とある令嬢が男装し第二王子がいる全寮制魔法学院へ転入する

春夏秋冬/光逆榮

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第170話 学院対抗戦2日目

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『さ~やってまいりました、学院対抗戦2日目! 本日は、皆さんお待ちかねの学院の代表者同士のぶつかり合い』

 会場には、実況者の様なアナウンスが流れると観客たちは大きく盛り上がった。

『ではまず、各学院の代表者たちの入場です!』

 すると各入口から、出場校事に男女合わせて6名の学院代表者たちが入場して来た。
 そこには、ルークやジュリルに私に変装しているマリア、更にはラーウェンやリーベスト、ゼオンと言ったオービンの知り合いの姿も多くいた。
 そして各学院の代表者の名前が読み上げられる。
 私は、それを観客席から1人で見ていた。

 こう見ると、意外と見た事ある顔ばかりだな。
 にしても、まさかトウマが急用でこれないのは予想外だったな。
 まぁ、たまには1人で観戦するのもいいか。
 そんな事を思いながら、私は各学院の代表者が呼ばれる姿を見ていた。
 うちの学院は、知っている中だとミドルランクではルークにジュリル、シニアランクではダイモン寮長、エリス先輩か。
 他の所は、シリウス魔法学院ではミドルランクにラーウェンか……シニアランクには、リーベストさんが出ているのね。
 で、バーグべル魔法学院は、ミドルランクにゼオンさんとあの時一緒にいた、シルビィ? が出ていて、シニアランクではゼオンさんと、シルビィの姉でゼオンさんの婚約者のリオナさんが出ているのね。
 リオナさんの方は、初めて見るし全く面識はないけどシルビィに劣らず美しい人だな~。
 それでクレイス魔法学院は、ミドルランクにマリアとシニアランクに、マーガレット先輩が出てるのね。
 最後のネアルガ魔法学院の生徒は、全く面識がない人だな……いや、逆にこの2日間で他の学院の代表者と知り合いになり過ぎなのか、私。
 そこで私は少し自分が特殊である事を認識した。

『さぁ! 出場する選手たちの紹介も終わった所で、次に現在の総合順位を改めて確認いたしましょう!』
 その声と共に会場の中央に映像で、1日目の最終結果が表示された。


 学院対抗戦1日目 総合順位
  1位 シリウス魔法学院  340点
  2位 王都メルト魔法学院 330点
  3位 バーグべル魔法学院 280点
  3位 クレイス魔法学院  280点
  5位 ネアルガ魔法学院  270点

『まさに混戦状態! こんな学院対抗戦は今までになく、2日目の結果次第でどの学院にも優勝の可能性がある状態だ!』

 そこで更に観客たちが大きく盛り上がり、各学院の生徒たちも自分たちの学院が優勝すると信じ、応援していた。
 そして遂に2日目の対戦競技の説明が始まった。

『では、学院対抗戦2日目の対戦競技の説明に入る。今年は、ランダム学院マッチ戦だ!』

 学院対抗戦2日目の競技であるランダム学院マッチ戦とは、各ランク事にランダムで同ランクの対戦相手が決まり1度きりの対戦を行う競技である。
 基本的に各学院の男子3名、女子3名の代表者がいるので、各ランク6戦行われる予定だが出場校は5校しかいない為、そこで会場が少しざわつく。

『そのざわつきは分かります! ですが、問題ありません! 今年は、特別枠として男女各1名をこちらで用意いたしました!』

 そう紹介されると、会場に仮面を付け白いフードとマントで完全に正体が誰だか分からない人物が2名入って来た。
 そこから再び説明に戻り、2日目の競技は勝利した対戦学院から10ポイント奪える方式となっており、仮に特別枠の人物と戦い勝利した学院には30ポイントが入ると説明される。
 また、特別枠に選ばれている2名は本当に強い人物である事だけ紹介されており、負けた場合はポイントの減少はない事が説明された。

 なるほど、それじゃ各ランクで最大2勝出来て、全ての試合に勝ては6勝で80ポイント取得出来るのか。
 にしても、あの特別枠ってのは誰が選ばれているんだ? 強いとは言うけど、どれほど強いんだ? 下手したらルークとかと当たったら勝ちそうだよな。
 私は会場からも注目を集めていた2人の白い服装の特別枠選手の方を見つめて、誰だか考えていると、追加の説明がアナウンスとして入る。

『そして今年の2日目競技にはある特別試合が設けられます! それはタッグマッチ戦です! 既にタッグマッチ戦を行う事が決まっている選手には事前通知を行っております。この場ではまだその選手は教えられませんが、まずは各ランク事の対戦学院のランダムマッチを開始します!』

 すると、会場の中央で各ランク事に6枠設けられ、ランダムで学院名が表示され最終的に一斉に本日の対戦表が完成する。


 学院対抗戦2日目 対戦表
  ルーキー 男子第1試合 メルト魔法学院・ネアルガ魔法学院
       男子第2試合 クレイス魔法学院・シリウス魔法学院
       男子第3試合 特別枠・バーグベル魔法学院

       女子第1試合 ネアルガ魔法学院・特別枠
       女子第2試合 クレイス魔法学院・シリウス魔法学院
       女子第3試合 メルト魔法学院・バーグベル魔法学院

  ミドル  男子第1試合 メルト魔法学院・シリウス魔法学院
       男子第2試合 特別枠・クレイス魔法学院
       男子第3試合 ネアルガ魔法学院・バーグベル魔法学院

       女子第1試合 クレイス魔法学院・メルト魔法学院
       女子第2試合 ネアルガ魔法学院・特別枠
       女子第3試合 バーグベル魔法学院・シリウス魔法学院

  シニア  男子第1試合 メルト魔法学院・特別枠
       男子第2試合 クレイス魔法学院・ネアルガ魔法学院
       男子第3試合 バーグべル魔法学院・シリウス魔法学院

       女子第1試合 メルト魔法学院・クレイス魔法学院
       女子第2試合 特別枠・シリウス魔法学院
       女子第3試合 バーグベル魔法学院・ネアルガ魔法学院

 対戦表に観客たちは様々な反応をしていた。

『各ランク、学院の対戦相手は決まりました! それではこれより15分程会場の準備を行う為、各選手たちには一旦下がってもらいます』

 そのアナウンスに従い、各学院の代表選手たちは会場内の控室へと戻って行った。
 そして、会場の観客たちも興奮さめやらぬ中、飲み物などを求めて外へと一度出て行く者たちが多くいた。
 私も一度、席を立ち何か飲み物でも買いに行こうとした時に、偶然にもシンリと出会う。

「あれクリス? 1人なの?」
「シンリ。そうなんだよね、トウマが急用でいなくてな」
「へぇ~珍しいね。じゃ、良かったら僕たちと見るかい? リーガやライラックもいるんだ」
「あの2人がいるんだ。見に来なさそうと思ってたけど」
「なんてたって、今年はルークも出るし、ほら男子独自創刊雑誌の目玉企画の全学院女子ランキングにも入ってる、スオール姉妹も出てるしね」

 男子独自創刊雑誌の目玉企画? そんなのあったけ? でもスオール姉妹って言うのは、シルビィとリオナさんの事だよね。
 なるほど、あの2人ならそっちが目当てでもあるのか。
 私は少し呆れたため息をつくと、シンリは軽く笑った。
 その後私は、シンリの誘いを受けて飲み物を買った後、シンリたちがいる所へと向かったのである。
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