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(15) 竹藪パンダ学校
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救急車に乗せられたお婆ちゃんは、搬送中の処置により意識を少し取り戻した。
その中で、救急隊員が「通報の女の子の声はお孫さんですか?」と言ってるのが聞こえて、小さな小さな家の守り神が、自分を救ってくれたこと知った。
「おばあちゃん、最近痩せちゃったなぁと思って心配だった」
ぐすっ、ぐすっ、と鼻を啜りながら、かぐや姫は涙を流している。
倒れたおばあちゃんがショックでたまらない。
「大丈夫だよかぐや姫」「キューキューシャっていうの呼んだんでしょ」「すごいよね!」「ほら触っていいよ~」
かぐや姫はおばあちゃんを見てすぐに、電話を使って救急車を呼んだ。
受話器を外して、119番を押すと住所を言わなくても場所がわかってくれたようで助かった。
お手紙の宛名を見ればいいことがわかってたけど、焦っててすぐに見つけられるかわからなかったから。
一度使ってみたいと思っていた電話で、ちょっとごっこ遊びしたりしてたし、月テクノロジーで作ってみようかな?と思っておばあちゃんが使ってるところをよく観察してたのが良かった。
話す相手がいないと使えないものだと気がついて作るのはやめたけど。
救急車を呼んで、かぐや姫は引き戸の玄関を「ぬぉぉぉぉぉぉ!」っと、ものすごく頑張って開けた。
このお家じゃ無いと思って救急車に帰られたら困るからだ。
その後は、かぐや姫はおばあちゃんの所でウロウロするだけだった。
だけど救急車は10分もせずに来てくれて、ササッ!っと隠れている間におばあちゃんを連れて行ってくれた。
初めて見る担架も救急隊員さんも救急車も凄かったけど、青ざめたおばあちゃんの顔を見るとそれどころの気持ちじゃなかった。
かぐや姫はおばあちゃんの苦しそうなグッタリとした姿をまた思い出して、モフっとパンダのお尻の辺りに抱きついて涙を拭いた。
お年寄りは、短命だ。
全然変わらないように見えたおばあちゃんは、段々と後ろ姿が小さくなってた。
吉太くんは迎えに来てくれなかった。おばあちゃんまで居なくなったらと思うと、それは悲しいを通り越して、かぐや姫とっては恐怖だった。
ヒックヒック、とまた涙が出てくる。
「最初からおばあちゃんに育てて貰えばよかった。そうすれば大きくなれたし…、おばあちゃんも寂しい思いすることなかった…」
かぐや姫はパンダのお尻の上で弱音を吐いた。
「でもずっと一緒にいてくれる人が良かったんでしょ~」「仕方ないよ」「大丈夫、また見つかるよ」「おばあちゃんだって帰ってくるし」
パンダちゃん達はかぐや姫を慰めた。
「スヤァ…」
「あ、寝たぁ!」
相変わらず、寝るのが早いかぐや姫であった。パンダちゃんのモフモフは安眠効果がある。
きーんこーんかーんきーん。
「あ!かぐや姫、音程違う!」
「う、うるさいなぁ。手動なんだから仕方ないでしょ!」
かーんこーんかーんかーん
「適当過ぎる!」「絶対違う」「わかってやってるでしょ!」
「いいから!授業を始めるよ!」
パンダ達のツッコミをかぐや姫は適当にいなした。そんなことよりも早くやりたいのである。
本日は、パンダ学校セットを使って久しぶりの授業ごっこだ。
ちなみに授業開始のチャイムは月テクノロジーで何を出していいか分からなかったので、きーんとこーんとかーんとこーんが鳴らせるベルを出している。たまに、というか結構間違える。
「こういうのは気分が大事なのにー」「中途半端はダメだよね」「かぐや姫わかってない」「ちゃいむー」
いつも付き合わされているように見えるパンダちゃん達だが、意外とごっこ遊びに真剣である。
かぐや姫はこの教室セットの大事なアイテム、耳栓を取り出して装着した。
爪を立てて、黒板をキュキュキューーーッとひっかく。
「「「「キャーーー!!!」」」」
ブーブーと騒いでいたパンダちゃん達は阿鼻叫喚気味に悶え始めた。
「「「「やめてぇぇぇl!!」」」」
かぐや姫はニヤニヤしながら耳栓を抜いた。パンダちゃん達は耳を抑えながらブルブルとしている。
あんまりやりすぎると教室セットから逃げ出してしまうのでこの程度にしておこう!
「さ、細かいことは置いておいて!おばあちゃんがもうすぐ退院してきます!」
救急車で運ばれて2日後、おばあちゃんのお友達が2人でやってきて、入院の為の荷物を取って玄関の戸締りをして帰って行った。
その時におばあちゃんが意識を取り戻してて、2週間くらいで退院できるのでは、という情報を得ていたのである。
「お迎え用のメッセージボードを作ろうと思います!みんな、久しぶりだけど文字覚えてるかなぁー?」
「おぼえてるよ!」「まかせてー!」「なんて書くの?」「上手にかけるかなぁ」
パンダちゃん達の言葉に、うーん、とかぐや姫は考える。
「シンプルに、おばあちゃん退院おめでとう、かなぁ…。さ、みんなが覚えてるかテストするよー!」
以前、教室ごっこにハマった時に、パンダちゃん達は皆でひらがなを覚えたのだ。
「じゃあ、これの文字書いてみて!」
かぐや姫は黒板に大きく、パンダのお尻を書いた。
「おしり?」「いきなり3文字書くの?」「うーんうーん」「むずかしいよー」
「違うよ!尾!尾だよ!しっぽのこと!」
これ!とパンダの白いしっぽのところにかぐや姫は矢印を書いた。白いのです。ここ重要!
「お?」「お尻でもいいじゃん」「かぐや姫言い方たまに古いよねー」「お、とか言わないよ」
わかり辛いと主張するパンダにかぐや姫は反論する。
「お尻は尻でしょ!そんなこと言ったらお花もお鍋もお耳もおならもお味噌も、全部『お』から始まっちゃうでしょ!」
「あ!おならは本物だよ!」
ビシッ!とパンタが手を上げて指摘する。
「描けないでしょ!ガスどうやって描くの!?」
言い返すかぐや姫の隣、黒板の前に、トトト、と、いつの間にかに来たパンジがチョークを持った。
きゅっきゅっ、っとお尻におならしたマーク『<3』をつけ足し、ドヤ顔をかぐや姫に見せた。
「汚いでしょー!!!!」
かぐや姫は怒った。
かぐや姫はパンダちゃん達のお尻に顔を埋めながら、おならされたらどうしようかとひそかにドキドキしているためおならに敏感だった。だって、最悪臭くて死ぬかも知れない。おなら死!怖!
黒板の絵は消した。気を取り直して授業再開である。
「『お』!書いて!」
パンダちゃん達は机に向かってそれぞれひらがなを書き始めた。
出来あがった文字をかぐや姫に向かって掲げる。
「パンジちゃん左右反対、パンゾウちゃん点が無い、パンシちゃん正解!パンタちゃん書く気ないでしょ!」
パンタの文字はミミズが絡まったような絵になっていた。
「ひらがなむずかしいよー」
パンタちゃんは焦ったようにきょろきょろと周りを見回して言う。
パンジちゃんはそれをみて、自分だけが大きく間違ったわけじゃないとホッとしてるようだ。
「うーん。これは、二手に分かれたほうがいいね。おばあちゃんの為に一生懸命みんなで出来るほうが良いし。パンゾウちゃんパンシちゃんと私で文字を書いて、パンタちゃんパンジちゃんはメッセージボードの飾りを集めてもらおうかな~」
「「そうする!」」
しゅた!っと二匹のパンダちゃんは手を上げて了解した。
「きれいなの集めてね!パンゾウちゃんとパンシちゃんは字をおっきく書く練習しよう!おばあちゃんちっちゃい文字見えないって言ってた!」
老眼ってやつである。
その中で、救急隊員が「通報の女の子の声はお孫さんですか?」と言ってるのが聞こえて、小さな小さな家の守り神が、自分を救ってくれたこと知った。
「おばあちゃん、最近痩せちゃったなぁと思って心配だった」
ぐすっ、ぐすっ、と鼻を啜りながら、かぐや姫は涙を流している。
倒れたおばあちゃんがショックでたまらない。
「大丈夫だよかぐや姫」「キューキューシャっていうの呼んだんでしょ」「すごいよね!」「ほら触っていいよ~」
かぐや姫はおばあちゃんを見てすぐに、電話を使って救急車を呼んだ。
受話器を外して、119番を押すと住所を言わなくても場所がわかってくれたようで助かった。
お手紙の宛名を見ればいいことがわかってたけど、焦っててすぐに見つけられるかわからなかったから。
一度使ってみたいと思っていた電話で、ちょっとごっこ遊びしたりしてたし、月テクノロジーで作ってみようかな?と思っておばあちゃんが使ってるところをよく観察してたのが良かった。
話す相手がいないと使えないものだと気がついて作るのはやめたけど。
救急車を呼んで、かぐや姫は引き戸の玄関を「ぬぉぉぉぉぉぉ!」っと、ものすごく頑張って開けた。
このお家じゃ無いと思って救急車に帰られたら困るからだ。
その後は、かぐや姫はおばあちゃんの所でウロウロするだけだった。
だけど救急車は10分もせずに来てくれて、ササッ!っと隠れている間におばあちゃんを連れて行ってくれた。
初めて見る担架も救急隊員さんも救急車も凄かったけど、青ざめたおばあちゃんの顔を見るとそれどころの気持ちじゃなかった。
かぐや姫はおばあちゃんの苦しそうなグッタリとした姿をまた思い出して、モフっとパンダのお尻の辺りに抱きついて涙を拭いた。
お年寄りは、短命だ。
全然変わらないように見えたおばあちゃんは、段々と後ろ姿が小さくなってた。
吉太くんは迎えに来てくれなかった。おばあちゃんまで居なくなったらと思うと、それは悲しいを通り越して、かぐや姫とっては恐怖だった。
ヒックヒック、とまた涙が出てくる。
「最初からおばあちゃんに育てて貰えばよかった。そうすれば大きくなれたし…、おばあちゃんも寂しい思いすることなかった…」
かぐや姫はパンダのお尻の上で弱音を吐いた。
「でもずっと一緒にいてくれる人が良かったんでしょ~」「仕方ないよ」「大丈夫、また見つかるよ」「おばあちゃんだって帰ってくるし」
パンダちゃん達はかぐや姫を慰めた。
「スヤァ…」
「あ、寝たぁ!」
相変わらず、寝るのが早いかぐや姫であった。パンダちゃんのモフモフは安眠効果がある。
きーんこーんかーんきーん。
「あ!かぐや姫、音程違う!」
「う、うるさいなぁ。手動なんだから仕方ないでしょ!」
かーんこーんかーんかーん
「適当過ぎる!」「絶対違う」「わかってやってるでしょ!」
「いいから!授業を始めるよ!」
パンダ達のツッコミをかぐや姫は適当にいなした。そんなことよりも早くやりたいのである。
本日は、パンダ学校セットを使って久しぶりの授業ごっこだ。
ちなみに授業開始のチャイムは月テクノロジーで何を出していいか分からなかったので、きーんとこーんとかーんとこーんが鳴らせるベルを出している。たまに、というか結構間違える。
「こういうのは気分が大事なのにー」「中途半端はダメだよね」「かぐや姫わかってない」「ちゃいむー」
いつも付き合わされているように見えるパンダちゃん達だが、意外とごっこ遊びに真剣である。
かぐや姫はこの教室セットの大事なアイテム、耳栓を取り出して装着した。
爪を立てて、黒板をキュキュキューーーッとひっかく。
「「「「キャーーー!!!」」」」
ブーブーと騒いでいたパンダちゃん達は阿鼻叫喚気味に悶え始めた。
「「「「やめてぇぇぇl!!」」」」
かぐや姫はニヤニヤしながら耳栓を抜いた。パンダちゃん達は耳を抑えながらブルブルとしている。
あんまりやりすぎると教室セットから逃げ出してしまうのでこの程度にしておこう!
「さ、細かいことは置いておいて!おばあちゃんがもうすぐ退院してきます!」
救急車で運ばれて2日後、おばあちゃんのお友達が2人でやってきて、入院の為の荷物を取って玄関の戸締りをして帰って行った。
その時におばあちゃんが意識を取り戻してて、2週間くらいで退院できるのでは、という情報を得ていたのである。
「お迎え用のメッセージボードを作ろうと思います!みんな、久しぶりだけど文字覚えてるかなぁー?」
「おぼえてるよ!」「まかせてー!」「なんて書くの?」「上手にかけるかなぁ」
パンダちゃん達の言葉に、うーん、とかぐや姫は考える。
「シンプルに、おばあちゃん退院おめでとう、かなぁ…。さ、みんなが覚えてるかテストするよー!」
以前、教室ごっこにハマった時に、パンダちゃん達は皆でひらがなを覚えたのだ。
「じゃあ、これの文字書いてみて!」
かぐや姫は黒板に大きく、パンダのお尻を書いた。
「おしり?」「いきなり3文字書くの?」「うーんうーん」「むずかしいよー」
「違うよ!尾!尾だよ!しっぽのこと!」
これ!とパンダの白いしっぽのところにかぐや姫は矢印を書いた。白いのです。ここ重要!
「お?」「お尻でもいいじゃん」「かぐや姫言い方たまに古いよねー」「お、とか言わないよ」
わかり辛いと主張するパンダにかぐや姫は反論する。
「お尻は尻でしょ!そんなこと言ったらお花もお鍋もお耳もおならもお味噌も、全部『お』から始まっちゃうでしょ!」
「あ!おならは本物だよ!」
ビシッ!とパンタが手を上げて指摘する。
「描けないでしょ!ガスどうやって描くの!?」
言い返すかぐや姫の隣、黒板の前に、トトト、と、いつの間にかに来たパンジがチョークを持った。
きゅっきゅっ、っとお尻におならしたマーク『<3』をつけ足し、ドヤ顔をかぐや姫に見せた。
「汚いでしょー!!!!」
かぐや姫は怒った。
かぐや姫はパンダちゃん達のお尻に顔を埋めながら、おならされたらどうしようかとひそかにドキドキしているためおならに敏感だった。だって、最悪臭くて死ぬかも知れない。おなら死!怖!
黒板の絵は消した。気を取り直して授業再開である。
「『お』!書いて!」
パンダちゃん達は机に向かってそれぞれひらがなを書き始めた。
出来あがった文字をかぐや姫に向かって掲げる。
「パンジちゃん左右反対、パンゾウちゃん点が無い、パンシちゃん正解!パンタちゃん書く気ないでしょ!」
パンタの文字はミミズが絡まったような絵になっていた。
「ひらがなむずかしいよー」
パンタちゃんは焦ったようにきょろきょろと周りを見回して言う。
パンジちゃんはそれをみて、自分だけが大きく間違ったわけじゃないとホッとしてるようだ。
「うーん。これは、二手に分かれたほうがいいね。おばあちゃんの為に一生懸命みんなで出来るほうが良いし。パンゾウちゃんパンシちゃんと私で文字を書いて、パンタちゃんパンジちゃんはメッセージボードの飾りを集めてもらおうかな~」
「「そうする!」」
しゅた!っと二匹のパンダちゃんは手を上げて了解した。
「きれいなの集めてね!パンゾウちゃんとパンシちゃんは字をおっきく書く練習しよう!おばあちゃんちっちゃい文字見えないって言ってた!」
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