不遇スキルと思いきやまさかの転生1日目で本領発揮

潮風ひなた

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一章

魔物の初討伐

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次の日冒険者ギルドに行くと、採取クエストを選んだ。

なぜかというと一番報酬が高かったからだ。

春ブルー苺というそのまんまの名前の植物で春にしかならなく青色でとにかく甘いらしい。


周りにはその甘い匂いに誘われて、さまざまな魔物が来るらしい。たまにグリズリー系の魔物も来る。

俺がするのは、採取もするがメインはその魔物討伐だ。

行かない方がいいとかは言われなかったが、護衛はつけた方がいいといわれる。
でも戦いは自信があるので大丈夫ですと言った。

門を出て歩いて行くとレイン草原の木が生えているところのあたりに行くと既に獣人系の魔物コボルトたちと小鬼のゴブリンたちが争っていた。どちらが春ブルー苺を食べるかの争いだ。
見物をしていると、コボルトたちが数匹の犠牲を出し、勝つ。
そこを魔法で倒すのだが選んだのは、風魔法のウインドショット。
高圧縮させ放出すると風の弾丸の出来上がりだ。

3匹倒したのでとりあいずアイテムボックスに入れる。

アイテムボックスの中では時間も進まないらしい。
高度な技術だ。


春ブルー苺があまりにも美味しそうだったので収穫中に一口食べてみる。すると苺の甘味に加え、なぜか生クリームみたいな味もした。不思議だがうまい。
もう一口もう一口とやっていると後一つになってしまった。
仕方ないので座って集中する。コピーを使い、少しずつだが正確にやっていき無事に必要なカゴ二つ分が終わった。これで40000ペルだからすごい。

仕事も終わり腕も確かめられたので帰ろうとすると、遠くから遠吠えが聞こえ燃え上がるような赤色のグリズリーが来た。あれはこのあたりで一番強いファイヤーロードグリズリーだ。5メートルはあるかという巨体を揺らしながらきて俺と目があった。

本能で勝てないと思ったが逃げられるわけがないともわかった。
そこで俺は、魔法だけで勝つ方法を考えた。
俺の周りの土を土魔法で凹まして中に槍を造る。それに薄い土をかぶせておく。

魔力が少なくなりふらついた体をなんとか立ち上がらせ、肉体強化を使う。力を3倍にしたところで、ファイヤーロードグリズリーにあらん限りの挑発をする。

こっちに走ってきた巨体に驚くが耐える。

俺は足の震えを無理やり抑え、ファイヤーロードグリズリーが抑えつけようと飛び込んできたタイミングで、後ろにジャンプした。
前足が髪の毛にあたり、髪の毛が数本切れる。ファイヤーロードグリズリーが次の攻撃に移ろうとした時に、慌ててとっさに残りの魔力を使って空気中の水分を集め球体を作る。


魔力切れになり弾けた水の球体に驚いてくれたファイヤーロードグリズリーは、そこにたまたまむき出しになった木の根っこにつまずき、ひっくり返った。
あぁ、意識が途切れそうだ。

ファイヤーロードグリズリーが落とし穴に落ちたと同時に俺も意識が途切れた。

あいつが生きてたら、俺は死ぬ。したら俺はあの神に復讐ができなくなる。
お願いだ。あいつが絶命してくれたら…


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