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第1章 白石直人
5話 ステータス
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冒険者ギルドの入り口をくぐると、カウンターにはアリアではない別の女の子が座っていた。10歳にも満たない外見をしており、よく見ると耳がとがっているのがわかる。
お、この子エルフか…別種族初めて見たな。
「あら、こんにちは。アリアはいないのかしら?」
クラスタは女の子の頭を撫でながらアリアがいるか確認をしている。
「ネネ、お留守番。アリア野暮用。」
「困りましたわね…」
「ネネ、仕事できる…よ?」
「あら。ではお願いしてもよろしいですか?」
「え、こんな小さい子に頼むの?」
小さい上にギルドの人じゃなさそうなんだど大丈夫なのか?
直人の反応が気に触ったのかネネはどことなく不機嫌そうだ。
「人を、見た目判断、いくない。ギルドカードだす。それとも買取?」
「ごめんなさい。では両方お願いします。ナオトさん初めてでしょうしご自分でどうぞ。」
「あ、そうかっ」
まずはギルドカードを渡す。ネネは受け取るとパネルの上に置いた。すると依頼を受けた時に消えた依頼書がでてきた。
「依頼、達成、確認。報酬は…銅貨5枚。次、だして?場所ここで、足りる?」
「うん。沢山じゃないから大丈夫だよ。」
カウンターの上にさっきクラスタとドロップ確認をした際に集めたペットボトル10本と石11個を並べた。
「………?」
ペットボトルを手に取ったネネは首を傾げている。
「やっぱりネネちゃんには無理そうかな~?」
「バカに、しない。ネネは、Aランク。石は、商人ギルドが、高くて、いい。安くていいなら、買取る。問題は、こっち。これ、何から、でた?」
ネネは自分のギルドカードを見せながら、聞いてきた。聞きながらも目はペットボトルを見つめたままだ。どうやら見慣れないものだったようだ。
「ごめーん。ネネありがとー。」
そこへ丁度アリアが戻ってきたので早速ペットボトルを確認してもらうみたいだ。
「アリアーよかた、これ、見て?」
外から戻ってきたアリアもネネと一緒にペットボトルを眺めた。
「これは…私にも無理ね。ちょと待っててね。」
アリアは『マスター』と呼びながら奥へ入っていった。少しするとアリアと一緒に大きな斧でも振れそうな太い腕をした大男がやってきた。
「ここのギルドマスターのダイルだ。…で、これが問題のぶつか?」
ダイルはペットボトルを手に取り眺めている。
「そうだな、これだったら1つ銅貨3枚だな。ちなみにサイダーのほうだけな。水は水屋にでもいってくれ。」
「ちょ…マスター判断が早いですけど、もしかして買い取ったことがあるのですか?」
「ん?あるぞ。今でも個人的に俺が買い取っているが。」
「初耳ですよ~!」
アリアは初めて見るアイテムがすでに取り引きされていたことと、教えてもらえてなかったことに驚き、つい大きな声をあげてしまう。
「アリア、うるさい…」
間近でその声を聞いたネネはたまらず耳をおさえた。
「マスター、その金額で買い取っていただきたい。」
まあ、売れないよりいいし。これで宿代くらいになるといいが…
お礼を言ってギルドをでていこうとしたら、ギルドマスターの独り言が聞こえてきた。
「そういえば最近、あの小僧サイダー売りにこないな…」
ギルドでの用事がすんだので石を売るために商人ギルドに行くか、水屋に行くか検討したところ、急ぐわけでもないので一度宿に戻ることにした。
「そーいえばこの部屋はクラスタが借りているのかい?」
「はい。一応私が借りてる形にはなっていますが、ナオトさんが使って大丈夫ですよ。」
「え?じゃあクラスタはどこで寝ることに…?」
「私は元々この町の住人なのでお気になさらず。」
やべークラスタが女神様に見えてきたっ
「記憶が戻らないから、しばらくこの町にいようかと思ってたから助かる。」
まあ、夢だしそのうち目が覚めると思うが…それにしても長い夢だ。
「ああ、そうだステータスが見てもよくわからなかったから聞きたかったんだ。」
「では一度見せてもらえますか?見ながら説明します。」
スマホを操作し、ステータスアプリを開いて画面をクラスタと並んで覗きこむ。
名前 白石 直人
性別 男
年齢 15歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 3
体力 1140/1140
魔力 15210/15210
称号 召喚されし者 冒険初心者
魔法 火魔法 1
水魔法 1
風魔法 1
土魔法 1
光魔法 1
闇魔法 1
氷魔法 1
雷魔法 1
空間魔法 10
生活魔法 5
スキル 物理耐性 5
魔法耐性 1
武術スキル 8
体術スキル 5
鑑定スキル 1
開錠スキル 1
加護 地球神の加護 1
…お。少しレベルがあがってる。あと、開錠スキルが増えてるな…今日教えてもらったやつだろう。
ステータス画面を眺めていたクラスタを見ると驚き、困った顔をしていた。
「何か問題でも…?」
「問題が多すぎて何から言ったらいいものかと困っています。」
「えーと。上から順にお願い。」
クラスタはため息をひとつした後に順番に話だした。
「まずは体力と魔力。レベルの割に高めです。とくに魔力が多くて余程大きな魔法を使わなければ切れることが無いと思います。なのに魔力が切れるまでの魔法は覚えてないですね。」
「魔法覚えなければ魔力はただの飾りになってしまうのか。」
「そうですね。次に魔法。召喚魔法以外全種使うことが出来る状態になっています。」
「魔法は使い方がわからないから今は放置かな~」
「それでしたら魔法の項目に触れて見てください。」
あー画面みるだけで文字触るとか忘れてたわ。スマホだし普通気がつくだろ?とか言われそうっ
クラスタに言われた通りスマホの画面に触れてみた。
火魔法 1
――――――――――――――――――――――――――
火魔法『ファイアーアロー』、『ファイアーウォール1』が使える。
――――――――――――――――――――――――――
ファイアーウォール1?これもついでに見ておくか…
ファイアーウォール 1
――――――――――――――――――――――――――
MAX10レベル。レベルが上がると壁の範囲、高さが増える。
――――――――――――――――――――――――――
「見れた!」
「凄いのはほぼ全種というところですね。私の魔法はこうですよ?」
クラスタの魔法の項目を見せてくれる。たしかに直人のよりは種類がすくなそうだ。
魔法 水魔法 6
風魔法 6
光魔法 8
氷魔法 4
空間魔法 5
生活魔法 2
「…ね?これでも多い方なんですよー。」
「魔法のレベル高っ」
「魔法もスキルも使えば上がるので誰でも10は目指せるんです。」
なるほどねー後で使ってみるか。
「それで…あの……」
クラスタはどこか言いにくいそうにしている。
「ん?まだ何かあるのか…言っちゃっていいよ?」
「そうですか…『召喚されし者』なのですが、つまりは他の世界から召喚されたことになるんですが、記憶がないのならわかりませんよね?」
「召喚…あぁ、どうやらそういう設定らしいねっ」
夢だしな!夢の中の人に言ってもしかたないのでこれは黙っておこう。
「せ…設定??」
「そう書いてあるし、そうだったんだくらいな感覚?まあ、よくわからんってこと!」
「召喚されたかとかは本人が1番わからないものなんですね。」
「異世界からきました。とか普通自分でわからないよ…はっきり言えるほうがこわいわっ」
「ふふ。それもそうですね。」
お、この子エルフか…別種族初めて見たな。
「あら、こんにちは。アリアはいないのかしら?」
クラスタは女の子の頭を撫でながらアリアがいるか確認をしている。
「ネネ、お留守番。アリア野暮用。」
「困りましたわね…」
「ネネ、仕事できる…よ?」
「あら。ではお願いしてもよろしいですか?」
「え、こんな小さい子に頼むの?」
小さい上にギルドの人じゃなさそうなんだど大丈夫なのか?
直人の反応が気に触ったのかネネはどことなく不機嫌そうだ。
「人を、見た目判断、いくない。ギルドカードだす。それとも買取?」
「ごめんなさい。では両方お願いします。ナオトさん初めてでしょうしご自分でどうぞ。」
「あ、そうかっ」
まずはギルドカードを渡す。ネネは受け取るとパネルの上に置いた。すると依頼を受けた時に消えた依頼書がでてきた。
「依頼、達成、確認。報酬は…銅貨5枚。次、だして?場所ここで、足りる?」
「うん。沢山じゃないから大丈夫だよ。」
カウンターの上にさっきクラスタとドロップ確認をした際に集めたペットボトル10本と石11個を並べた。
「………?」
ペットボトルを手に取ったネネは首を傾げている。
「やっぱりネネちゃんには無理そうかな~?」
「バカに、しない。ネネは、Aランク。石は、商人ギルドが、高くて、いい。安くていいなら、買取る。問題は、こっち。これ、何から、でた?」
ネネは自分のギルドカードを見せながら、聞いてきた。聞きながらも目はペットボトルを見つめたままだ。どうやら見慣れないものだったようだ。
「ごめーん。ネネありがとー。」
そこへ丁度アリアが戻ってきたので早速ペットボトルを確認してもらうみたいだ。
「アリアーよかた、これ、見て?」
外から戻ってきたアリアもネネと一緒にペットボトルを眺めた。
「これは…私にも無理ね。ちょと待っててね。」
アリアは『マスター』と呼びながら奥へ入っていった。少しするとアリアと一緒に大きな斧でも振れそうな太い腕をした大男がやってきた。
「ここのギルドマスターのダイルだ。…で、これが問題のぶつか?」
ダイルはペットボトルを手に取り眺めている。
「そうだな、これだったら1つ銅貨3枚だな。ちなみにサイダーのほうだけな。水は水屋にでもいってくれ。」
「ちょ…マスター判断が早いですけど、もしかして買い取ったことがあるのですか?」
「ん?あるぞ。今でも個人的に俺が買い取っているが。」
「初耳ですよ~!」
アリアは初めて見るアイテムがすでに取り引きされていたことと、教えてもらえてなかったことに驚き、つい大きな声をあげてしまう。
「アリア、うるさい…」
間近でその声を聞いたネネはたまらず耳をおさえた。
「マスター、その金額で買い取っていただきたい。」
まあ、売れないよりいいし。これで宿代くらいになるといいが…
お礼を言ってギルドをでていこうとしたら、ギルドマスターの独り言が聞こえてきた。
「そういえば最近、あの小僧サイダー売りにこないな…」
ギルドでの用事がすんだので石を売るために商人ギルドに行くか、水屋に行くか検討したところ、急ぐわけでもないので一度宿に戻ることにした。
「そーいえばこの部屋はクラスタが借りているのかい?」
「はい。一応私が借りてる形にはなっていますが、ナオトさんが使って大丈夫ですよ。」
「え?じゃあクラスタはどこで寝ることに…?」
「私は元々この町の住人なのでお気になさらず。」
やべークラスタが女神様に見えてきたっ
「記憶が戻らないから、しばらくこの町にいようかと思ってたから助かる。」
まあ、夢だしそのうち目が覚めると思うが…それにしても長い夢だ。
「ああ、そうだステータスが見てもよくわからなかったから聞きたかったんだ。」
「では一度見せてもらえますか?見ながら説明します。」
スマホを操作し、ステータスアプリを開いて画面をクラスタと並んで覗きこむ。
名前 白石 直人
性別 男
年齢 15歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 3
体力 1140/1140
魔力 15210/15210
称号 召喚されし者 冒険初心者
魔法 火魔法 1
水魔法 1
風魔法 1
土魔法 1
光魔法 1
闇魔法 1
氷魔法 1
雷魔法 1
空間魔法 10
生活魔法 5
スキル 物理耐性 5
魔法耐性 1
武術スキル 8
体術スキル 5
鑑定スキル 1
開錠スキル 1
加護 地球神の加護 1
…お。少しレベルがあがってる。あと、開錠スキルが増えてるな…今日教えてもらったやつだろう。
ステータス画面を眺めていたクラスタを見ると驚き、困った顔をしていた。
「何か問題でも…?」
「問題が多すぎて何から言ったらいいものかと困っています。」
「えーと。上から順にお願い。」
クラスタはため息をひとつした後に順番に話だした。
「まずは体力と魔力。レベルの割に高めです。とくに魔力が多くて余程大きな魔法を使わなければ切れることが無いと思います。なのに魔力が切れるまでの魔法は覚えてないですね。」
「魔法覚えなければ魔力はただの飾りになってしまうのか。」
「そうですね。次に魔法。召喚魔法以外全種使うことが出来る状態になっています。」
「魔法は使い方がわからないから今は放置かな~」
「それでしたら魔法の項目に触れて見てください。」
あー画面みるだけで文字触るとか忘れてたわ。スマホだし普通気がつくだろ?とか言われそうっ
クラスタに言われた通りスマホの画面に触れてみた。
火魔法 1
――――――――――――――――――――――――――
火魔法『ファイアーアロー』、『ファイアーウォール1』が使える。
――――――――――――――――――――――――――
ファイアーウォール1?これもついでに見ておくか…
ファイアーウォール 1
――――――――――――――――――――――――――
MAX10レベル。レベルが上がると壁の範囲、高さが増える。
――――――――――――――――――――――――――
「見れた!」
「凄いのはほぼ全種というところですね。私の魔法はこうですよ?」
クラスタの魔法の項目を見せてくれる。たしかに直人のよりは種類がすくなそうだ。
魔法 水魔法 6
風魔法 6
光魔法 8
氷魔法 4
空間魔法 5
生活魔法 2
「…ね?これでも多い方なんですよー。」
「魔法のレベル高っ」
「魔法もスキルも使えば上がるので誰でも10は目指せるんです。」
なるほどねー後で使ってみるか。
「それで…あの……」
クラスタはどこか言いにくいそうにしている。
「ん?まだ何かあるのか…言っちゃっていいよ?」
「そうですか…『召喚されし者』なのですが、つまりは他の世界から召喚されたことになるんですが、記憶がないのならわかりませんよね?」
「召喚…あぁ、どうやらそういう設定らしいねっ」
夢だしな!夢の中の人に言ってもしかたないのでこれは黙っておこう。
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