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これが異世界の日常?
112. 報告?
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「おはようございます」
「ああおはよう」
「中入れますか?」
「話は通っていますのでどうぞ」
「ありがとう」
フィレーネ領主の住む家の門番さんに挨拶をして俺は中へと入っていった。王都から帰ってきたことによる報告だ。すでにノノさんは帰してあるが、それとは別に俺が直接言って話をしないといけないからね。あれだしばらくはここフィレーネにいますよーってやつ。またどこかに行くときは一言言ってから出かけたほうがいいだろう。
「無事でなにより…すでに詳しいことは聞いているよ」
「ノノさんを付けてくれてありがとうございました」
部屋に入るとジルベスターさんがいた。すでに報告はノノさんから受けているようだ。まあちょっとあれな人だったけど色々助かったしここはお礼を言っておくべきだろう。そうあれな人って言い方があっていると思う。あのダンジョンの脱出方法はひどかった…
「そうだこれを」
「?」
布で包まれたものを手渡された。なんだろう?
「いただいた食料の代金だ。渡す前にいなくなってしまったのでな」
「あーそういえば…ありがとうございます」
「お礼をいいたいのはこちらの方だ。今回の旅の食事はすばらしかった」
まあそりゃそうだろう。保存食ばかりになるだろうし、それに比べれば未知の食べ物であろうとちゃんと調理された食べ物だ。それに味だってこの町のギルドで食べたものよりはるかにうまい。
「ときに…君は転移魔法を使えるようだがそれは事実なのか?」
おっと…それを聞いてきますか。実はノノさんと王都から帰るのにテレポートを使用してみた。結果は成功。まあこれは予想していたことだったが。自分の衣服や荷物とともに飛べるのだから他の人を連れていたって使えるはずだからね。ただ問題はそのスキルレベルだ。レベルは1…移動できる範囲が限られている。同じ町や村の中と言った感じだ。つまり街道を抜けるにしても領地の区切りや途中にある村や町によって移動が阻まれてしまうわけだ。そのたびにスキルを使用するので体力と魔力の消費がひどかった。多分ノノさんとネコルーを連れていたせいもあるが。
「はあまあ…ですが長距離は移動できませんし、体力と魔力の消費がひどいです」
「何を言っている…体力と魔力の消費だけで移動時間が減らせるのだぞ? それはすごいことではないか」
うんまあわからんでもないが…ポーションその分消費するし、飲みすぎてお腹がタプタプになるんだよ。急いでいる時くらいしかつかわない方がいいと思う。
「ところで今日はヨルさんはいなんです?」
「ん? ああ、あやつは今日は下水道のほうだな。そろそろ町のこともだいぶ見えてきたと思う。次は机にでもかじりついてもらうつもりだ」
領主になるのはやっぱり大変そうだな。
「それで転移魔法のことだが、今はないがそのうち何か遠方への配達などを頼むことは出来るだろうか?」
「配達ですか…俺が行ったことがある場所しか移動できないので、今だとこの町と王都までの街道くらいしか行けませんが」
「なるほどそんな制限が…」
それに何度も使わないとレベルも上がらないし、今のところ多用するつもりがない。
「まあ頭の片隅にでも置いて覚えておいてくれ」
「わかりました」
領主の家を出て今日から泊まる宿の方へと向かう。今回は冒険者ギルド内の宿が埋まっていて使えなかったんだ。普通の宿。1泊銀貨3枚…結構高い。ちゃんと毎日働かないとやばそうだ。今はお金があるけど使えば減ってしまうからね。でも食事が朝と夜ついているらしい。味は…ちょっと不安だ。まあそれはいい。また用事も何もなくなったので冒険者生活を再開だな。といってもガチャを引くために! だけど。
「ああおはよう」
「中入れますか?」
「話は通っていますのでどうぞ」
「ありがとう」
フィレーネ領主の住む家の門番さんに挨拶をして俺は中へと入っていった。王都から帰ってきたことによる報告だ。すでにノノさんは帰してあるが、それとは別に俺が直接言って話をしないといけないからね。あれだしばらくはここフィレーネにいますよーってやつ。またどこかに行くときは一言言ってから出かけたほうがいいだろう。
「無事でなにより…すでに詳しいことは聞いているよ」
「ノノさんを付けてくれてありがとうございました」
部屋に入るとジルベスターさんがいた。すでに報告はノノさんから受けているようだ。まあちょっとあれな人だったけど色々助かったしここはお礼を言っておくべきだろう。そうあれな人って言い方があっていると思う。あのダンジョンの脱出方法はひどかった…
「そうだこれを」
「?」
布で包まれたものを手渡された。なんだろう?
「いただいた食料の代金だ。渡す前にいなくなってしまったのでな」
「あーそういえば…ありがとうございます」
「お礼をいいたいのはこちらの方だ。今回の旅の食事はすばらしかった」
まあそりゃそうだろう。保存食ばかりになるだろうし、それに比べれば未知の食べ物であろうとちゃんと調理された食べ物だ。それに味だってこの町のギルドで食べたものよりはるかにうまい。
「ときに…君は転移魔法を使えるようだがそれは事実なのか?」
おっと…それを聞いてきますか。実はノノさんと王都から帰るのにテレポートを使用してみた。結果は成功。まあこれは予想していたことだったが。自分の衣服や荷物とともに飛べるのだから他の人を連れていたって使えるはずだからね。ただ問題はそのスキルレベルだ。レベルは1…移動できる範囲が限られている。同じ町や村の中と言った感じだ。つまり街道を抜けるにしても領地の区切りや途中にある村や町によって移動が阻まれてしまうわけだ。そのたびにスキルを使用するので体力と魔力の消費がひどかった。多分ノノさんとネコルーを連れていたせいもあるが。
「はあまあ…ですが長距離は移動できませんし、体力と魔力の消費がひどいです」
「何を言っている…体力と魔力の消費だけで移動時間が減らせるのだぞ? それはすごいことではないか」
うんまあわからんでもないが…ポーションその分消費するし、飲みすぎてお腹がタプタプになるんだよ。急いでいる時くらいしかつかわない方がいいと思う。
「ところで今日はヨルさんはいなんです?」
「ん? ああ、あやつは今日は下水道のほうだな。そろそろ町のこともだいぶ見えてきたと思う。次は机にでもかじりついてもらうつもりだ」
領主になるのはやっぱり大変そうだな。
「それで転移魔法のことだが、今はないがそのうち何か遠方への配達などを頼むことは出来るだろうか?」
「配達ですか…俺が行ったことがある場所しか移動できないので、今だとこの町と王都までの街道くらいしか行けませんが」
「なるほどそんな制限が…」
それに何度も使わないとレベルも上がらないし、今のところ多用するつもりがない。
「まあ頭の片隅にでも置いて覚えておいてくれ」
「わかりました」
領主の家を出て今日から泊まる宿の方へと向かう。今回は冒険者ギルド内の宿が埋まっていて使えなかったんだ。普通の宿。1泊銀貨3枚…結構高い。ちゃんと毎日働かないとやばそうだ。今はお金があるけど使えば減ってしまうからね。でも食事が朝と夜ついているらしい。味は…ちょっと不安だ。まあそれはいい。また用事も何もなくなったので冒険者生活を再開だな。といってもガチャを引くために! だけど。
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