女神さまの尻ぬぐい

青い縞猫

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冒険者生活

面倒なことは避けて通りたい

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編入試験の案内を送ってきたのは、父親。
という事がわかっても、学校へ行くという選択肢は今の俺にはないな。

しかし…
見張りが付いているのは厄介だ。

どこまで、何を報告されているのかとても気になる。


最近、図書館で仕入れた知識をもとにギルドでの依頼の幅を少し広げつつある。
依頼達成のための難易度が少し高い薬草を探すために、森の少し深いところへと入っているのだ。

人がいないのを確かめながら、少しずつ覚えた攻撃魔法を使ったりもしていたのだが…
周囲を探る、サーチ系や隠蔽のスキルを先に磨く方がいいのかもしれないな。
それから、変装系の魔法も練度をあげたい。

最終目標は瞳の色も変えてしまいたい。
ただ…
魔法無効となっている場所があるために、すべてを魔法に頼るのも危険である。
知らずに入った建物が、魔法無効の効果付きだった場合だ。
仮面を着けていなければ、眼を見られた時点でかなりやばいことになる。

厄介ごとを避けるためにも、ポーションで錬金術でなんとかならないものか。
と、錬金術の本を読み漁っている。


そして、ギルドと森と図書館を往復する毎日の中、
午前中にギルドで採取依頼をうけて森にいた。

「なんか、様子が変だよな…」

「まだ森の入り口だし、引き返したら?」

珍しくシーグムが引き返せと言ってくる。
今までになかった事だけに、少し気になってしまう。

「何があるんだ? シーグムが引き返せ、なんて言ってくるの初めてだろ?」

「あんまり会いたくないやつがいる…かな?」

「確定じゃないのか?」

「…気配が薄い。 けど…… ないわけじゃないっていうか…
どうしてそうなっているのかがわからないから、行きたくないっていうか…」

「黒猫の姿じゃなくて、本来の姿ならわかるのか?」

「まぁ、そうなれば向こうにもこっちの存在バレちゃうし?
それが問題なければ、全然本来の姿に戻っちゃうよ?
でも… それするとなかなか宿舎に帰れなくなっちゃうかも?
それでもいいの?」

「それは困るな。じゃあ、今日はここまでだ。
帰るぞ~。」

薬草採取は期限が3日後だったし、面倒なことに巻き込まれたくない俺はさっさと森から出たのだった。
そして3日後に無事に依頼を達成した俺は、その日のことを忘れていたのだが…


とある噂が町で実しやかに流れていた。

森の中に、異世界人が降りたって。
へっぽこ女神がまたやらかしたみたいだな。

俺はしりぬぐいなんてしないからな!!!
引き返してきて、正解だった。
シーグムに感謝!!



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