思う存分エロBL書く日記。ちょっと待って

はに丸

文字の大きさ
49 / 49

BL連載アナセ先輩の裏話、小ネタ

しおりを挟む
 近況ノートに書こうとしたら、文字数が平気でオーバーしたので、こちらに。

 俺様なイケメン先輩がアナルセックスに嵌まった、が無事完結しました。

 なんとなく書きだした話の続きが思い浮かんで書いたもので、プレイを中心にストーリーを作った、私らしいBLです。

 ラブコメエロコメの気合を入れて5話目には霊圧が消えたのも私らしいBLでした。

 毎日更新に挑戦してみた作品でもあります。やりきった……。

 さて、この話は春秋左氏伝と史記、国語晋語などの史書で記載されている士匄と趙武の年齢、性格を都合よく推測し、関係を勝手に捏造した小説です。

 歴史ものBLというカテゴリになるかと思います。歴史オタクは内側を語りたくなるものです。

 無粋な話でもありますので、イラネって人はバックボタン推奨。








 ストーリーに関して、史書を開いて確認したのは士匄の晩年、欒黶滅亡からラストにかけてで、あとは脳内記憶で突っ切りました。どんだけオタクなんだろう……。

 士匄や趙武が引用した商書は書経、古詩は詩経から取りました。一応、当時の教養書や詩集とされてます。このあたりはさすがに本を開きましたし、パソで書きました。他はスマホ打ちがほとんどです。

 まず、彼らは紀元前6世紀、中国山西省にあった晋という国の人です。作内、一切国名が出ておりません。BLに関係ない固有名詞を削りに削った結果です。

 以後、固有名詞の説明なしに進みます。ルビもない。

 士匄の史書デビューは春秋左氏伝の鄢陵の戦い。紀元前575年の晋VS楚戦争で、士匄は非戦派の士燮(父)に『戦場まで来たしさっさと先制攻撃しましょう☆』と言って『小僧が口を出すな』と怒らせてます。怒るどころかぶっ殺すと武器を片手に士燮は士匄を追いかけ回してます。

 当時、父親に反対意見を言うこと、父親すっ飛ばして政治的発言をするなど、非常識オブ非常識です。士匄は初手からトバシてます。祖父、父の活躍時期から、三十路直前くらいだったのではないかと思われます。

 小説は、この戦争の3年ほど前を想定して書いてます。史書に全くない。そもそも、大臣候補とされる、公族大夫が集まってお勉強してたというネタが、私の捏造です。

 趙武ですが、春秋左氏伝では紀元前583年に趙氏滅亡の危機に登場。史記などとすり合わせるに紀元前596年に生まれている可能性があり、15才前後で趙氏を継いだことになります。

 趙武のバックボーンに関して、春秋左氏伝では母親の元で育ったことになってますが、史記では赤子の時に父の親友に引き取られ育てられたことになってます。いやこれ、戯曲になるほど有名なネタでして。趙氏孤児。

 ここから、春秋左氏伝と史記を合わせた、趙武成人までのくだりを記載しますが、作内に全く無い固有名詞の嵐ですので、読み流し程度でどうぞ。

 趙朔(父)が粛清される→

 荘姫(母)が妊娠中で、実家(公室)に引き取られ秘密裏に出産→

 粛清されかねないので程嬰(父の友)が引き取り養育→

 数年後に荘姫が趙嬰(父の叔父/四男)と密通→

 趙同、趙括(父の叔父/次男三男)にバレて趙嬰は斉へ亡命、恨んだ荘姫が叛乱の讒言→

 君主と時の正卿、欒書(欒黶の父)に趙同、趙括が一族ごと粛清→

 趙氏滅亡による領地解体の動きに韓厥(趙武の後見人)が止め、趙武が後を継ぐ→

 趙武成人。成人の儀、当時の大臣たちにあいさつ回りしたあと、程嬰が『わが人生に悔いなし、あなたの祖父や父に報告するね』と言って自殺。趙武は泣いて止めてた

 書き出しましたが、なんじゃこりゃ。まず固有名詞の嵐で、初見殺しすぎる。

 まあ、父の死後、母は不倫、一族滅亡しかけ、育ててくれた人は自殺した、というバックボーンを持ってるのが趙武です。

 なぜ彼が、ひねくれず、真面目で実直な人間に育ったのか、よくわかりません。育てた程嬰や後見人の韓厥が真面目で実直な人たちだったのはあるでしょうが。

 私は趙武が地道な努力家と思われる発言や、誠実さが見える言動をしていることを尊重したく、極めて真面目で実直なキャラクターとしてえがきました。

 反面、大切なひとがいなくなってしまう、年上は特にいなくなる、というトラウマを持たせたのが今作です。いや成人式の日に恩人が自殺て……。

 彼が抜きんでた、女顔の美しい人だったかはわかりません。ただ、衣服に押しつぶされそうなほど細かった、という記録はあります。外交でも受けがよく、成人式でおじさんたちから『美しいですね』と連発されてるので、めちゃくちゃ美少女にした。この美しいという褒め言葉は見た目でなく所作なんですが、見た目も美しいから言われたんじゃないかな? と思います。

 士匄は春秋左氏伝に多才な有能さ、特に外交などでアドリブの上手さと、好奇心や自信ありすぎての失敗が見える、地味と実直からほど遠い人です。外交受け良いので、イケメンにしました。この時代、見た目で8割判断される。

 もうなんだろう、この人。

 政治的な逸話や戦争の逸話でしか顔を出していないのですが、頭が良いのはわかるんですけど……コントみたいなネタや、強欲な話など、我の強さ含めて人間くさいキャラクター性をお持ちです。

 士匄と趙武は、

 同じ国の人で同時期に名前が見受けられ、同僚で、士匄が正卿中軍の将をしていたときに、趙武が中軍の佐をしていた。

 浮いた領地を分け合いしてたときに、趙武が無茶振り言うので士匄がツッコミいれた。

 くらいの接点しか無いです。よくもまあ、私は無いこと無いこと書いたね、てなるんですが、だからこそ、二次創作ではなく、オリジナル作品として胸がはれると言うものです。

 正反対の性格をしていながらも、それぞれ有能な政治家でした。そんな二人の若い頃を想像しながら、恋愛模様を考えるのはとても楽しかったです。

 欒黶ですが、士匄と幼馴染みという記録はもちろんありません。

 父親同士が仲が良かったとも断言できません。欒書は士燮を賢人と認めて意見を大切にしていた、欒書が正卿のときに外交関係を任されていた、同僚として20年ほど共にいる、などから近さはあったと思われます。

 欒黶に士匄の娘である欒祁が嫁いでいるのは記録にあります。欒黶と士匄の年齢はさほど変わらない。当時、親子ほど離れた夫婦は常識的でないため、両家が極めて近しい関係だったのではないか、とは思われます。

 このあたりから、幼馴染みとしました。

 欒黶は史書に記載しているより、マイルドにしています。

 あれでマイルドです。

 趙武や士匄より記述は少ないのですが、常に威張っているなどと書かれる男です。

 戦争中に命令が気に食わないと勝手に帰る、その戦争で弟が戦死したのを士匄の息子のせいだと怒りだし、殺させろと脅迫する。この逸話が最終回で使われてます。

 彼自身はなんの苦労もなくお亡くなり遊ばれました。欒盈(息子)は好人物だったらしいのですが、誰も助けませんでした。

 こう書くと欒黶の人望の無さ~! て感じになるのですが。実はこのころ、晋は内部の大貴族同士競争時代に突入。

 欒黶時代で勢力が大きかったところに、好人物の欒盈を慕って主従関係を結ぼうとする小貴族たち(武士階級に近い)が増え、士匄以下、大貴族たちは警戒。

 特に、欒黶に圧迫を受けてた士匄はかなり警戒してました。欒祁が諸々あって欒盈を讒言し、それを口実に滅ぼしました。

 完全に滅ぼすまで3年ほどかけてるんだから、欒氏の勢力は大きかったですね……。

 出る杭は打たれるというやつですが、欒黶に人望無かったのもあるでしょう。趙武が祖父や父の人望で生きながらえたのと対称的ですね。

 ここまでして脅威を叩き潰したのに、翌年に死んでる士匄さん。君はいつもどこか残念だね!

 士匄の死亡について、史書は全く記載してません。数年後に、あの年に死んだんだけどねーと、一言で一蹴。死んだと断言されてるだけマシなんですど。

 士匄が死んだ紀元前548年。晋の動向や他国の動向を見るに、秋までは斉が晋を警戒している記述があるも、冬に楚が斉と呼応するため動いている。ここから、秋の終わりに士匄は死んだのではないかな? と勝手に捏造しました。

 死亡シーンは、菊池寛の死をオマージュしてます。

 士匄は陽性の人と書いてました。彼は、幸福の絶頂の中、それを疑うこともなく死んでほしいと思いながら書きました。ちなみにくも膜下出血です。

 作中の趙武は、士匄が死ぬだなんておもってなかったので、書いててかわいそうでした。

 趙武は、紀元前541年の冬、暮れに死んだとされてます。この年、趙武は精彩を欠いた発言や、先々のことについて責任とれないという発言があり、彼自身も己の死を予感していたのではないでしょうか。

 彼の死んだ年、人々は趙武の発言を『宰相として無責任』と断じ『趙武はもうすぐ死ぬ』と言いまくってます。それどころか、君主への教育や監督が足りないことを責められ『そのためあなたは死にます、天命です』みたいなことまで直接言われますが、相手の言葉を是として、報奨まで与えてます。

 生まれたときから苦労の連続で、正卿になっても地道に実直に務め、楚との恒久和平条約をやってのけた名宰相の晩年として、誰も彼を労ってないのはいつも寂しさを感じます。

 趙武の初恋が士匄で、暗中模索の上で、恋に幸せを見つけた話を書いたのですが、はなむけにもならないんですけど、彼にも楽しいことあった、みたいな気分になれました。実際の彼にも華やいだ幸せがあってほしく、士匄も自分以外を大切に思う瞬間があっても良いと思いながら書いた次第。

 あと、士匄の即堕ちニコマがとても書きたかったので、たくさん書けて良かったです。


 最後にさらなる無粋。士匄の孫の世代で士氏は滅びます。不朽と鼻高々に謳ってたのに。

 士氏を滅ぼしたのは、趙武の孫です。この人は趙武より、どちらかというと士匄に少し似てます。陽性でお調子者、たえず前に進む。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく… なお、スピンオフもございます。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...