半熟卵とメリーゴーランド

ゲル純水

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いきなりの、美しい人。

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思いもしない。
予測してないタイミングで、目に飛び込むデビット・ボウイ。
流れてくる記事、見出しの写真、顔が半分見えていなくても何故かわかってしまうスーパースター。
その存在感。
その美貌。
美は力だ。

痩せていることが美しいということではない。
太っているから醜いとは限らない。
後ろめたそうに太るのが、自分を律することができない醜さだ。
わかっていて太っている人は、覚悟の上なので、その点では美しいのだ。
造形を問う前の魂のカタチの美醜だ。

とはいえ、
誰の目にも明らかな、わかりやすい美であるにこしたことはない。
たとえば服のサイズが一般的サイズかそうでないかということは、経済に直結する。
生きる中のさまざまなデザイン。
生きやすさ。
生きにくければ、身も心も歪みやすい。
醜い自分になりやすい。

私はワガママな肥満で醜いけれど、
美しいといってくれる人の気遣いに感謝して、
なんとかしていかなくては、と。
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