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第一次白台ギルド戦争
第八話
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「スタンバイは終わった」
僕はスマホを持ち、人生最大のミッションを行おうとしていた。
「この瞬間を夢見ていた」
動悸が激しくなる。何を行おうとしているかって? それはお察しの通り、ガチャである。今、僕はガチャを百万円分を引こうとしていたのである。父親も了承済みである。
「おおおおおおお」
やってやるよ。
仏心ガチャ百万円分を!
多分こんなことは人生で一回しか体験できないことだろう。
百万円でどこまでできるかわからないけれど、少なくともクラスで最強にはなれるはずだ。
僕は仏心のガチャ画面にアクセスする。
スマホを持つ手が震える。ああ、今、僕は誰も到達できなかった未開の地とやらに挑戦しようとしている。
準備は整った。
仏心キャラクター紹介が出てきた。うまく、お気に入りのキャラが出てくるといいが……。
あ、そうだった。
「神様ありがとうございます、おかげさまで僕は今、夢の様なミッションに挑戦しようとしています。約束通り、僕はあなたを一生敬います」
「さて、やるぞ!!」
僕は叫んでいた。
一回目十連……!
ダラダラダラ。
いきなり、星四のキャラを二体ゲットした。
この意味が分かるだろうか? 僕は星五のキャラを一体も持っていないのは当たり前だが、星四のキャラでさえも二体しか持っていなかった。つまりいきなり四体に増えたのだ。
それも一回のガチャで!
続けて二回目の十連ガチャに挑戦する。
ダラダラダラ。
星五が出た。
ふはははははは。
思わず可笑しな笑いが出る。
このままレッツチャレンジだ!
三回目の十連ガチャ。星四一体。四回目……スカ。五回目……星四一体。六回目……星五が……あ、二体出た。
……その夢ガチャは夜を徹して行われた。
……。
ちゅんちゅん。
「ああ、もう朝だ」
僕は仏心のキャラクター自己紹介を一通り聞き終えていた。
挨拶は済んだか? との声が聞こえてきそうだ。
ミッションは達成した。後はこの高校三年間でLvをできる限りカンストまで近づけることだ。
すぐに強くなることはできないから、ゆっくりと強くしていこう。
目指せ鯖キングだ。(※鯖……サーバーの略)
僕は徹夜で引いたガチャをやめて、学校に行くことにした。
「クラスの子たちになんて言おうかなあ」
いや、自慢は駄目だったんだ。そうだなあ、ガチャを引いたことは黙っていようか。うん、それがいい。こっそり最強完凸キャラを隠し持っていて、ガチャはゆっくりと引いたことにしておこう。
これで、戦争も大活躍間違いなしだ。
もしかしたらクラスの女子たちからもモテちゃったりして。
うへへ。
僕は半ばフラフラになった体を引きずって、学校に登校した。
「おはよー」
「あ、未来君おはよー、昨日はどうして休んじゃったの!? みんな心配していたんだよ!」
「ごめんごめん」
「実はちょっと、仏心のゲームの調子がよくなくなってさ。夜を徹して、ゲームのメンテをしていたんだ」
「あ、仏心もまた始めたんだね!」
おおおーという声が聞こえてきた。
みんな……嘘を吐いてごめんね。でもお父さんの約束通り、ガチャを引いたことは黙っていなきゃいけないんだ。きっと大人になったら、ちゃんと告白するから……。
今は黙っていることを許してね?
僕はスマホを持ち、人生最大のミッションを行おうとしていた。
「この瞬間を夢見ていた」
動悸が激しくなる。何を行おうとしているかって? それはお察しの通り、ガチャである。今、僕はガチャを百万円分を引こうとしていたのである。父親も了承済みである。
「おおおおおおお」
やってやるよ。
仏心ガチャ百万円分を!
多分こんなことは人生で一回しか体験できないことだろう。
百万円でどこまでできるかわからないけれど、少なくともクラスで最強にはなれるはずだ。
僕は仏心のガチャ画面にアクセスする。
スマホを持つ手が震える。ああ、今、僕は誰も到達できなかった未開の地とやらに挑戦しようとしている。
準備は整った。
仏心キャラクター紹介が出てきた。うまく、お気に入りのキャラが出てくるといいが……。
あ、そうだった。
「神様ありがとうございます、おかげさまで僕は今、夢の様なミッションに挑戦しようとしています。約束通り、僕はあなたを一生敬います」
「さて、やるぞ!!」
僕は叫んでいた。
一回目十連……!
ダラダラダラ。
いきなり、星四のキャラを二体ゲットした。
この意味が分かるだろうか? 僕は星五のキャラを一体も持っていないのは当たり前だが、星四のキャラでさえも二体しか持っていなかった。つまりいきなり四体に増えたのだ。
それも一回のガチャで!
続けて二回目の十連ガチャに挑戦する。
ダラダラダラ。
星五が出た。
ふはははははは。
思わず可笑しな笑いが出る。
このままレッツチャレンジだ!
三回目の十連ガチャ。星四一体。四回目……スカ。五回目……星四一体。六回目……星五が……あ、二体出た。
……その夢ガチャは夜を徹して行われた。
……。
ちゅんちゅん。
「ああ、もう朝だ」
僕は仏心のキャラクター自己紹介を一通り聞き終えていた。
挨拶は済んだか? との声が聞こえてきそうだ。
ミッションは達成した。後はこの高校三年間でLvをできる限りカンストまで近づけることだ。
すぐに強くなることはできないから、ゆっくりと強くしていこう。
目指せ鯖キングだ。(※鯖……サーバーの略)
僕は徹夜で引いたガチャをやめて、学校に行くことにした。
「クラスの子たちになんて言おうかなあ」
いや、自慢は駄目だったんだ。そうだなあ、ガチャを引いたことは黙っていようか。うん、それがいい。こっそり最強完凸キャラを隠し持っていて、ガチャはゆっくりと引いたことにしておこう。
これで、戦争も大活躍間違いなしだ。
もしかしたらクラスの女子たちからもモテちゃったりして。
うへへ。
僕は半ばフラフラになった体を引きずって、学校に登校した。
「おはよー」
「あ、未来君おはよー、昨日はどうして休んじゃったの!? みんな心配していたんだよ!」
「ごめんごめん」
「実はちょっと、仏心のゲームの調子がよくなくなってさ。夜を徹して、ゲームのメンテをしていたんだ」
「あ、仏心もまた始めたんだね!」
おおおーという声が聞こえてきた。
みんな……嘘を吐いてごめんね。でもお父さんの約束通り、ガチャを引いたことは黙っていなきゃいけないんだ。きっと大人になったら、ちゃんと告白するから……。
今は黙っていることを許してね?
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