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これが異世界の日常?
120. 後方支援
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少しするとあの後方支援の説明をしてくれた人が人を引き連れてやってきた。ちなみにさっき来た人達は防衛部隊の人たちのようだ。森の手前で何やら作業をしている。討伐部隊の人がやって来て本格的に始まると逃げてきた魔物が森の外へと出てきてしまうのでそれを森の外周で倒すのが仕事みたいだね。
「これはまた広く作ったね…」
「だめだったかな?」
「いや狭いよりはいいな」
気がついたら普通の民家の敷地6軒分くらいになっていた。到着した人たちが持ってきた荷物を広げ配置を始める。森から遠い場所…北東らへんに簡易ベッドを、南東側では炊き出しの準備をしている。ほぼ中央には少し大き目なテントを設置。このテントの中で魔物の回収と解体作業を行うようだ。
「そうだほらこれ」
「なんですか?」
カードを手渡されたので眺めてみるが何も書かれてない?
「その角のとこに出っ張りがあるだろう? ギルドカードと同じだ今回の作業記録を付けるものだからたまに魔力を通しておいてくれ」
ここか? 言われたでっぱりに触れるとカードの表面にさっきやった草取りの記録が表示された。
後方支援場所草取り
なるほど…中々便利だね。
「あんたは他に何が出来る? 他のみんなはそれぞれ自分たちが出来る作業に当たっているが」
「そうだな…このテントに結界を張っておこうか?」
「それはありがたい」
「後は回復魔法も料理スキルもあります。それと手が空いてる間ここの草から薬草採取してポーションも作れます…初級だけ」
「おいおい…後方支援特化じゃないか。大体のやつらがどれか1つなのに一人で全部とか…」
だからなんで変な目で見るんだっ 好きでこんな構成なんじゃねーよ! ガチャのせいなんだからしかたないんだよ…いや、その内容を引き当てているからある意味自分のせいなのか? ま、まあいいや。
「まあそういうことなら手が足りてなさそうなところ周って手伝ってやってくれ」
「わかりました」
じゃあまずはテントに結界を張って…カードに魔力を流す。
テントの結界張り
うん、記録された。んで次はどこ行こうかな。お、炊き出しの所がちょっと人数いないかも。最初の材料を切るのが地味に時間掛かりそうだしそれをまず手伝うかね。
「料理手伝いますー」
「ん? じゃあそっちの野菜を一口大に切ってね」
「わかりましたー ところでこれは何を作るんですか?」
「人数が多いから野菜と肉を煮てスープを作るだけだよ」
そりゃそうか。細かい調理なんてするわけがない。焚火の上に物干し状に太い木を渡してそこに寸胴をひっかけて煮るのか…焚火の数は3、寸胴の数は7でどう見ても火が足りない。
「全部並べて作らないんだね」
「ああ、火が多いと管理しきれないから野菜を切っておいて入れ替えで順次煮るんだよ」
そうか火が消えないように薪をくべないといけないからな。魔法で火をつけたとしても燃やす対象がないと消えてしまうから、それを管理しないといけないわけなんだ。
手は動かしながらみんなの作業の様子を眺める。寸胴に水を張るのも魔法か…まあこんなとこにまでたくさんの水を運んでは来れないから当たり前か。
「おーい、こっち塩加減これでいいかー?」
「ちょっと物足りないけどたくさん作るのに足りなくなるかもしれないからいいんじゃないかな」
どうやらあっちの寸胴は味付け段階のようだ。もしかしなくても味付けは塩だけなのか? 他に調味料が見当たらない。まあ自分で食べるんじゃないからいいか。
「はいどうぞ。食べにくる人が増えてくると食べれなくなるから今のうちのに私達は食べておかないとね」
…自分が食べるやつだった!
「これって味つけ塩だけ??」
「そうよ? 高い調味料なんて使うわけないじゃない」
「…ちょっと手を加えていい?」
器の中身を寸胴に戻し、少しだけ味見をする。やっぱりおいしくない…インベントリにしまってあるペットボトルに入っている昆布だしを全部突っ込んだ。またあとで作らないと。これで少しだけましかもしれん。
「これはまた広く作ったね…」
「だめだったかな?」
「いや狭いよりはいいな」
気がついたら普通の民家の敷地6軒分くらいになっていた。到着した人たちが持ってきた荷物を広げ配置を始める。森から遠い場所…北東らへんに簡易ベッドを、南東側では炊き出しの準備をしている。ほぼ中央には少し大き目なテントを設置。このテントの中で魔物の回収と解体作業を行うようだ。
「そうだほらこれ」
「なんですか?」
カードを手渡されたので眺めてみるが何も書かれてない?
「その角のとこに出っ張りがあるだろう? ギルドカードと同じだ今回の作業記録を付けるものだからたまに魔力を通しておいてくれ」
ここか? 言われたでっぱりに触れるとカードの表面にさっきやった草取りの記録が表示された。
後方支援場所草取り
なるほど…中々便利だね。
「あんたは他に何が出来る? 他のみんなはそれぞれ自分たちが出来る作業に当たっているが」
「そうだな…このテントに結界を張っておこうか?」
「それはありがたい」
「後は回復魔法も料理スキルもあります。それと手が空いてる間ここの草から薬草採取してポーションも作れます…初級だけ」
「おいおい…後方支援特化じゃないか。大体のやつらがどれか1つなのに一人で全部とか…」
だからなんで変な目で見るんだっ 好きでこんな構成なんじゃねーよ! ガチャのせいなんだからしかたないんだよ…いや、その内容を引き当てているからある意味自分のせいなのか? ま、まあいいや。
「まあそういうことなら手が足りてなさそうなところ周って手伝ってやってくれ」
「わかりました」
じゃあまずはテントに結界を張って…カードに魔力を流す。
テントの結界張り
うん、記録された。んで次はどこ行こうかな。お、炊き出しの所がちょっと人数いないかも。最初の材料を切るのが地味に時間掛かりそうだしそれをまず手伝うかね。
「料理手伝いますー」
「ん? じゃあそっちの野菜を一口大に切ってね」
「わかりましたー ところでこれは何を作るんですか?」
「人数が多いから野菜と肉を煮てスープを作るだけだよ」
そりゃそうか。細かい調理なんてするわけがない。焚火の上に物干し状に太い木を渡してそこに寸胴をひっかけて煮るのか…焚火の数は3、寸胴の数は7でどう見ても火が足りない。
「全部並べて作らないんだね」
「ああ、火が多いと管理しきれないから野菜を切っておいて入れ替えで順次煮るんだよ」
そうか火が消えないように薪をくべないといけないからな。魔法で火をつけたとしても燃やす対象がないと消えてしまうから、それを管理しないといけないわけなんだ。
手は動かしながらみんなの作業の様子を眺める。寸胴に水を張るのも魔法か…まあこんなとこにまでたくさんの水を運んでは来れないから当たり前か。
「おーい、こっち塩加減これでいいかー?」
「ちょっと物足りないけどたくさん作るのに足りなくなるかもしれないからいいんじゃないかな」
どうやらあっちの寸胴は味付け段階のようだ。もしかしなくても味付けは塩だけなのか? 他に調味料が見当たらない。まあ自分で食べるんじゃないからいいか。
「はいどうぞ。食べにくる人が増えてくると食べれなくなるから今のうちのに私達は食べておかないとね」
…自分が食べるやつだった!
「これって味つけ塩だけ??」
「そうよ? 高い調味料なんて使うわけないじゃない」
「…ちょっと手を加えていい?」
器の中身を寸胴に戻し、少しだけ味見をする。やっぱりおいしくない…インベントリにしまってあるペットボトルに入っている昆布だしを全部突っ込んだ。またあとで作らないと。これで少しだけましかもしれん。
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