【完結】愛を刻んで

さか様

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番外編

採寸(本編:素顔)

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数日前の夕方

アウレアのハロウィンパーティ準備のため、ハルの家に集まったのはアキとユキ、そして陸だった。

「はいはい、今日は採寸よ。服は着てても脱いでてもいいわ」

ハルがメジャーを手に立ち、得意げに微笑む。

「はーい!俺からな!」

一番乗りで前に出たアキは、上着をひょいと脱いで両腕を広げた。

「……僕も?多分アキと変わらないよ、」

隣で控えめに立つユキも、渋々上着を脱ぐ。

メジャーを回して肩幅を測り、胸囲を測り、腰回りを測り――ハルはきっちり数字をメモしていく。

「ふぅん……やっぱり、ほぼ同じね」

「えっ、マジ?!すご!」

アキが鏡を覗き込みながら笑い、ユキも思わず肩をすくめる。

「俺はへそ出しがいいな~!大抵の服、腹見せないとなんか地味じゃん?」

「僕はいや。冷えるから」

「あら。珍しく決裂ね」

双子のやり取りにハルが吹き出す。

「まぁ、揃いで出すか出さないか、どっちにしても可愛く仕上げるから任せなさい」

「うぇ~い!楽しみにしてる!」

「……ありがとう」

ユキは小声で呟いた。

――

「じゃ、次は陸ね」

ハルがメジャーをぱちんと鳴らして向き直る。

「……俺は白衣だろ。サイズはLLで十分だ」

腕を組んだまま陸は動かない。

「なに言ってんのよ~、白衣だってサイズ感大事なの。ね、腕回りとか」

「サイズ感…?」

「はいはい、じっとして」

無理やり腕にメジャーを回され、陸は眉をひそめる。

「……っ」

「ほら見なさい。想像以上にガッチリしてるじゃない。数字で見ると違うわねぇ」

ハルはメモを取りながらにやにや笑った。

その様子を見ていた双子が、声を揃えて言った。

「「同じ男とは思えないムキムキ……」」

「……こんなもんだろ」

ぶっきらぼうに返す陸に、ハルがすかさず畳みかける。

「ふふ、のよ?」

「……おい!」

耳まで赤くなる陸。

「ぎゃはははは!!!ぜってぇ下半身のことだろそれ!!」

「ふふっ……」

双子は腹を抱えて爆笑し、ユキまで珍しく声を出して笑った。

採寸を終えたハルは満足げに頷く。

「はい、これで準備は万端。あとは当日のお楽しみね」

当日まで何ができるかは、ハルのみが知ることとなるのだった。
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