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第6章 実験
58話 廃畑探索 1
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さて、ダンジョン『モート』地都市側入り口前です。今からここに入るわけですが門番の状態がわからないわけです。まあ考えても仕方がないので、とりあえず扉をあけてみますかね…
目の前にある扉を手前に開くと、すぐ壁があった。普通なら門番の体の一部とかが見えたりするものなのだが、目の前は壁である。
「……?」
なんだこれ…ひとまず触ってみるか?
目の前にある壁に触れてみる。微妙にゴツゴツしてざらついている。少し力を入れて叩いてみるとぼろぼろと崩れるようだ。
これはもう一度モートに聞いてからのほうがいいんでは?
魔法具を利用してアストレア経由でモートに声をかけてもらった。原因も理由もわからないが、どの道使っていない畑なので好きにやってしまっていいとのことだ。
「つまり目の前のこれは破壊していいってことだな。…フレイムでいいか。」
扉を開け、『フレイム』を使用しすぐ扉を閉める。扉の向こうではなにやら大きな音がしている。その音も静まったころ扉をそっと開いた。あけたまま様子を見ていると、中が少し粉っぽいのを感じた。燃やしてしまった対象がすすになってまっているのだろうか。とりあえず目の前は開けたので中に入ってみることにした。
「……え~」
そこに目にしたのはたぶん元門番の成れの果てだった。直人が使った『フレイム』で崩れてしまったところもあるが、すでに骨と化していた門番は火で燃えることもなく形がほとんど残っていた。ただ一部魔法を受けたことにより崩れてしまっている。顔となる部分はまだ残っていて目の部分に薄っすらと光をともしていた。ろくに魔力供給もされず放置された結果骨となりつつもただひたすらにこの場所を守り続けていたらしい。
「アンデットってやつなのかな…」
直人はそっと門番に触れると『ヒール』と唱え、ゆっくりと浄化することにした。光魔法をレベルを上げていなかったので一度に処理できず、何度も何度もかけて元門番だったものを浄化した。すべてが消え去るころ、
『アリガトウ…』
と言う声が聞こえた気がした。
それにしても放置はいかんだろう…使わないなら使わないでちゃんと片付けておけよな…門番だってかわいそうじゃないか。
そんなことを考えつつ地下49階へと上がっていった。通路を歩きつつ周りを一応警戒しながら歩いていく。一応魔物はいないらしいけど、地図とかあるわけじゃないので上層の階段を見逃さないためだ。
各階層を確認しながら順番に階段を見つけ上っていくと、40階層に上がってすぐのところに何かが立っているのを見つけた。
…え?何これ人…なのか??
直人の身長の2倍くらいある男が立っていた。ただ1つ違うことは背中に黒い蝙蝠のような羽が生えていることだ。男は微動だにせずただじっと立ち続けている。
こんなことろにも門番…なのかな?これって倒さないと、この階層抜けるまで追いかけてくるよな…多分。
さてどうしたものか…テンタチィオネみたいに姿が隠せる魔法とかないからな…レベル上げればあるかもだが、今文句言っても仕方がない。
ステータスを眺めながら自分の使える魔法を確認し、作戦を考える。とりあえず足止め『ホールド』。どれほど効果が出るかわからないが少しくらいなら止められるだろう。そして少しでも姿を隠せる『ウォール系』、各種あるが唯一壁の向こう側が見えないのが『アースウォール』だ。まあただの土の壁になる。
まあ…この2つでやってみるか。
まずは『ホールド』。魔法をかけるとすぐに異変を感じたのか男はキョロキョロと周りを見始めた。続けて男の左側から壁にそって『アースウォール』を出し続ける。つまり土壁が壁に沿ってせり出してくる感じだ。その不可思議な現象に男は土壁を殴って壊し始めた。足元は『ホールド』されているので届くところまでだが…壊れた箇所を直してやると再びそこを破壊している。
まあ、いくらでも壊していてくださいな。この隙に僕は反対の右側から通路へ抜けますよっと。
『アースウォール』を破壊し続けていた男は『ホールド』もとけたらしく、今度は移動しながら壁を壊している。壁とたくさん作り男の周りをたくさん囲み、さらに『ホールド』でまた動けなくして、直人は奥へと進んだ。
まあ時間稼ぎにはなるし、魔法が切れたころには上の階層上がってるからこれで問題なしっと。
魔法の効果時間もあるので直人は若干急ぎ足で地下40階層を抜け、地下39階層にたどり着いた。ここで一度『ディメンションウォール』に入り、休憩と取ることに決めた。
アストレアに連絡をとりモートにここまで来てもらった。
「なんか40階層にへんなのいたんだけど?」
「あーやっぱりきのせいじゃなかったようだな…」
「なにが?」
「いやな、畑やめてから念のために門番増やした覚えがあるんだ…気のせいじゃなかったわ。」
かなり前のことで忘れていたらしい。笑ってごまかそうとしている。
「もういいですけど…後はどこの階層にいるんですか?」
「覚えてないぞ…2-3体増やしただけだと思うがな…」
覚えてなんじゃどうしようもないか…
モートにはさっさと帰ってもらった。使えないからだ。
さて…どうやら門番があと1-2体はいるってことだよな…階層が変わるところで毎回警戒か…面倒だな…
直人はそんなことを考えながら眠ることにした。
目の前にある扉を手前に開くと、すぐ壁があった。普通なら門番の体の一部とかが見えたりするものなのだが、目の前は壁である。
「……?」
なんだこれ…ひとまず触ってみるか?
目の前にある壁に触れてみる。微妙にゴツゴツしてざらついている。少し力を入れて叩いてみるとぼろぼろと崩れるようだ。
これはもう一度モートに聞いてからのほうがいいんでは?
魔法具を利用してアストレア経由でモートに声をかけてもらった。原因も理由もわからないが、どの道使っていない畑なので好きにやってしまっていいとのことだ。
「つまり目の前のこれは破壊していいってことだな。…フレイムでいいか。」
扉を開け、『フレイム』を使用しすぐ扉を閉める。扉の向こうではなにやら大きな音がしている。その音も静まったころ扉をそっと開いた。あけたまま様子を見ていると、中が少し粉っぽいのを感じた。燃やしてしまった対象がすすになってまっているのだろうか。とりあえず目の前は開けたので中に入ってみることにした。
「……え~」
そこに目にしたのはたぶん元門番の成れの果てだった。直人が使った『フレイム』で崩れてしまったところもあるが、すでに骨と化していた門番は火で燃えることもなく形がほとんど残っていた。ただ一部魔法を受けたことにより崩れてしまっている。顔となる部分はまだ残っていて目の部分に薄っすらと光をともしていた。ろくに魔力供給もされず放置された結果骨となりつつもただひたすらにこの場所を守り続けていたらしい。
「アンデットってやつなのかな…」
直人はそっと門番に触れると『ヒール』と唱え、ゆっくりと浄化することにした。光魔法をレベルを上げていなかったので一度に処理できず、何度も何度もかけて元門番だったものを浄化した。すべてが消え去るころ、
『アリガトウ…』
と言う声が聞こえた気がした。
それにしても放置はいかんだろう…使わないなら使わないでちゃんと片付けておけよな…門番だってかわいそうじゃないか。
そんなことを考えつつ地下49階へと上がっていった。通路を歩きつつ周りを一応警戒しながら歩いていく。一応魔物はいないらしいけど、地図とかあるわけじゃないので上層の階段を見逃さないためだ。
各階層を確認しながら順番に階段を見つけ上っていくと、40階層に上がってすぐのところに何かが立っているのを見つけた。
…え?何これ人…なのか??
直人の身長の2倍くらいある男が立っていた。ただ1つ違うことは背中に黒い蝙蝠のような羽が生えていることだ。男は微動だにせずただじっと立ち続けている。
こんなことろにも門番…なのかな?これって倒さないと、この階層抜けるまで追いかけてくるよな…多分。
さてどうしたものか…テンタチィオネみたいに姿が隠せる魔法とかないからな…レベル上げればあるかもだが、今文句言っても仕方がない。
ステータスを眺めながら自分の使える魔法を確認し、作戦を考える。とりあえず足止め『ホールド』。どれほど効果が出るかわからないが少しくらいなら止められるだろう。そして少しでも姿を隠せる『ウォール系』、各種あるが唯一壁の向こう側が見えないのが『アースウォール』だ。まあただの土の壁になる。
まあ…この2つでやってみるか。
まずは『ホールド』。魔法をかけるとすぐに異変を感じたのか男はキョロキョロと周りを見始めた。続けて男の左側から壁にそって『アースウォール』を出し続ける。つまり土壁が壁に沿ってせり出してくる感じだ。その不可思議な現象に男は土壁を殴って壊し始めた。足元は『ホールド』されているので届くところまでだが…壊れた箇所を直してやると再びそこを破壊している。
まあ、いくらでも壊していてくださいな。この隙に僕は反対の右側から通路へ抜けますよっと。
『アースウォール』を破壊し続けていた男は『ホールド』もとけたらしく、今度は移動しながら壁を壊している。壁とたくさん作り男の周りをたくさん囲み、さらに『ホールド』でまた動けなくして、直人は奥へと進んだ。
まあ時間稼ぎにはなるし、魔法が切れたころには上の階層上がってるからこれで問題なしっと。
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