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5章
エレメンタルグリズリー
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今日もこの俺騎士団長が話をさせてもらう。
今日来ているのは森の中層で、中級騎士の登竜門というところかな。
木は浅層に比べてでかくて太陽を隠してるせいで少し暗い。
しかし俺もちょっくら魔法を使えるのでライトという光魔法を使う。
照明として使えるこの魔法は冒険者や騎士の基本だ。
俺も3個までなら戦闘に支障なく出せる。
これが魔法剣士や魔法戦士だったらもっとできたのによー。
まぁ、才能に嫉妬しても仕方がねぇからそろそろガキの面倒でも見るか。
と前を向いたがあいつらはいない。
?????
あーあんな遠くにいる。
何してんだあいつら?
俺がここにいる間にもう20メートル近く離れていた。
「ここは危険だといっただろ。こっちに来い。」
そういった瞬間俺は悪寒を感じた。
騎士団長として培って来た感がやばいと脳内に最大の警報を鳴らす。
気配を探るとディノたちに向かってでかいやつが急接近していた。
その正体はエレメンタルグリズリーだ。
AAランクとして知られている本来深層にいるべき魔物。
精霊との親和性が高く、精霊を使っての攻撃と肉体での攻撃を合わせて行うなかなか手強い相手だ。
俺でも手こずるんだからあいつらが勝てるわけがない。
でもなんでこいつが?
こいつはエレメンタルグリズリーの中でも体毛が緑のことから風と親和性が高いことがわかる。
こいつは大人しいんだ。
とても臆病で危険を感じると早めに逃げることが多い魔物。
そいつが自ら襲ってくるなんて…
周りにあいつの子供の気配はない。
単純に襲って来てるんだ。
餌なら深層にいくらでもあるだろう。
なぜだ。
走りながら考えをめぐらしているとディノがエレメンタルグリズリーに気づいた。
エレメンタルグリズリーは、風を圧縮してディノに向かい放った。
ディノは一瞬俺を見て目線を厳しくして、右側に避けた。
その時に刀を振るい風の斬撃を出していた。
そのせいで避けきれずディノは吹き飛ばされ木にぶつかる。
エレメンタルグリズリーも風の斬撃を喰らい苦しむ。
痛み分けってとこか。
ディノめ…俺に見栄を貼ろうとして冷静さを失ったな…
次に怒りに染まったスズとムームーがエレメンタルグリズリーに攻撃を開始した。
これは良くない。感情に任せればいくら強い相手でもこいつに勝つことはできない。
そんだけ頭の良い魔物なのだ。
そこで俺が助太刀をする。
エレメンタルグリズリーと目が合う。
なぜか目が怒りに侵されていた。
いくつもの斬撃を放ち右腕を切り落とす。
怒りにその体毛まで赤色に染めたエレメンタルグリズリーは残った左腕で俺に襲い掛かる。
それを避け後ろに回り首を切る。
簡単に死んだ。
こいつは風を読み避けることもできる。
…こいつ操られている。
なら誰に?
いくつもの疑問が重なる中ここから離れるため俺はディノたちに声をかけて、急いでここから逃げた。
ディノは悔しそうに…スズとムームーは怒りに顔を赤くしていた。
これは心の傷が深いな。
あとで慰めなくては…
こいつらはまだ子供だ。
こいつらを守るのが大人としての責任というものだろう。
今日来ているのは森の中層で、中級騎士の登竜門というところかな。
木は浅層に比べてでかくて太陽を隠してるせいで少し暗い。
しかし俺もちょっくら魔法を使えるのでライトという光魔法を使う。
照明として使えるこの魔法は冒険者や騎士の基本だ。
俺も3個までなら戦闘に支障なく出せる。
これが魔法剣士や魔法戦士だったらもっとできたのによー。
まぁ、才能に嫉妬しても仕方がねぇからそろそろガキの面倒でも見るか。
と前を向いたがあいつらはいない。
?????
あーあんな遠くにいる。
何してんだあいつら?
俺がここにいる間にもう20メートル近く離れていた。
「ここは危険だといっただろ。こっちに来い。」
そういった瞬間俺は悪寒を感じた。
騎士団長として培って来た感がやばいと脳内に最大の警報を鳴らす。
気配を探るとディノたちに向かってでかいやつが急接近していた。
その正体はエレメンタルグリズリーだ。
AAランクとして知られている本来深層にいるべき魔物。
精霊との親和性が高く、精霊を使っての攻撃と肉体での攻撃を合わせて行うなかなか手強い相手だ。
俺でも手こずるんだからあいつらが勝てるわけがない。
でもなんでこいつが?
こいつはエレメンタルグリズリーの中でも体毛が緑のことから風と親和性が高いことがわかる。
こいつは大人しいんだ。
とても臆病で危険を感じると早めに逃げることが多い魔物。
そいつが自ら襲ってくるなんて…
周りにあいつの子供の気配はない。
単純に襲って来てるんだ。
餌なら深層にいくらでもあるだろう。
なぜだ。
走りながら考えをめぐらしているとディノがエレメンタルグリズリーに気づいた。
エレメンタルグリズリーは、風を圧縮してディノに向かい放った。
ディノは一瞬俺を見て目線を厳しくして、右側に避けた。
その時に刀を振るい風の斬撃を出していた。
そのせいで避けきれずディノは吹き飛ばされ木にぶつかる。
エレメンタルグリズリーも風の斬撃を喰らい苦しむ。
痛み分けってとこか。
ディノめ…俺に見栄を貼ろうとして冷静さを失ったな…
次に怒りに染まったスズとムームーがエレメンタルグリズリーに攻撃を開始した。
これは良くない。感情に任せればいくら強い相手でもこいつに勝つことはできない。
そんだけ頭の良い魔物なのだ。
そこで俺が助太刀をする。
エレメンタルグリズリーと目が合う。
なぜか目が怒りに侵されていた。
いくつもの斬撃を放ち右腕を切り落とす。
怒りにその体毛まで赤色に染めたエレメンタルグリズリーは残った左腕で俺に襲い掛かる。
それを避け後ろに回り首を切る。
簡単に死んだ。
こいつは風を読み避けることもできる。
…こいつ操られている。
なら誰に?
いくつもの疑問が重なる中ここから離れるため俺はディノたちに声をかけて、急いでここから逃げた。
ディノは悔しそうに…スズとムームーは怒りに顔を赤くしていた。
これは心の傷が深いな。
あとで慰めなくては…
こいつらはまだ子供だ。
こいつらを守るのが大人としての責任というものだろう。
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