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第26話 二代目としての苦悩
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私とジュリルは、月明かりが照らす下に移動してから芝生の上に座り、私は何であんな事をしていたのかと問いかけた。
するとジュリルは、月を見ながら答えた。
こんな真夜中に何故ローブを着てあの場にいたかと言うと、そこで魔力の訓練を行っていたらしい。
女子寮にも魔力訓練場はあるが、そこでは集中出来ないから昔から夜に抜け出して、こんな森の中で訓練しているらしい。
「集中出来ないにしても、こんな時間にローブまで着て、やらなくてもいいんじゃ」
「それはね、この時間だけが私にとっての自由な時間なのよ。どんな失敗でも、汚くなっても、誰にも何も言われない自分そのものでいられる空間なのよ」
その答えを聞いても私は、まだピンと来ていなかった。
別にどこで魔力訓練をして、失敗しても、汚くなっても問題ないし、誰に何を言われても関係ないと思うのだけど。
そんな事を考えていると、ジュリルが私が考えている事を、まるで心が読めるみたいに言い当てた。
ジュリルの言葉に私は驚き、どうして分かったんだと声を上げてしまう。
するとジュリルは、うっすらと笑う。
「普通なら、貴方の様な考え方が当たり前だからよ。でも、今の私にはその考え方が当てはまらないの。今や周囲の私の認識は、二代目月の魔女なのだから」
「っ!」
ジュリルの苦しそうな顔で言った言葉に、私は何となく理解した。
彼女は月の魔女と言う、誰でも知っている童話の英雄という姿、そして以前月の魔女が通っていた学院にて、彼女を彷彿させるような優秀さにより二代目月の魔女と呼ばれている。
だが、それは本人の望むものではなく、周囲が勝手に押し付けた理想の姿という、重荷なのではないかと思った。
そう思ってしまった私は、ジュリルに二代目月の魔女と言うのは、貴方にとって苦しいものなのと、聞いてしまった。
その言葉を聞いたジュリルは、ゆっくりと私の方を向いた。
「苦しいものか…確かに、二代目と言う周りからの期待や望まれる姿を、私は崩さないように生活してきたわ。時には、寝る間を惜しんで勉学や魔力訓練とかをね」
「それじゃ、やっぱり」
「でもね、私は月の魔女が好きで憧れているから、頑張れるの」
「え…」
「貴方が言うように、二代目月の魔女を背負って生活していると、苦しいし、辛いし、全てを投げ出したくなる時もあったわ。それでも、まだ私がそんな生活を続けていられるのは、月の魔女を尊敬しているし、彼女もこうやって毎日訓練や勉学に励んでいたのだと、分かったからよ」
「月の魔女が、毎日練習してたってどうして分かるんだ?」
月の魔女の話が出て来て、私は直ぐに問いかけると、ジュリルが一冊のノートを取り出した。
その表紙には、今から25年前の日付が書いてあり開こうとすると、ジュリルに取り上げられてしまう。
私は、ちょっとと言葉を漏らし、好きなものを取り上げられた子供の様に声を出した。
「これ以上はダメ。貴方に見せる訳にはいかないわ。これは、私が見つけたお宝なのだから」
「いいじゃないか、ちょっとくらい見せろよ。ケチだな」
私の言葉に、ジュリルが嬉しそうに笑う。
そこで私はふと、どうして私にこんな話をしてくれたのかと、問いかけるとジュリルは月を見上げて少し考えて答えた。
「貴方になら、愚痴をこぼしていいんじゃないかと思ったの。いや、ただ誰かに聞いて欲しかったのかもしれないわ、私の愚痴を」
「おいそれ、月の魔女が苦しい時に親友にこぼしたと言われる言葉じゃないか。と言うか、まるまるそのまんまかよ」
「えっ、貴方は分かるの? と言うか、知ってるのこんなマニアックな言葉を?」
ジュリル何故か驚いた表情で、私の方を見つめた。
私は、そんなの当たり前だろとさらっと答えた。
あまり私を舐めないでいただきたい、どれだけ月の魔女に憧れ、月の魔女が出てくる書物は全て読んで来たと自負している。
もし月の魔女の知識勝負など挑まれても、負ける気は全くしないし、私に勝てる人などいないと自信を持って言える。
その直後、ジュリルからまた月の魔女が言ったとされる言葉を言われ、それも月の魔女が言ったことだが、少し間違っていたので、訂正までしてあげた。
それから数問、同じ様なやり取りが行われ、終わるとジュリルが突然私の両肩に手を置いて来た。
何事かと私が驚くと、ジュリルは満面の笑みで私を見ていた。
「まさか、まさかこんな所で、私と同じくらい月の魔女の事を知っている人と出会えるとは、なんと言う運命。いや、もうこれは必然よ」
「ちょ、ちょっと、落ち着けよジュリル」
何故か興奮するジュリルを、私は何とか落ち着かせ理由を聞くと、月の魔女が好きで昔から私の様に調べて詳しくなったが、周りにそんなに自分と同等に話せる人がおらず、つまらなかったと答えた。
確かにその気持ちは、ものすごーく分かった。
私も同じく、月の魔女について熱く語れる存在が欲しいと思いながら、いないと勝手に諦めていたのだから。
そんな私の気持ちをジュリルに伝えると、ジュリルも分かるとしみじみと頷いていた。
そこから私とジュリルは、時間を忘れるくらい月の魔女について熱く語り合い、月の魔女を語れる親友となった。
「さてと、今日はここらへんで止めておこう」
「えー、もうちょっとだけ話しましょうよ、クリス」
まさか、ジュリルが駄々を捏ねるとは思わず、私は少し強めに休むのも貴方の為と言うと、渋々従ってくれた。
そしてジュリルと別れ際に、何故か感謝された。
「今日はありがとう。私の愚痴を聞いてくれて、少し気持ちが楽になったわ。これからも、二代目月の魔女を背負って生活していけるわ」
「それは良かったよ。でも、もし辛くなったらそれを下ろしてもいいんだぜ。その時は、俺が背負ってやるよ、俺の方が月の魔女に詳しいからな」
「うふふふ。面白い事を言うわね、クリス。私の方が月の魔女に関しても詳しいですし、実力も上ですわ。貴方に二代目を背負う機会など、あるわけないでしょ。仮にもし私が二代目を下したら、次はルーク様がそう呼ばれますわ」
「言ってくれるじゃねぇか。必ず、あんたにも追い付いてやるからな。そこでゆっくり待ってろ」
「楽しみにしていますわ。それでは、おやすみなさいクリス」
「あぁ、おやすみジュリル」
そう言って私たちは、自分たちの寮へと帰って行った。
私は帰りながら、何かを忘れている様な感じだったが思い出せず、そのまま寮へと帰り疲れていたので、直ぐにベッドで就寝してしまった。
次の日、目が覚めて食堂に向かうとそこには、制服が汚くなったノルマやアルジュたちと、魂が抜けているようなトウマとヴァンの姿があった。
そこで私は、学院七不思議の調査をして最後にジュリルにやられたまま、ノルマやアルジュを置いて来てしまったのだと思い出した。
ノルマやアルジュたちは、魔女の亡霊に本当に出会ってしまい、変な夢を見たと口を揃えて言い、トウマとヴァンは、こっぴどくタツミ先生に絞られたと机に突っ伏して答えた。
まぁ何にしろ、皆無事に学院七不思議の調査は終了したと思っていると、そこにモーガンが現れる。
「珍しい、こんな朝早く皆さんどうしたのですか」
「おいおい、どうしたのって、お前も参加してたろ、学院七不思議の調査」
「? いえ、私は昨日は直ぐに就寝していましたけど」
「…え? いやいや、お前いたよ。参加してたって、嘘はダメだよ、嘘は」
「嘘ではなく、本当に昨日の夜は、貴方たちとどこかに行った覚えはないです」
「……まじで」
「はい」
その時、私たちは昨日のモーガンは何だったのかを考えるのを止めた。
その出来事が、私たちの一番怖い思い出になってしまうのだった。
するとジュリルは、月を見ながら答えた。
こんな真夜中に何故ローブを着てあの場にいたかと言うと、そこで魔力の訓練を行っていたらしい。
女子寮にも魔力訓練場はあるが、そこでは集中出来ないから昔から夜に抜け出して、こんな森の中で訓練しているらしい。
「集中出来ないにしても、こんな時間にローブまで着て、やらなくてもいいんじゃ」
「それはね、この時間だけが私にとっての自由な時間なのよ。どんな失敗でも、汚くなっても、誰にも何も言われない自分そのものでいられる空間なのよ」
その答えを聞いても私は、まだピンと来ていなかった。
別にどこで魔力訓練をして、失敗しても、汚くなっても問題ないし、誰に何を言われても関係ないと思うのだけど。
そんな事を考えていると、ジュリルが私が考えている事を、まるで心が読めるみたいに言い当てた。
ジュリルの言葉に私は驚き、どうして分かったんだと声を上げてしまう。
するとジュリルは、うっすらと笑う。
「普通なら、貴方の様な考え方が当たり前だからよ。でも、今の私にはその考え方が当てはまらないの。今や周囲の私の認識は、二代目月の魔女なのだから」
「っ!」
ジュリルの苦しそうな顔で言った言葉に、私は何となく理解した。
彼女は月の魔女と言う、誰でも知っている童話の英雄という姿、そして以前月の魔女が通っていた学院にて、彼女を彷彿させるような優秀さにより二代目月の魔女と呼ばれている。
だが、それは本人の望むものではなく、周囲が勝手に押し付けた理想の姿という、重荷なのではないかと思った。
そう思ってしまった私は、ジュリルに二代目月の魔女と言うのは、貴方にとって苦しいものなのと、聞いてしまった。
その言葉を聞いたジュリルは、ゆっくりと私の方を向いた。
「苦しいものか…確かに、二代目と言う周りからの期待や望まれる姿を、私は崩さないように生活してきたわ。時には、寝る間を惜しんで勉学や魔力訓練とかをね」
「それじゃ、やっぱり」
「でもね、私は月の魔女が好きで憧れているから、頑張れるの」
「え…」
「貴方が言うように、二代目月の魔女を背負って生活していると、苦しいし、辛いし、全てを投げ出したくなる時もあったわ。それでも、まだ私がそんな生活を続けていられるのは、月の魔女を尊敬しているし、彼女もこうやって毎日訓練や勉学に励んでいたのだと、分かったからよ」
「月の魔女が、毎日練習してたってどうして分かるんだ?」
月の魔女の話が出て来て、私は直ぐに問いかけると、ジュリルが一冊のノートを取り出した。
その表紙には、今から25年前の日付が書いてあり開こうとすると、ジュリルに取り上げられてしまう。
私は、ちょっとと言葉を漏らし、好きなものを取り上げられた子供の様に声を出した。
「これ以上はダメ。貴方に見せる訳にはいかないわ。これは、私が見つけたお宝なのだから」
「いいじゃないか、ちょっとくらい見せろよ。ケチだな」
私の言葉に、ジュリルが嬉しそうに笑う。
そこで私はふと、どうして私にこんな話をしてくれたのかと、問いかけるとジュリルは月を見上げて少し考えて答えた。
「貴方になら、愚痴をこぼしていいんじゃないかと思ったの。いや、ただ誰かに聞いて欲しかったのかもしれないわ、私の愚痴を」
「おいそれ、月の魔女が苦しい時に親友にこぼしたと言われる言葉じゃないか。と言うか、まるまるそのまんまかよ」
「えっ、貴方は分かるの? と言うか、知ってるのこんなマニアックな言葉を?」
ジュリル何故か驚いた表情で、私の方を見つめた。
私は、そんなの当たり前だろとさらっと答えた。
あまり私を舐めないでいただきたい、どれだけ月の魔女に憧れ、月の魔女が出てくる書物は全て読んで来たと自負している。
もし月の魔女の知識勝負など挑まれても、負ける気は全くしないし、私に勝てる人などいないと自信を持って言える。
その直後、ジュリルからまた月の魔女が言ったとされる言葉を言われ、それも月の魔女が言ったことだが、少し間違っていたので、訂正までしてあげた。
それから数問、同じ様なやり取りが行われ、終わるとジュリルが突然私の両肩に手を置いて来た。
何事かと私が驚くと、ジュリルは満面の笑みで私を見ていた。
「まさか、まさかこんな所で、私と同じくらい月の魔女の事を知っている人と出会えるとは、なんと言う運命。いや、もうこれは必然よ」
「ちょ、ちょっと、落ち着けよジュリル」
何故か興奮するジュリルを、私は何とか落ち着かせ理由を聞くと、月の魔女が好きで昔から私の様に調べて詳しくなったが、周りにそんなに自分と同等に話せる人がおらず、つまらなかったと答えた。
確かにその気持ちは、ものすごーく分かった。
私も同じく、月の魔女について熱く語れる存在が欲しいと思いながら、いないと勝手に諦めていたのだから。
そんな私の気持ちをジュリルに伝えると、ジュリルも分かるとしみじみと頷いていた。
そこから私とジュリルは、時間を忘れるくらい月の魔女について熱く語り合い、月の魔女を語れる親友となった。
「さてと、今日はここらへんで止めておこう」
「えー、もうちょっとだけ話しましょうよ、クリス」
まさか、ジュリルが駄々を捏ねるとは思わず、私は少し強めに休むのも貴方の為と言うと、渋々従ってくれた。
そしてジュリルと別れ際に、何故か感謝された。
「今日はありがとう。私の愚痴を聞いてくれて、少し気持ちが楽になったわ。これからも、二代目月の魔女を背負って生活していけるわ」
「それは良かったよ。でも、もし辛くなったらそれを下ろしてもいいんだぜ。その時は、俺が背負ってやるよ、俺の方が月の魔女に詳しいからな」
「うふふふ。面白い事を言うわね、クリス。私の方が月の魔女に関しても詳しいですし、実力も上ですわ。貴方に二代目を背負う機会など、あるわけないでしょ。仮にもし私が二代目を下したら、次はルーク様がそう呼ばれますわ」
「言ってくれるじゃねぇか。必ず、あんたにも追い付いてやるからな。そこでゆっくり待ってろ」
「楽しみにしていますわ。それでは、おやすみなさいクリス」
「あぁ、おやすみジュリル」
そう言って私たちは、自分たちの寮へと帰って行った。
私は帰りながら、何かを忘れている様な感じだったが思い出せず、そのまま寮へと帰り疲れていたので、直ぐにベッドで就寝してしまった。
次の日、目が覚めて食堂に向かうとそこには、制服が汚くなったノルマやアルジュたちと、魂が抜けているようなトウマとヴァンの姿があった。
そこで私は、学院七不思議の調査をして最後にジュリルにやられたまま、ノルマやアルジュを置いて来てしまったのだと思い出した。
ノルマやアルジュたちは、魔女の亡霊に本当に出会ってしまい、変な夢を見たと口を揃えて言い、トウマとヴァンは、こっぴどくタツミ先生に絞られたと机に突っ伏して答えた。
まぁ何にしろ、皆無事に学院七不思議の調査は終了したと思っていると、そこにモーガンが現れる。
「珍しい、こんな朝早く皆さんどうしたのですか」
「おいおい、どうしたのって、お前も参加してたろ、学院七不思議の調査」
「? いえ、私は昨日は直ぐに就寝していましたけど」
「…え? いやいや、お前いたよ。参加してたって、嘘はダメだよ、嘘は」
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