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第166話 修羅場に足を踏み入れる男
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えっ、あの2人って知り合いだったの?
私は柱の陰に隠れつつ、エリスとマーガレットの事を覗き見続けていた。
「私をフルネームで呼ぶのは、貴方位よマーガレット」
「何か問題でも? 私は、貴方をライバル視しているのですから当然ですわ!」
へぇ~マーガレット先輩って、エリス先輩の事ライバル視しているんだ。
でも、何でだ? 何かしら接点でもあるのかな? あったとしても、学院対抗戦位だし学院に居た時は、マーガレット先輩のそんな噂は聞かなかったけど。
「エリス! 貴方に決闘を申し込みますわ!」
「断る」
「ふへぇ?」
まさかの即答に、マーガレットは力が抜けた声が出る。
「どうせ貴方、またミカとの関係について色々言うつもりでしょ?」
「ぐっ……」
「ほらその感じ、図星じゃないか。貴方が毎回絡んで来てる時に言っているけど、貴方に私とミカの関係をどうこう言われる筋合いはないわ」
するとエリスがその場から離れて行こうとすると、マーガレットがボソッと呟いた。
「私の方が貴方より胸もありますし、今日も軽く目で追われましたわ。ミカロスさんに」
「っ……」
その言葉を聞き、何故かエリスが足を止める。
「あら~ごめんなさい。つい、口が滑ってしまいましたわ」
「マーガレット……貴方、わざと言っているでしょ?」
「何のことかしら? 貴方とミカロスさんが恋人同士なのは仕方ありませんが、将来的にはどうなるか分かりませんわよね? この私をミカロスさんも、気にしている様子ですし?」
マーガレットは急に上からエリスに話し掛け出す。
そう言われたエリスは振り返り、少し俯いたまま呟いた。
「……そう」
「付き合っている程度で安心しているのでしたら、最終的には私が頂いてしまいますわ!」
「……」
するとエリスは黙ったまま顔を上げると、物凄い笑顔でマーガレットの方を見た。
「?」
「……なれるものなら、やってみなさい。もしそうなったとしても、貴方からミカを取り返すわ」
「っ……」
そう言ったエリスの顔は笑顔であったが、完全に声色が怒っている様でありマーガレットも少し驚きつつ、ちょっとだけ震え上がっていた。
エリスとマーガレットの間に、見えない火花がぶつかり合っているように私には見えていた。
うわ~これが修羅場って言うやつか~……怖いな。
私は柱の陰で震えていると、エリスと目が合ってしまう。
あっ……終わった……
その瞬間、何故か私はそう思ってしまった。
「あら? そこに居るのは誰かしら? 乙女同士の話を盗み聞きとは、いい度胸ね」
「……すいません……出るタイミングを失いまして……」
私はエリスにそう言われてしまったので、逃げる事などせずスッと隠れていた柱から出て行った。
するとマーガレットが私の姿を見て、目を大きく開いていた。
「あ、あああ、貴方! いいい、いつから聞いていましたの?」
「え~と……かなり初めから、です……」
マーガレットは私からの答えに、顔を真っ赤にしていた。
そうだよね、あんな話を聞かれたらそんな反応しますよね……ましてや、後輩なんかに聞かれたら想像するだけできつい……
するとマーガレットは、直ぐに私の方から顔を逸らすが、一方でエリスは私の方をじっと見ていた。
そしてエリスはマーガレットを通り越して、私の方へと近付いて来て顔を近付けて来た。
「貴方、クリスね」
「っ!」
エリスは、私の驚く表情を見てニコッと笑うと私から顔を離していく。
「そう、貴方がアリスね。でも貴方も可愛そうね、あんな先輩の姿を見せられて」
そう言うとエリスは、顔を背けていたマーガレットの方を向くとマーガレットは自分の事を言われていると分かり、振り返って来た。
「それは、どう言う事ですの?」
「そのままよ。学院では憧れられる身である貴方が、あんな一面がある事にショックを受けたんじゃないのかって事よ。裏表のギャップが激しいと嫌われちゃうよ」
「べ、別に私は――」
とマーガレットが言い返そうとした時だった、その場にこの場を更に乱す者が現れた。
「こんな所にいたのか、エリス」
「っ、ミ、ミカロスさん~」
「ミカ!?」
うわぁ~何てタイミングで現れるんだ、ミカロスさん……
その場に突然と現れたミカロスに、一番早く行動したのはマーガレットであった。
マーガレットは、ミカロスへと直ぐに駆け寄ったのだ。
「ミカロスさん、お久しぶりです。私、マーガレットです」
「マーガレット……さん。覚えてますよ……そこまで近付いて来なくても分かりますので、もう少しだけ離れて頂けると」
「あっ、ごめんなさい。ついミカロスさんに会えて嬉しくて……すいません、うっとうしかったですよ、ね」
「あ、いや、そう言う訳ではなくて」
とミカロスとマーガレットが何やらイチャついていると、マーガレットがチラッとエリスの方を見て不敵に笑いかける。
なるほど、マーガレット先輩は恋とかそう言う系には手段を問わないタイプの人なのね。
私がそう勝手に思っていると、目の前にいるエリスから異様な殺気を感じ取り、一歩引いてしまう。
「ミ・カ~?」
「っ、エリス!」
低い声で、エリスがミカロスを呼ぶとミカロスは震え上がり、咄嗟にマーガレットから更に一歩離れた。
するとエリスはミカロスたちの方へと近付き、真正面に立つと何故かミカロスが何かの痛みに耐える顔をする。
私はどうしたのかと見ていると、足元の方でエリスがミカロスの片足を思い切っり踏んでいた。
「エ、エリス?」
「何かな、ミカ」
「いや、その、何で踏んでるの?」
「何でだろうね~どうしてだろうね~少しは考えて見ようか~ミカロス」
エリスは笑顔でミカロスを見ていたが、完全にマーガレットに対する態度に怒っていた。
「何をしているのです、エリス。ミカロスさんの足を踏むなんて、ひどいですわ!」
「アンタが私にこうさせたんでしょうが。自覚がないのかしら?」
「まぁ酷い! ミカロスさん、聞きました? 貴方の彼女は、貴方を傷つける理由を私に押し付ける気ですわよ」
「ちょっとマーガレット! 話を変な方向にもっていかないでくれる!」
エリスはミカロスの足を踏みつつ、マーガレットとの口論を始めてしまいヒートアップして行く。
その間ミカロスは、とてつもなく気まずい顔をしていた。
「あ~もう! いい加減にしなさいよ、マーガレット! 色目やぶりっ子を使うのを止めろ!」
「嫉妬ですか。えぇ、それは大いに結構! そこまで言うのでしたら、明日にでも決着をつけましょうではありませんか!」
「いいわ! 今回は頭に来たからその挑発に乗ってあげる! もし対戦出来なくても、場外で決着をつけるでいいわね?」
「もちろんですわ! 明日が楽しみですわ~それではミカロスさん、私はこれにて失礼いたします」
そう言ってマーガレットはその場から私の方へと近付いて来て一度足を止めた。
「今日の事は他言無用よ」
マーガレットはそれだけ言って立ち去って行った。
えぇ、それは言われなくとも誰にも言いませんし、仮に言ったとしても信じてもらえませんよ……はぁ~何かどっと疲れた感じ。
私が軽くため息をつくと、エリスが話し掛けて来た。
「アリス、何か巻き込んじゃってごめんね。貴方も何か急いでたんでしょ」
「あっ、そうだった」
「それじゃ私は、この残念眼鏡と話があるからもう行くわ。またね」
「ちょ、誰が残念めっ、いでぇぇ!」
エリスは、ミカロスの耳を掴みつつ引っ張ってその場から立ち去って行った。
私も一瞬忘れかけていたマリアとの合流へと急いで出口へと向かい、外へと出た。
たぶんマリアがいるはずなんだけど……あっ。
私が遠くでクリスの姿をしているマリアを見つけたが、何故かそこにはラーウェンが一緒にいたのだった。
私は柱の陰に隠れつつ、エリスとマーガレットの事を覗き見続けていた。
「私をフルネームで呼ぶのは、貴方位よマーガレット」
「何か問題でも? 私は、貴方をライバル視しているのですから当然ですわ!」
へぇ~マーガレット先輩って、エリス先輩の事ライバル視しているんだ。
でも、何でだ? 何かしら接点でもあるのかな? あったとしても、学院対抗戦位だし学院に居た時は、マーガレット先輩のそんな噂は聞かなかったけど。
「エリス! 貴方に決闘を申し込みますわ!」
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「ふへぇ?」
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「どうせ貴方、またミカとの関係について色々言うつもりでしょ?」
「ぐっ……」
「ほらその感じ、図星じゃないか。貴方が毎回絡んで来てる時に言っているけど、貴方に私とミカの関係をどうこう言われる筋合いはないわ」
するとエリスがその場から離れて行こうとすると、マーガレットがボソッと呟いた。
「私の方が貴方より胸もありますし、今日も軽く目で追われましたわ。ミカロスさんに」
「っ……」
その言葉を聞き、何故かエリスが足を止める。
「あら~ごめんなさい。つい、口が滑ってしまいましたわ」
「マーガレット……貴方、わざと言っているでしょ?」
「何のことかしら? 貴方とミカロスさんが恋人同士なのは仕方ありませんが、将来的にはどうなるか分かりませんわよね? この私をミカロスさんも、気にしている様子ですし?」
マーガレットは急に上からエリスに話し掛け出す。
そう言われたエリスは振り返り、少し俯いたまま呟いた。
「……そう」
「付き合っている程度で安心しているのでしたら、最終的には私が頂いてしまいますわ!」
「……」
するとエリスは黙ったまま顔を上げると、物凄い笑顔でマーガレットの方を見た。
「?」
「……なれるものなら、やってみなさい。もしそうなったとしても、貴方からミカを取り返すわ」
「っ……」
そう言ったエリスの顔は笑顔であったが、完全に声色が怒っている様でありマーガレットも少し驚きつつ、ちょっとだけ震え上がっていた。
エリスとマーガレットの間に、見えない火花がぶつかり合っているように私には見えていた。
うわ~これが修羅場って言うやつか~……怖いな。
私は柱の陰で震えていると、エリスと目が合ってしまう。
あっ……終わった……
その瞬間、何故か私はそう思ってしまった。
「あら? そこに居るのは誰かしら? 乙女同士の話を盗み聞きとは、いい度胸ね」
「……すいません……出るタイミングを失いまして……」
私はエリスにそう言われてしまったので、逃げる事などせずスッと隠れていた柱から出て行った。
するとマーガレットが私の姿を見て、目を大きく開いていた。
「あ、あああ、貴方! いいい、いつから聞いていましたの?」
「え~と……かなり初めから、です……」
マーガレットは私からの答えに、顔を真っ赤にしていた。
そうだよね、あんな話を聞かれたらそんな反応しますよね……ましてや、後輩なんかに聞かれたら想像するだけできつい……
するとマーガレットは、直ぐに私の方から顔を逸らすが、一方でエリスは私の方をじっと見ていた。
そしてエリスはマーガレットを通り越して、私の方へと近付いて来て顔を近付けて来た。
「貴方、クリスね」
「っ!」
エリスは、私の驚く表情を見てニコッと笑うと私から顔を離していく。
「そう、貴方がアリスね。でも貴方も可愛そうね、あんな先輩の姿を見せられて」
そう言うとエリスは、顔を背けていたマーガレットの方を向くとマーガレットは自分の事を言われていると分かり、振り返って来た。
「それは、どう言う事ですの?」
「そのままよ。学院では憧れられる身である貴方が、あんな一面がある事にショックを受けたんじゃないのかって事よ。裏表のギャップが激しいと嫌われちゃうよ」
「べ、別に私は――」
とマーガレットが言い返そうとした時だった、その場にこの場を更に乱す者が現れた。
「こんな所にいたのか、エリス」
「っ、ミ、ミカロスさん~」
「ミカ!?」
うわぁ~何てタイミングで現れるんだ、ミカロスさん……
その場に突然と現れたミカロスに、一番早く行動したのはマーガレットであった。
マーガレットは、ミカロスへと直ぐに駆け寄ったのだ。
「ミカロスさん、お久しぶりです。私、マーガレットです」
「マーガレット……さん。覚えてますよ……そこまで近付いて来なくても分かりますので、もう少しだけ離れて頂けると」
「あっ、ごめんなさい。ついミカロスさんに会えて嬉しくて……すいません、うっとうしかったですよ、ね」
「あ、いや、そう言う訳ではなくて」
とミカロスとマーガレットが何やらイチャついていると、マーガレットがチラッとエリスの方を見て不敵に笑いかける。
なるほど、マーガレット先輩は恋とかそう言う系には手段を問わないタイプの人なのね。
私がそう勝手に思っていると、目の前にいるエリスから異様な殺気を感じ取り、一歩引いてしまう。
「ミ・カ~?」
「っ、エリス!」
低い声で、エリスがミカロスを呼ぶとミカロスは震え上がり、咄嗟にマーガレットから更に一歩離れた。
するとエリスはミカロスたちの方へと近付き、真正面に立つと何故かミカロスが何かの痛みに耐える顔をする。
私はどうしたのかと見ていると、足元の方でエリスがミカロスの片足を思い切っり踏んでいた。
「エ、エリス?」
「何かな、ミカ」
「いや、その、何で踏んでるの?」
「何でだろうね~どうしてだろうね~少しは考えて見ようか~ミカロス」
エリスは笑顔でミカロスを見ていたが、完全にマーガレットに対する態度に怒っていた。
「何をしているのです、エリス。ミカロスさんの足を踏むなんて、ひどいですわ!」
「アンタが私にこうさせたんでしょうが。自覚がないのかしら?」
「まぁ酷い! ミカロスさん、聞きました? 貴方の彼女は、貴方を傷つける理由を私に押し付ける気ですわよ」
「ちょっとマーガレット! 話を変な方向にもっていかないでくれる!」
エリスはミカロスの足を踏みつつ、マーガレットとの口論を始めてしまいヒートアップして行く。
その間ミカロスは、とてつもなく気まずい顔をしていた。
「あ~もう! いい加減にしなさいよ、マーガレット! 色目やぶりっ子を使うのを止めろ!」
「嫉妬ですか。えぇ、それは大いに結構! そこまで言うのでしたら、明日にでも決着をつけましょうではありませんか!」
「いいわ! 今回は頭に来たからその挑発に乗ってあげる! もし対戦出来なくても、場外で決着をつけるでいいわね?」
「もちろんですわ! 明日が楽しみですわ~それではミカロスさん、私はこれにて失礼いたします」
そう言ってマーガレットはその場から私の方へと近付いて来て一度足を止めた。
「今日の事は他言無用よ」
マーガレットはそれだけ言って立ち去って行った。
えぇ、それは言われなくとも誰にも言いませんし、仮に言ったとしても信じてもらえませんよ……はぁ~何かどっと疲れた感じ。
私が軽くため息をつくと、エリスが話し掛けて来た。
「アリス、何か巻き込んじゃってごめんね。貴方も何か急いでたんでしょ」
「あっ、そうだった」
「それじゃ私は、この残念眼鏡と話があるからもう行くわ。またね」
「ちょ、誰が残念めっ、いでぇぇ!」
エリスは、ミカロスの耳を掴みつつ引っ張ってその場から立ち去って行った。
私も一瞬忘れかけていたマリアとの合流へと急いで出口へと向かい、外へと出た。
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