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始まり

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「目を開けていいわよ、久しぶりねアルミナ」

「レオバーナ様、え、私死んだんですか?」

私が光に当てられて次に目を開けたのは神の間だった

「違うわよ、この覚醒の儀のついでに表向きのステータスを弄ろうと思ってね」

「表向き?」

「えぇ、ステータスには表向きと内向きがあってね、鑑定で見ることが出来るのは表向きのステータスなのよ」

なるほど、なら隠蔽し放題なわけだ

「そうでも無いわよ、表向きのステータスをいじることが出来るのは、先天的に隠蔽スキルを持っている必要があるの」

…なぜバレた…あ、そっか、ここ神の間なんだった、筒抜けじゃん

「…じゃぁ、そのスキルって希少なんですか?それに、私持ってないですよ」

「えぇ、希少ね。1000万人に1人持っていたらいいほうじゃないかしら、あとあなたは持ってないけれど、今は覚醒の儀の間だからスキルが授けられるのよ」

どうやら隠蔽スキルを持っている人はごく一部らしい、そういうのってどう言った基準で選んでいるものなるか…そもそも選んでるの…??

「選んでるわけじゃないわね、あれはほとんど運よ。良くも悪くも目立つ子や気になる子が入れば適正みながらいじったりはするけど、それも本当に稀なことよ、それにね、わざと付けないと隠蔽スキルが誰かに渡ることはないわ」

なるほど、そんな感じなんだ…

「あ、そうだ、本題に入らないと、アルミナこっちへ来て目をつぶりなさいな」

「??はい」

レオナーバ様の元へ行き目を瞑る
その瞬間目を閉じでていても分かるほどに眩しい光が辺りに広がった

「うん、定着したわね。これで覚醒と隠蔽スキル定着が終わったわね。そうね…あと少しだけ時間ある事だしここでステータスいじっていきなさいな、目が覚めたらすぐに鑑定されると思うから」

言われた通りステータスの確認と隠蔽を行っていく

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名前 アルミナ・ファル・ファレンテッド
性別 女
年齢 5歳
種族 人族(吸血妖虎ブラッドレーター

レベル 1
HP 50
MP 30
体力 120
筋力 100
俊敏 110
知力 150
魔力 140

スキル 裁縫3 料理4 作図2 弓術2 健康2 (全能書庫パーフェクトアーカイブ1)ナビ1(技術師スキルマスター1)鑑定1 経験値100倍 全言語理解 無限収納 (神眼ジュエリーアイ)(隠蔽)魔力操作1

称号 (転生者) 才能を秘める者

加護(創成神レオナージュの加護)
  (転生神まことのみこの加護)

()内は隠蔽
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「こんな感じ…かな」

「えぇ、いいと思うわ、言い忘れていたけど、今の種族になると獣人と同じく耳やしっぽが生えるのと、練習すれば獣化出来ると思うわ」

「ほんとですか?!」

なんと、それはいいことをた️!!
1度は夢見る獣人!…あれ、耳としっぽって隠すことできるのかな…?

「できるわ、そもそも耳としっぽが生え始めるのは10歳を超えてからだもの」

なるほど、今ここから戻ってすぐにわかるという訳では無いと、じゃあまだ猶予はあるわけだ

「そうね…あ、そろそろ時間だわ、楽しんできなさいね、アルミナ」

「はい!また来ますね、レオナーバ様!」

「ええ、いってらっしゃい」

その言葉と共に私はまた来る時と同じような強い光が少しずつ辺りを照らしていった
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