求めてるはずだ」
マリウスはエミーユの腰を引き寄せると、四つん這いにさせた。エミーユは人形のようにマリウスの意のままに動く。
「ああっ……」
尻を割ると、すぼまりがキュッと閉まる。その動きは精をこぼしたくないようにも見えればこの上なく愛おしみが込み上げるも、侵入を拒んでいるのかと思えば荒々しさが込み上げる。
マリウスが自分の先端をそこに当てると、エミーユのひだが動いてマリウスを包み込む。マリウスが進ませるまでもなく、マリウスの屹立は飲み込まれていく。
(エミーユ……! あなただって俺を欲している………!)
中を突き上げれば、エミーユは快楽にあえぐ。
「ああっ……、マリウス、あっ」
「あなたはもう俺のものだ。あなたの体はこんなにも俺を受け入れている。あなたの気持ちも俺にあるはずだ。俺のものになれ、俺に明け渡せ」
「あ、ああっ」
マリウスを受け止めてエミーユの背中がしなった。
「あっ、あっ、あっ、ああっ」
エミーユの中はマリウスを欲しがってきゅうと締め付ける。
マリウスはエミーユの背中に口づけた。
(エミーユ、どうか俺を拒絶しないで……。拒絶されても、俺はもうあなたを手離せないんだ……)
床から冷えが忍び寄る。
何度目かにエミーユの中で達した後、マリウスはベッドから降りた。マリウスの肌からは蒸気が立ち上っていた。
マリウスは何度も精を放ち、興奮が薄まり、正気を取り戻しつつあった。
マリウスは暖炉の火を起こした。室内は温かな光に照らされて、暖気が冷えを覆っていく。
ベッドに戻るとぐったりとシーツに身を預けたエミーユの上半身を抱き起した。サイドテーブルの水差しの水をグラスに注ぐと、エミーユに口移しで水を与えた。エミーユはごくりと飲み込む。何度も口移しで飲ませてグラスを空にした。
エミーユは薄目を開けてマリウスを見ていた。
(エミーユを奪ってしまった。エミーユは抵抗していたのに)
無理矢理ではなかった。けれども、発情を起こす前のエミーユにはマリウスを受け入れる気持ちがないのは明らかだった。なのに、発情させて、そして、犯してしまった。
罪悪感はあった。
しかし、後悔はない。
(このままエミーユを俺のものにする。ごめん、エミーユ。でも、エミーユだって、俺を受け入れてくれるはずだ)
エミーユは内心では自分を受け入れているとの確信があった。
エミーユは呆けた顔でマリウスを見返していたが、マリウスに焦点が合うと目に深い情愛を灯らせた。
(エミーユ、あなただって深い部分で俺を求めているはずだ。俺に会いたかったと、言ってくれた。そして、愛情のこもる目で見てくれる)
「……ル、何が怖いの?」
その声音は、小屋で聞いたものだった。マリウスを守ろうとする庇護者の声。
(俺は怖がっているように見えるのか? ああ、俺は怖がりだ。あなたともう離れたくない。離れるのが怖い)
「エミーユ……、俺からいなくならないで……」
声に出せば、想いが募り、マリウスから次から次へと涙がこぼれ出てきた。
「ずっと一緒だよ。リベル……」
エミーユはそう言いながらマリウスに手を伸ばしてきた。その口元に笑みが浮かんでいる。
(リベル? 誰だっ………?)
「お父さんそっくりの可愛いリベル……」
(エミーユの子? 俺を息子と間違えてるのか……?)
エミーユはマリウスの頭に手を差し入れて撫でてきた。それは優しく撫でてきた。
(エミーユ……! エミーユの俺を優しく撫でる手、俺はこの手に飢えていた、飢え続けていた)
マリウスは胸に抱えたエミーユをそっとベッドに下ろした。今度はエミーユの胸にかきついた。泣き声を上げる。
「うっ……、エミーユ……。もう俺をおいてけぼりにしないで……」
エミーユはマリウスの銀髪に手を差し入れて撫で続けている。
「可愛い甘えん坊の泣き虫……」
エミーユは、まだ呆けた声を出している。撫でる手が、次第に遅くなり、止まった。
エミーユは、唐突に気づいたようだった。
「マリ、ウス……? これ、は、マリウスなの……?」
「エミーユ、俺だよ。マリウスだ」
エミーユは、しばらくぼんやりとした後、マリウスに許しを乞うような声を出した。
「わたしはあなたをおいてきぼりに……」
「あなたはひどい人だ」
「マリウス、あなたは立派になった……」
「エミーユ、あなたを俺のつがいにする」
エミーユはビクッと震えた。エミーユの呆けた顔がこわばった。マリウスに向ける目に警戒がみるみる広がっていく。
「あなたにはあげられない。あなたにはあげられない………」
「十分だよ、これまでたくさんのものをくれた」
「いやだ、私の大事なものは、あげられないんだ……、はなせっ……はなして………っ」
「離すはずがない」
「いやっ………」
エミーユはマリウスの腕を振りほどいて背中を向けた。マリウスを拒否せんとばかりに起き上がりかけるも、マリウスに捕えられた。
「ひどい、あなたはひどい人だ。いつでも何度でも俺を捨てようとする」
マリウスに怒りとともに狂おしい情欲が湧き起こってきた。獰猛なものが高ぶる。
「あなたは、俺を拒否できない。あなたも俺を求めてるはずだ」
マリウスはエミーユの腰を引き寄せると、四つん這いにさせた。エミーユは人形のようにマリウスの意のままに動く。
「ああっ……」
尻を割ると、すぼまりがキュッと閉まる。その動きは精をこぼしたくないようにも見えればこの上なく愛おしみが込み上げるも、侵入を拒んでいるのかと思えば荒々しさが込み上げる。
マリウスが自分の先端をそこに当てると、エミーユのひだが動いてマリウスを包み込む。マリウスが進ませるまでもなく、マリウスの屹立は飲み込まれていく。
(エミーユ……! あなただって俺を欲している………!)
中を突き上げれば、エミーユは快楽にあえぐ。
「ああっ……、マリウス、あっ」
「あなたはもう俺のものだ。あなたの体はこんなにも俺を受け入れている。あなたの気持ちも俺にあるはずだ。俺のものになれ、俺に明け渡せ」
「あ、ああっ」
マリウスを受け止めてエミーユの背中がしなった。
「あっ、あっ、あっ、ああっ」
エミーユの中はマリウスを欲しがってきゅうと締め付ける。
マリウスはエミーユの背中に口づけた。
(エミーユ、どうか俺を拒絶しないで……。拒絶されても、俺はもうあなたを手離せないんだ……)
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