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妹が私の婚約者を奪いましたが後で後悔しますわよ!
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私の妹・アルカナは美人で要領が良かったので両親や周囲の人達から甘やかされ続けていたので酷く我儘な性格になり、私を見下す様になった。
一方で私はとういと妹よりも地味で控え目な容姿をしているから何かと比較にされる事が多くて妹からも、
「お姉様可哀想。私のような美しい容姿をしていれば殿方やお父様とお母様からなんでも言う事を聞いて貰えるのに。」
下に見るような表情で笑みを浮かべているが、
「そんなの関係ありませんわ。」
と言い放ちそのまま無視を決め込んで本を読み始めたからムスッとしたまま立ち去って行った。
そのまま数年がたち、私は両親の勧めでアクアドライ伯爵と婚約する事になり、妹もまたリコル公爵様のご子息であるロード様と婚約をする事になったわ。
初めのうちは何事もなく平和に過ごしていたけれどしばらくすると私の婚約者であるアクアドライの態度がよそよそしくなり、私との約束を反故にする事が多くなって、どういう事なのと何度問い詰めてもはぐらかすばかりだから不審に思う様になってしまった。
ある日私は昔からの幼馴染であるロットン伯爵から
「そういえばついこの前パーティ会場から遠く離れた場所でこっそりと抱き合っているアクアドライと君の妹を偶然見てしまったんだ。リーリア、君は二人がどういう関係にあるのかは知らないか。」
問い詰められたけど、まさか私も婚約者と妹が私に隠れてそういう関係になっていただなんて知らなかっわ…。
しかも妹には国有数の資産家で国王からの信頼もあついと噂されるリコル公爵様のご子息・ロード様とご婚約をしているのに…ありえないわ!!
顔を真っ赤にした私は妹と婚約者にも問い詰めると二人は開き直った様に笑いながら、
「それがどうしたって言うのお姉様。元々私はあなたの婚約者である彼と婚約をしたかったのよ!とってもハンサムで周囲のご令嬢達からモテモテのハイスペックな殿方にはお姉様よりもずっと相応しいと何度もお父様とお母様に訴え続けても首を振ってくれませんもの、いつもはどんな頼みでも喜んで聞いてくれたのに…。だからこの際私はお姉様から私に乗り換えて欲しいと彼に進言致しましたのよ!!」
「悪く思わないで欲しいな。君のような地味で学問が得意なだけのつまらない女よりもアルカナのような美しく要領のいい若い女性の方が断然いいと感じたんだ!!だからすまないが今すぐにでも君との婚約は破棄してもらう。」
なんて身勝手な…と怒りを通り越して呆れそうになるけど、
「冗談じゃないわよ!!そんな勝手な理由で決めていいわけないじない!!それにアルカナ、あなたにはロード様がいるというのに…あの方は心根の優しい人でいらっしゃるのになんて酷い事を…信じられないわ!!お父様とお母様があなたの為にと勧めてくれたご婚約をどうして無駄にしようとするのかしら!!」
私は妹に対して激しく怒った。
私が言った事は全て事実だからだ。
「何を言っているのお姉様!この私が今の婚約者で満足していたと思っていましたの…冗談じゃないないわよ!!ふざけないでよ!!あんな地味でヒゲをはやした太った中年のデブなんてこの私に釣り合う訳がありませんわ!!しかも優しいだけが取り柄のかしら地味な男なんて今すぐにでも婚約破棄をしたい位だわ!!」
顔を真っ赤にして逆ギレをかました妹は再びニッコリと笑って、
「ああ、そうだ私と彼が新しく婚約をする事になったらロード様をお姉様の新しい婚約者に迎えてくれたらいいじゃない!!私も応援致しますわよ!!だってお姉様とロード様はある意味お似合いですもの、お父様とお母様もお喜びでしょう!!」
私を見下すような笑顔を向け始める妹にアクアドライ様も、
「そうだ、君にはあの地味な中年男がお似合いだよ!良かったじゃないか!!私はこの美しいアルカナ取り柄新しく婚約し、後に結婚をするつもりだからな!!」
ご機嫌な彼に対して私は、
「あらそうですの、それは誠におめでとうございます。ああでもあなた達二人の事はもうとっくにロード様とリコル公爵様にはお見通しでございますので後の事はご注意くださいませ。それと私にも新しくご婚約をする予定の殿方が居ますのでロード様とは残念ながら婚約は出来ません。その事に関してはご両親とロード様にはご了承をいただいておりますのでご心配なく。」
そう告げてその場から立ち去る私に対して妹と彼はみるみるのうちは青ざめるようになり、
「ちょっとどういう事よ!!ちゃんと説明しなさいよ!!」
「一体、どういう事なんだ……なんとか言ってくれ!!」
慌てて聞き出そうとしてるけど、
「いいえ、これ以上話すことはありませんわ。」
ピシャリと言い放って後ろを向いた。
実は少し前に幼馴染からお付き合いをしたいと真剣な告白をされ、婚約をするまでになった。
幼馴染と私と一緒に婚約者と妹の関係について調べ上げ事前にロード様に報告をしていたのだ。
ロードの方も婚約者であるアルカナの様子がずっとおかしかったので私達二人に調査の協力をしてくれていたの。
私と幼馴染はご婚約を得て結婚、とても幸せなった毎日を送っている。
妹とアクアドライはというと、私の両親からの資金援助は完全に打ち切られ、アクアドライはリコル公爵様と国王の激しい怒りによって爵位を剥奪され、全財産を没収された。
全てを失う事になった二人は私に助けを求めようとした途中で人買いに襲われ行方知らずになった。
ロード様は同じ公爵家の一人娘フローラと新しく婚約した。
彼女はとても一途で優しい人で妹の事で傷ついて落ち込んいた彼を癒やしてくれた。
二人の仲は仲睦まじく後に結婚する事になる。
私も、ロード様も幸せに慣れて良かったわ。
ー終わりー
一方で私はとういと妹よりも地味で控え目な容姿をしているから何かと比較にされる事が多くて妹からも、
「お姉様可哀想。私のような美しい容姿をしていれば殿方やお父様とお母様からなんでも言う事を聞いて貰えるのに。」
下に見るような表情で笑みを浮かべているが、
「そんなの関係ありませんわ。」
と言い放ちそのまま無視を決め込んで本を読み始めたからムスッとしたまま立ち去って行った。
そのまま数年がたち、私は両親の勧めでアクアドライ伯爵と婚約する事になり、妹もまたリコル公爵様のご子息であるロード様と婚約をする事になったわ。
初めのうちは何事もなく平和に過ごしていたけれどしばらくすると私の婚約者であるアクアドライの態度がよそよそしくなり、私との約束を反故にする事が多くなって、どういう事なのと何度問い詰めてもはぐらかすばかりだから不審に思う様になってしまった。
ある日私は昔からの幼馴染であるロットン伯爵から
「そういえばついこの前パーティ会場から遠く離れた場所でこっそりと抱き合っているアクアドライと君の妹を偶然見てしまったんだ。リーリア、君は二人がどういう関係にあるのかは知らないか。」
問い詰められたけど、まさか私も婚約者と妹が私に隠れてそういう関係になっていただなんて知らなかっわ…。
しかも妹には国有数の資産家で国王からの信頼もあついと噂されるリコル公爵様のご子息・ロード様とご婚約をしているのに…ありえないわ!!
顔を真っ赤にした私は妹と婚約者にも問い詰めると二人は開き直った様に笑いながら、
「それがどうしたって言うのお姉様。元々私はあなたの婚約者である彼と婚約をしたかったのよ!とってもハンサムで周囲のご令嬢達からモテモテのハイスペックな殿方にはお姉様よりもずっと相応しいと何度もお父様とお母様に訴え続けても首を振ってくれませんもの、いつもはどんな頼みでも喜んで聞いてくれたのに…。だからこの際私はお姉様から私に乗り換えて欲しいと彼に進言致しましたのよ!!」
「悪く思わないで欲しいな。君のような地味で学問が得意なだけのつまらない女よりもアルカナのような美しく要領のいい若い女性の方が断然いいと感じたんだ!!だからすまないが今すぐにでも君との婚約は破棄してもらう。」
なんて身勝手な…と怒りを通り越して呆れそうになるけど、
「冗談じゃないわよ!!そんな勝手な理由で決めていいわけないじない!!それにアルカナ、あなたにはロード様がいるというのに…あの方は心根の優しい人でいらっしゃるのになんて酷い事を…信じられないわ!!お父様とお母様があなたの為にと勧めてくれたご婚約をどうして無駄にしようとするのかしら!!」
私は妹に対して激しく怒った。
私が言った事は全て事実だからだ。
「何を言っているのお姉様!この私が今の婚約者で満足していたと思っていましたの…冗談じゃないないわよ!!ふざけないでよ!!あんな地味でヒゲをはやした太った中年のデブなんてこの私に釣り合う訳がありませんわ!!しかも優しいだけが取り柄のかしら地味な男なんて今すぐにでも婚約破棄をしたい位だわ!!」
顔を真っ赤にして逆ギレをかました妹は再びニッコリと笑って、
「ああ、そうだ私と彼が新しく婚約をする事になったらロード様をお姉様の新しい婚約者に迎えてくれたらいいじゃない!!私も応援致しますわよ!!だってお姉様とロード様はある意味お似合いですもの、お父様とお母様もお喜びでしょう!!」
私を見下すような笑顔を向け始める妹にアクアドライ様も、
「そうだ、君にはあの地味な中年男がお似合いだよ!良かったじゃないか!!私はこの美しいアルカナ取り柄新しく婚約し、後に結婚をするつもりだからな!!」
ご機嫌な彼に対して私は、
「あらそうですの、それは誠におめでとうございます。ああでもあなた達二人の事はもうとっくにロード様とリコル公爵様にはお見通しでございますので後の事はご注意くださいませ。それと私にも新しくご婚約をする予定の殿方が居ますのでロード様とは残念ながら婚約は出来ません。その事に関してはご両親とロード様にはご了承をいただいておりますのでご心配なく。」
そう告げてその場から立ち去る私に対して妹と彼はみるみるのうちは青ざめるようになり、
「ちょっとどういう事よ!!ちゃんと説明しなさいよ!!」
「一体、どういう事なんだ……なんとか言ってくれ!!」
慌てて聞き出そうとしてるけど、
「いいえ、これ以上話すことはありませんわ。」
ピシャリと言い放って後ろを向いた。
実は少し前に幼馴染からお付き合いをしたいと真剣な告白をされ、婚約をするまでになった。
幼馴染と私と一緒に婚約者と妹の関係について調べ上げ事前にロード様に報告をしていたのだ。
ロードの方も婚約者であるアルカナの様子がずっとおかしかったので私達二人に調査の協力をしてくれていたの。
私と幼馴染はご婚約を得て結婚、とても幸せなった毎日を送っている。
妹とアクアドライはというと、私の両親からの資金援助は完全に打ち切られ、アクアドライはリコル公爵様と国王の激しい怒りによって爵位を剥奪され、全財産を没収された。
全てを失う事になった二人は私に助けを求めようとした途中で人買いに襲われ行方知らずになった。
ロード様は同じ公爵家の一人娘フローラと新しく婚約した。
彼女はとても一途で優しい人で妹の事で傷ついて落ち込んいた彼を癒やしてくれた。
二人の仲は仲睦まじく後に結婚する事になる。
私も、ロード様も幸せに慣れて良かったわ。
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