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★ジェルマン
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アデリーといっしょに中庭に来た私は、花の手入れをしていたメイドさんと一緒に遊んでいた。
メイドさんに花冠の作り方を教えてもらいながら作ってみるが、力が入りすぎると爪が立ってしまって花びらを破いてしまい、上手くいかない。
「ぷう。カメリア、こういうのダメかも」
「なら、私が作りますから、お二人で花を選んでくださいな」
「うん!アデリー、どの花がいい?」
そうメイドさんに促されアデリーに質問するが、彼女は自分の手を見つめてニギニキしながら首を傾げている。
「何やってるの?」
同じように私も首を傾げると、アデリーは両手を私に見せて、
「でない」
と一言。
「何が?」
「ねーねのてー」
「カメリアの?」
アデリーが私の手を指差すので、試しに指をニギニキすると……
「それー」
にゅ、と顔を出す爪を見て、アデリーは嬉しそうな声をあげる。
「アデリー様は好奇心が旺盛ですね。カメリアさんは他の皆様より特別ですから、物珍しいんでしょう」
「えへへ。そうー?」
特別という言葉がくすぐったくて、無意味に爪を出し入れする。
「カメリアさん。アデリー様に似合う花を一輪、選んで下さいますか?」
「ん」
メイドさんに言われて、私は近くの花を物色する。
アデリーは甘い匂いがするから……。
「これ!」
選んだのは、蜜をたっぷりと含んだピンク色のツツジ。
「甘くて美味しいんだよ」
と笑いながら手渡すと、メイドさんはぎょっとした顔をする。
「えっ?……この蜜には、毒が含まれていますよ?」
「そうなの?カメリアは平気だけど。あ、でもたまにすごく酸っぱいのがあるね。あれはダメ。ヒドいとお腹痛くなるもん」
「……カメリアさんは、私達よりも食べられる物が豊富みたいですね。でもアデリー様は食べられない物なので、彼女には絶対に勧めないで下さいね?」
「あ……うん。気をつけるね」
メイドさんの困ったような反応を見てようやく気付く。
今のは人間が真似をすると、とても危険な行為なのだと。
所々で人間との違いに気付かされ、気を付けなくちゃと今の事を頭に叩き込む。
自分の事を知らない人間の前で今のような行動があれば、後々面倒になるので自衛の為だ。
「じゃあ、こっちのお花にするね。こっちは大丈夫?」
そう言いながら、近くの低木から白い花を一輪採る。
「ええ。それなら大丈夫ですよ。ではこれを付けて、と……。はい、出来ましたよ。アデリー様。あら?」
メイドさんの頓狂な声に釣られてアデリーを見ると、彼女は目をうつらうつらさせながら頭をぐらぐらと揺らしていた。
「どうやら、おねむみたいですね。今日は沢山遊んでもらえましたから。もうお部屋に戻りましょうか」
「うん。カメリアが連れて行ってもいい?」
「はい。では、私がお部屋までご案内します」
アデリーを起こさないよう、ゆっくりと背中に背負い、メイドさんの後を追う。
玄関まで来ると、セザールとティー姉さんが外に出ていて休憩をしていた。
「なんだ。寝てしまったのか」
ティー姉さんは声の音量を落として微笑む。
「ティー姉さん、起きて平気なの?」
「ああ。少しは身体を起こさないと逆に病気になってしまう。カメリア、先程先生が探していたぞ。応接室にいるから行ってきなさい」
「え?分かった」
頷くとセザールが「アデリーは私が引き受けます」と言って、私の背中からアデリーを受け取る。
「ありがと、セザール。それじゃあちょっと行ってくるね」
そう言い残して、私は賢者様が待つ応接室へと走って向かった。
「賢者様?」
「おう、来たな」
「えっ?」
応接室の扉を押し開きつつ賢者様を呼ぶと、目の前に見知らぬ大男が立っていた。
私を見下ろす視線は、賢者様よりも遥かに高く、全体的にゴツゴツしていて硬そうだ。
「はぁ~。この娘が噂の。なるほど、確かに角があるな」
「っ!?」
咄嗟に両手で角を隠すが、成長して手前に大きく出てきている角全ては到底隠しきれない。
角隠しも、ティー姉さんの寝室に置いてきてしまった。
なに、この人。誰?
見知った屋敷内で見知らぬ男に動揺していると、
「ジェルマン、怖がってるじゃないか。あまり虐めないでくれ」
大男の後ろから聞きなれた声がして、見知った顔がひょこっと現れた。
「賢者様!」
安堵した私は男の横をだっと走りぬけ、賢者様の後ろに隠れて彼のローブをひしと掴む。
「なんだなんだ、随分懐かれてるな」
「お前の顔が怖いんだよ。声も大きいし」
賢者様の言う通り、がっはっはと快活に笑う男の声は大きくて野太い。
見た目で言えば賢者様よりも遥かに年上だが、逞しく盛り上がった筋肉のせいか不思議と若々しく見える。
賢者様の背中越しに観察していると、私の肩に賢者様の手が優しく置かれた。
「大丈夫だよ、カメリア。この人はジェルマン。ティーナのお父さんだ」
「ティー姉さんの?」
パチクリと瞬きを数回した後、もう一度男を見る。
顔は、まったく似ていない。
ティー姉さんはもっと顔に丸みがあるし、肌だってこんなに焦げていない。
美味しく焼けたパンのような小麦色だ。
匂いだってこんなに鉄臭くはない。
「……うそ」
「はっはっは。嘘と来たか。そりゃ、俺みたいな男からあんな娘が産まれてくるとは思わんわな」
……あ。
男が笑う雰囲気は、ティー姉さんに似ているような気がした。
「いやいや、笑って済ませるとこじゃないでしょう」
「よく言われるからな。今更気にするような事じゃない」
「よく言われるなよ」
呆れ顔で返す賢者様を気にする事なく、ジェルマンは私に近付いてきて、
「ジェルマン・コルスタンだ。こいつの言う通り、レオンの父親で、ここコルスタンの前領主だ。よろしくな」
に、と笑いつつ顔の前に拳を突き出してきた。
「……?カメリアは、カメリア。賢者様の嫁だよ」
その拳の意味が分からないまま同じように自分の拳を出し、こつんと合わせながらそう挨拶する。
「嫁ぇ?こいつの?」
ジェルマンは眉間いっぱいに皺を寄せて、身体を起こしつつ賢者様を見る。
「お前、いくら見た目が若いからってこんな子供を誑かすなよ。少女趣味か」
それはよく見る光景で、また既視感のある台詞だった。
「もう聞き慣れた台詞だよ」
「いや、聞き慣れるなよ」
さっきとは立場が逆転している。
賢者様、なんだか楽しそう。
ジェルマンと話をしている賢者様は、今までの人達よりも気楽に話をしているように見える。
口調もいつもよりは砕けている。
「ジェルマンとはそれなりに長い付き合いでね。随分前にここで世話になっていた時、私が彼に魔法を教えていたりしたんだよ」
二人はどんな関係なんだろう?と考えていた矢先、賢者様がそう教えてくれた。
「あの時の俺もまだ若かったな。半世紀くらい前か?」
「そんなには経っていないよ。勝手に盛らないでくれ」
「聞いたかカメリア?こいつ、見た目はこんなだが、中身は俺なんかよりじじいの若作りだぞ。こんなんが旦那で大丈夫か?」
ジェルマンはほんの少し声量を落とし、片手を口元に当てて言うがだだ漏れで「いちいちうるさいな」と賢者様がため息をついている。
「うん、知ってるよ。でも、カメリアは賢者様が好きだから、賢者様の嫁でいいの」
私は迷う事なくはっきりと頷く。
年齢なんて関係ない。
見た目なんて関係ない。
私は、賢者様とずっと一緒にいたいだけだ。
「ほお、そうか?それなら野暮だったな。すまん」
私の返答を聞いたジェルマンがにか、と笑い賢者様を見る。
「幸せ者め」
「そりゃどうも。さあ、そろそろ本題に入ろう。このままじゃあ、いつまで経っても先へ進まない。美味しい夕食を摂り損ねてしまう」
賢者様の少し疲れたような発言で、ジェルマンは「おお、そうだった」と何事かを思い出したようだ。
「じゃあまずカメリアの飲み物も頼もう。ミルクでいいか?」
メイドさんに花冠の作り方を教えてもらいながら作ってみるが、力が入りすぎると爪が立ってしまって花びらを破いてしまい、上手くいかない。
「ぷう。カメリア、こういうのダメかも」
「なら、私が作りますから、お二人で花を選んでくださいな」
「うん!アデリー、どの花がいい?」
そうメイドさんに促されアデリーに質問するが、彼女は自分の手を見つめてニギニキしながら首を傾げている。
「何やってるの?」
同じように私も首を傾げると、アデリーは両手を私に見せて、
「でない」
と一言。
「何が?」
「ねーねのてー」
「カメリアの?」
アデリーが私の手を指差すので、試しに指をニギニキすると……
「それー」
にゅ、と顔を出す爪を見て、アデリーは嬉しそうな声をあげる。
「アデリー様は好奇心が旺盛ですね。カメリアさんは他の皆様より特別ですから、物珍しいんでしょう」
「えへへ。そうー?」
特別という言葉がくすぐったくて、無意味に爪を出し入れする。
「カメリアさん。アデリー様に似合う花を一輪、選んで下さいますか?」
「ん」
メイドさんに言われて、私は近くの花を物色する。
アデリーは甘い匂いがするから……。
「これ!」
選んだのは、蜜をたっぷりと含んだピンク色のツツジ。
「甘くて美味しいんだよ」
と笑いながら手渡すと、メイドさんはぎょっとした顔をする。
「えっ?……この蜜には、毒が含まれていますよ?」
「そうなの?カメリアは平気だけど。あ、でもたまにすごく酸っぱいのがあるね。あれはダメ。ヒドいとお腹痛くなるもん」
「……カメリアさんは、私達よりも食べられる物が豊富みたいですね。でもアデリー様は食べられない物なので、彼女には絶対に勧めないで下さいね?」
「あ……うん。気をつけるね」
メイドさんの困ったような反応を見てようやく気付く。
今のは人間が真似をすると、とても危険な行為なのだと。
所々で人間との違いに気付かされ、気を付けなくちゃと今の事を頭に叩き込む。
自分の事を知らない人間の前で今のような行動があれば、後々面倒になるので自衛の為だ。
「じゃあ、こっちのお花にするね。こっちは大丈夫?」
そう言いながら、近くの低木から白い花を一輪採る。
「ええ。それなら大丈夫ですよ。ではこれを付けて、と……。はい、出来ましたよ。アデリー様。あら?」
メイドさんの頓狂な声に釣られてアデリーを見ると、彼女は目をうつらうつらさせながら頭をぐらぐらと揺らしていた。
「どうやら、おねむみたいですね。今日は沢山遊んでもらえましたから。もうお部屋に戻りましょうか」
「うん。カメリアが連れて行ってもいい?」
「はい。では、私がお部屋までご案内します」
アデリーを起こさないよう、ゆっくりと背中に背負い、メイドさんの後を追う。
玄関まで来ると、セザールとティー姉さんが外に出ていて休憩をしていた。
「なんだ。寝てしまったのか」
ティー姉さんは声の音量を落として微笑む。
「ティー姉さん、起きて平気なの?」
「ああ。少しは身体を起こさないと逆に病気になってしまう。カメリア、先程先生が探していたぞ。応接室にいるから行ってきなさい」
「え?分かった」
頷くとセザールが「アデリーは私が引き受けます」と言って、私の背中からアデリーを受け取る。
「ありがと、セザール。それじゃあちょっと行ってくるね」
そう言い残して、私は賢者様が待つ応接室へと走って向かった。
「賢者様?」
「おう、来たな」
「えっ?」
応接室の扉を押し開きつつ賢者様を呼ぶと、目の前に見知らぬ大男が立っていた。
私を見下ろす視線は、賢者様よりも遥かに高く、全体的にゴツゴツしていて硬そうだ。
「はぁ~。この娘が噂の。なるほど、確かに角があるな」
「っ!?」
咄嗟に両手で角を隠すが、成長して手前に大きく出てきている角全ては到底隠しきれない。
角隠しも、ティー姉さんの寝室に置いてきてしまった。
なに、この人。誰?
見知った屋敷内で見知らぬ男に動揺していると、
「ジェルマン、怖がってるじゃないか。あまり虐めないでくれ」
大男の後ろから聞きなれた声がして、見知った顔がひょこっと現れた。
「賢者様!」
安堵した私は男の横をだっと走りぬけ、賢者様の後ろに隠れて彼のローブをひしと掴む。
「なんだなんだ、随分懐かれてるな」
「お前の顔が怖いんだよ。声も大きいし」
賢者様の言う通り、がっはっはと快活に笑う男の声は大きくて野太い。
見た目で言えば賢者様よりも遥かに年上だが、逞しく盛り上がった筋肉のせいか不思議と若々しく見える。
賢者様の背中越しに観察していると、私の肩に賢者様の手が優しく置かれた。
「大丈夫だよ、カメリア。この人はジェルマン。ティーナのお父さんだ」
「ティー姉さんの?」
パチクリと瞬きを数回した後、もう一度男を見る。
顔は、まったく似ていない。
ティー姉さんはもっと顔に丸みがあるし、肌だってこんなに焦げていない。
美味しく焼けたパンのような小麦色だ。
匂いだってこんなに鉄臭くはない。
「……うそ」
「はっはっは。嘘と来たか。そりゃ、俺みたいな男からあんな娘が産まれてくるとは思わんわな」
……あ。
男が笑う雰囲気は、ティー姉さんに似ているような気がした。
「いやいや、笑って済ませるとこじゃないでしょう」
「よく言われるからな。今更気にするような事じゃない」
「よく言われるなよ」
呆れ顔で返す賢者様を気にする事なく、ジェルマンは私に近付いてきて、
「ジェルマン・コルスタンだ。こいつの言う通り、レオンの父親で、ここコルスタンの前領主だ。よろしくな」
に、と笑いつつ顔の前に拳を突き出してきた。
「……?カメリアは、カメリア。賢者様の嫁だよ」
その拳の意味が分からないまま同じように自分の拳を出し、こつんと合わせながらそう挨拶する。
「嫁ぇ?こいつの?」
ジェルマンは眉間いっぱいに皺を寄せて、身体を起こしつつ賢者様を見る。
「お前、いくら見た目が若いからってこんな子供を誑かすなよ。少女趣味か」
それはよく見る光景で、また既視感のある台詞だった。
「もう聞き慣れた台詞だよ」
「いや、聞き慣れるなよ」
さっきとは立場が逆転している。
賢者様、なんだか楽しそう。
ジェルマンと話をしている賢者様は、今までの人達よりも気楽に話をしているように見える。
口調もいつもよりは砕けている。
「ジェルマンとはそれなりに長い付き合いでね。随分前にここで世話になっていた時、私が彼に魔法を教えていたりしたんだよ」
二人はどんな関係なんだろう?と考えていた矢先、賢者様がそう教えてくれた。
「あの時の俺もまだ若かったな。半世紀くらい前か?」
「そんなには経っていないよ。勝手に盛らないでくれ」
「聞いたかカメリア?こいつ、見た目はこんなだが、中身は俺なんかよりじじいの若作りだぞ。こんなんが旦那で大丈夫か?」
ジェルマンはほんの少し声量を落とし、片手を口元に当てて言うがだだ漏れで「いちいちうるさいな」と賢者様がため息をついている。
「うん、知ってるよ。でも、カメリアは賢者様が好きだから、賢者様の嫁でいいの」
私は迷う事なくはっきりと頷く。
年齢なんて関係ない。
見た目なんて関係ない。
私は、賢者様とずっと一緒にいたいだけだ。
「ほお、そうか?それなら野暮だったな。すまん」
私の返答を聞いたジェルマンがにか、と笑い賢者様を見る。
「幸せ者め」
「そりゃどうも。さあ、そろそろ本題に入ろう。このままじゃあ、いつまで経っても先へ進まない。美味しい夕食を摂り損ねてしまう」
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