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第15話 いえ、魔王です
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「ほわあああああああっ」
彼女が急に大きな声を上げました。先ほどぐうううっと聞こえてきた音が原因でしょうか。そういえばそろそろお昼を過ぎたところでしたね。休憩を入れたほうがいいかもしれません。
森の中で周辺に軽く結界を張りますと私は空間庫から茶器を取り出し、魔法で水を出します。それを魔法で温めお茶を入れます。今はまだありますがお茶もそのうちどこかで購入しなければなくなってしまいますね。
「あ、これって…」
どうやら気が付いたようです。彼女の目の前に宿の女将さんにいただいた包みを取り出しました。その包みをほどきますと中からはパンの間に具材の挟まれたもの…サンドウィッチが出てきます。彼女は何もいわずサンドウィッチを食べ始めました。それを横目で見つつ私も女将さんに感謝していただきます。
食事を終えた私達はレベル上げを再開します。このころには彼女の攻撃一回でキノコが倒れていくようになっていました。
「今日は少しだけ奥へ入りましょうか」
「うむ、キノコも飽きたのじゃ」
もちろん彼女のレベルを上げることが優先ではありますが、キノコを倒しても私のレベルがあがりません。未だにその理由はわからないのですが…もう少し奥へといけば違う魔物もいるでしょうしそちらで少し試してみたいと思います。
時折そこらから現れる魔獣を相手にしながら私達は奥へと進みます。気のせいか魔獣も増えた気がしますね。昨日はここまで魔獣は見かけなかった気がします。
「おお…レベルが十になったのじゃっ」
「よかったですね」
「ぬ…少し雰囲気が違うのじゃ」
前を歩いていた彼女の足が止まります。少し奥に入ったことにより木々が多くなってきたからでしょうか…それと森の入り口と比べて魔力の濃度が若干高い気もしますね。周りの木々の葉がざわざわと揺れています…風もないのに。
「まさか…」
「ふぎゃあああああ~~っ」
彼女の悲鳴が上がりました。視線を前に向けますと蔦のようなものに絡まった彼女が宙吊りになっています。一生懸命木の棒で蔦を叩きますが流石にそんな武器で蔦は切れないでしょう。
「アルクウェイよ、早急に武器を買うのじゃ~~っ」
「アルクですよ」
でも本当にそうですね。流石にこんな相手にの棒では無理がありますね。まあ今はそんなことよりこの状況を何とかしないといけないでしょう。
「えーと…助けたほうがいいですか?」
「あたりまえじゃーーーっ」
「ですよねぇ…じゃあ、ファイアボール(×5回)」
私の使った魔法が魔物の頭、両腕(?)、胸(?)、足(?)だと思われる個所にあたります。相手は木の魔物トレントです。枝が腕だと言えばそうだと言えなくもないですし、本人達に言わせれば違うといわれるかもしれません。まあ会話できませんから真実はわからないのですが。
「のおうううううううううううっ!!」
あー…少し失敗です。彼女のことを忘れていました。私の魔法で燃やされた魔物から解放され、落下していきます。それほど高い場所ではなかったので軽い打ち身程度でしょう。怪我のうちにも入りませんね。それに彼女は勇者ですからその程度回復魔法でなんとでもなりましょう。魔王である私には使えないので少しだけうらやましいですね。
「アルクは鬼なのじゃ…」
「いえ、魔王です」
地面に寝そべりプルプルと震える彼女はやっと私の新しい名前を憶えてくれたようです。そしてまたお風呂の準備を刺さられているわけですが…こう毎回ですと流石に少し面倒ですね。レベル1の魔王の何が怖いんでしょうね…あ、トレントを倒したことでレベルが上がっていますね。これで私もやっとレベルが2になりましたよ。
彼女が急に大きな声を上げました。先ほどぐうううっと聞こえてきた音が原因でしょうか。そういえばそろそろお昼を過ぎたところでしたね。休憩を入れたほうがいいかもしれません。
森の中で周辺に軽く結界を張りますと私は空間庫から茶器を取り出し、魔法で水を出します。それを魔法で温めお茶を入れます。今はまだありますがお茶もそのうちどこかで購入しなければなくなってしまいますね。
「あ、これって…」
どうやら気が付いたようです。彼女の目の前に宿の女将さんにいただいた包みを取り出しました。その包みをほどきますと中からはパンの間に具材の挟まれたもの…サンドウィッチが出てきます。彼女は何もいわずサンドウィッチを食べ始めました。それを横目で見つつ私も女将さんに感謝していただきます。
食事を終えた私達はレベル上げを再開します。このころには彼女の攻撃一回でキノコが倒れていくようになっていました。
「今日は少しだけ奥へ入りましょうか」
「うむ、キノコも飽きたのじゃ」
もちろん彼女のレベルを上げることが優先ではありますが、キノコを倒しても私のレベルがあがりません。未だにその理由はわからないのですが…もう少し奥へといけば違う魔物もいるでしょうしそちらで少し試してみたいと思います。
時折そこらから現れる魔獣を相手にしながら私達は奥へと進みます。気のせいか魔獣も増えた気がしますね。昨日はここまで魔獣は見かけなかった気がします。
「おお…レベルが十になったのじゃっ」
「よかったですね」
「ぬ…少し雰囲気が違うのじゃ」
前を歩いていた彼女の足が止まります。少し奥に入ったことにより木々が多くなってきたからでしょうか…それと森の入り口と比べて魔力の濃度が若干高い気もしますね。周りの木々の葉がざわざわと揺れています…風もないのに。
「まさか…」
「ふぎゃあああああ~~っ」
彼女の悲鳴が上がりました。視線を前に向けますと蔦のようなものに絡まった彼女が宙吊りになっています。一生懸命木の棒で蔦を叩きますが流石にそんな武器で蔦は切れないでしょう。
「アルクウェイよ、早急に武器を買うのじゃ~~っ」
「アルクですよ」
でも本当にそうですね。流石にこんな相手にの棒では無理がありますね。まあ今はそんなことよりこの状況を何とかしないといけないでしょう。
「えーと…助けたほうがいいですか?」
「あたりまえじゃーーーっ」
「ですよねぇ…じゃあ、ファイアボール(×5回)」
私の使った魔法が魔物の頭、両腕(?)、胸(?)、足(?)だと思われる個所にあたります。相手は木の魔物トレントです。枝が腕だと言えばそうだと言えなくもないですし、本人達に言わせれば違うといわれるかもしれません。まあ会話できませんから真実はわからないのですが。
「のおうううううううううううっ!!」
あー…少し失敗です。彼女のことを忘れていました。私の魔法で燃やされた魔物から解放され、落下していきます。それほど高い場所ではなかったので軽い打ち身程度でしょう。怪我のうちにも入りませんね。それに彼女は勇者ですからその程度回復魔法でなんとでもなりましょう。魔王である私には使えないので少しだけうらやましいですね。
「アルクは鬼なのじゃ…」
「いえ、魔王です」
地面に寝そべりプルプルと震える彼女はやっと私の新しい名前を憶えてくれたようです。そしてまたお風呂の準備を刺さられているわけですが…こう毎回ですと流石に少し面倒ですね。レベル1の魔王の何が怖いんでしょうね…あ、トレントを倒したことでレベルが上がっていますね。これで私もやっとレベルが2になりましたよ。
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