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2章 そして冬休みが始まった
第17話 数分で終わる5階層
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「ここは大きな水たまりがあるのですね」
「魔物の姿がほとんど見えないですが、もしかして…?」
「結奈さん正解。ボスもこの水の中だよ」
俺の言葉にホルンさんが困った顔をする。まあ泳げない人に水の中に入れというのだから喜ぶ人はいないだろう。
今回ミネが一緒にいないので俺達は水中で呼吸することが出来ない。なので前回と違う方法でボスを探さないといけないだろう。
「水中のボスですか…どうやって倒すのですか?」
「そうだな…前と同じようには出来ないから、とりあえず『フライト』使って水面から魚影探そうか」
「「わかりました」」
ボスをお腹に飼っている(?)魚は大きな体をしていたから水面から見てもすぐにわかるだろう。見た目よりもこの水深はないから出来るってことだ。これは実際に潜ったことがある俺だからわかるんだけどな。
俺達は水面を『フライト』で飛びながら魚影に注意していた。たまに小さい物も見かけるがこれは違うので無視だ。
「由雄様、見つけたらどのようにしましょうか? 流石に水中で倒すのは難しいと思うんですけれども」
「ヨシオ様…たしかボスはその大きな魚の体内にいるのでしたよね?」
「ああそうだな。前戦った時はそいつの体内で倒したぞ」
「でしたらいっそのことその大きい魚ごと倒してしまえばよさそうですね」
…は? 何言ってるのこの人は。俺達が普通に歩き回れる体のサイズをした相手なんだぞ。つまり学校とかの建物サイズなんだぞ相手は。それを倒すと言いますか…恐ろしいこと考えるな~
「あっ これじゃないですか?」
結奈さんが足元の影に気が付いたようだ。その視線の先を見ると確かにさっきまでと水の色が違う気がする。大きすぎて足元の色が切り替わる瞬間とか見ていないと気付くこともないなこれは。
「いきます…っ」
ホルンさんが糸を両手に持ち何やら動き始めた。見ていても何をしているのか全く分からないのだが…本当に倒すつもりなのか?
「はっ」
両手で糸を引く動きをホルンさんがした。するとたちまち足元にある水の色が赤く染まっていく…
「終わりました」
「え、あー…うん」
…うん? しばらくその赤く染まった水たまりを眺めているとその色もだんだん薄れてきて何事もなかったかのように元の色に戻っていった。
「じゃあタッチパネルのとこ行こうか…」
「はい」
ちゃんと倒されたらしくその証拠としてタッチパネルの近くに宝箱が3つ転がていた。何もしていないのになんか疲れたよ…
俺達は宝箱を回収して階層を移動したら一度引き上げることにした。まだ昼飯食っていないからな。というかあまりにも俺は動く必要がなくて腹も空かないから気が付かなかったんだよね。
「魔物の姿がほとんど見えないですが、もしかして…?」
「結奈さん正解。ボスもこの水の中だよ」
俺の言葉にホルンさんが困った顔をする。まあ泳げない人に水の中に入れというのだから喜ぶ人はいないだろう。
今回ミネが一緒にいないので俺達は水中で呼吸することが出来ない。なので前回と違う方法でボスを探さないといけないだろう。
「水中のボスですか…どうやって倒すのですか?」
「そうだな…前と同じようには出来ないから、とりあえず『フライト』使って水面から魚影探そうか」
「「わかりました」」
ボスをお腹に飼っている(?)魚は大きな体をしていたから水面から見てもすぐにわかるだろう。見た目よりもこの水深はないから出来るってことだ。これは実際に潜ったことがある俺だからわかるんだけどな。
俺達は水面を『フライト』で飛びながら魚影に注意していた。たまに小さい物も見かけるがこれは違うので無視だ。
「由雄様、見つけたらどのようにしましょうか? 流石に水中で倒すのは難しいと思うんですけれども」
「ヨシオ様…たしかボスはその大きな魚の体内にいるのでしたよね?」
「ああそうだな。前戦った時はそいつの体内で倒したぞ」
「でしたらいっそのことその大きい魚ごと倒してしまえばよさそうですね」
…は? 何言ってるのこの人は。俺達が普通に歩き回れる体のサイズをした相手なんだぞ。つまり学校とかの建物サイズなんだぞ相手は。それを倒すと言いますか…恐ろしいこと考えるな~
「あっ これじゃないですか?」
結奈さんが足元の影に気が付いたようだ。その視線の先を見ると確かにさっきまでと水の色が違う気がする。大きすぎて足元の色が切り替わる瞬間とか見ていないと気付くこともないなこれは。
「いきます…っ」
ホルンさんが糸を両手に持ち何やら動き始めた。見ていても何をしているのか全く分からないのだが…本当に倒すつもりなのか?
「はっ」
両手で糸を引く動きをホルンさんがした。するとたちまち足元にある水の色が赤く染まっていく…
「終わりました」
「え、あー…うん」
…うん? しばらくその赤く染まった水たまりを眺めているとその色もだんだん薄れてきて何事もなかったかのように元の色に戻っていった。
「じゃあタッチパネルのとこ行こうか…」
「はい」
ちゃんと倒されたらしくその証拠としてタッチパネルの近くに宝箱が3つ転がていた。何もしていないのになんか疲れたよ…
俺達は宝箱を回収して階層を移動したら一度引き上げることにした。まだ昼飯食っていないからな。というかあまりにも俺は動く必要がなくて腹も空かないから気が付かなかったんだよね。
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