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店舗
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冒険者ギルドの奥に置き去りにされた俺は帰る…ことはなく再び掲示板の所に足を運び依頼書をはがしてカウンターへと向かった。結局受けた依頼は今日受けるものじゃないから仕方がない。そしてそのついでに昨日の依頼の報告をしておく。
北の森へ向かった俺は相変わらずのカノ草の採取。黒髪を呼び出しあたりを警戒してもらう。何事もなかったかのように俺のやって欲しいことを理解した黒髪は、鍋の蓋と包丁を渡すと俺の周辺をうろつき始めた。
昼になったのでいったん切り上げ昼食に。今日は昨日みたいに2人で食べ歩くと金がかかりすぎることに気がついたので召喚で済ませることに。さらに町に戻ってまた森に来るのも面倒なので、森のすぐ外に店舗を取り出して見ることにした。
「こんなものを呼び出したりしまったりできるとかすごいよね~」
「俺もそう思うよ」
2人で店舗を見上げ同じ意見を言い合う。そして中へと入る。この間店舗を使用したときはユニ父の荷物をしまっておくためだけだったから実は中はじっくりと見ていない。なので今回はちゃんとみてみることに。
「何もないね」
「ほんとにな」
店舗の中はまず入り口から入って客席がある場所。ここにはあるはずのテーブルやいすが無かった。ただの広い空間ってやつだね。そのまま奥へと進み厨房のほうへ。同じく何もない…レジとか冷蔵庫とかフライヤーどころかシンクもないねただの小部屋だ。そしてそれは倉庫や休憩室も同じ。荷物を補完する棚やロッカーもなかった。あくまでも店舗という枠組みだけってことらしい。
「いっそこのまま住めばいいんじゃないか?」
確かにそれもいい気がする。だけどいきなりこんなところにポツンと家があったら色々とトラブルを呼び込みそうなきがするんだよね。
「土地を借りておく方がいい気がする」
俺はそう思っている。だけど俺はこの町に定住すると決めていないのでまだ土地は買えない。いやお金もないんだけどさ。
そんなことを話しながら俺たちは昼食を作って食べた。
店舗をしまい午後からもカノ草集めをする。なんていうか別の依頼を無理して探さなくてもこれでいいんじゃないかって気がしてね。日々の宿代以上を稼いでおけば自然とお金はたまっていく。あとで王都までに移動にかかる費用とかを聞いておかないと。乗り合い馬車の代金と日数がかかるってことはその間どこかの町や村で休むことになるだろうし。もしかすると野営とかもあるんだろうか? そうなるとテントとかが必要になるのか? それとも馬車の中で寝るのだろうか。
「そういえば…」
「ん?」
黒髪が話しかけてきたのでカノ草の採取をしていた手を止め顔をあげた。するとそこに黒髪はいなくて、鍋の蓋と包丁がぽとりと落ちてきた。包丁が刺さらなくてよかった…というか相変わらずこの召喚がどうなっているのかわからないな。包丁や鍋の蓋は残っているのに黒髪だけいきなりいなくなってしまった。それと黒髪が倒したゴブリンがそこらに放置されたまま…もしかしてこれ俺が全部しまわないといけないのか。カノ草の採取をやめてゴブリンを片付けることに…急がないと次のが来るとめんどくさいことになる。
「よし、撤退!」
ゴブリンに襲われると厄介なので結構乱雑に片づけを終わらせた。
冒険者ギルドでゴブリンを解体所に、その後依頼の報告をして今日は終わり。ついでに王都までの移動にかかる費用について受付で話を聞いてみた。すると乗合馬車の場合はいくつか乗り繋いでいかないといけないことが判明した。どうやらこの町から一気に王都まで行く馬車はないらしい。で、肝心の費用だが利用する乗り合い馬車や向かう先で違って、500~800リラくらいだとか。まあそれが乗り継ぐたびにいるわけだ。騙されないように町の名前を憶えていないと余分に乗り歩くことになりそうだねと言うと、資料室に地図があるから見ておくといいと教えられる。そういえばそんなものがあったことをすっかりと忘れていたよ。
資料室へ行き地図をスマホでパシャリ。細かいことは後で見るとしてこれでよし。ついでに今回はいくつか魔物についての資料を撮っておく。ゴブリンしか見たことないけど王都へ向かうときに他の魔物も会うかもしれないし、弱点とか知っておくだけでも自分の身を守ることが出来るかもしれない。といっても俺に出来ることなんてたかが知れているが。
北の森へ向かった俺は相変わらずのカノ草の採取。黒髪を呼び出しあたりを警戒してもらう。何事もなかったかのように俺のやって欲しいことを理解した黒髪は、鍋の蓋と包丁を渡すと俺の周辺をうろつき始めた。
昼になったのでいったん切り上げ昼食に。今日は昨日みたいに2人で食べ歩くと金がかかりすぎることに気がついたので召喚で済ませることに。さらに町に戻ってまた森に来るのも面倒なので、森のすぐ外に店舗を取り出して見ることにした。
「こんなものを呼び出したりしまったりできるとかすごいよね~」
「俺もそう思うよ」
2人で店舗を見上げ同じ意見を言い合う。そして中へと入る。この間店舗を使用したときはユニ父の荷物をしまっておくためだけだったから実は中はじっくりと見ていない。なので今回はちゃんとみてみることに。
「何もないね」
「ほんとにな」
店舗の中はまず入り口から入って客席がある場所。ここにはあるはずのテーブルやいすが無かった。ただの広い空間ってやつだね。そのまま奥へと進み厨房のほうへ。同じく何もない…レジとか冷蔵庫とかフライヤーどころかシンクもないねただの小部屋だ。そしてそれは倉庫や休憩室も同じ。荷物を補完する棚やロッカーもなかった。あくまでも店舗という枠組みだけってことらしい。
「いっそこのまま住めばいいんじゃないか?」
確かにそれもいい気がする。だけどいきなりこんなところにポツンと家があったら色々とトラブルを呼び込みそうなきがするんだよね。
「土地を借りておく方がいい気がする」
俺はそう思っている。だけど俺はこの町に定住すると決めていないのでまだ土地は買えない。いやお金もないんだけどさ。
そんなことを話しながら俺たちは昼食を作って食べた。
店舗をしまい午後からもカノ草集めをする。なんていうか別の依頼を無理して探さなくてもこれでいいんじゃないかって気がしてね。日々の宿代以上を稼いでおけば自然とお金はたまっていく。あとで王都までに移動にかかる費用とかを聞いておかないと。乗り合い馬車の代金と日数がかかるってことはその間どこかの町や村で休むことになるだろうし。もしかすると野営とかもあるんだろうか? そうなるとテントとかが必要になるのか? それとも馬車の中で寝るのだろうか。
「そういえば…」
「ん?」
黒髪が話しかけてきたのでカノ草の採取をしていた手を止め顔をあげた。するとそこに黒髪はいなくて、鍋の蓋と包丁がぽとりと落ちてきた。包丁が刺さらなくてよかった…というか相変わらずこの召喚がどうなっているのかわからないな。包丁や鍋の蓋は残っているのに黒髪だけいきなりいなくなってしまった。それと黒髪が倒したゴブリンがそこらに放置されたまま…もしかしてこれ俺が全部しまわないといけないのか。カノ草の採取をやめてゴブリンを片付けることに…急がないと次のが来るとめんどくさいことになる。
「よし、撤退!」
ゴブリンに襲われると厄介なので結構乱雑に片づけを終わらせた。
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資料室へ行き地図をスマホでパシャリ。細かいことは後で見るとしてこれでよし。ついでに今回はいくつか魔物についての資料を撮っておく。ゴブリンしか見たことないけど王都へ向かうときに他の魔物も会うかもしれないし、弱点とか知っておくだけでも自分の身を守ることが出来るかもしれない。といっても俺に出来ることなんてたかが知れているが。
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