村石君の華やかな憂鬱 Remake

A.Y

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帰宅編

第29話 鬼頭家邸①

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竜也と優雅なひと時を邪魔された沙耶は横入りして来た、目障りな存在に激しい憎悪を燃やしていた。

「貴女…何なのですか?勝手に現れて彼を引っ張ったかと思うと…人を小娘呼ばわりして、何様のつもりですか?」
「申し遅れましが…こちらの男性は、私の恋人なのよ。だから…貴女の様なチビロリが触れても良い部分は何処にも無いのです」
「ヘエ…言って来れますね、貴女こそもう彼とはしたの?人を貶(けな)すくらいだから…ヤって当然よね?」
「ま…まだ、これからよ。そもそも今日会ったばかりだし」

絵里は頰を赤くしながら答える。

「あら…結局貴女自身も、私と同じじゃない偉そうな口振りしても…出会ったと言う意味では、まだ今日が初日なのでしょ?ちなみに私は、彼が望むのであれば…いつでも処女を捧げる覚悟はあります。勿論どんなプレイでも彼の望む行為を受ける覚悟もありますよ」
「私だって…その位の覚悟はあるわよ」
「本当かしら?」

沙耶は少しニヤけた表情をしながら竜也の側に近寄り、彼の手を掴み自分のスカートの股の部分に押し当てる。

「私は、彼に私の躰を精子塗れにしちゃっても構いと思うわ、だって…彼は私の将来の旦那様になって貰う方なんだから…私は、この身を彼に捧げる覚悟よ。もしも貴女が私の言葉を疑うのなら…この場で彼とイケナイ事して証明する覚悟はあるわよ」

沙耶はウットリとした表情で竜也を見る。

「私にも、その位の覚悟は出来ているわよ!」
「そうかしら?彼が私よりも年増の女性が好みとは思えないけど…フフ」

沙耶は竜也の頬を柔らかい手で撫りながら言う。

「と…取り敢えずケンカは辞めようね」

竜也がそう言うと2人は睨み合いながら数歩下がる。竜也自身早くこの場から逃げ出したかった。

「すまなかったな呼び止めさせてしまって…」

一連の状況を見ていた柳沢が出て来て言う。

「彼の事を調べたかったのだ…良かったら帰ってくれて良いよ」
「残念ですが…私が帰る時は彼と一緒で無ければならないです」

沙耶は竜也の腕に捕まり言う。

「この状況…どうするのですか?」

竜也は柳沢を見て言う。

「さて…どうしましょうか?」
「また新しい彼女が出来てしまったのですよ、何とかしてくださいよ…」
「ここに居てもなんだから、一度研究所に戻ってから話をしよう」

そう言って柳沢は3人を連れて研究所に戻る事に決めた。
車を走行中柳沢が竜也に向かって話す。

「君の今の現状は、まるで…おとぎ話の黄金のガチョウに似ているな…」
「何ですか…それは?」
「知らないのか?」
「はい…」

「あ、私知ってます」
後部座席から沙耶が手を上げて言う。

「私も…知ってます」
絵里も軽く手を上げて言う。

ミラー越しに後部座席を見た柳沢が

「じゃあ…絵里ちゃん、彼に教えてあげてくれ…」
と、言う…。

「あの…一つお願いが…」
「どうしたの?」
「竜也さんを見て話したいの…私の隣に居るコレと、助手席の竜也さんとの席を変えて頂きませんか?」

コレとは…絵里の隣に座っている沙耶の事だった。

「私も…何故、隣が貴女なのか納得出来ないのよね」

再び少女達の睨み合いが始まる。

「おとぎ話を教えてくれるのでは無かったの?」

竜也が言うと2人は「ハイ」と、返事をして和かな表情で竜也を見る。
その様子を隣で見ていた柳沢が…

「君は、ある意味…猛獣使いだな」
と、苦笑しながら竜也を見て言う。

「じゃあ…私が、お話しするね」
沙耶が竜也の居る方を見て言う。

「黄金のガチョウはね…つまり、今の私達の様なものなの…」
「つまり…それが何なのか、教えてくれる?」
「それは…つまり、貴方と私達の関係そのものなの、ああ…もうこれ以上は私の口からは恥ずかしくて言えないわ」

沙耶がそう言うと、運転していた柳沢が

(ダメだ…これは…)
と、内心呟く。

「絵里ちゃん、しっかり話せるかね?」
「はい」
「聞かせてくれる?」

助手席から後ろを見た竜也に絵里は頬を赤く染めながら竜也の手を握り締めて

「はい、貴方の為に私は一生懸命頑張りますので応援してね」

(何に頑張るのだ一体?)

と、柳沢はツッコミを入れたかった。
隣で見ていた沙耶が頬を膨らませながら

「話すの…?話さないの…?早く決めなさいよ!」
と、絵里に向かって言う。

「ああ…えっと、グリム童話の一つで、黄金のガチョウを売りに行こうとした少年が居て、たまたま黄金のガチョウを触った人の手がガチョウから離れ無くなり、次第に長い行列になり…それを見た姫様が居て、その光景を見て大声で笑ったの…姫様が笑っ時に皆の手は離れガチョウを持っていた少年は姫様と結婚して王様になれた…と言うお話しよ」

それを聞いた竜也は納得して。

「確かに何か似ていますね…」
竜也は頷いた。

「それって…つまり、竜也さんは私達以外に恋人見たいな人が何人か居るの?」

沙耶が気になって竜也に向かって言う。

「うん…チョット居るの…」

(全部で8人の何処がチョットだ…⁉︎)

柳沢は竜也にそう言いたかった。

「私以外の人とは全員別れるのですよね?勿論…コレなんかとも」

と、沙耶は絵里を指差して言う。

「アンタ…人をコレ呼ばわりしないでくれる?」
「ナニヨ…貴女だって、さっき私をコレ呼ばわりしたじゃないの!」

再び猛獣達は睨み合う。

「止めに入らないのかな?」
「誰と別れるとかって今は言えないから…他の事に注意が行っているなら、そっとしておきます」
「なるほど…」

全員を乗せた車は研究所の駐車場に着き、一同は奥の応接間に戻って来た。
再び柳沢を対面にソファーに座る竜也達は、両側に沙耶と絵里を迎えて中央に竜也が座ると言う形でソファーに座った。それを見た柳沢が笑いながら

「正に両手に華だね、今の君は…」
「からかわないでくださいよ」

と、少し困った表情で言う。

「さて、本題に入るのだが…本来の私としてのシナリオとしては、君がナンパした相手とラブホテルに行って貰う予定だったが…」

その言葉に少女達は「ラブホテル!」と、声を揃えて言う。

「流石に未成年者はマズイがな…」

柳沢が口を渋くして言う。

「私…今日は勝負パンツ穿いて来て無いのよね」
沙耶が言う。

「まあ…生理前だから大丈夫だけど…1度着替えた方が良いわね」
絵里は自分の制服を見て言う。

「熊切さんは良いわね、胸があるから未成年でも誤魔化せるけど…私なんて…胸まな板だから、誤魔化す事が出来ないのよね…」
「全員家族って言う事で入れない?」
「無理でしょ、そもそもラブホって家族で入れるの?」

少女達の会話を聞いて柳沢は唖然としながら言う。

「君達は、彼としても構わないと言うのかね?」

「エッチの事でしょ?私は平気よ、竜也さんがしたい…と言えば、何時でもベッドの上で相手になるわ」
絵里が柳沢に向かって言う。

「私も同じよ、彼が望むのなら何時でもエッチの相手してあげるわ」
沙耶が柳沢に言う。

流石に柳沢は少女達の本気に驚かされた。

「で…では、話を続ける。君達が本気ならば…今日、この後に村石君と君達でエッチをして頂く。その時に彼にはコンドームを着けて頂き、使い終わったのをパックに入れて私の所に返却して来て欲しい…分かったかね?」
「はい」

竜也は返事をした。

「どうして返却するのですか?」
沙耶が不思議そうな表情で言う。

「研究の為だよ」
「でも…ちょっと良いですか?」

竜也が柳沢に向かって言う

「どうしたのかね?」
「そもそも彼女達と一緒にラブホに入れますか?」
「それが問題だな…研究所には、設備が無いし…君のアパートはどうかな?」
「アナタは修羅場を見たいのですか?エッチ以前に彼女達が無事生還できるか…保証出来ませんよ…」

竜也は顔を青ざめて言う。

「まあ…冗談だ。そうなると…困ったな…」
「あ…あの…」

沙耶が柳沢に向かって声を掛ける。

「もし…良かったら、私の家でするのはどうでしょうか?」
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