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最終章【失われた奇跡という物語・後編】
第217話 迎えに行こう
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「なぁ、結局のところ女神って何だったんだ?」
運営本部『試練の間』ここで幹部らとレジェンドゲームに参加した面々が集い、座談会めいた時間を過ごしていた。これまで敵だった者達が同じ空間を共用し、隣り合わせに立っている光景は奇妙なものかもしれない。だが、彼らの間に険悪な雰囲気は一切なく、心の内では同志であると認めていた。だから、誰が誰と言葉を交わしていても不思議ではなかった。
「さぁな、言われてみれば私らも実際のところお姫様のことよく知らねぇんだよな。なんつぅか成り行きで協力してただけだしよ。思えば得体の知れねぇモンと長く一緒にいたもんだな」
悠斗の疑問にナナセが答える。
「世界を存続させるための役割とルシア自身は言ってましたがね。そもそもルシアは別世界から来た存在で、私達には理解の及ぶものではなかった。今でも不思議に思うことはたくさんあります」
付け加えるようにカラスマが口にする。
「女神様かぁ……たったひとりの女の子にそんな役割をさせるなんて酷な話よね。ルシアちゃん、いつも泣いてばっかな弱い子なのよ。あんなの見たらいやでも情が湧いちゃうじゃない」
「そうだね、あんな弱々しい姿見せられちゃたまんないね。こっちはゲーム世界で楽しく遊べたらそれで良かったのにさ。気付いたら幹部にさせられてタダ働きの毎日だよ」
サツキとムツキはこれまでの苦労を思うと溜息を吐かざるを得なかった。
「でも、あなた達はずっと味方でいたんだよね? あの子のこと放っておけなかったから側にいてあげたんだね? ふふ、何だかんだ言ってもみんな優しいんだね」
「でもよぉ、ガキのくせに幹部だなんて生意気だよな。あの世界でやりたい放題しやがって。俺達の苦労を少しは考えてほしいもんだな」
彼らの話を聞いていた明日香と武虎がひょっこりと顔を覗かせる。
「はじめて見た時、ルシア様がなんだかとてもさみしそうに見えたんだよね。幹部になった後でも、いつも元気がなくて。まぁ、それはそれとしてモニカのこともあるから運営になりたかったのはあるけどね。最初は立場を利用してやろうかと思ったけど……なんだか、ズルズルここまで付き合うことになっちゃったなぁ」
「あのね、ごかいのないように言うけどね。お姉ちゃんはこう見えて優しいんだよ? 女神様のことよく話してくれるし、いつも心配してるんだよ。それにね、ゲームの世界でもいつもモニカのためにあれこれしてくれたんだー」
ハロとモニカの姉妹が明日香の言葉に応じる。
「あの子がすべての元凶だとかゲームの黒幕だとか、そんなこと私にとっては関係のないことでした。私はあの子のために何かしてやりたかった。あんな子供が苦しんでいる姿など見たくはなかった。ただそれだけのことです」
コノエは拳をギュッと握りしめていた。
「その想いが暴走しちまったヤツもいるがな。まぁ、今更そんなこと言っても仕方ねぇんだろうな。やっちまったことは取り消せねぇんだ。どれだけ後悔しても……どうにもならないことはある。俺も、振り返ればそんなことばかりだな……」
「……ええ、あなたの言う通り私は間違いを犯した。あなた達に協力したところで何の償いにはならない。でも、私は……それでもやっぱりルシアのことを救ってやりたかったの……それがどんな方法でも構わなかったのに……どうして、あんなことしてしまったのか……」
八雲とレイブンは己の過去を悔いているようだった。
「あやまちは誰にでもあるわよ。だから、もう謝ったりするのはやめにしましょう。あたし達はそんなことを終わらせるためにここまで頑張ってきたんでしょうよ。お互いのことをちゃんと許せるように。ねぇ、ミアハ。あんたもそう思うわよね?」
「ええ、そうね。ノバラの言う通りよ。もう憎み合ったり傷付けあったりするのは終わりにするの。誰かが許さないと、そんなことは決して終わらない。私もそれは身に染みて後悔してるから」
野薔薇と美愛羽、親友同士が肩を並べて微笑み合う。
ここにいるみんなが刹那を信じて送り出した。
だから不安なんてものはない。彼女ならルシアを救ってくれると。
そんな風に皆が話し合っていると、何処からか車輪が軋む音が響いてきた。『試練の間』に誰かが来たらしい。誰かは予想はつく。このレジェンドゲームを裏から仕切っていた張本人だ。
「やあやあ、みんなちゃんと揃ってるね。なんだか仲良くしてるみたいで嬉しいなぁ」
呑気なことをぼやきながら現れたのは壬晴だった。彼は巫雨蘭を車椅子に乗せて運んでいる。そのにこやかな笑顔に、顔をしかめる者もいれば不満そうに口を結ぶ者、はたまたそっぽ向いて無視する者もいた。
「みんなの活躍は見てたよ。すごい頑張ってくれたみたいで感激したなぁ。一生懸命ゲームの内容考えた甲斐があったよ。これもひとえに——って、痛ぁ!」
言い終わる前に悠斗は壬晴の前まで歩み寄るとすかさず腹パンした。あまりにいきなりのことだったので壬晴は間抜けな声をあげて体をくの字に折る。
「なにいきなりヒョコヒョコと当たり前のように出てきてんだよ。さんざん心配させやがった挙句、こそこそ動いて人のこと振り回しやがって。つぅか、お前なんで生きてんだよ。ちゃんとわかるように説明しろ」
悠斗の反応は当然だったが、それでも優しいものだった。彼は呆れはしたものの怒ったりはしなかった。壬晴が元気そうなのを見て安心したくらいだ。それはここにいるみんながそうだったろう。
「いやぁ、なんていうか……アスカのおかげかな。アスカの神斬刀には不浄を滅却し再生させるチカラがあったみたいで。つまり……」
「つまり……どういうことだ?」
「僕は一度死んでから生き返った。僕の中にあるチカラは死なないと消えないものだから、単純に言えば一度死ねばいいだけのことだったんだ」
サラッと答える壬晴に、悠斗は言葉が出ず代わりに明日香の方へと視線を変えた。彼女は居た堪れない様子で眼を伏せていた。
「心臓に埋め込まれたフィニスの核は消えたし、今の僕は普通の人間と言っても差し支えないよ。でも、今までの反動で体はボロボロだし体力も全然ない。ぶっちゃけ歩くのもしんどい状態だ」
壬晴がそんなことを言っていると車椅子に乗っている巫雨蘭が心配そうな顔を浮かべて彼のことを見上げていた。
「ミハルが生きてることは私がみんなに伝えていたとはいえ、やっぱり腑に落ちないところはあるんだね」
明日香は巫雨蘭の側に寄り、彼女の肩に手を置いた。
「あなたのおかげなの?」
「私だけじゃないよ。あの子の想いがあったから」
明日香はそう言って巫雨蘭に笑顔を浮かべた。
「マヒルの願いがミハルを救ってくれた。あの神斬刀にはね、ひとを救う奇跡のチカラがあったんだよ」
明日香はそれから、と続ける。
「だからミハルはすべての神斬刀を集めることにした。自分をも救ってくれたチカラだから。散らばった奇跡のチカラをひとつにすればどんな不可能だって可能になるかもしれない。だってさ、ルシアが……女神様が求めるものを見せる必要があるでしょ?」
「…………」
「だから安心して。あなたの子なら必ず……きっと大丈夫だからね」
巫雨蘭は頷いて小さくはにかんだ。
「さぁ、そろそろここを出ようか」
壬晴は皆に向かって言った。
「あの子の戦いはじきに終わる。迎えに行ってやらないとね」
何処か楽しげな表情で彼は微笑んでいた。
運営本部『試練の間』ここで幹部らとレジェンドゲームに参加した面々が集い、座談会めいた時間を過ごしていた。これまで敵だった者達が同じ空間を共用し、隣り合わせに立っている光景は奇妙なものかもしれない。だが、彼らの間に険悪な雰囲気は一切なく、心の内では同志であると認めていた。だから、誰が誰と言葉を交わしていても不思議ではなかった。
「さぁな、言われてみれば私らも実際のところお姫様のことよく知らねぇんだよな。なんつぅか成り行きで協力してただけだしよ。思えば得体の知れねぇモンと長く一緒にいたもんだな」
悠斗の疑問にナナセが答える。
「世界を存続させるための役割とルシア自身は言ってましたがね。そもそもルシアは別世界から来た存在で、私達には理解の及ぶものではなかった。今でも不思議に思うことはたくさんあります」
付け加えるようにカラスマが口にする。
「女神様かぁ……たったひとりの女の子にそんな役割をさせるなんて酷な話よね。ルシアちゃん、いつも泣いてばっかな弱い子なのよ。あんなの見たらいやでも情が湧いちゃうじゃない」
「そうだね、あんな弱々しい姿見せられちゃたまんないね。こっちはゲーム世界で楽しく遊べたらそれで良かったのにさ。気付いたら幹部にさせられてタダ働きの毎日だよ」
サツキとムツキはこれまでの苦労を思うと溜息を吐かざるを得なかった。
「でも、あなた達はずっと味方でいたんだよね? あの子のこと放っておけなかったから側にいてあげたんだね? ふふ、何だかんだ言ってもみんな優しいんだね」
「でもよぉ、ガキのくせに幹部だなんて生意気だよな。あの世界でやりたい放題しやがって。俺達の苦労を少しは考えてほしいもんだな」
彼らの話を聞いていた明日香と武虎がひょっこりと顔を覗かせる。
「はじめて見た時、ルシア様がなんだかとてもさみしそうに見えたんだよね。幹部になった後でも、いつも元気がなくて。まぁ、それはそれとしてモニカのこともあるから運営になりたかったのはあるけどね。最初は立場を利用してやろうかと思ったけど……なんだか、ズルズルここまで付き合うことになっちゃったなぁ」
「あのね、ごかいのないように言うけどね。お姉ちゃんはこう見えて優しいんだよ? 女神様のことよく話してくれるし、いつも心配してるんだよ。それにね、ゲームの世界でもいつもモニカのためにあれこれしてくれたんだー」
ハロとモニカの姉妹が明日香の言葉に応じる。
「あの子がすべての元凶だとかゲームの黒幕だとか、そんなこと私にとっては関係のないことでした。私はあの子のために何かしてやりたかった。あんな子供が苦しんでいる姿など見たくはなかった。ただそれだけのことです」
コノエは拳をギュッと握りしめていた。
「その想いが暴走しちまったヤツもいるがな。まぁ、今更そんなこと言っても仕方ねぇんだろうな。やっちまったことは取り消せねぇんだ。どれだけ後悔しても……どうにもならないことはある。俺も、振り返ればそんなことばかりだな……」
「……ええ、あなたの言う通り私は間違いを犯した。あなた達に協力したところで何の償いにはならない。でも、私は……それでもやっぱりルシアのことを救ってやりたかったの……それがどんな方法でも構わなかったのに……どうして、あんなことしてしまったのか……」
八雲とレイブンは己の過去を悔いているようだった。
「あやまちは誰にでもあるわよ。だから、もう謝ったりするのはやめにしましょう。あたし達はそんなことを終わらせるためにここまで頑張ってきたんでしょうよ。お互いのことをちゃんと許せるように。ねぇ、ミアハ。あんたもそう思うわよね?」
「ええ、そうね。ノバラの言う通りよ。もう憎み合ったり傷付けあったりするのは終わりにするの。誰かが許さないと、そんなことは決して終わらない。私もそれは身に染みて後悔してるから」
野薔薇と美愛羽、親友同士が肩を並べて微笑み合う。
ここにいるみんなが刹那を信じて送り出した。
だから不安なんてものはない。彼女ならルシアを救ってくれると。
そんな風に皆が話し合っていると、何処からか車輪が軋む音が響いてきた。『試練の間』に誰かが来たらしい。誰かは予想はつく。このレジェンドゲームを裏から仕切っていた張本人だ。
「やあやあ、みんなちゃんと揃ってるね。なんだか仲良くしてるみたいで嬉しいなぁ」
呑気なことをぼやきながら現れたのは壬晴だった。彼は巫雨蘭を車椅子に乗せて運んでいる。そのにこやかな笑顔に、顔をしかめる者もいれば不満そうに口を結ぶ者、はたまたそっぽ向いて無視する者もいた。
「みんなの活躍は見てたよ。すごい頑張ってくれたみたいで感激したなぁ。一生懸命ゲームの内容考えた甲斐があったよ。これもひとえに——って、痛ぁ!」
言い終わる前に悠斗は壬晴の前まで歩み寄るとすかさず腹パンした。あまりにいきなりのことだったので壬晴は間抜けな声をあげて体をくの字に折る。
「なにいきなりヒョコヒョコと当たり前のように出てきてんだよ。さんざん心配させやがった挙句、こそこそ動いて人のこと振り回しやがって。つぅか、お前なんで生きてんだよ。ちゃんとわかるように説明しろ」
悠斗の反応は当然だったが、それでも優しいものだった。彼は呆れはしたものの怒ったりはしなかった。壬晴が元気そうなのを見て安心したくらいだ。それはここにいるみんながそうだったろう。
「いやぁ、なんていうか……アスカのおかげかな。アスカの神斬刀には不浄を滅却し再生させるチカラがあったみたいで。つまり……」
「つまり……どういうことだ?」
「僕は一度死んでから生き返った。僕の中にあるチカラは死なないと消えないものだから、単純に言えば一度死ねばいいだけのことだったんだ」
サラッと答える壬晴に、悠斗は言葉が出ず代わりに明日香の方へと視線を変えた。彼女は居た堪れない様子で眼を伏せていた。
「心臓に埋め込まれたフィニスの核は消えたし、今の僕は普通の人間と言っても差し支えないよ。でも、今までの反動で体はボロボロだし体力も全然ない。ぶっちゃけ歩くのもしんどい状態だ」
壬晴がそんなことを言っていると車椅子に乗っている巫雨蘭が心配そうな顔を浮かべて彼のことを見上げていた。
「ミハルが生きてることは私がみんなに伝えていたとはいえ、やっぱり腑に落ちないところはあるんだね」
明日香は巫雨蘭の側に寄り、彼女の肩に手を置いた。
「あなたのおかげなの?」
「私だけじゃないよ。あの子の想いがあったから」
明日香はそう言って巫雨蘭に笑顔を浮かべた。
「マヒルの願いがミハルを救ってくれた。あの神斬刀にはね、ひとを救う奇跡のチカラがあったんだよ」
明日香はそれから、と続ける。
「だからミハルはすべての神斬刀を集めることにした。自分をも救ってくれたチカラだから。散らばった奇跡のチカラをひとつにすればどんな不可能だって可能になるかもしれない。だってさ、ルシアが……女神様が求めるものを見せる必要があるでしょ?」
「…………」
「だから安心して。あなたの子なら必ず……きっと大丈夫だからね」
巫雨蘭は頷いて小さくはにかんだ。
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