村石君の華やかな憂鬱 Remake

A.Y

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病院編

第9話 無垢

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その日の午後、竜也は売店に行く。
雑誌の立ち読みをして、缶コーヒーを買って近くのベンチに座っていると

「こんにちは」

と、挨拶する声に気付き振り向くと薫が立っていた。

「あ…こんにちは」

気品のあるしなやかな仕草で薫は竜也の直ぐ隣に座り体を寄せて来た。

「元気そうだね」
「ええ…おかげさまで。私ね…ずっと貴方に会いたかったの…」
「そうだったの、病室に来れば良かったのに」
「貴方の病室には何度か行ったわ…でも、何時もカーテンが引いてあるか、病室にいない事があって、中々会えなかったのよ。それに…看護師達から規制の声が掛かったのよ」
「なんで?」
「最近…貴方が居る病室にいろんな女性達が出入りしていて、一緒に居る人からクレームがあったらしく…それで今日から入院中に許可無く女性が貴方が居る病室に無断で行ってはいけないと決めたみたいなの」
「そうなんだ…」

美穂が今日まで入院中だったら、どうなっていたか…見たいと思ってしまった。

「ちなみに他の病室は良いらしい…との噂よ」
「何故…僕が居る病室限定なの?」
「だって…」

薫は竜也の頰を撫でながら言う

「貴方は女性を虜にしてしまう魅力があるのよ、知らないの…?看護師達の間でも貴方の病室に行くのを毎日誰が行くか決め合っている程で他の病棟からも参加者がいるらしいのよ」

それを聞いた竜也は驚いた。

「そうだったんだ…」

美穂の母親が言っていた言葉が真実味を帯びて来たのを竜也は感じた。

「えっと…篠崎さん」
「薫って呼んでください。今後苗字や…さん付けで呼んだら返事しませんから!」
「分かりました。ところで薫さ…は、学年は?」

危うくさん付けしまいそうだったが、上手く誤魔化して話す。

「中学2年です。ちなみに…此間、私達の関係を邪魔した女は同じ学校で中1よ」
「そうなんだ…初めて知った」
「聞いて無かったのですか?」
「うん…」
「貴方達、一緒に居て何してたのですか?」

そう言われて竜也は美穂と一緒に居たのを思い返すと性行為しか思い出され無かった…。

「まあ…イロイロとしてたけど…あまり彼女から自分の話しはしなかったね」
「そう…なの…?」
「それにしても友達とケンカさせてしまって悪かったね」
「友達、あの女が…?」
「違うの?」
「たまたま同じ学校なだけよ、顔は…お互い知っていたわ」
「そうなんだ…美穂とは友達かと思った…」

「美穂…」
薫は竜也を見て呟く。

「あの女とは名前で呼ぶ程の仲なの貴方達は?」

それを聞いて竜也は少し気まずい感じがした。

「え…まあ、チョット名前で呼んで見ただけ…」
「あんな女なんて忘れて、私だけを見て欲しいわ」
「ウン、分かった」
「約束よ」

そう言うと薫は竜也にキスをした。

「ねえ…私、初体験を済ませたいわ…」

それを聞いた竜也は、何処か安全な場所は無いかと考えて言う。

「多目的トイレに行かない?」
「え…どうして?」
「病室は無理だし、ココだと人がいるから…多目的トイレなら長い時間使わなければ、誰にもバレないと思うよ」
「そうね、じゃあ…1階の奥にある場所を使いましょう」

2人は、そう言って人気の無い多目的トイレに入る。トイレの中は障害者や、乳幼児、高齢者等が利用出来る様に作られている為、室内が広かった。
トイレの便座のフタを降ろして薫を座らせると竜也は薫に口付けする。
2人は唇を交わし合い、互いの舌で舐め合う。唾液が唇から垂れ落ちる。

「ハア…ハア…」

息をしながら唇を舐め合う。
竜也は薫の股に手を伸ばして、ズボンの上から…ゆっくりと陰部辺りを撫でる。

「私、コワイ…」

薫が俯きながら言う。
美穂や直美と違って男性を知らない少女は、恥じらいながら竜也の行為を受ける。
いきなりは無理かな…と思った竜也は

「辞める?」

と、薫に向かって言う。その言葉に薫は首を横に振り

「お願い…して、私…貴方なら何されても構いから…」

それを聞いた竜也は少し意地悪く薫に向かって言う。

「何されても…て、つまりどう言う事かな~?」
「え…つまり、その…イロイロ」
「イロイロ…エッチな事?」

薫は首を縦に振る。

「でも…もしもエッチな事して薫が、誰かに僕にいやらしい事された…なんて言ったら、もう2度と薫には会えなくなるよ」

その言葉に薫は両手で竜也の顔を支えて真剣な眼差しで相手を見て言う

「私は絶対にそんな卑怯な事はしません。イヤなら最初からイヤと言います。それに貴方とは離れたく無いの。私、貴方となら子供を産んでも構い覚悟でいます。だから…私を信じてください。私は貴方にオッパイやオマンコを弄くってもらいたいの」

竜也は驚いた。薫と言う少女は、自分が思っていた以上に真剣だった。少女が恥ずかしがる発言も言って退けた。

「分かった、じゃあ…いっぱいエッチをしようね」
「お願いします」

薫は微笑みながら答える。
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