14 / 26
14話
しおりを挟む
ストックが切れました。。。。。
ーーーーーー
「……ありがとう」
髪の毛をタオルで拭きながら、少し照れた様子で洗ってくれたエルザにお礼を言うベアトリス。エルザはにっこり笑って「どういたしまして」っといい、盥を片付け始めた。
「待って!…えっと、あのー、エ、エルザさんも入ってみて下さい!!なんなら私が洗いますし!!」
ベアトリスは真剣な顔でエルザを見上げた。が、エルザとベアトリスには身長差があり、また体が温まったからなのか頬が赤くなり、上目遣いでとても可愛くエルザは抱きしめたい衝動に駆られた。
「入りませんか?」
そう言って頭を傾げるベアトリス。人前で裸になるなんて小さな子供でもあるまいし、っと一瞬頭をよぎったがその可愛いベアトリスを見るとエルザの頭の上では鐘がなり鳩が飛び…気がついたら頷いていた。
「でも、少し、、恥ずかしいわね…誰かの前で服を脱ぐなんて、小さい時に母に脱がしてもらったぐらいじゃないかな?」
そう言って脱ぐのを躊躇するエルザにベアトリスは「安心してください。私が子供ですから」っと言うので、エルザは「私にこんなに大きな子供いないわ」っと言って笑った。
エルザは結局言われるまま服を脱ぎ、盥に湯を張り体をつけた。つけたと言っても腰までもない湯だ。体は少し冷えるが朝はとても暖かく気持ちがいい。
「何だか変な感じだわ…あ、気持ちいいのよ?」
そう言ってベアトリスの顔を見ると、ベアトリスは真顔でエルザを見て頷いた。
「髪洗いますね、体育座りをして頭を下げて下さい」
「?ベアトリス?体育座りって何かしら?」
「え!?」っと驚くベアトリス。
「足を抱えて座るのを体育座りって言わない?」
その回答にエルザも「え!?」っと驚く。そもそも体育の意味がよくわからないと答えると、ベアトリスは「あ」っと言う顔をした。
「じゃあ、三角座りは、、、?」
「さ、三角、、、」っと言って頭を傾げるエルザ。悩みに悩んだベアトリスは、とにかく膝を立てて床に座ってその足を腕を回して抱え込んで、頭を膝につけてと頼むとエルザは何となく理解したのか言われた通りにした。
ベアトリスは服の袖を捲り、石鹸を手で泡立てエルザの髪を丁寧に洗い流していき、エルザに流すための温かい水を出してもらい髪を洗い流していった。
その後は背中をベアトリスが洗い残りはエルザ自身で洗い流した。
「ふぅー、なんかさっぱりした気がするわ、ベアトリス、洗ってくれてありがとう」
そう言って笑うとベアトリスは頬を染め俯いて「どういたしまして」っとぼそっと言った。
ベアトリスは着替えを終えた後、盥や服などを片付けベアトリスの髪と自身の髪に香油をつけた。2人の髪からは同じ匂いがして姉妹になったような感じがし、一人っ子だったエルザは嬉しくなった。
「さてと、明日も仕事だから早く寝ないとねー。ベアトリスはこの部屋使ってね?私は二階に行くわね?」
エルザはそう言って部屋を出ようとするとベアトリスに腕を掴まれた。
「わ、私が二階に行きます。だってこの部屋エルザさんのですよね?すみません私が占拠してしまって!」
真剣な顔のベアトリスに「二階はまだ掃除できなさてないのよ?」っと言うと、「問題ないです!」っと言い、きっと折れることはないだろうとエルザはため息をつき、苦笑して了承した。
2人は2階に上がりエルザは風の魔法で軽く部屋を掃除した。また次の休みの日に2階の部屋の片付けをしないければいけないと改めてエルザは思った。
エルザはベアトリスに「おやすみ」っと挨拶をして一回に行き、作れたら作る分として持って帰って来ていたパーツを使ってアクセサリーを作ることにした。
どれくらい経ったか、それなりに量ができたので全て片付けをし、一度ベアトリスが寝ているか部屋に見に行って見た。
こっそりドアを開け、ベッドを覗き込んでみるとベアトリスは寝息を立てて寝ていた。エルザはそっと部屋を出て一階に行きエルザも就寝することにした。
ーーーーーー
「……ありがとう」
髪の毛をタオルで拭きながら、少し照れた様子で洗ってくれたエルザにお礼を言うベアトリス。エルザはにっこり笑って「どういたしまして」っといい、盥を片付け始めた。
「待って!…えっと、あのー、エ、エルザさんも入ってみて下さい!!なんなら私が洗いますし!!」
ベアトリスは真剣な顔でエルザを見上げた。が、エルザとベアトリスには身長差があり、また体が温まったからなのか頬が赤くなり、上目遣いでとても可愛くエルザは抱きしめたい衝動に駆られた。
「入りませんか?」
そう言って頭を傾げるベアトリス。人前で裸になるなんて小さな子供でもあるまいし、っと一瞬頭をよぎったがその可愛いベアトリスを見るとエルザの頭の上では鐘がなり鳩が飛び…気がついたら頷いていた。
「でも、少し、、恥ずかしいわね…誰かの前で服を脱ぐなんて、小さい時に母に脱がしてもらったぐらいじゃないかな?」
そう言って脱ぐのを躊躇するエルザにベアトリスは「安心してください。私が子供ですから」っと言うので、エルザは「私にこんなに大きな子供いないわ」っと言って笑った。
エルザは結局言われるまま服を脱ぎ、盥に湯を張り体をつけた。つけたと言っても腰までもない湯だ。体は少し冷えるが朝はとても暖かく気持ちがいい。
「何だか変な感じだわ…あ、気持ちいいのよ?」
そう言ってベアトリスの顔を見ると、ベアトリスは真顔でエルザを見て頷いた。
「髪洗いますね、体育座りをして頭を下げて下さい」
「?ベアトリス?体育座りって何かしら?」
「え!?」っと驚くベアトリス。
「足を抱えて座るのを体育座りって言わない?」
その回答にエルザも「え!?」っと驚く。そもそも体育の意味がよくわからないと答えると、ベアトリスは「あ」っと言う顔をした。
「じゃあ、三角座りは、、、?」
「さ、三角、、、」っと言って頭を傾げるエルザ。悩みに悩んだベアトリスは、とにかく膝を立てて床に座ってその足を腕を回して抱え込んで、頭を膝につけてと頼むとエルザは何となく理解したのか言われた通りにした。
ベアトリスは服の袖を捲り、石鹸を手で泡立てエルザの髪を丁寧に洗い流していき、エルザに流すための温かい水を出してもらい髪を洗い流していった。
その後は背中をベアトリスが洗い残りはエルザ自身で洗い流した。
「ふぅー、なんかさっぱりした気がするわ、ベアトリス、洗ってくれてありがとう」
そう言って笑うとベアトリスは頬を染め俯いて「どういたしまして」っとぼそっと言った。
ベアトリスは着替えを終えた後、盥や服などを片付けベアトリスの髪と自身の髪に香油をつけた。2人の髪からは同じ匂いがして姉妹になったような感じがし、一人っ子だったエルザは嬉しくなった。
「さてと、明日も仕事だから早く寝ないとねー。ベアトリスはこの部屋使ってね?私は二階に行くわね?」
エルザはそう言って部屋を出ようとするとベアトリスに腕を掴まれた。
「わ、私が二階に行きます。だってこの部屋エルザさんのですよね?すみません私が占拠してしまって!」
真剣な顔のベアトリスに「二階はまだ掃除できなさてないのよ?」っと言うと、「問題ないです!」っと言い、きっと折れることはないだろうとエルザはため息をつき、苦笑して了承した。
2人は2階に上がりエルザは風の魔法で軽く部屋を掃除した。また次の休みの日に2階の部屋の片付けをしないければいけないと改めてエルザは思った。
エルザはベアトリスに「おやすみ」っと挨拶をして一回に行き、作れたら作る分として持って帰って来ていたパーツを使ってアクセサリーを作ることにした。
どれくらい経ったか、それなりに量ができたので全て片付けをし、一度ベアトリスが寝ているか部屋に見に行って見た。
こっそりドアを開け、ベッドを覗き込んでみるとベアトリスは寝息を立てて寝ていた。エルザはそっと部屋を出て一階に行きエルザも就寝することにした。
5
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
そんなに義妹が大事なら、番は解消してあげます。さようなら。
雪葉
恋愛
貧しい子爵家の娘であるセルマは、ある日突然王国の使者から「あなたは我が国の竜人の番だ」と宣言され、竜人族の住まう国、ズーグへと連れて行かれることになる。しかし、連れて行かれた先でのセルマの扱いは散々なものだった。番であるはずのウィルフレッドには既に好きな相手がおり、終始冷たい態度を取られるのだ。セルマはそれでも頑張って彼と仲良くなろうとしたが、何もかもを否定されて終わってしまった。
その内、セルマはウィルフレッドとの番解消を考えるようになる。しかし、「竜人族からしか番関係は解消できない」と言われ、また絶望の中に叩き落とされそうになったその時──、セルマの前に、一人の手が差し伸べられるのであった。
*相手を大事にしなければ、そりゃあ見捨てられてもしょうがないよね。っていう当然の話。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ふしあわせに、殿下
古酒らずり
恋愛
帝国に祖国を滅ぼされた王女アウローラには、恋人以上で夫未満の不埒な相手がいる。
最強騎士にして魔性の美丈夫である、帝国皇子ヴァルフリード。
どう考えても女泣かせの男は、なぜかアウローラを強く正妻に迎えたがっている。だが、将来の皇太子妃なんて迷惑である。
そんな折、帝国から奇妙な挑戦状が届く。
──推理ゲームに勝てば、滅ぼされた祖国が返還される。
ついでに、ヴァルフリード皇子を皇太子の座から引きずり下ろせるらしい。皇太子妃をやめるなら、まず皇太子からやめさせる、ということだろうか?
ならば話は簡単。
くたばれ皇子。ゲームに勝利いたしましょう。
※カクヨムにも掲載しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる