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3.合同大会
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さて、クラウスが一人ひっそりと図書館にこもって勉強している間にも月日は流れ、あっという間に半月経った。
クラウスは依然として、友達はおろか同学年で話す人さえできていない。特にいじめや嫌がらせを受けることはなかったが、皆は避けて遠巻きに見てくる感じだ。
そしていよいよ「合同大会」の日がやってきたのだ。
「合同大会」。
内容を知ると、俺の前世でいう体育祭みたいなものらしい。
「ねえ!今日って3年生も魔法対戦に参加よね?もしかしてギルバート様見れるかも!」
「きゃ~!それに、今日はアーサー様も見学にくるみたいよ!」
朝から女の子たちが黄色い声をあげてせわしない。
どうやら、皆「ギルバート様」と「アーサー様」について噂している。様、ということは、かなり地位の高い者なのか?
クラウスはまだ生徒の名前を全然覚えられていないが、なんか聞き覚えのある名前だと思った。
さて、合同大会といっても、魔法の使えないクラウスは見学である。
生徒が学園内の大きな訓練場を囲む中、クラウスも隅っこで見学することにする。
合同大会には遊び感覚の楽しそうな競技もあれば、大会の目玉、学年を超えて二人同士で対決する、魔法対戦という本格的な戦闘練習もある。
魔法対戦になり、わくわくした様子の数名の生徒が中央に出てきた。彼らは、魔法対戦に名乗り出た1年や2年3年の生徒だ。
学年を超えて対戦するなんて、そりゃ高等魔法を習う3年の方が有利だろう。しかし、この魔法対戦では初級魔法のみで行われ、戦略や忍耐力などで1年が3年に勝つことも普通に可能なのだそうだ。
「あ!見て!あそこにギルバート様!」
その時、群衆の奥から、1人の生徒らしき姿が現れた。
彼を見たクラウスははっとする。
それは目を引く美形の青年だった。銀にも近いブロンドに、透き通るような碧眼の少し冷たい印象の顔だ。いや、もしかしたら、冷たく見えるのは、彼が表情を変えないためか。背も高く青年っぽいが逞しさも感じる体で、まるでどこぞの漫画に出てくる騎士のような男だな、と思った。
…あれが、「ギルバート様」か。
ん?様ってことはやっぱり…?
「うそ!アーサー様もいるわ!」
「え!どこどこ」
すっとそのギルバートという青年の横に現れたのは、もう1人の美形だった。「アーサー様」だ。なんとなく似ている髪色だが、こちらの方が黄金色のブロンドだ。そして、顔立ちもギルバートに比べて、タレ目で薄く微笑んでいる様が少し軽薄そうにも見える。髪も長めにしているため、なんだかすごくモテそうな色男といった感じだ。ギルバートと同じくらい高身長だが、体格的にギルバートよりも年上に見える。
そして何より。
そのアーサー様と呼ばれる男は、この王国の紋章がついている、明らかに身分の高い者の格好をしていた。正装とまではいかないが、紺色のかっちりした服にはさりげなく金の装飾がしてある。
これってつまり…アーサーとギルバートというのは、この王国の第一王子と第二王子じゃないか!
どうりで聞いたことがあると思った。
さすが王立学園…貴族ばかりだと思ったが、まさか王族までいるなんて。
確かギルバート王子は3年生だ。ということは、アーサー王子もここの卒業生で、今日は見学に来たということか。
2人は何やら話すと、ギルバートのみが広場の中央に出てきた。
さっきから生徒たちの興奮した声や黄色い声がすごくて、彼らが相当人気なのがわかった。
こんなイケメンたちが次期国王なんて、そりゃ女の子たちの憧れの的だ。いや、女の子だけじゃなく、ぽーっと彼らを見つめる男の子も多い。この世界じゃ性別もさほど関係ないらしいからな。
そうして始まった魔法対戦を、クラウスは少しドキドキしながら見つめた。
魔法を見るのは、まだ慣れなくて見入ってしまうのだ。
そこで、参加者の中に灰色の髪のシリルの姿も発見する。
彼といつも一緒にいる美少年ノアもだ。彼には勝手に可憐なイメージを抱いていたので、ちょっと意外だ。
この対戦に参加するとは、やはり2人とも相当な実力者なのだろう。
さっそく、第一試合が始まり、シリルが1人の暗い長い髪色の女の子と対峙する。
クラウスは、黒色にも近いその髪色の少女を見て驚いた。
ほら、やっぱり髪色が暗い子は普通にいるんじゃないか。
しかし、その子の瞳は美しいアメジストのような紫で、しっかり魔力があるのがわかった。
その女の子は2年生らしい。長いさらりとした髪で、冷静そうな顔はあまり笑わない。彼女は闇属性、シリルは水。2人の戦いは目を見張るほど凄かった。
初級魔法しか使っていないようだが、彼女が紫の霧みたいなのを出して攻撃するのを、シリルが水の壁を作って防ぐ。そして隙をついて水の蛇みたいなのを繰り出し…
みんな既にこんなにすごい魔法を使えるのか…
クラウスはこれから自分が習得しようとしている魔法のレベルの違いを見せつけられて、早くも心が折れそうだ。
しかし、試合に羨望の眼差しを向ける者が多い中、クラウスの周りでヒソヒソと良くない声が聞こえ始める。
「彼女、リリー・ブラックでしょ?平民出身の」
「ああ、リリーね。私同じクラスだけど、一匹狼って感じで感じ悪いわよ。平民のくせに、威張っちゃってさ」
「うっわ最悪。魔法もしょぼいくせに」
う。また陰口か。
薄々感じていたが、この学園には一部だが、平民を見下している子たちがいるようだ。
陰口を聞き続けるのも酷だが、今の俺には割って入るほどの勇気はない…いや、昔から、俺自身への陰口も聞こえないふりをしていた。
「平民ね」
と、その時、よく響く低音が聞こえ、クラウスも、その生徒たちも、ギクリとした。
見ると、陰口をしていた生徒の後ろから目を惹くイケメン、ギルバートが現れた。
予想外の人物の登場に、その子たちもそばにいた俺も驚く。
思えば、クラウスの近くに、対戦試合に参加する生徒の控え所があったのだ。
ギルバートは近くで見ても、やはりちょっと冷徹そうな雰囲気だった。ギロリと鋭く陰口を叩いていた生徒を睨む。
「ギ、ギルバート様」
「彼女がどういう者なのかには、平民は関係ない。言いたいことがあるならば、本人に直接話すべきだ。…それに、魔法に関しては、少なくとも彼女はこの対戦に参加するほど熱心だと感じたが?」
そう言われた生徒たちは、罰が悪そうな顔をして顔を見合わせる。
ギルバート王子というのは…冷たそうな印象の男だが、実は曲がったことが嫌いな、案外熱い男なのかもしれないな。
試合終了の合図が聞こえ、はっと目を戻すと、どうやら試合はいい勝負だったが、シリルが勝ったようだ。
リリーもシリルも、お互いに握手して満足そうな顔をしている。
試合はその後も順調に進んだ。美少年ノアは、小柄な体からは想像できない魔力で3年生相手に健闘し、勝っていた。
たくさん試合を見て圧倒されていたクラウスだが、最後の試合には今日1番惹き込まれた。
ギルバートの試合だ。
ギルバートは同じ3年との対戦だったが、圧倒的な力だと感じた。彼は光・水・火の複数の属性を持つ珍しい性質で、身体能力も高かった。学生の段階でこの能力、これは将来有望なのではないだろうか。
相手はギルバートの親友だという、逞しい感じの大柄の美丈夫で、彼も負けず劣らず地属性で圧倒的な力を見せつけていたが、接戦の末、ギルバートの勝利となった。
試合後、対戦相手の大柄な美丈夫が「やっぱお前には最後の試合でも負けちまったか~!」とカラカラ笑って言ってギルバートと肩を組む姿を見て、2人の仲の良さがうかがえた。
この時ばかりは、ギルバートも珍しく頬を緩めて和やかな雰囲気だ。
…正直言って、この試合に出たみんながかっこよかった。映画やアニメみたいだった。
…そして、特にギルバートの凜とした戦う姿は見る者全てを惹きつけていた。クラウスもその1人だ。
「ほんとカッコよかったね~!」
「ほんと!ギルバート様好きになっちゃたかも」
「やだ、もうギルバート様3年なんだから、告白するなら今年しかないんじゃない?」
「え~、でも、ギルバート様って誰ともお付き合いしないことで有名じゃん。しかも将来は騎士団に入るから、なおさら色恋沙汰とは遠のくって」
「確かに、誰にもなびかないことで有名よね~。お兄様のアーサー様なんて噂ばっかりの色男なのに」
「ほんと兄弟で違うわね」
ギルバート王子は卒業したら騎士団に入るのか。第二王子だから、王位を継ぐ必要はないしな。
彼の若くして既に滲み出る威厳は、騎士になると聞いて納得のいくものだった。
こうして、広場から離れる生徒の波に乗り、クラウスが人気のないところまで歩いてきた時だった。
どんっ
と背中を押され、クラウスはつんのめってコケた。
はっと振り返ると、同じ1年だろうか、険しい顔をした男女数名の生徒が立っていた。
冷たい目をした1人の赤髪の青年が、嘲笑するように口を歪めた。
「今日は見学だったみたいだな?『魔力なし』のクラウスさん」
つ、ついに来たか…
クラウスは青くなった。
クラウスは依然として、友達はおろか同学年で話す人さえできていない。特にいじめや嫌がらせを受けることはなかったが、皆は避けて遠巻きに見てくる感じだ。
そしていよいよ「合同大会」の日がやってきたのだ。
「合同大会」。
内容を知ると、俺の前世でいう体育祭みたいなものらしい。
「ねえ!今日って3年生も魔法対戦に参加よね?もしかしてギルバート様見れるかも!」
「きゃ~!それに、今日はアーサー様も見学にくるみたいよ!」
朝から女の子たちが黄色い声をあげてせわしない。
どうやら、皆「ギルバート様」と「アーサー様」について噂している。様、ということは、かなり地位の高い者なのか?
クラウスはまだ生徒の名前を全然覚えられていないが、なんか聞き覚えのある名前だと思った。
さて、合同大会といっても、魔法の使えないクラウスは見学である。
生徒が学園内の大きな訓練場を囲む中、クラウスも隅っこで見学することにする。
合同大会には遊び感覚の楽しそうな競技もあれば、大会の目玉、学年を超えて二人同士で対決する、魔法対戦という本格的な戦闘練習もある。
魔法対戦になり、わくわくした様子の数名の生徒が中央に出てきた。彼らは、魔法対戦に名乗り出た1年や2年3年の生徒だ。
学年を超えて対戦するなんて、そりゃ高等魔法を習う3年の方が有利だろう。しかし、この魔法対戦では初級魔法のみで行われ、戦略や忍耐力などで1年が3年に勝つことも普通に可能なのだそうだ。
「あ!見て!あそこにギルバート様!」
その時、群衆の奥から、1人の生徒らしき姿が現れた。
彼を見たクラウスははっとする。
それは目を引く美形の青年だった。銀にも近いブロンドに、透き通るような碧眼の少し冷たい印象の顔だ。いや、もしかしたら、冷たく見えるのは、彼が表情を変えないためか。背も高く青年っぽいが逞しさも感じる体で、まるでどこぞの漫画に出てくる騎士のような男だな、と思った。
…あれが、「ギルバート様」か。
ん?様ってことはやっぱり…?
「うそ!アーサー様もいるわ!」
「え!どこどこ」
すっとそのギルバートという青年の横に現れたのは、もう1人の美形だった。「アーサー様」だ。なんとなく似ている髪色だが、こちらの方が黄金色のブロンドだ。そして、顔立ちもギルバートに比べて、タレ目で薄く微笑んでいる様が少し軽薄そうにも見える。髪も長めにしているため、なんだかすごくモテそうな色男といった感じだ。ギルバートと同じくらい高身長だが、体格的にギルバートよりも年上に見える。
そして何より。
そのアーサー様と呼ばれる男は、この王国の紋章がついている、明らかに身分の高い者の格好をしていた。正装とまではいかないが、紺色のかっちりした服にはさりげなく金の装飾がしてある。
これってつまり…アーサーとギルバートというのは、この王国の第一王子と第二王子じゃないか!
どうりで聞いたことがあると思った。
さすが王立学園…貴族ばかりだと思ったが、まさか王族までいるなんて。
確かギルバート王子は3年生だ。ということは、アーサー王子もここの卒業生で、今日は見学に来たということか。
2人は何やら話すと、ギルバートのみが広場の中央に出てきた。
さっきから生徒たちの興奮した声や黄色い声がすごくて、彼らが相当人気なのがわかった。
こんなイケメンたちが次期国王なんて、そりゃ女の子たちの憧れの的だ。いや、女の子だけじゃなく、ぽーっと彼らを見つめる男の子も多い。この世界じゃ性別もさほど関係ないらしいからな。
そうして始まった魔法対戦を、クラウスは少しドキドキしながら見つめた。
魔法を見るのは、まだ慣れなくて見入ってしまうのだ。
そこで、参加者の中に灰色の髪のシリルの姿も発見する。
彼といつも一緒にいる美少年ノアもだ。彼には勝手に可憐なイメージを抱いていたので、ちょっと意外だ。
この対戦に参加するとは、やはり2人とも相当な実力者なのだろう。
さっそく、第一試合が始まり、シリルが1人の暗い長い髪色の女の子と対峙する。
クラウスは、黒色にも近いその髪色の少女を見て驚いた。
ほら、やっぱり髪色が暗い子は普通にいるんじゃないか。
しかし、その子の瞳は美しいアメジストのような紫で、しっかり魔力があるのがわかった。
その女の子は2年生らしい。長いさらりとした髪で、冷静そうな顔はあまり笑わない。彼女は闇属性、シリルは水。2人の戦いは目を見張るほど凄かった。
初級魔法しか使っていないようだが、彼女が紫の霧みたいなのを出して攻撃するのを、シリルが水の壁を作って防ぐ。そして隙をついて水の蛇みたいなのを繰り出し…
みんな既にこんなにすごい魔法を使えるのか…
クラウスはこれから自分が習得しようとしている魔法のレベルの違いを見せつけられて、早くも心が折れそうだ。
しかし、試合に羨望の眼差しを向ける者が多い中、クラウスの周りでヒソヒソと良くない声が聞こえ始める。
「彼女、リリー・ブラックでしょ?平民出身の」
「ああ、リリーね。私同じクラスだけど、一匹狼って感じで感じ悪いわよ。平民のくせに、威張っちゃってさ」
「うっわ最悪。魔法もしょぼいくせに」
う。また陰口か。
薄々感じていたが、この学園には一部だが、平民を見下している子たちがいるようだ。
陰口を聞き続けるのも酷だが、今の俺には割って入るほどの勇気はない…いや、昔から、俺自身への陰口も聞こえないふりをしていた。
「平民ね」
と、その時、よく響く低音が聞こえ、クラウスも、その生徒たちも、ギクリとした。
見ると、陰口をしていた生徒の後ろから目を惹くイケメン、ギルバートが現れた。
予想外の人物の登場に、その子たちもそばにいた俺も驚く。
思えば、クラウスの近くに、対戦試合に参加する生徒の控え所があったのだ。
ギルバートは近くで見ても、やはりちょっと冷徹そうな雰囲気だった。ギロリと鋭く陰口を叩いていた生徒を睨む。
「ギ、ギルバート様」
「彼女がどういう者なのかには、平民は関係ない。言いたいことがあるならば、本人に直接話すべきだ。…それに、魔法に関しては、少なくとも彼女はこの対戦に参加するほど熱心だと感じたが?」
そう言われた生徒たちは、罰が悪そうな顔をして顔を見合わせる。
ギルバート王子というのは…冷たそうな印象の男だが、実は曲がったことが嫌いな、案外熱い男なのかもしれないな。
試合終了の合図が聞こえ、はっと目を戻すと、どうやら試合はいい勝負だったが、シリルが勝ったようだ。
リリーもシリルも、お互いに握手して満足そうな顔をしている。
試合はその後も順調に進んだ。美少年ノアは、小柄な体からは想像できない魔力で3年生相手に健闘し、勝っていた。
たくさん試合を見て圧倒されていたクラウスだが、最後の試合には今日1番惹き込まれた。
ギルバートの試合だ。
ギルバートは同じ3年との対戦だったが、圧倒的な力だと感じた。彼は光・水・火の複数の属性を持つ珍しい性質で、身体能力も高かった。学生の段階でこの能力、これは将来有望なのではないだろうか。
相手はギルバートの親友だという、逞しい感じの大柄の美丈夫で、彼も負けず劣らず地属性で圧倒的な力を見せつけていたが、接戦の末、ギルバートの勝利となった。
試合後、対戦相手の大柄な美丈夫が「やっぱお前には最後の試合でも負けちまったか~!」とカラカラ笑って言ってギルバートと肩を組む姿を見て、2人の仲の良さがうかがえた。
この時ばかりは、ギルバートも珍しく頬を緩めて和やかな雰囲気だ。
…正直言って、この試合に出たみんながかっこよかった。映画やアニメみたいだった。
…そして、特にギルバートの凜とした戦う姿は見る者全てを惹きつけていた。クラウスもその1人だ。
「ほんとカッコよかったね~!」
「ほんと!ギルバート様好きになっちゃたかも」
「やだ、もうギルバート様3年なんだから、告白するなら今年しかないんじゃない?」
「え~、でも、ギルバート様って誰ともお付き合いしないことで有名じゃん。しかも将来は騎士団に入るから、なおさら色恋沙汰とは遠のくって」
「確かに、誰にもなびかないことで有名よね~。お兄様のアーサー様なんて噂ばっかりの色男なのに」
「ほんと兄弟で違うわね」
ギルバート王子は卒業したら騎士団に入るのか。第二王子だから、王位を継ぐ必要はないしな。
彼の若くして既に滲み出る威厳は、騎士になると聞いて納得のいくものだった。
こうして、広場から離れる生徒の波に乗り、クラウスが人気のないところまで歩いてきた時だった。
どんっ
と背中を押され、クラウスはつんのめってコケた。
はっと振り返ると、同じ1年だろうか、険しい顔をした男女数名の生徒が立っていた。
冷たい目をした1人の赤髪の青年が、嘲笑するように口を歪めた。
「今日は見学だったみたいだな?『魔力なし』のクラウスさん」
つ、ついに来たか…
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