10 / 63
第9話 ドラゴン戦
しおりを挟む[さぁ!それではコロシアム最終戦です!ドラゴン相手に、一体どんな戦いを見せるのか!?]
司会者が場を更に盛り立てるように口火を切る。
観客達も興奮を抑えきれない様子だ。
「一方的に惨殺だろありゃあ!」
「何秒生き残れるか見ものだぜ!」
「おい爺さん、少しは楽しませてくれよー?」
本当に悪趣味な人達ばっかりだな。
そう思いながら周りを見渡す。
するとふと、ジーゼさんが呟いたのが目に付いた。
「あのドラゴンは…」
ん?
何か反応が…
《ギオァァァァァァアッ》
うわビックリした!!
尾を含めれば10メートル程もある巨体からの咆哮。
こちらにまでビリビリという振動が届くほどの大きさに思わず驚いた。
これには怯む観客達。
「ヒィッ、なんて迫力だ…!」
「こ、こっちにまで来ないよな…?」
…。
あれ?来るんじゃない?
攻撃範囲内だよね?
そう思ってる間に、ドラゴンは前足を持ち上げリュデルさん目掛けて凄いスピードで振り下ろした。
もちろんリュデルさんはバックステップで簡単に避けるが、前足を叩きつけた床から砕けた石が四方八方に飛び散る。
やば!
お客さん達に当たる!!
「まったく脆い床じゃのう」
が、要らぬ心配で飛んだ石1つ1つを目にも止まらぬ速さで叩き落とすリュデルさん。
横の方では、クヴァルダさんもゴソゴソとマジックバッグを漁っていた。
「変質加工 釘 キャノン」
取り出した大量の釘を、弾丸のように飛ばして石を砕き落としている。
なんかリュデルさんこっち側の守り手抜きじゃない?と思ったけど、これを見越してたのか。
なんならついでにリタイヤした選手達を端っこに運んでる。
そこに居たら巻き込まれるもんね。
《ギオァァァァァァアッ》
立て続けに、今度は尻尾を鞭のように振りながら横に一回転するドラゴン。
リュデルさんは跳んで避けるが、風圧がここまで来る。
「わしのヅラが…!」
今のは見なかった事にしよう。
まだ宙にいるリュデルさんに、そのままドラゴンは噛みつき攻撃を仕掛けた。
しかし、そんなドラゴンの鼻のてっぺんに手を置いて背後の方へと腕一本で跳びながらそれを避ける。
尚もドラゴンは猛攻を仕掛けるが、リュデルさんは悉く避けていた。
…なんか、様子を窺ってる?
「ふぅむ…成る程な。酷い事しおるのぅ」
小さく、何か分かったように呟いたリュデルさん。
そんなリュデルさんに向かって、ついに魔力攻撃の構えをドラゴンは見せた。
「おっ、オイよせ!マズい、あの攻撃を止めさせろ!!」
「え!?む、無理ですよ!」
薄毛オジさんが慌てて部下の人に指示しているが食い止められそうにない。
全然制御できてないじゃん。
その間に、口内に魔力を溜め込み始めるドラゴン。
「ま、まさかあのドラゴン…フレイムブレスを使う気なんじゃ!?」
「は!?あの街ひとつ炭にするっていう!?」
「やっヤバい!巻き込まれるぞ逃げろ!!」
ようやく危険に気付き慌てて逃げ始める観客達。
実際、あれが放出されたらここにいる全員が消し炭になるだろう。
実を言うと俺も冷や汗が止まらない。
でも今から逃げても間に合わないよリュデルさんお願い!
「仕方ないのぅ」
その言葉の直後、リュデルさんから凄まじい闘気が放たれた。
当てられた観客達は、指一つ動かせなくなる。
「な…んだ」
「から…だが…」
まるで凍りついたかのような人々。
そんな人々の中央で、リュデルさんが魔力を練り始める。
「少し…眠ってもらうぞ」
リュデルさんはこの試合において初めて、鞘から剣を抜いた。
――ダンッ
「天流剣技」
ドラゴンの真上に飛び上がり、剣を振り上げる。
「雷鳴」
剣が雷を纏い、光り輝いた。
「スリュムヘイム!」
まるでリュデルさん自身が稲妻になったかの如く、ジグザグに斬りつけながら地面まで到達する。
眩しい光や音が会場中に轟いた。
《ギオァァ…ァ…》
そして、たったの一撃で最強種と呼ばれるドラゴンは床へと倒れ込んだ。
目の前の光景が信じられず、唖然とする人々。
「倒…した?」
「え、今…天流剣技って…」
「まさ…か」
そして人々は思い出した。
モニターに表示されていたその名前を。
「「「ほ、本物の勇者ー!!?」」」
やっと気づいたか。
結果的に全く危なげなくドラゴンを倒してしまった事に、クヴァルダさんとジーゼさんも横で喜んでいる。
「流石じいちゃんっす!」
「おじいさんとってもカッコいいわガフ!!」
あぁ!ジーゼさんが興奮して吐血を!
ここんとこ調子良かったのに!!
慌ててシュルツさんが治療する中、主催者に詰め寄るリュデルさん。
「さて、今度こそ賞品を貰えるんじゃろうな?」
薄毛オジさんは少ない髪を振り乱しながら首を激しく縦に振った。
「ももも勿論です!ままままさか本物の勇者様がご参加されるなんて!!どどどどうぞこちらです!!!」
と、動揺しまくりでマシュリムを差し出す。
四角くてクリアホワイトの宝石だ。
それを有り難く頂戴するリュデルさん。
「よし」
そうして、受け取ったマシュリムを周りに見せるように掲げた。
その行動に観客達がハッとして立ち上がり、スタンディングオベーションを始める。
――ワァァァアアア!!
おぉっ、なんか凄い良い感じにまとまったぞ!
これぞ優勝者って感じ!
と思ったが、リュデルさんの行動は観客を煽るためのものではなかった。
「手に入ったし、もうええぞシュルツ~」
「了解です」
え?
なに?
どゆこと??
合図を受けたシュルツさんが何か取り出したぞ。
「それって…スイッチ?」
「ああ。この大会を潰すためのね」
ーーカチッ ドォン!!
と、シュルツさんが小型のスイッチを押した瞬間、会場の出入り口が爆発した。
え!?
潰すって物理!?
シュルツさん怖いにまたギアチェンしそうになったが、破壊された出入り口から現れた人々の姿でそれは払拭された。
「全員動くな!我々は王国騎士団だ!違法な大会を行っているとして、ここにいる全員を拘束する!!」
名乗った通り、現れたのは沢山の騎士達。
その中心にいたのは、銀の髪や瞳でやたらと煌びやかなレイナードさん!?
「き、騎士団だ!」
「まずい!逃げろ…!」
と観客達が慌てて逃げ惑うが、次々と拘束されていく。
そうして客達が右往左往している中、颯爽とこちらに歩いてくるレイナードさん。
え、え、俺達も逮捕されるの!?
「ご協力感謝する。シュルツ殿」
「いえ、お役に立てたのなら何よりです」
慌てふためく俺の横で毅然とした態度で対応する2人。
何がどうなってるの??
「えっ、義兄さんどういう事っすか!?」
あ、良かった。
今回は分かってないの俺だけじゃなかった。
「実はね、シュルツ殿に潜入捜査の依頼をしたんだよ」
「え?いつの間に?」
俺ずっとシュルツさんにくっ付いてた筈なのに。
疑問を浮かべる俺に今度はシュルツさんが答える。
「昨日再会した時、彼は私にお礼を渡しただろう?あれは依頼書と証拠を集める為の魔道具だったんだよ」
あぁ、あの時の!
てっきり治療代かと思ってた!
でもってコロシアムに行くって確信してた事にビックリだよ!
「けど、何で義兄さんに頼んだんすか?」
「本当は、僕が直接潜入捜査をしようと思っていたんだが…彼に優勝を取られてしまったからね」
遠い目をするレイナードさん。
なんかごめんね。
「以前からこのコロシアムに目を付けてはいたんだが、ただの格闘技だと言われてしまえばそれまでだからね。しかも相手は権力者ばかりだ。事故などではなく、容認して人殺しを行っているという決定的な証拠が必要だったんだ。今回シュルツ殿に渡した録音機やカメラで充分過ぎる証拠を得られたから、こうして乗り込んで来れたんだよ」
確かに、あれだけ殺せ殺せ言ってれば言い逃れ出来ないよね。
「では、僕は仕事に戻るよ!君達は捜査の協力者だと伝えてあるから安心したまえ」
ウインクをしながらマントを翻し、検挙に参加しにいくレイナードさん。
「これで僕も爵位を賜れる筈だ!」と言いながら次々拘束している。
応援してるね!
「ところでシュルツや、もうひと仕事頼めるかの?」
うわビックリした!
リュデルさんいつの間にアリーナからここに来たの!?
リュデルさんに背負われながら、ジーゼさんも口を開く。
「やっぱり、間違いなかったのね?」
「あぁ」
ジーゼさんの言葉に頷くリュデルさん。
俺もそうだが、シュルツさんやクヴァルダさんもよく分かっていない様子だ。
だが取り敢えず、リュデルさん達に付いていき歩き出す。
と、途中聞き覚えのある声がした。
「ちょっと!離しなさい!ワタクシを誰だと思ってるの!?」
あれは…マダム キャロだ!
有無を言わさず拘束されてるぞ!
昨日の天罰だな。
「「「「「ざまぁみろ」」」」」
あ、実は勇者一族みんな怒ってくれてたんだ。
ありがとう。
そんなこんなありつつ、リュデルさんに連れてこられたのは倒したドラゴンの前。
どうやら手加減して倒したようで、ドラゴンにはまだ息があった。
「すまんがシュルツ。このドラゴンの回復をお願いできるかの?出来れば…解毒もの」
「! 解毒…ですか?」
「恐らくこのドラゴンは、薬で無理やり言う事を聞かせられてたと思うんじゃ」
そうか。
最強種が大して強くもない人間に従うなんておかしいと思った。
なんて酷い事をするんだろう。
「…蘇生術式 アナリュシス」
直ぐにドラゴンの体を調べるシュルツさん。
「確かに…薬物反応がありますね。しかも、長期間かなりの量を使ったようだ。…少し、時間が掛かりますよ」
「あぁ。すまんな、頼む」
リュデルさんに言われ、シュルツさんはコクリと頷き両手を翳した。
「動かれたら面倒なので、傷は後回しにします。蘇生術式 キュア ディリティーリオ」
シュルツさんの手から、とても細い糸のようになった沢山の魔力がドラゴンの体に入っていく。
額に汗を浮かべながら、時間を掛けて治療しているシュルツさん。
「シュルツさんがあんなに苦戦してるの…初めて見ました」
「オレも詳しい事はわからないっすけど、魔力を血管内に通して異物を1つ1つ排出してるらしいっす。毒物とかをああやって解毒剤無しで魔力治療できるのって、義兄さんくらいらしいっすよ」
「え!?それ凄くないですか!?」
「そうっすよ!義兄さんは天才なんす!」
なぜかクヴァルダさんが自慢げだ。
それからどれくらいの時間が経ったか、騎士団達によるコロシアム関係者の拘束が完了した頃にようやくシュルツさんの治療も終わった。
「ハァ…ハァ…。恐らく、これで大丈夫かと」
かなりの魔力を消費したらしく、苦しそうに告げるシュルツさん。
それでも「ありがとうなぁ」「後はゆっくり休んで頂戴」と言うリュデルさんとジーゼさんに笑みを返している。
カッコいい。
普通に尊敬する。
「義兄さんこれに座ってくださいっす」
「悪いな」
クヴァルダさんがマジックバックからお手製の椅子を取り出しシュルツさんを座らせた。
さり気ない気遣いするクヴァルダさんもカッコいい。
俺肩でも揉んだら良いかな?
なんて考えていると、治療が完了したからかドラゴンがゆっくりと動き出した。
それに騎士団達も反応する。
「見ろ!ドラゴンが動き出したぞ!」
「何だって!?クソ、厄介な…!!」
さすが騎士だけあって、抜剣し既に戦闘態勢だ。
だが、次の瞬間みんな驚き固まった。
《…あら、ここは…?》
しゃ、喋った!?
ドラゴンって喋れるの!?
「おぉ、目が覚めたかローザ」
「久しぶりねぇ」
あれ、なんかリュデルさん達普通に知り合いのテンションで話しかけてる。
《え、もしかしてリュデルとジーゼ?やだ、70年ぶりねー!》
「そうじゃのう。前と全然変わらず若いから、直ぐにわかったぞ」
《あらぁ、お上手!そっちだって変わらないわよ~。頭は涼しくなってるけど》
「この甘いマスクが見やすくなってええじゃろ?」
《その通りね~》
すっごい普通に会話してる。
あと、このドラゴン雌だったんだ。
と、カタカタと震えながらレイナードさんが再び近付いてきた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ君達。ドラゴンと知り合いで…リュデルとジーゼって…」
「あぁ、じいちゃんとばあちゃんは勇者っすよ~」
「「「えぇえーーー!!?」」」
抜剣していた騎士達が剣を取り落としながら声を上げる。
まさか伝説の勇者がここに居るなんて誰も思うまい。
レイナードさんも、ブルブルと手を震わせながらリュデルさんを指差した。
「あ…あの…美しい姿絵の人が、こ…この人…?ま、まさか…僕もいずれ…!?」
そう言って自分の綺麗な銀髪を押さえるレイナードさん。
わかるよ、現実って残酷だよね。
どうなるかは未来にならないと分からないから、気を強く持って!
「してローザ、お主さっきまで正気を失っておったぞ?ここまでの記憶はあるんかの?」
そう聞かれ、辺りを見渡すドラゴン。
《正直、記憶は曖昧ねぇ。山で昼寝してたら、急に何かを撃ち込まれたところまでは覚えてるんだけど…》
それが薬だったんだろうな。
話を聞いたシュルツさんがレイナードさんに目を向ける。
「聞いたでしょう?ドラゴンに撃ち込まれたのは間違いなく違法薬物です。貴方なら、製造元も潰せますよね?」
「! 無論だ。任せたまえ!」
自分を取り戻し、新たな指示を出し始めるレイナードさん。
後のことはプロに任せよう。
《なんだか色々迷惑かけちゃったみたいね~。お詫びに何かしてあげたいけど…私にできる事ってあるかしら?》
それを聞いたジーゼさんが、和かにお願いする。
「それならちょうど良いわ。メルフローラまでワタシ達を送ってもらえるかしら?」
ジーゼさん寝てるかと思ったけどちゃんと話聞いてたんだ。
《それくらいならお安い御用よぉ!行きも帰りもしっかり乗せてあげるわ!》
おぉお、まさかこんなにアッサリ天空の王国へ行く方法が見つかるなんて!
あとドラゴンの背に乗って行くとか格好いい!
ワクワクする!
こうして俺達は、宝石マシュリムをゲットすると共にメルフローラへの移動手段もゲットしたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる