短話 

T.king

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待合室

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今日は歯医者の日だぁ~


痛いんだよなぁ


でも、行かなきゃ。


受け付けで診察券をだして、


さて、待つかぁ


『ガチャン』











『けっこう人いるなぁ、席がないな』










『あそこの角に座ろうかな』










『よいしょっと』










『さぁ~て、週刊誌でも読むかな』










『何々?えっ!?やっぱりあの二人は仲が悪いんだなぁ、この前の共演したテレビで不自然だったもんなぁ』










『ダイエットかぁ、本当に飲んでやせるのかぁ?』










『佐藤さん?佐藤さ~ん?どうぞ~』










『あっ私だ!』










『はっ』

『はいっ!』



『あっあれ?』










『佐藤〇〇さんですね?こちらへどうぞ~』









『間違えた・・・』










『私じゃない・・・』









『でも立っちゃったし・・・』










『そうだ!本を探そう!探すフリでもしよう!』












『え~っと、どれどれ?』


『みんなのうた』


『かいじゃうゴン太の大冒険』


『泣き虫ニャン太の珍道中』










『まずいな、、絵本コーナーにきてしまった・・・・』










『ここはおとなしく戻ろう』










『!』










『座られてる・・・』









『まいったなぁ、こんなに人がいるのに、立って待つのかぁ』










『佐藤さ~ん?佐藤さ~ん?』










『?今度は私?誰も立ってないよな?私か?』










『はっ』


『はいっ!』










『佐藤△△さんですね?こちらへどうぞ~』









『また、間違えた・・・』










『おっ!席が空いた!』










『よし!座ろう!』










『あっ・・・』










『おじいちゃんが、立って待ってるおじいちゃんが、私を見てる・・・』










『ど、どうぞ、おじいちゃん』










『年寄りあつかいするんじゃない!わしゃまだ元気だ!バカにしてるのか!』










『お、怒られた・・・・』




END
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