怖い日常

マミナ

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スーパーでの買い物

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※私は今日、近くのスーパー『サイラントストア』でお目当てのアニメグッズを買うことが出来ました。

そのとき、畜産コーナーに群がる主婦と思わしき女性が買い物袋を手に持ったまま数人の女性と何やら会話してたので、少し気になってしまい盗み聞きをしてしまいました。

少し罪悪感を感じましたがどうしても気になってしまったので。

さて、女性達の話の内容を聞いてみると……。

※※※※

美佐子:(スーパーの袋をゆらゆら揺らして)ねえ、由香、今日さ、豚バラが安かったから多めに買っちゃった。袋の中でまだピクピクしてるみたいでさ、笑えるよね。

由香:(軽く笑って)ピクピクって…美佐子、変なこと言うね。私、最近疲れててさ、料理なんて手抜きばっかりだよ。

美佐子:(目を伏せて、口元だけ笑う)手抜きかぁ…でもさ、由香、切り分けるのって楽しいよ。刃が脂を裂いて、赤いのがじわっと滲むの。音もいいんだよ。スーッて、静かに響いて…そのあと、シーンってなるの。

由香:(少し不安そうに)何だか…気持ち悪い言い方だね。美佐子、料理ってそんな感じ?

美佐子:(首をゆっくり傾けて)感じって言うか…昨日ね、すっごくいいのが手に入ったの。新鮮でさ、まだ温かくて。血が指に絡みついてくるくらいだった。捨てるのもったいないから、舐めてみたんだよね。

由香:(顔を引きつらせて)え、舐めた!?何!?何の話!?スーパーの肉じゃないよね、それ!?

美佐子:(目を細めて遠くを見る)スーパー?ううん、あんなとこじゃダメ。あそこは偽物ばっかりだよ。私のは本物。夜中さ、公園の裏で拾ったの。街灯がチカチカしてて、誰もいないからよく見えるんだ。地面に転がってるのが、こっち見てたよ。

由香:(震えながら)美佐子、やめてよ…何!?何!?冗談でしょ!?

美佐子:(由香の肩にそっと手を置いて)冗談じゃないよ。ほら、触ってごらん、この指。(ポケットから何か取り出して差し出す)昨日まで動いてたんだよ。切り取る時、少しだけ抵抗したけど…今は静か。私の大事な子。

由香:(悲鳴を上げて手を振り払う)何!?何!?気持ち悪い!やめて!警察呼ぶから!

美佐子:(目を丸くして無垢に笑う)警察?ふーん、呼べばいいよ。でもさ、由香、昨日一緒に買い物してたよね?私、スーパーの袋に何か入れ忘れたみたいでさ。冷蔵庫、豚バラでいっぱいなんだけど…もう一個、ぎゅっと詰め込めるかなぁ。

由香:(息を詰まらせて)…何?

美佐子:(囁くように)ねえ、由香、今夜うち来ない?新鮮なの、ゆっくり切り分けてあげる。刃が通る時、由香の声みたいな音がするかもね。ふふ、楽しみだなぁ。

※※※※

聞かなければ良かったと後悔し、見つからないようにそそくさとその場から逃げました。

女性達が私の存在に気づいていていなくて本当に良かったとしか言いようがありません。

ただ怖かった。

――あれ以降、暫くは買い物袋を持った主婦が数人の女性と話している姿を見るだけで怯えてしまうほどのトラウマになりましたから……。

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