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5章
騎士団長との模擬戦…俺は誰だか知りません②
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次は俺の番だ。
こんなおっさんに負けるなんてみんなまだまだだな。
俺が仇をとってやるよ。
と20秒前まで言っていたのに、俺は押されている。
身体能力の強化スキルは使った。
強化魔法も使った。
なぜ勝てない?
いや、なぜ訓練した俺に勝てるんだ?
こいつ…強い。
「押されてるぞ坊主。」
「う、うるさい。集中しろ。」
「は、は、は、俺に楯突くとはな。
この騎士団長に逆らったのは20年ぶりだぞ。」
「えっ嘘ー。こんな奴が騎士団長だったのー。」
「は、は、まさか俺のことも知らなかったのか。
それはお前が初めてだ。おい、脇が甘くなっているぞ。」
指摘されたところを直しながら、再び集中する。
戦闘でこんなに真剣になったのは初めてだ。
精神が研ぎ澄まされ、目の前の敵を打ち倒すことだけを考える。
少しずつ戦況が変わってきた。
俺が押してきたのだ。
相手が上に飛んだ。
チャンス!
俺は上に剣を突き出す。
しかし、次の瞬間負けていたのは俺だった。
騎士団長は、俺の後ろに回っていて首に剣を突きつけていた。
集中が切れる。
「俺は負けたんだ。」
「いーや。お前の勝ちだ。少し正気を失っていたとはいえ俺に勝ったんだ。それに俺はスキルを使ってしまったしな。」
「くそー、そのスキル俺に教えてくれないか…」
「いいだろう。それに師匠があれなら弟子もあれだな。」
そう言ってレオンの方を向く騎士団長。
なぜかレオンは顔を赤くしてどっかに行ってしまった。
「レオンもここに入る時俺にたてついたもんさ。
さて、明日からはビシバシ行くぞーー。」
「はい。」
こんなおっさんに負けるなんてみんなまだまだだな。
俺が仇をとってやるよ。
と20秒前まで言っていたのに、俺は押されている。
身体能力の強化スキルは使った。
強化魔法も使った。
なぜ勝てない?
いや、なぜ訓練した俺に勝てるんだ?
こいつ…強い。
「押されてるぞ坊主。」
「う、うるさい。集中しろ。」
「は、は、は、俺に楯突くとはな。
この騎士団長に逆らったのは20年ぶりだぞ。」
「えっ嘘ー。こんな奴が騎士団長だったのー。」
「は、は、まさか俺のことも知らなかったのか。
それはお前が初めてだ。おい、脇が甘くなっているぞ。」
指摘されたところを直しながら、再び集中する。
戦闘でこんなに真剣になったのは初めてだ。
精神が研ぎ澄まされ、目の前の敵を打ち倒すことだけを考える。
少しずつ戦況が変わってきた。
俺が押してきたのだ。
相手が上に飛んだ。
チャンス!
俺は上に剣を突き出す。
しかし、次の瞬間負けていたのは俺だった。
騎士団長は、俺の後ろに回っていて首に剣を突きつけていた。
集中が切れる。
「俺は負けたんだ。」
「いーや。お前の勝ちだ。少し正気を失っていたとはいえ俺に勝ったんだ。それに俺はスキルを使ってしまったしな。」
「くそー、そのスキル俺に教えてくれないか…」
「いいだろう。それに師匠があれなら弟子もあれだな。」
そう言ってレオンの方を向く騎士団長。
なぜかレオンは顔を赤くしてどっかに行ってしまった。
「レオンもここに入る時俺にたてついたもんさ。
さて、明日からはビシバシ行くぞーー。」
「はい。」
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