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これが異世界の日常?
118. 魔力だまり
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ネコルーを預けて帰り道で硬パンを買って宿に戻る。もちろんこのパンは食べるためではない。砕いてパン粉代わりにするためだ。ふと海のことを考えてたら食べたくなったんだよね。まだカードのままになっていたエビを! やっぱりここはフライでしょうとパン粉が必要になったっけわけだ。ちなみにネコルーにはオレンジを食べさせておいた。俺が今から食べるのはカップ焼きそば。エビフライは夜のお楽しみってわけ。
とりあえずエビに衣をつけた状態までやっておいてインベントリにしまい、カップ焼きそばを食べる。あ、今日の無料ガチャを引こう。
魔法玉緑
ふむ…風魔法か。風、風…ウィンドボール? エアロボール? 語感的にエアロかな。ちなみに今日は闇の日らしい。そしてまたやることがなくなった…
「………」
うーん…読書でもするか? 室内で一人で出来ることなんて少なすぎて時間つぶすのが難しい。ゲームないしね。
「ん?」
どれを読もうかインベントリを漁っていたら廊下が騒がしくなった。走り回る人が多数…それと、
「手の空いてる冒険者は1階へ!!」
「暇な奴こいっ」
そんな声が聞こえてくる。これは俺も行ったほうがいいんだろうか? 冒険者だし行くのが普通かな。それに暇だし。
1階にやってくると沢山の人でごった返していた。階段を完全に降りることが出来ず、そこからカウンターの方を眺めた。カウンターの前には受付の人と話をしてるガルシアさん。西の森から帰ってきたみたいだ。
「はい、静かにしろーっ」
カウンターをバンバンと叩き背の高い女性が大きな声を張り上げる。するとまだ多少ざわついているが幾分静かになり、今から話しをされるだろう声が届きやすくなった。
「説明するから大人しく聞きな! じゃあまずガルシアの報告からっ」
「簡単に言うぞっ 西の森に魔力だまりを発見した」
「というわけだーっ」
ガルシアさんの言葉に先ほど静かになった室内が再び騒がしくなる。そしてまたカウンターを叩く大きな音が。
「知らん奴はいないと思うが簡単な説明だ。魔力だまりから吐き出される魔物の討伐にあたりたい。討伐部隊、防衛部隊、後方支援部隊に分かれてもらうぞ。各自準備をし、討伐は西門外に、防衛は西門中に、後方支援はこの冒険者ギルドに集合だ。人数がそろい次第出発する」
魔力だまりってやつがわからんけどこの大人数で魔物の討伐に行くってことかな。3つの部隊に分かれるのか…名前通りと解釈すればいいんだろうか?
「リョータ!!」
階段のところでぼんやりとしていたらガルシアさんが声をかけてきた。
「お前今日微妙なんだろう? 参加するなら後方支援にしておけっ」
「強制参加??」
「そうでもないが暇なら参加して経験積んだ方がいい」
「ガルシアさんはどこに参加ですかね?」
「俺は魔力だまりの発見者だから討伐部隊だ」
あーなるほど。仕事中に見つけたってことなのか。じゃあガルシアさんは現地の案内をしないといけないんだ。となると後方支援というのは…
「後方支援っ 説明するぞー!!」
「おっと俺も準備しないとなっ リョータ後で!」
軽く手をあげガルシアさんはギルドから出ていった。参加するしないは別として折角ギルドにいるんだし話だけは聞いてみよう。俺にもできることなら参加すればいいからね。
「後方支援の仕事場は森から少し離れた場所になる。そこでケガ人の治療をメインにやってもらうわけだが、そのためにはまず現地で草刈りをして場所の確保をしてもらいたい。次に簡易ベッドの設置、これから暗くなるから明かりの確保、炊き出しをやってもらい、狩りに出ている者たちの助けになってもらいたい。以上だが質問はー?」
なるほど…確かに後方支援だ。戦闘が得意でないものは主にこっちで参加するものなのかもしれない。確かにこれなら俺でも手伝えそうだ。
とりあえずエビに衣をつけた状態までやっておいてインベントリにしまい、カップ焼きそばを食べる。あ、今日の無料ガチャを引こう。
魔法玉緑
ふむ…風魔法か。風、風…ウィンドボール? エアロボール? 語感的にエアロかな。ちなみに今日は闇の日らしい。そしてまたやることがなくなった…
「………」
うーん…読書でもするか? 室内で一人で出来ることなんて少なすぎて時間つぶすのが難しい。ゲームないしね。
「ん?」
どれを読もうかインベントリを漁っていたら廊下が騒がしくなった。走り回る人が多数…それと、
「手の空いてる冒険者は1階へ!!」
「暇な奴こいっ」
そんな声が聞こえてくる。これは俺も行ったほうがいいんだろうか? 冒険者だし行くのが普通かな。それに暇だし。
1階にやってくると沢山の人でごった返していた。階段を完全に降りることが出来ず、そこからカウンターの方を眺めた。カウンターの前には受付の人と話をしてるガルシアさん。西の森から帰ってきたみたいだ。
「はい、静かにしろーっ」
カウンターをバンバンと叩き背の高い女性が大きな声を張り上げる。するとまだ多少ざわついているが幾分静かになり、今から話しをされるだろう声が届きやすくなった。
「説明するから大人しく聞きな! じゃあまずガルシアの報告からっ」
「簡単に言うぞっ 西の森に魔力だまりを発見した」
「というわけだーっ」
ガルシアさんの言葉に先ほど静かになった室内が再び騒がしくなる。そしてまたカウンターを叩く大きな音が。
「知らん奴はいないと思うが簡単な説明だ。魔力だまりから吐き出される魔物の討伐にあたりたい。討伐部隊、防衛部隊、後方支援部隊に分かれてもらうぞ。各自準備をし、討伐は西門外に、防衛は西門中に、後方支援はこの冒険者ギルドに集合だ。人数がそろい次第出発する」
魔力だまりってやつがわからんけどこの大人数で魔物の討伐に行くってことかな。3つの部隊に分かれるのか…名前通りと解釈すればいいんだろうか?
「リョータ!!」
階段のところでぼんやりとしていたらガルシアさんが声をかけてきた。
「お前今日微妙なんだろう? 参加するなら後方支援にしておけっ」
「強制参加??」
「そうでもないが暇なら参加して経験積んだ方がいい」
「ガルシアさんはどこに参加ですかね?」
「俺は魔力だまりの発見者だから討伐部隊だ」
あーなるほど。仕事中に見つけたってことなのか。じゃあガルシアさんは現地の案内をしないといけないんだ。となると後方支援というのは…
「後方支援っ 説明するぞー!!」
「おっと俺も準備しないとなっ リョータ後で!」
軽く手をあげガルシアさんはギルドから出ていった。参加するしないは別として折角ギルドにいるんだし話だけは聞いてみよう。俺にもできることなら参加すればいいからね。
「後方支援の仕事場は森から少し離れた場所になる。そこでケガ人の治療をメインにやってもらうわけだが、そのためにはまず現地で草刈りをして場所の確保をしてもらいたい。次に簡易ベッドの設置、これから暗くなるから明かりの確保、炊き出しをやってもらい、狩りに出ている者たちの助けになってもらいたい。以上だが質問はー?」
なるほど…確かに後方支援だ。戦闘が得意でないものは主にこっちで参加するものなのかもしれない。確かにこれなら俺でも手伝えそうだ。
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