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CHAPTER Ⅰ
第40話 セイヤとモモ
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「え、S級……?」
オレは戸惑いが隠せなかった。
何故なら、目の前の少女はまだあどけなさも残り、上背も小さい女の子だったからだ。大型のグールを軽々と倒す姿の想像がつかない。
実際のところ彼女はその有り余る魔素量と類い稀な魔素操作能力を活かした大魔術師であり、ついさっきその実力は見たばかりなのだが。
「あなた、階級は?」
「え、オレ? C+だけど……」
「……」
吻野がオレをゴミでも見るような目で見ている。
C級ごときが何を喋っているんだ、とか思っていそうだ。こんな若い女の子にこんな目で見られたことはない。 変にドキドキしてしまう。
「す、すみません! こいつはまだ地方から来たばかりで! まだ何も分かってないんです! オレからよく言っておきますので!」
御美苗が必死に謝罪を始めた。
(ええ?そんなに怒らせたらまずいのかな?)
オレはそんなに下手に出なくてもいいのにと思う。
「いや、済まない。彼の所属している班長のオレからも非礼を謝る。申し訳なかった」
セイヤもすっと謝りを入れてくれた。
吻野がセイヤをじっと見る。
「……あなたは?」
「オレか? オレは新ツクバ都市から来た結城班班長の結城セイヤと言う。階級はA-だ。吻野隊員、あなたのように美しく、強い隊員と会えたことを光栄に思う」
「美しい……?」
(や、やばいんじゃ? そんなこと言ったら)
「そう、まあいいわ」
(あれ? 気持ち悪いのよ! とか言って怒るかと思った……)
「それで、結城さん? あなたはどこの支部に所属しているの?」
「ああ、オレも北部支部だ。現在はこちらの御美苗班と合同で任務にあたっているんだ」
「そう、あなたは地方から来たと言ったけど、中央本部は目指しているの?」
「もちろんだ。だから君の様に若くして中央でも先頭に立つような才能溢れる人物には尊敬の念を禁じ得ない。うちの班員の非礼を恥じるばかりだ」
(きんじえないってなんだよ? 初めて聞いたぞ)
「尊敬……」
「ああ、吻野隊員、オレは……」
「モモでいいわ」
「なに?」
「わたしのことはモモと呼んで」
「ああ、わかった。モモ隊員」
その時。
吻野がニコッと少し笑った。
(こ、これは!!?)
オレは100年前の時代では、高校、大学と進学していたが、たまにこういうことを見ることがあった。
つまり、イケメンは無条件に女子に好感を持たれる……!
今まではオレはこの時代で生き残ることとかに必死で忘れかけていた感情が蘇ってきた。
嫉妬と、理不尽さに対する怒りだ。
「ちょっ、いくらセイヤがカッコいいからって、態度変えすぎだろ!」
「ばっ、お前!やめろ!」
御美苗がまた焦ってオレを制止する。
御美苗班の面々もかなり慌てている。
(いくら強いからって、こんな女の子にビクビクしすぎだろ!)
「……あなたは、本当にバカなのね」
「は?」
吻野がオレに手を掲げた。
「二重帝級風嵐球」
ドンドオン!
オレは吻野に軽く30メートルは空を泳がさせ、気を失った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「はっ!」
目が覚めると、兵宿舎の治療室にいた。
千城との戦いの後もお世話になった場所だ。
「オレは、あの女の子に吹き飛ばされて……」
どうやら吻野に攻撃を受けて、誰かにここまで運んでもらったらしい。
「目が覚めましたか、佐々木さん」
ふと横を見ると、ユウナ、アオイ、セイヤが座っていた。
ユウナがオレに治癒魔術を掛けてくれていて、その様子を2人が見てくれていたようだ。みんなオレを見る目がこころなしか冷たい気がする。
「み、みんな……」
「セイ、キミは目上の人に対する態度を学んだ方がいい」
「えっ?」
目を覚まして早々に、セイヤがオレに非難の言葉をかけた。
「そうですよ、いくら吻野さんが若い女性だからって、あの態度は良くないですよ」
(そんな、ユ、ユウナまで……)
「佐々木、お前ちょっと調子こきすぎだよ。私らは見た目は関係ねーんだぞ」
(アオイ……)
「ぐっ、で、でもあんなオレたちを、バカにする態度を取って黙っていられないだろ」
オレはみんなに起き抜けに注意を受けて、やや意地になってしまう。
「セイ、勘違いするな。モモ隊員はS級隊員だ。彼女はオレたちの上官にあたる。態度が大きいのは当たり前だし、別に彼女はオレたちをバカにしていたわけじゃない」
セイヤがオレの反論を軽くいなした。
「い、いや、しかし」
「しかしじゃない。いいか。セイ、彼女はグールの殲滅任務を果たしていただけだ。君が気を失った後、我々の後方にグールの大群が現れてな。モモ隊員はすでにそれを感知していて、迎撃のためにオレたちの前に現れたんだ」
(え? 大群?)
「……」
「数はC級が500だ」
「500!?」
(オレが気を失った後にそんなことが?)
「ああ、だがモモ隊員のお陰で、早急に殲滅することができた。君はただ寝てただけだ」
「そうそう」
アオイも相槌を入れる。
アオイはオレを責めるときは何故か生き生きしている気がする。
「それは! あいつがオレを攻撃したからで……」
「佐々木さん、あのまま一緒に戦ったら吻野さんの指示をきちんと聞けましたか? 連携を失敗して命を失うくらいなら少々痛い思いをさせても退場してもらう、それが吻野さんのやり方らしいです」
「少々って……」
「確かに、かなり強力な魔術を使っていましたし、今までも同じことを何度もしてきたそうです。少しやりすぎな感じはあります。吻野さんは今までに同じ理由で隊員を何人も吹き飛ばしているそうです。御美苗さんたちが焦っていたのはいつ自分たちが足手まといと判断されて攻撃されるか分からなかったからみたいですね」
「……」
「吻野さんにやられて討伐隊員を引退した人も何人もいるみたいなんですが、みんな今はそれぞれの役目を立派に果たしているそうですよ。結局は自分は討伐隊員に向いてないと気付いたきっかけになったと、感謝している人も多いそうです」
(いや……そう言われても……)
「まあ、いきなりそんな事言われても訳わかんねーよな。佐々木からしたらいきなり吹き飛ばされた訳だし」
ここで何故かアオイがオレのフォローに回った。さすがに3人全員でオレを責めるのは不憫とでも思ったのかもしれない。
「あ、ああ」
「今日はゆっくり休んで任務報告書を見ろよ。吻野さんの凄さはわかると思うよ」
珍しくアオイがオレに諭すように話をして、オレのベッドに書類を一部置いた。
「……分かったよ。正直納得はできてないけど。少し頭を冷やしてみるよ……」
「ああ、そうしてくれ」
セイヤがそう言い、席を立った。
オレは皆がいなくなった後、任務報告書を手に取った。
オレたちにグールの大群が迫っていることを早々に気付き、危険を感じ援護に来てくれたと記載されていた。
その後の戦闘においても、結城班、御美苗班を強力に援護しつつ、大群を葬ったことも書いてあった。
そして小さく、反抗的な態度を取った隊員を作戦に参加させなかった旨の記述を見つけ、その理由がオレの保護の為ということが分かった。
任務報告書というものは、各隊員の隊服や索敵装置、各種装備に備わっている装置から吸い上げられた情報とも照らし合わせ作成されているもので、そこに虚偽はないものらしい。
オレは彼女が早急にグールに攻撃を開始するため、無駄な時間を省くため、反抗的なオレの事を気絶させたのだと理解した。
「やっぱり、S級ってのは凄いんだな……」
彼女は見た目がかなり若く見えることもあって、舐められないようにああいった態度を取っていただけだろう。
オレは自分の軽率な能動を恥じ、深く賛成した。
オレは戸惑いが隠せなかった。
何故なら、目の前の少女はまだあどけなさも残り、上背も小さい女の子だったからだ。大型のグールを軽々と倒す姿の想像がつかない。
実際のところ彼女はその有り余る魔素量と類い稀な魔素操作能力を活かした大魔術師であり、ついさっきその実力は見たばかりなのだが。
「あなた、階級は?」
「え、オレ? C+だけど……」
「……」
吻野がオレをゴミでも見るような目で見ている。
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「す、すみません! こいつはまだ地方から来たばかりで! まだ何も分かってないんです! オレからよく言っておきますので!」
御美苗が必死に謝罪を始めた。
(ええ?そんなに怒らせたらまずいのかな?)
オレはそんなに下手に出なくてもいいのにと思う。
「いや、済まない。彼の所属している班長のオレからも非礼を謝る。申し訳なかった」
セイヤもすっと謝りを入れてくれた。
吻野がセイヤをじっと見る。
「……あなたは?」
「オレか? オレは新ツクバ都市から来た結城班班長の結城セイヤと言う。階級はA-だ。吻野隊員、あなたのように美しく、強い隊員と会えたことを光栄に思う」
「美しい……?」
(や、やばいんじゃ? そんなこと言ったら)
「そう、まあいいわ」
(あれ? 気持ち悪いのよ! とか言って怒るかと思った……)
「それで、結城さん? あなたはどこの支部に所属しているの?」
「ああ、オレも北部支部だ。現在はこちらの御美苗班と合同で任務にあたっているんだ」
「そう、あなたは地方から来たと言ったけど、中央本部は目指しているの?」
「もちろんだ。だから君の様に若くして中央でも先頭に立つような才能溢れる人物には尊敬の念を禁じ得ない。うちの班員の非礼を恥じるばかりだ」
(きんじえないってなんだよ? 初めて聞いたぞ)
「尊敬……」
「ああ、吻野隊員、オレは……」
「モモでいいわ」
「なに?」
「わたしのことはモモと呼んで」
「ああ、わかった。モモ隊員」
その時。
吻野がニコッと少し笑った。
(こ、これは!!?)
オレは100年前の時代では、高校、大学と進学していたが、たまにこういうことを見ることがあった。
つまり、イケメンは無条件に女子に好感を持たれる……!
今まではオレはこの時代で生き残ることとかに必死で忘れかけていた感情が蘇ってきた。
嫉妬と、理不尽さに対する怒りだ。
「ちょっ、いくらセイヤがカッコいいからって、態度変えすぎだろ!」
「ばっ、お前!やめろ!」
御美苗がまた焦ってオレを制止する。
御美苗班の面々もかなり慌てている。
(いくら強いからって、こんな女の子にビクビクしすぎだろ!)
「……あなたは、本当にバカなのね」
「は?」
吻野がオレに手を掲げた。
「二重帝級風嵐球」
ドンドオン!
オレは吻野に軽く30メートルは空を泳がさせ、気を失った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「はっ!」
目が覚めると、兵宿舎の治療室にいた。
千城との戦いの後もお世話になった場所だ。
「オレは、あの女の子に吹き飛ばされて……」
どうやら吻野に攻撃を受けて、誰かにここまで運んでもらったらしい。
「目が覚めましたか、佐々木さん」
ふと横を見ると、ユウナ、アオイ、セイヤが座っていた。
ユウナがオレに治癒魔術を掛けてくれていて、その様子を2人が見てくれていたようだ。みんなオレを見る目がこころなしか冷たい気がする。
「み、みんな……」
「セイ、キミは目上の人に対する態度を学んだ方がいい」
「えっ?」
目を覚まして早々に、セイヤがオレに非難の言葉をかけた。
「そうですよ、いくら吻野さんが若い女性だからって、あの態度は良くないですよ」
(そんな、ユ、ユウナまで……)
「佐々木、お前ちょっと調子こきすぎだよ。私らは見た目は関係ねーんだぞ」
(アオイ……)
「ぐっ、で、でもあんなオレたちを、バカにする態度を取って黙っていられないだろ」
オレはみんなに起き抜けに注意を受けて、やや意地になってしまう。
「セイ、勘違いするな。モモ隊員はS級隊員だ。彼女はオレたちの上官にあたる。態度が大きいのは当たり前だし、別に彼女はオレたちをバカにしていたわけじゃない」
セイヤがオレの反論を軽くいなした。
「い、いや、しかし」
「しかしじゃない。いいか。セイ、彼女はグールの殲滅任務を果たしていただけだ。君が気を失った後、我々の後方にグールの大群が現れてな。モモ隊員はすでにそれを感知していて、迎撃のためにオレたちの前に現れたんだ」
(え? 大群?)
「……」
「数はC級が500だ」
「500!?」
(オレが気を失った後にそんなことが?)
「ああ、だがモモ隊員のお陰で、早急に殲滅することができた。君はただ寝てただけだ」
「そうそう」
アオイも相槌を入れる。
アオイはオレを責めるときは何故か生き生きしている気がする。
「それは! あいつがオレを攻撃したからで……」
「佐々木さん、あのまま一緒に戦ったら吻野さんの指示をきちんと聞けましたか? 連携を失敗して命を失うくらいなら少々痛い思いをさせても退場してもらう、それが吻野さんのやり方らしいです」
「少々って……」
「確かに、かなり強力な魔術を使っていましたし、今までも同じことを何度もしてきたそうです。少しやりすぎな感じはあります。吻野さんは今までに同じ理由で隊員を何人も吹き飛ばしているそうです。御美苗さんたちが焦っていたのはいつ自分たちが足手まといと判断されて攻撃されるか分からなかったからみたいですね」
「……」
「吻野さんにやられて討伐隊員を引退した人も何人もいるみたいなんですが、みんな今はそれぞれの役目を立派に果たしているそうですよ。結局は自分は討伐隊員に向いてないと気付いたきっかけになったと、感謝している人も多いそうです」
(いや……そう言われても……)
「まあ、いきなりそんな事言われても訳わかんねーよな。佐々木からしたらいきなり吹き飛ばされた訳だし」
ここで何故かアオイがオレのフォローに回った。さすがに3人全員でオレを責めるのは不憫とでも思ったのかもしれない。
「あ、ああ」
「今日はゆっくり休んで任務報告書を見ろよ。吻野さんの凄さはわかると思うよ」
珍しくアオイがオレに諭すように話をして、オレのベッドに書類を一部置いた。
「……分かったよ。正直納得はできてないけど。少し頭を冷やしてみるよ……」
「ああ、そうしてくれ」
セイヤがそう言い、席を立った。
オレは皆がいなくなった後、任務報告書を手に取った。
オレたちにグールの大群が迫っていることを早々に気付き、危険を感じ援護に来てくれたと記載されていた。
その後の戦闘においても、結城班、御美苗班を強力に援護しつつ、大群を葬ったことも書いてあった。
そして小さく、反抗的な態度を取った隊員を作戦に参加させなかった旨の記述を見つけ、その理由がオレの保護の為ということが分かった。
任務報告書というものは、各隊員の隊服や索敵装置、各種装備に備わっている装置から吸い上げられた情報とも照らし合わせ作成されているもので、そこに虚偽はないものらしい。
オレは彼女が早急にグールに攻撃を開始するため、無駄な時間を省くため、反抗的なオレの事を気絶させたのだと理解した。
「やっぱり、S級ってのは凄いんだな……」
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