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第4章 異世界を楽しむ
35話 出番だうさ野郎
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どうやら今日は魔法道具店はお休みのようだ。もともとたくさんの人が足を運ぶ店でもないらしく、たまにお休みにしているらしい。それに直人が付与の回数を重ねるだけであれば工房である必要もないのだ。急に休みだといわれても直人に予定があるわけでもなく、空いた時間を何に使おうかと思案した結果、アストレアの様子を見に行くことにした。
『ディメンションウォール』のアストレアの部屋につながる扉を叩くと「勝手に入って出てきてー」と声がした。どうやらすぐ外にでてしまったようだ。言われるまま外に出るとそこはステージの上だった。相変わらずここで練習をしていたようだ。
「アストレア調子はどう?。」
「まだ3日しかたってないじゃない…そんなに変わるものでもないわ。」
スキルのレベルが上がるほどやはり難易度が上がるようで今レベル4まで上がっているそうだ。
「レベル4というと長距離の召喚だったっけ?」
「そうよーそれで今北のほうへ飛ばしてみてるのだけど…」
そこでアストレアの顔がくもった。どうやら何かあったようだ。
「一体何が…?」
「んーとね、どうやらダンジョンからスライムがあふれてしまったみたいなのよ。で、それは片付いたようなのだけど、ちょっと被害がね酷そうなのよ。」
話しによるとスライムがあふれそれ自体は処理されたのだがその量が半端なく、建物の崩壊、けが人多数、スライムに流されて行方不明になった人が数人いるらしい。
「それはひどいね…」
「でしょ?援助したいのだけど、父に召喚魔法のこと話していないしどうしたものかと…」
なるほど…状況は理解できた。
「じゃあ直接僕が様子を見に行ってくるよ。」
「ナオトが?」
「うん。飛んでいけば時間もかからないでしょ。行方不明の人だけでも探してあげたいし。」
「わかったわ。気をつけて。」
何かあったら連絡すればいいだろう。念のため向かう前にイレーネのとこにより未来予知をしてもらってからいくことにする。早速『ディメンションウォール』に入る。
「どうぞ~」
扉の向こうからイレーネの声がした。イレーネのところにくるのは少し久々である。
「ナオちゃんいらっしゃい~」
今までと同じくイレーネは座ったままで対応をしている。目は見えないが誰が来たのかはちゃんとわかっているのだ。
「今からルージェ王都より北にある町へ行きたいのだけど、問題はないかな?」
「問題ですか…そうですね、ちょっとぼんやりとしていて見えないです~」
「見えない?」
「魔力が混乱を起こしています。えーとたくさんの種類の魔力が邪魔になっててはっきりと見えないのです。」
「あースライムが氾濫したからかな?」
「えっそうなのですか…」
イレーネは少し難しい顔をした。それもそのはず以前本人が被害者の1人であったからよほどきになるのだろう。
「その被害で行方不明になった人を探しに行きたいのだけど…何かないかなーと」
「ん~…ダンジョンとかどうでしょうか…」
「ダンジョン?」
「はい、外に出てしまったスライムは討伐されたでしょうが、中に戻ってしまったスライムに引きずられてダンジョンの中という可能性があるかもしれません。」
言われてみればアストレアがダンジョンの奥につれてかれたことがあるとか言っていた。
「…ダンジョン、いく、の?」
ダンジョンの話を出すとほんとネネはよく現れる…今ちょうど来たようだ。
「ああ、ちょっと人探しに行こうかと。」
「一緒、しても?」
「手伝ってくれるなら助かる。」
「報酬は、ドロップアイテム、で!」
「ああ、よろしくな。」
自分の『ディメンションウォール』に戻り出かける準備をする。といっても大して準備するものもないわけだが。
「うさ野郎。おーい、出番だぞー。」
「ほんとにその名前なんですか私…」
飛行型召喚獣の1匹の『うさ野郎』だ。この名前が気に入らないらしく文句をいっている。
「ちょっと2人運んで欲しいんだがどうすればいい?」
「名前に関してはスルーですか?ひどいですぅ~」
「なに、これ…」
わめいているうさ野郎をネネはキラキラした目で眺めている。
「飛行型の召喚獣だよ。北のほうに行くのに山を越えるみたいだし、時間もないから飛んで行こうかと思ってね。」
「飛ぶの、すごい…」
「で、どうすればいいうさ野郎?」
ネネにすごいと言われたのが嬉しかったのか名前のことは取り合えず置いておくことになったみたいだ。胸をはりどこからともなく取り出したものを装備し始めた。上半身に着るベストのような感じになっており、そこから4本のロープが垂れ下がっている。ロープは2本で一組のようでその間に木の板が渡してあった。
ブランコが2つベストからぶら下がっているといえばわかるだろうか?
「2人はここに座れば後は私がとんでいきますよー」
《ナオト、聞こえるー?どうやら行方不明は子供が3人。男の子2人と女の子1人。》
《わかった、準備できたから向かうよ。》
《お願い。》
ちょうどアストレアから魔法具経由で連絡が入った。
「うさ野郎、ネネここからでたらすぐ向かうよ。」
「わかったー」
「行き先はどこですか?」
「とりあえず王都より北、山を越えた先かな。」
『ディメンションウォール』のアストレアの部屋につながる扉を叩くと「勝手に入って出てきてー」と声がした。どうやらすぐ外にでてしまったようだ。言われるまま外に出るとそこはステージの上だった。相変わらずここで練習をしていたようだ。
「アストレア調子はどう?。」
「まだ3日しかたってないじゃない…そんなに変わるものでもないわ。」
スキルのレベルが上がるほどやはり難易度が上がるようで今レベル4まで上がっているそうだ。
「レベル4というと長距離の召喚だったっけ?」
「そうよーそれで今北のほうへ飛ばしてみてるのだけど…」
そこでアストレアの顔がくもった。どうやら何かあったようだ。
「一体何が…?」
「んーとね、どうやらダンジョンからスライムがあふれてしまったみたいなのよ。で、それは片付いたようなのだけど、ちょっと被害がね酷そうなのよ。」
話しによるとスライムがあふれそれ自体は処理されたのだがその量が半端なく、建物の崩壊、けが人多数、スライムに流されて行方不明になった人が数人いるらしい。
「それはひどいね…」
「でしょ?援助したいのだけど、父に召喚魔法のこと話していないしどうしたものかと…」
なるほど…状況は理解できた。
「じゃあ直接僕が様子を見に行ってくるよ。」
「ナオトが?」
「うん。飛んでいけば時間もかからないでしょ。行方不明の人だけでも探してあげたいし。」
「わかったわ。気をつけて。」
何かあったら連絡すればいいだろう。念のため向かう前にイレーネのとこにより未来予知をしてもらってからいくことにする。早速『ディメンションウォール』に入る。
「どうぞ~」
扉の向こうからイレーネの声がした。イレーネのところにくるのは少し久々である。
「ナオちゃんいらっしゃい~」
今までと同じくイレーネは座ったままで対応をしている。目は見えないが誰が来たのかはちゃんとわかっているのだ。
「今からルージェ王都より北にある町へ行きたいのだけど、問題はないかな?」
「問題ですか…そうですね、ちょっとぼんやりとしていて見えないです~」
「見えない?」
「魔力が混乱を起こしています。えーとたくさんの種類の魔力が邪魔になっててはっきりと見えないのです。」
「あースライムが氾濫したからかな?」
「えっそうなのですか…」
イレーネは少し難しい顔をした。それもそのはず以前本人が被害者の1人であったからよほどきになるのだろう。
「その被害で行方不明になった人を探しに行きたいのだけど…何かないかなーと」
「ん~…ダンジョンとかどうでしょうか…」
「ダンジョン?」
「はい、外に出てしまったスライムは討伐されたでしょうが、中に戻ってしまったスライムに引きずられてダンジョンの中という可能性があるかもしれません。」
言われてみればアストレアがダンジョンの奥につれてかれたことがあるとか言っていた。
「…ダンジョン、いく、の?」
ダンジョンの話を出すとほんとネネはよく現れる…今ちょうど来たようだ。
「ああ、ちょっと人探しに行こうかと。」
「一緒、しても?」
「手伝ってくれるなら助かる。」
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「うさ野郎。おーい、出番だぞー。」
「ほんとにその名前なんですか私…」
飛行型召喚獣の1匹の『うさ野郎』だ。この名前が気に入らないらしく文句をいっている。
「ちょっと2人運んで欲しいんだがどうすればいい?」
「名前に関してはスルーですか?ひどいですぅ~」
「なに、これ…」
わめいているうさ野郎をネネはキラキラした目で眺めている。
「飛行型の召喚獣だよ。北のほうに行くのに山を越えるみたいだし、時間もないから飛んで行こうかと思ってね。」
「飛ぶの、すごい…」
「で、どうすればいいうさ野郎?」
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