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第7話 まさかの訪問者
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「えっ」
私は突然正体を見抜かれて、呆然とした声が出てしまった。
そして何で、どこで、何のボロで見抜かれたのかと今までの行動を、走馬灯の様に振り返った。
だが、思い当たる節はなく頭が真っ白になる。
すると、机の上からペンが落ちる音が突然し、タツミ先生がそちらに一瞬気を取られた瞬間に、私は鍵の閉まった扉へと走った。
そのまますぐに鍵を開け、医務室を後にした。
「何だペンが落ちたのか…まぁ、今のは冗談…って、あいつどこ行った?」
タツミ先生は、扉が開けっ放しになっているのに気付く。
そこでクリスが、冗談にビビって逃げ出したのだと分かり、扉を閉めた。
「少し脅かし過ぎたか? まぁ、噂が浸透したおかげで、こっちは職務が少なく済んで万々歳なんだからいいか」
すると再び扉をノックする音が聞こえる。
「今、休憩中でーす。改めてご利用お願い致します」
「何言ってんだよ、あんたは」
そう言って勝手に医務室に入って来たのは、ルークであった。
ルークはそのままタツミ先生が座る、後ろのベッドに腰かけた。
「今休憩中だって言ったろ。お前こそ、教師の言う事無視して、勝手に入って来るな」
「どうせ、サボってたんだろ。男を食うとか言う噂も、極力医務室に来させない様にさせて、楽するためだって知ってんだぞ」
「何の事だか、俺にはさっぱりだな?」
「まぁ、そのおかげか知らないが、怪我をする生徒も減り、医学の授業の質も高くなったらしいじゃないか」
ルークの言葉に、タツミ先生は小さく笑い答えはしなかった。
タツミ先生は、ルークの方に体を向け、ここに来た理由を尋ねた。
ルークはその前に、直前に医務室を飛び出て行く人影を見ていたので、追わなくていいのかと聞いくと、タツミ先生はもう完治した奴だからいいと答えた。
「そうか。で、今日はあんたに聞きたいことがあって来たんだ。」
「大して知ってることはないぞ、俺は」
「クリス・フォークロスについて、あんたの見解を聞きたい」
「クリス…あぁ~それなら、俺に聞くより本人に聞けばいいだろ。確か同じ寮だろ」
「俺はあんたの見解が聞きたくて、ここに来てんだ。本人に聞くことなんて何もない」
するとタツミ先生は、ルークに向けていた体を机の方へ戻し、1つのファイルを取り出して開いた。
「お前が誰かに興味を持つなんて珍しいからな、仕方ねぇから答えてやるよ。だけど、今回だけだぞ」
ルークが小さく返事をすると、タツミ先生はクリスの基本的な情報が載った資料を見ながら話始めた。
その内容は、本当に基本的な事で、魔力量や家柄と言った入学時に提出された資料を読んでいるに過ぎなかった。
「さっきから、入学時の資料を読んでるだけじゃないのか」
「だから言ったろ、大したことは知らないって」
「何言ってたんだよ、俺は知ってるぞ。あんた、昨日の対抗戦を見て、あいつの魔力技量に驚いていたろ」
「っ」
「その後、何か思い出した様に、大図書館に行ったことを知ってるんだ。何かあいつについて、知ってるんじゃないのか?」
「はーそんなとこまで見てたのかお前は…」
タツミ先生は、ルークの行動力に少し驚き同時に、呆れたようにため息をついた。
そしてタツミ先生は、観念したのか隠していたことをルークに話し出した。
「本当に大したことじゃない。あいつ、クリスが使った魔力操作のやり方が、どこかで見たことがあったから調べたんだ」
「それで」
「あいつが使った魔力操作のやり方は、クレイス魔法学院が教えるやり方だった」
「なんだよ、それは転入前にいた学院で習得したやり方とかいうオチだろ」
「普通はそう思うよな。だけど、あいつのやり方は、その学院でも女学生が基本的にやるやり方なんだよ。男子もあの学院にはいるが、魔力質や流れ方も異なるのに、わざわざ女学生が習うやり方をしてあの精密さを出したんだよ」
「!?」
「まぁ、これは本当かは定かではない、俺の推測の域のもんだ」
するとルークが、子供がおもちゃを見つけたような無邪気な笑顔をする。
そんな顔を見てタツミ先生は、見なかったように机に向かった。
「いい情報ありがとう、タツミ」
「呼び捨ては勘弁してくれよ、ルーク王子」
「っ…あっそうだ、噂で1つ確認しておきたいんだが、あんたは本当に男を食うのか」
「ん~本気になればかな。そこまで気になるなら、試してみるか」
「いや、それはガチで引くわ」
ルークは勢いよく扉を開けるて、医務室を出て行った。
タツミ先生は、扉が壊れていないか心配で立ち上がり、扉に近付いた。
そこに黒服で黒いサングラスをした、体格のいい男が立っていた。
その男からタツミ先生は、一枚の封筒を受け取った。
男はそれを渡すと、そのままどこかへ行ってしまった。
タツミ先生は、受け取った封筒を机で開封すると、一枚の紙切れが入っていた。
そこには、学院からの次回イベント通知のお知らせが入っていた。
「そうか、もうそんなイベントの時期になるのか。案外と早いもんだ。後、二月もすればあいつ等も帰って来るのか。更に騒がしくなるな」
そんな事を呟きながら、タツミ先生は報告書の続きを書き始めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
私は、突然タツミ先生に正体がバレた事に焦り、医務室を飛び出し自室へと戻った。
その日は、授業にもでずに自室で籠っていた。
この後どうすればいいのか分からず、今は誰にも会いたくないという一心で籠っていた。
日は沈み、夕方になると部屋にトウマが帰って来た。
私が授業に出なかった事に、特に追求はせず、今日私が休んだ事は昨日のこともあるので、ポイント減点にならないとだけ教えてもらった。
その後、トウマは夕食を食べにリビング兼食堂へと向かって行った。
「あ~あ、私何してんだろ」
私は授業もサボり、何か解決策が浮かぶわけでもないのに、ただただ部屋に籠っていた自分に嫌気がさした。
とりあず机に向かって、紙に今の状況を書きだして整理した。
今、自分の正体が正確にバレた人物はいない。
だが、女性だとバレたのは、医務室の悪魔ことタツミ先生だ。
目的のルーク王子には、まだバレていないし、もちろん寮の皆にもだ。
紙に書きだして整理すると、まだそこまで焦る状況ではないと分かる。
それに朝に、タツミ先生に女性とバレてしまったなら、今日にでも何か起こるはずだと改めて思った。
しかし、今日1日部屋に籠っていたが、誰も来なかったし、トウマも何か変わった事があったなどと、一言も言っていた覚えはなかった。
「あれ? もしかして、あの先生私の正体を誰にも言っていないのか?」
そこで1つの結論を導き出した。
タツミ先生は、もしかしたら確信があって私にあんな事を言ったのではなくて、私にその疑いがあったから、かまをかけただけなのではと。
そう考えると、今日1日何も大事が起きず、誰も追求に訪ねに来なかったことに理由が付く。
「もしかしたら、まだ首の皮一枚繋がっているんじゃないか。だとしたら、直ぐにタツミ先生の所に行って、男である証明をすれば万事解決だ!」
整理したことで、希望が導きだされたことに私は、一人でガッツポーズをした。
そうと決まったら、今すぐ医務室に向かう為に、勢いよく部屋の扉を開けると、そこにはルークが部屋の扉をノックする寸前の姿で立っていた。
「ル、ルーク!?」
「食堂にいないと思ったら、ここにいたのか」
私は突然正体を見抜かれて、呆然とした声が出てしまった。
そして何で、どこで、何のボロで見抜かれたのかと今までの行動を、走馬灯の様に振り返った。
だが、思い当たる節はなく頭が真っ白になる。
すると、机の上からペンが落ちる音が突然し、タツミ先生がそちらに一瞬気を取られた瞬間に、私は鍵の閉まった扉へと走った。
そのまますぐに鍵を開け、医務室を後にした。
「何だペンが落ちたのか…まぁ、今のは冗談…って、あいつどこ行った?」
タツミ先生は、扉が開けっ放しになっているのに気付く。
そこでクリスが、冗談にビビって逃げ出したのだと分かり、扉を閉めた。
「少し脅かし過ぎたか? まぁ、噂が浸透したおかげで、こっちは職務が少なく済んで万々歳なんだからいいか」
すると再び扉をノックする音が聞こえる。
「今、休憩中でーす。改めてご利用お願い致します」
「何言ってんだよ、あんたは」
そう言って勝手に医務室に入って来たのは、ルークであった。
ルークはそのままタツミ先生が座る、後ろのベッドに腰かけた。
「今休憩中だって言ったろ。お前こそ、教師の言う事無視して、勝手に入って来るな」
「どうせ、サボってたんだろ。男を食うとか言う噂も、極力医務室に来させない様にさせて、楽するためだって知ってんだぞ」
「何の事だか、俺にはさっぱりだな?」
「まぁ、そのおかげか知らないが、怪我をする生徒も減り、医学の授業の質も高くなったらしいじゃないか」
ルークの言葉に、タツミ先生は小さく笑い答えはしなかった。
タツミ先生は、ルークの方に体を向け、ここに来た理由を尋ねた。
ルークはその前に、直前に医務室を飛び出て行く人影を見ていたので、追わなくていいのかと聞いくと、タツミ先生はもう完治した奴だからいいと答えた。
「そうか。で、今日はあんたに聞きたいことがあって来たんだ。」
「大して知ってることはないぞ、俺は」
「クリス・フォークロスについて、あんたの見解を聞きたい」
「クリス…あぁ~それなら、俺に聞くより本人に聞けばいいだろ。確か同じ寮だろ」
「俺はあんたの見解が聞きたくて、ここに来てんだ。本人に聞くことなんて何もない」
するとタツミ先生は、ルークに向けていた体を机の方へ戻し、1つのファイルを取り出して開いた。
「お前が誰かに興味を持つなんて珍しいからな、仕方ねぇから答えてやるよ。だけど、今回だけだぞ」
ルークが小さく返事をすると、タツミ先生はクリスの基本的な情報が載った資料を見ながら話始めた。
その内容は、本当に基本的な事で、魔力量や家柄と言った入学時に提出された資料を読んでいるに過ぎなかった。
「さっきから、入学時の資料を読んでるだけじゃないのか」
「だから言ったろ、大したことは知らないって」
「何言ってたんだよ、俺は知ってるぞ。あんた、昨日の対抗戦を見て、あいつの魔力技量に驚いていたろ」
「っ」
「その後、何か思い出した様に、大図書館に行ったことを知ってるんだ。何かあいつについて、知ってるんじゃないのか?」
「はーそんなとこまで見てたのかお前は…」
タツミ先生は、ルークの行動力に少し驚き同時に、呆れたようにため息をついた。
そしてタツミ先生は、観念したのか隠していたことをルークに話し出した。
「本当に大したことじゃない。あいつ、クリスが使った魔力操作のやり方が、どこかで見たことがあったから調べたんだ」
「それで」
「あいつが使った魔力操作のやり方は、クレイス魔法学院が教えるやり方だった」
「なんだよ、それは転入前にいた学院で習得したやり方とかいうオチだろ」
「普通はそう思うよな。だけど、あいつのやり方は、その学院でも女学生が基本的にやるやり方なんだよ。男子もあの学院にはいるが、魔力質や流れ方も異なるのに、わざわざ女学生が習うやり方をしてあの精密さを出したんだよ」
「!?」
「まぁ、これは本当かは定かではない、俺の推測の域のもんだ」
するとルークが、子供がおもちゃを見つけたような無邪気な笑顔をする。
そんな顔を見てタツミ先生は、見なかったように机に向かった。
「いい情報ありがとう、タツミ」
「呼び捨ては勘弁してくれよ、ルーク王子」
「っ…あっそうだ、噂で1つ確認しておきたいんだが、あんたは本当に男を食うのか」
「ん~本気になればかな。そこまで気になるなら、試してみるか」
「いや、それはガチで引くわ」
ルークは勢いよく扉を開けるて、医務室を出て行った。
タツミ先生は、扉が壊れていないか心配で立ち上がり、扉に近付いた。
そこに黒服で黒いサングラスをした、体格のいい男が立っていた。
その男からタツミ先生は、一枚の封筒を受け取った。
男はそれを渡すと、そのままどこかへ行ってしまった。
タツミ先生は、受け取った封筒を机で開封すると、一枚の紙切れが入っていた。
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そんな事を呟きながら、タツミ先生は報告書の続きを書き始めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
私は、突然タツミ先生に正体がバレた事に焦り、医務室を飛び出し自室へと戻った。
その日は、授業にもでずに自室で籠っていた。
この後どうすればいいのか分からず、今は誰にも会いたくないという一心で籠っていた。
日は沈み、夕方になると部屋にトウマが帰って来た。
私が授業に出なかった事に、特に追求はせず、今日私が休んだ事は昨日のこともあるので、ポイント減点にならないとだけ教えてもらった。
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とりあず机に向かって、紙に今の状況を書きだして整理した。
今、自分の正体が正確にバレた人物はいない。
だが、女性だとバレたのは、医務室の悪魔ことタツミ先生だ。
目的のルーク王子には、まだバレていないし、もちろん寮の皆にもだ。
紙に書きだして整理すると、まだそこまで焦る状況ではないと分かる。
それに朝に、タツミ先生に女性とバレてしまったなら、今日にでも何か起こるはずだと改めて思った。
しかし、今日1日部屋に籠っていたが、誰も来なかったし、トウマも何か変わった事があったなどと、一言も言っていた覚えはなかった。
「あれ? もしかして、あの先生私の正体を誰にも言っていないのか?」
そこで1つの結論を導き出した。
タツミ先生は、もしかしたら確信があって私にあんな事を言ったのではなくて、私にその疑いがあったから、かまをかけただけなのではと。
そう考えると、今日1日何も大事が起きず、誰も追求に訪ねに来なかったことに理由が付く。
「もしかしたら、まだ首の皮一枚繋がっているんじゃないか。だとしたら、直ぐにタツミ先生の所に行って、男である証明をすれば万事解決だ!」
整理したことで、希望が導きだされたことに私は、一人でガッツポーズをした。
そうと決まったら、今すぐ医務室に向かう為に、勢いよく部屋の扉を開けると、そこにはルークが部屋の扉をノックする寸前の姿で立っていた。
「ル、ルーク!?」
「食堂にいないと思ったら、ここにいたのか」
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