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第378話 ギルアバンス家の義兄弟
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昼食もとり終え、トウマたちは坂を下り店屋などが並ぶ通りへと戻って来ていた。
「さてと、まだ俺たちは集合時間まで時間はあるんだが、ドウラとラーウェンはどうするんだ?」
「ここから都市の方へと戻る馬車の時間まで1時間あるから、それまでの時間を潰す予定だ」
「じゃ、このまま一緒にこの辺回る?」
「いいのかい? 俺としてはそれは嬉しいが」
シンはそのままトウマたちの方を見ると、トウマは「俺は構わないよ」と口にし、他の皆も反対する事はなかった。
一方でドウラは前向きであったが、ラーウェンはどうなのかとチラッと視線を向けるとラーウェンはドウラの視線に気付き、口を開いた。
「別に俺はいいぞ」
「そ、そうか。じゃ、改めてもう少し一緒に回っていいかな?」
「ああ。学院交流もあまり出来ない事だし、互いに楽しもう!」
トウマはテンション高く声を上げ、引き続き全員で周辺を回り始めるのだった。
歩きながらドウラとシンは会話が引き続き盛り上がっており、城の話から始まり互いの学院の話で現在は盛り上がっていた。
また、トウマはモーガンに魔力を久々に見てもらい、そこにクリスも話に入り盛り上がっていた。
そんな皆の光景をルークとラーウェンは、後ろから見つめながら歩いていた。
「……」
「……」
その二人は特に会話する事無く、ただただ皆の後をついて行っていると、突然ラーウェンがルークに話し掛ける。
「ルーク、あの時はタッグ勝負をして負けたが、俺があんたに負けたとは思ってない」
「(学院対抗戦の時か)」
「あれは俺がトウマの事を見誤っていたのが、原因だ。だから次に勝負する時は、必ず勝つ」
「そうか。だが、次に戦う時があっても、俺はお前が思っている以上に強くなっているから、そう簡単には勝てないぞラーウェン」
「そんなの分かった上で勝つと言っているんだ。それいに、あいつにももう負けない」
ラーウェンはそう口にすると、前にいるトウマへと視線を向けた。
その視線を見たルークは、ある気持ちを思い出す。
「(兄に負けた弟の気持ちか……違うかもしれないが、それに似た感じだろうな)」
改めてトウマとラーウェンが腹違いではあるが、兄弟なんだと思い自分とオービンの関係性とはまた違う兄弟関係なんだと思うのだった。
そんなラーウェンを見て、ルークは昔の自分の様に今もトウマの事を恨んでいるのかと問いかける。
「……恨んでは、ない。少し前にトウマが家に来て、その辺の話はもうして終わっている」
「(そうだったのか。トウマの奴、避けてた事に向き合っていたのか)」
「ギルアバンス家として、トウマに関わる事もトウマが関わって来る事ももうない。俺も家族とも改めて話し合ったし、トウマとも話をして互いに異様な干渉はしない事にしたんだ。だから、今はただの一学院生として王都メルト魔法学院のトウマ・ユーリスをライバルとして見ているだけだ」
ラーウェンの考えを知ったルークは、昔の自分の様に変に何かに囚われているのではないと思い「そうか」と一言口にするのだった。
その後、近くの氷った湖へと向かい、その氷の上を歩いたり別の高台箇所から『ジュヴェリアヴァーベン城』を見たりして時間を過ごした。
そしてあっという間に1時間経過し、ドウラとラーウェンと別れる時間がやって来た。
「いや~めちゃくちゃ楽しかったよ。また来年の対抗戦時とは言わず、何かしらて会いたいね」
「僕も同じ気持ちだよ」
シンとドウラがそんな会話で盛り上がる中、ラーウェンはトウマの前へと立つ。
「次の対抗戦じゃ、俺が圧勝する」
それだけラーウェンは口にすると、一足先に馬車乗り場の方へと歩いて行くのだった。
トウマは突然そんな事を言われて驚いていたが、すぐに柔らかい表情で「期待に応えられるように頑張るよ」と返した。
そしてドウラも少し慌てて皆に別れを告げて、ラーウェンの後を追うのだった。
トウマたちはそのまま二人を見送った後、近くの喫茶店で集合時間まで時間を潰すのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
冬の修学旅行2日目の自由行動時間も終了し、現在はホテルへと戻って来て就寝までの自由時間となり各々が自由に過ごしているのだった。
「いやー夕飯も美味いし、風呂も最高だし、最高だな修学旅行!」
「トウマ! ちょっとこれから俺たちとラケット打ち勝負しないか?」
「なんだライラック、昨日負けたリベンジか?」
「今日は最強の助っ人がいるんでね」
「面白い! やってやろうじゃねぇか!」
そう言ってトウマは、ライラックに誘われて遊技場へと向かって行くのだった。
その話を一緒に聞いていた、マックスやケビンは面白そうだと思い後をついて行くが、アルジュ、ガウェンやベックスは見送って自室へと戻って行く。
「そう言えば、夕食の時もルークの姿を見なかったが、見たか二人共?」
「いや、俺は見てないな。ベックスは?」
「俺もニックたちと夕食食べていたけど、見てないよ。どうしたんだ、急に」
「何となく気になったんだよ。トウマに訊いたら、部屋で疲れて少し寝てるって言ってたんだが、そんな奴かなって思ってさ」
「まぁ、分からなくもないけど、そんな事もあるでしょ」
「そう、だな。僕が変に気にし過ぎただけだ、悪い」
三人はそのままホテルの廊下を会話をしながら歩いて行く。
一方その頃ルークはと言うと、清掃員の服を着て男湯を一時的に封鎖して、清掃をしていた。
「って、何で俺がこんな事しなきゃいけないんだ、タツミ!」
「うるさいぞルーク。ふりでもしてないと、男湯を封鎖してるのがバレるだろうが」
「いや、これ俺の必要はないだろ。お前だけでいいだろ?」
「一人でとかそれこそ怪しまれるだろが。クリスの為だろ? 少しは辛抱しろ」
ルークはモップを手に持った状態で、椅子に座っているタツミの方を見る。
そしてルークは、小さくため息をついてから自分も近くの椅子に座った。
現在クリスは、一人でお風呂に入っておりそこへ誰も入って来ない様にタツミがルークを引き連れて入口付近で守っていたのだった。
この日ホテルに帰って来て、クリスは一人でタツミの元を訪れて昼間の頭痛の件を話していた。
その流れでお風呂の問題を話していると、タツミは思い付いた様に男湯を勝手に一時的に封鎖してその間に入れば大丈夫と提案し、それにルークを勝手に巻き込んだのであった。
そうしてルークは変装して現在に至るのである。
「で、このままだと風呂上がりのクリスと出くわすんじゃないのか?」
「何だ、変な事でも考えているのか?」
「ちげぇよ! 馬鹿! クリスは俺たちがいたら出てこれないんじゃないのかって事だよ」
「はいはい、そういう事にしておくよ。心配はいらないよ、出る際にはノックで合図してもらう予定だから」
するとそこで合図のノックがお風呂場の方から聞こえて来た。
「丁度その合図だな。ちなみに、お前の事は言ってないら驚くだろうな」
「はっ!? ふざけんな! それじゃ俺が勝手に入り込んで来た、やばい奴じゃねぇかよ!」
「そこまでは言われないが、近い感じには思われ――」
そうタツミが口にした直後、ルークは直ぐに男湯から逃げるように出て行くのだった。
「タツミ先生、誰もいませんか?」
「大丈夫。じゃ、俺は外で見張ってるから、その間に着替えろ」
タツミはそのまま男湯の外に出て、その前でクリスが出て来るのを待つのだった。
「(少しルークをいじり過ぎたか? クリスには事前にルークを巻き込むことは言っておいたから、さっきのは嘘だったんだが。まさかあんな勢いで出て行くとはな)」
少し悪い事をしたなと思いつつもタツミは、男湯の外で待っているとそこへ着替えたクリスが現れる。
「すいません、お待たせしました」
「それじゃ戻ろうか。後、ルークは先に戻ったけど、特にお礼を言う必要はないよ」
「そうなんですか? でも、一緒に見張っててくれたんですよね?」
「そうだけど。あいつ恥ずかしがり屋な所もあるし、外でその話をして誰かに疑われたら大変だしさ」
「確かに。分かりました」
その後ルークは、フェルトなどに清掃員の服を着ている所を見られていじられたりしたが、適当に掃除を手伝わされたと言い訳するのだった。
そうして、冬の修学旅行2日目の夜は過ぎて行くのだった。
「さてと、まだ俺たちは集合時間まで時間はあるんだが、ドウラとラーウェンはどうするんだ?」
「ここから都市の方へと戻る馬車の時間まで1時間あるから、それまでの時間を潰す予定だ」
「じゃ、このまま一緒にこの辺回る?」
「いいのかい? 俺としてはそれは嬉しいが」
シンはそのままトウマたちの方を見ると、トウマは「俺は構わないよ」と口にし、他の皆も反対する事はなかった。
一方でドウラは前向きであったが、ラーウェンはどうなのかとチラッと視線を向けるとラーウェンはドウラの視線に気付き、口を開いた。
「別に俺はいいぞ」
「そ、そうか。じゃ、改めてもう少し一緒に回っていいかな?」
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トウマはテンション高く声を上げ、引き続き全員で周辺を回り始めるのだった。
歩きながらドウラとシンは会話が引き続き盛り上がっており、城の話から始まり互いの学院の話で現在は盛り上がっていた。
また、トウマはモーガンに魔力を久々に見てもらい、そこにクリスも話に入り盛り上がっていた。
そんな皆の光景をルークとラーウェンは、後ろから見つめながら歩いていた。
「……」
「……」
その二人は特に会話する事無く、ただただ皆の後をついて行っていると、突然ラーウェンがルークに話し掛ける。
「ルーク、あの時はタッグ勝負をして負けたが、俺があんたに負けたとは思ってない」
「(学院対抗戦の時か)」
「あれは俺がトウマの事を見誤っていたのが、原因だ。だから次に勝負する時は、必ず勝つ」
「そうか。だが、次に戦う時があっても、俺はお前が思っている以上に強くなっているから、そう簡単には勝てないぞラーウェン」
「そんなの分かった上で勝つと言っているんだ。それいに、あいつにももう負けない」
ラーウェンはそう口にすると、前にいるトウマへと視線を向けた。
その視線を見たルークは、ある気持ちを思い出す。
「(兄に負けた弟の気持ちか……違うかもしれないが、それに似た感じだろうな)」
改めてトウマとラーウェンが腹違いではあるが、兄弟なんだと思い自分とオービンの関係性とはまた違う兄弟関係なんだと思うのだった。
そんなラーウェンを見て、ルークは昔の自分の様に今もトウマの事を恨んでいるのかと問いかける。
「……恨んでは、ない。少し前にトウマが家に来て、その辺の話はもうして終わっている」
「(そうだったのか。トウマの奴、避けてた事に向き合っていたのか)」
「ギルアバンス家として、トウマに関わる事もトウマが関わって来る事ももうない。俺も家族とも改めて話し合ったし、トウマとも話をして互いに異様な干渉はしない事にしたんだ。だから、今はただの一学院生として王都メルト魔法学院のトウマ・ユーリスをライバルとして見ているだけだ」
ラーウェンの考えを知ったルークは、昔の自分の様に変に何かに囚われているのではないと思い「そうか」と一言口にするのだった。
その後、近くの氷った湖へと向かい、その氷の上を歩いたり別の高台箇所から『ジュヴェリアヴァーベン城』を見たりして時間を過ごした。
そしてあっという間に1時間経過し、ドウラとラーウェンと別れる時間がやって来た。
「いや~めちゃくちゃ楽しかったよ。また来年の対抗戦時とは言わず、何かしらて会いたいね」
「僕も同じ気持ちだよ」
シンとドウラがそんな会話で盛り上がる中、ラーウェンはトウマの前へと立つ。
「次の対抗戦じゃ、俺が圧勝する」
それだけラーウェンは口にすると、一足先に馬車乗り場の方へと歩いて行くのだった。
トウマは突然そんな事を言われて驚いていたが、すぐに柔らかい表情で「期待に応えられるように頑張るよ」と返した。
そしてドウラも少し慌てて皆に別れを告げて、ラーウェンの後を追うのだった。
トウマたちはそのまま二人を見送った後、近くの喫茶店で集合時間まで時間を潰すのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
冬の修学旅行2日目の自由行動時間も終了し、現在はホテルへと戻って来て就寝までの自由時間となり各々が自由に過ごしているのだった。
「いやー夕飯も美味いし、風呂も最高だし、最高だな修学旅行!」
「トウマ! ちょっとこれから俺たちとラケット打ち勝負しないか?」
「なんだライラック、昨日負けたリベンジか?」
「今日は最強の助っ人がいるんでね」
「面白い! やってやろうじゃねぇか!」
そう言ってトウマは、ライラックに誘われて遊技場へと向かって行くのだった。
その話を一緒に聞いていた、マックスやケビンは面白そうだと思い後をついて行くが、アルジュ、ガウェンやベックスは見送って自室へと戻って行く。
「そう言えば、夕食の時もルークの姿を見なかったが、見たか二人共?」
「いや、俺は見てないな。ベックスは?」
「俺もニックたちと夕食食べていたけど、見てないよ。どうしたんだ、急に」
「何となく気になったんだよ。トウマに訊いたら、部屋で疲れて少し寝てるって言ってたんだが、そんな奴かなって思ってさ」
「まぁ、分からなくもないけど、そんな事もあるでしょ」
「そう、だな。僕が変に気にし過ぎただけだ、悪い」
三人はそのままホテルの廊下を会話をしながら歩いて行く。
一方その頃ルークはと言うと、清掃員の服を着て男湯を一時的に封鎖して、清掃をしていた。
「って、何で俺がこんな事しなきゃいけないんだ、タツミ!」
「うるさいぞルーク。ふりでもしてないと、男湯を封鎖してるのがバレるだろうが」
「いや、これ俺の必要はないだろ。お前だけでいいだろ?」
「一人でとかそれこそ怪しまれるだろが。クリスの為だろ? 少しは辛抱しろ」
ルークはモップを手に持った状態で、椅子に座っているタツミの方を見る。
そしてルークは、小さくため息をついてから自分も近くの椅子に座った。
現在クリスは、一人でお風呂に入っておりそこへ誰も入って来ない様にタツミがルークを引き連れて入口付近で守っていたのだった。
この日ホテルに帰って来て、クリスは一人でタツミの元を訪れて昼間の頭痛の件を話していた。
その流れでお風呂の問題を話していると、タツミは思い付いた様に男湯を勝手に一時的に封鎖してその間に入れば大丈夫と提案し、それにルークを勝手に巻き込んだのであった。
そうしてルークは変装して現在に至るのである。
「で、このままだと風呂上がりのクリスと出くわすんじゃないのか?」
「何だ、変な事でも考えているのか?」
「ちげぇよ! 馬鹿! クリスは俺たちがいたら出てこれないんじゃないのかって事だよ」
「はいはい、そういう事にしておくよ。心配はいらないよ、出る際にはノックで合図してもらう予定だから」
するとそこで合図のノックがお風呂場の方から聞こえて来た。
「丁度その合図だな。ちなみに、お前の事は言ってないら驚くだろうな」
「はっ!? ふざけんな! それじゃ俺が勝手に入り込んで来た、やばい奴じゃねぇかよ!」
「そこまでは言われないが、近い感じには思われ――」
そうタツミが口にした直後、ルークは直ぐに男湯から逃げるように出て行くのだった。
「タツミ先生、誰もいませんか?」
「大丈夫。じゃ、俺は外で見張ってるから、その間に着替えろ」
タツミはそのまま男湯の外に出て、その前でクリスが出て来るのを待つのだった。
「(少しルークをいじり過ぎたか? クリスには事前にルークを巻き込むことは言っておいたから、さっきのは嘘だったんだが。まさかあんな勢いで出て行くとはな)」
少し悪い事をしたなと思いつつもタツミは、男湯の外で待っているとそこへ着替えたクリスが現れる。
「すいません、お待たせしました」
「それじゃ戻ろうか。後、ルークは先に戻ったけど、特にお礼を言う必要はないよ」
「そうなんですか? でも、一緒に見張っててくれたんですよね?」
「そうだけど。あいつ恥ずかしがり屋な所もあるし、外でその話をして誰かに疑われたら大変だしさ」
「確かに。分かりました」
その後ルークは、フェルトなどに清掃員の服を着ている所を見られていじられたりしたが、適当に掃除を手伝わされたと言い訳するのだった。
そうして、冬の修学旅行2日目の夜は過ぎて行くのだった。
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