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2章
集会
しおりを挟む朝起きるともうお父さんは家にいない。
「もうお父さんは集会を開くためにみんなに呼びかけているから私たちも行くわよ。早く着替えて」
そう言われて俺は慌てて服を着替えた。途中で朝ごはんにサンドウィッチを食べる。お母さんの料理は美味しいのでゆっくりたべれないのが残念だ。
朝ごはんの後お母さんといっしょに教会に行く。
お母さんと手を繋ぐ。
心は大人なので少し恥ずかしいな。
あっ教会がみえてきた。あー…村の人たちが全員集まっているのでとても混雑している。生前あまり外に出なかった俺は、こう言う場所が嫌いだった。しかし今はそんな感じはしないので好みも変わったのかもしれない。
中に入るとお父さんは、もう教会の中心にいた。お父さんの近くによるとお父さんは話を始めた。みんながこっちを見て
静かになった。100人くらいが集まっていた。お父さんの村での力がすごいのだろう。冒険者に俺もなってみたいと心の中で思っている。
「今日は集まってもらってありがとう。
今日集まってもらったのは、息子のディノのことだ。もう知っている人もいると思うがディノは勇者なんだ。」
その声に、知らなかった人がざわめく。
「このことが他の街にばれたらディノは、王都に連れて行ってしまう。
俺は、まだこの村にいさせたいだから
村の皆にはこのことを外に漏らさないで欲しいんだ。この親心わかってくれるか。」
「安心しろ、誰も言わねぇよ」
その声に続きたくさんの人が口々に言った。
「おぅ」
「わかったわ!」
「言わないよ、おっちゃん」
村長まで秘密にすると言ってくれた。
涙ぐむお父さん
「あっありがとうみんな。
これからも村に貢献するからな。」
これで集会は終わると思っていたが、
これから飲み会があるらしい。お父さんとお母さんは、飲むので俺に先に帰っていいよと言った。
それで俺が1人で帰ることにした。
その時に、同じ歳位の女の子が話しかけてきた。
「すごいねディノ、私も頑張らなくちゃ。」
ショートカットの女の子。
確か隣の家のスズネと言う名前の女の子
鑑定するとき俺の前にいたので少しだけしゃべったのだ。
一緒に家に帰ることにして帰ることにする。
「スズネの職業は何だったの?」
「スズはね~盗賊っていう職業でスキルは罠感知だったよ。」
「すごい~。罠感知があったら迷宮攻略も楽々だね。」
褒めるとスズネは照れたようにベロを出した。
かっ、可愛い。
新しい人生初の恋だった。
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