未完成

T.king

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幼き記憶

告白

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ある日突然家にクラスの隣席の背の高い女の子が数名と共に私の家に来た

母が出て何かを渡されると、その子はそそくさと帰って行った

チョコだってよ

母はそう言うと私に手渡した

あ、バレンタインってコレのことか

初めてもらったバレンタインのチョコ

いや、手渡された訳ではなく

母経由で手元に届いたその物を

嬉しいのかなんなのか良くわからない感覚で見ていた
本当は内向的な私は学校ではわざとおどけて人を楽しませていた

本当は暗い

その事も知らずに持ってきたんだなと
家で変に冷めていた

もちろん、お返しなど考えず
返事などもせず

なかったかのように、いつもの授業を受けていた
当時、その子はどんな思いで私を見ていたのか

冷たいヤツ

とか

なんなの返事も無しに

とか

なのか

そのチョコをもらって以来、その子とは特に話もせず、その先も何もなかった

今ならいえるのにね
こんなやつにあげたらもったいないよ
でも、ありがとう



まぁ、その後、このような突然チョコを渡されるようは記憶は皆無

貴重な体験だった

ありがとうね 当時の背の高い女の子
おそらく、どこかで幸せになっていると思う
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