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(番外53.3)アロンの物語③/4災いの塔
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※ブルークリスタルの短編・番外編になります。
勇者を目指すアルスが読んでいた本になります。
物語の主人公はアロン・ジメーチョという人物になります。
今回は4回分の短編になります。
メリサン(植民市)をとりまく状況
メリサンでは野生の豚のような怪物被害が数多く発生している。当初は未開の島であるため、当然だと思われてきたが、島を探索するうちに色々と分かってきたこともあった。
オルティナ島には遺跡がある。その遺跡の一つに巨大な塔がある。それはメリサン川の上流にある。
これまでに何人もの冒険者がその塔への調査に臨んだが、塔に住みついた怪物が強すぎて帰って来る者がほとんどで、中には帰って来ない者もいた。
人はそれを災いの塔と呼んでいた。
その理由は、メリサン川の水が飲めないこと、空飛ぶ怪物が塔から飛び立つところを見かけたこと、塔に住む怪物に起因して人間の生活を妨害する野生生物が多数目撃されているからだ。
具体的には、農場を荒らす野生の豚、港で盗みを繰り返す野生の猿の集団、船を盗む熊などの被害状況が報告されている。
災いの塔周辺の怪物は他と比べて強く、塔内部の怪物はさらに強いと言われている。
ノルン島の住民の80%は植民市メリサンには興味がない。移住者の80%を占める植民市ストリーナ(後のサイフィア)への関心の方が大きい。そしてストリーナのほうが発展している。
植民市メリサンには軍隊も騎士団も存在しておらず、移住者の中から選ばれた市長が存在しているだけである。ゆえにメリサンの住民が頼れるのは、民間の若者たち(若者ではない者もいる)だけであった。
そんな中で、メリサン市長より町の掲示板に依頼が入っていた。
依頼内容:災いの塔の調査業務依頼
内容:災いの塔の現地調査。すべてのフロアの状況報告。
報酬:報告書は1フロアにつき、金貨10枚。
魔物・怪物退治の報酬:原則として1体につき金貨1枚、特定魔物については別途一覧表に準じる。
参加方法と要件:エントリーシートを市長あてに送付すること、参加要件は健康な男女であること。
トシィ「エントリーだけでもしておいた方がいいかも」
オッカトム「これは驚いた」
コトマ「やるしかないでしょ…」
何も迷うことはない。エントリーするだけなら誰でもできる。あまりに危険を伴うような内容だったら放棄すればいいだけだ。俺たち8人は災いの塔の調査業務依頼のエントリーを済ませた。
報酬の高さも重要だが、野生の豚たちを退治できるほど強くなった俺たちは、自分たちの実力がどの程度まで強くなったのかを知りたいという気持ちの方が大きかった。
冒険の始まり
8人の総意で、災いの塔があるというメリサン川の上流へと冒険することにした。
現地に着くまでに、野営をしながらも3日間歩き続けた。
野良モンスターについては、メリサン付近に比べれば強いと思うが、それほど気にならなかった。
そして不気味な遺跡のような場所にたどり着いた。出迎えてくれたのはバッタ型のモンスターだ。
俺はいつものように剣を振るい、ラタキーもいつものように格闘技で戦う。ラタキーの戦闘中の表情は怖いと思うが、彼女がそれを気にするあまり、これまで実力を発揮できなかった経緯があるため、誰も彼女の表情については触れないようにしている。
意外なのはコトマだ。あの体格からは想像できない流れるような華麗な動きだ。そして武器はフライパンだ。本当に商人、料理人なのかと疑いたくなる。
彼らだけではない。トシィもペットを使役して戦いに参加している。命令に従わないことも多々あるが、役には立っている。
バクリーもコトマ同様にあの体格からは想像できないような動きをする。これまで震え上がっていたバクリーは何だったのだろうか?
ツーカも少しずつではあるが、魔法のバリエーションが増えてきている。
そして忘れてはならないのが、知らず知らずのうちに皆のステータスを上昇させているのがオッカトムだ!ただ祈っているだけではない。オッカトムの祈りによって、本来の実力以上の力を発揮できているのだ。
ついに災いの塔にたどり着いた。
この不気味さは本当に不快だ。普通は恐怖を感じるものなのだが、サトだけは違っていた。
これまでの俺たちの経験は無駄にはなっていなかったと思う。
本当によく訓練してきたと思う。
もしも実力が足りなかったら、その場で実力をつければいい。
俺たちには、この一緒に冒険できる時間だけはいっぱいある。その時間を十分に活用すればいいだけである。
サト「中に入らないの? 入っていい?」
サトが先に塔の中へ入っていく。こういうときのサトは本当にすごいと思う。
いや、違う! サトも震えている。本当は俺たちと同じように不気味さを感じているんだ。
塔の中で最初に遭遇したのは巨大なカブトムシのようなモンスターだ。他の冒険者を襲っていた。
コトマ「ひぃ!あんなの食べられないよ」
ラタキーとツーカが前に出て戦った。
塔の外のモンスターと違って強い。
俺はあっという間にやられてしまった。
だが、こんなときにオッカトムがいてくれると本当に助かる。
なんとか巨大なカブトムシのモンスターを退けることはできた。
襲われていた他の冒険者によると、他にも冒険者がたくさん来ていたのだが、ほとんどの冒険者はモンスターの強さに絶望し、引き返していったそうだ。彼らも撤収することにしたそうだ。おそらくこの塔に他の冒険者はもう残っていないのではないかということだった。
ジメーチョ「(この先に進むか?)どうする?」
サト「なにが?」
コトマ「食事のこと?」
トシィ「あきらめて帰るか?先に進むかってこと?」
バクリー「先に進むんじゃないの?」
ツーカ「私も先に進むと思っていた」
ラタキー「食事はコトマがいるし、オッカトムもいるから何日でもここで頑張れるのでは?」
オッカトム「何回戦闘不能になっても俺が治してやる」
そうだ、みんな自信を持っている。神経質になってはダメだ。
ジメーチョ「じゃあ、先へ行こう!でも、あまりに危険なモンスターが出てきたら撤収だよ」
倒したモンスターを食材にして、コトマが食事を作る。
傷つけばオッカトムが治してくれる。
トシィは自分のペットの豚が食材にされないように、一生懸命に豚を使役して戦させている。
何日もここで野営しながら、先を目指した。
俺たちは弱い。だから無理をして先に進むのではなく、強くなったら先へ進むようにしている。
何日くらいここで過ごしたのだろう?
とにかく色々なモンスターに遭遇した。
ついに俺たちは塔の最上階と思われる場所に着いた。
驚きのあまり、言葉が出てこなかった。
空を飛ぶ怪物、初めて見た。
それは本で見たことがある。実際に存在しているとは思わなかった。
そう、ドラゴンだ!
勇者って何だ?
勇気のある者だ。
ならば俺がやることは決まっている。
ジメーチョ「いくぞ!」
俺は威勢よく飛び出した!
ドラゴンの吐く息は炎だ!
容赦なく炎をこちらに吹きかけてくる。
俺だってダラダラと鍛練していたわけじゃない。
炎をかわしながらドラゴンに立ち向かう!
次の瞬間だった。
トシィ「ダメー!」
ドラゴンの炎をもろに浴びてしまった。
戦闘不能になった俺に対して、すぐにオッカトムが治癒魔法で俺の傷を癒やしていく。
ジメーチョ「あ、ありがとう…」
オッカトム「無理するな。俺たちはパーティーだよな、仲間だよな?」
サトが怒って歩み寄る。
サト「ジメーチョ!いくらジメーチョが強いからって一人で勝てるわけがない。勝手に飛び出したりしないで!」
だらしないサトに叱られてしまった。でも何も言い返せない…。
みんな凄く成長している。
俺の無謀な攻撃の失敗をみんなで連携して立て直している。
バクリーの勇気はどこから?
ドラゴンはさらに炎をはき続ける。
ツーカは氷の魔法で炎に備え始めた。
コトマは料理をするつもりなのか?度胸があるというか…
ラタキーもノリノリでハッスルしている。
問題は、ドラゴンが休む間もなく炎をはき続けているということだ。
サトは美しい舞いで炎をかわしている。
トシィ「キミたち、豚の丸焼きにならないでよ!食べられちゃうからね」
トシィはペットの豚に話しかけている。
コトマ「どれだけ作ればいいのかな?」
コトマは料理に夢中だ。
オッカトム「属性耐性上昇せよ!」
オッカトムは支援魔法で皆をサポートしている。
ツーカ「氷の聖霊よ、力を解放したまえ」
ツーカは氷の魔法の詠唱中だ。
バクリーは自らがドラゴンのターゲットになるように、目立つ場所で攻撃を受け続けている。紙一重のところで上手く攻撃をかわしている。
たとえ何回治癒魔法で回復できたとしても、このまま戦い続けるということは消耗戦を意味することになる。消耗戦になると俺たちが圧倒的に不利な立場であるといえる。
なんとかしなくては…
今は十分に戦えているけれども、このままだと全滅してしまう。
ラタキーも楽しそうに戦ってはいるが、この状態がそう長く続くとは思えない。
今さら、俺が初期の火や水系の魔法を使ったところで、事態は何も変わらない。
一か八かだ…。
俺が唯一自分で発見した魔法。
光と闇をかけ合わせたような魔法だ。これを魔法と言っていいのかわからない。
過去に一度だけ昆虫に使ったことはあるが、その時はその昆虫は石になった。
光の精神状態で6割まで精神を解放する。その状態を維持したまま、闇のチャンネルに精神の波動をあわせる。
チャンネルは035011だ。
ジメーチョ「もし、この攻撃で大きな変化が起こらなかったら、撤収の準備をしてくれ!」
俺は叫んだ。
金色の魔法の鎖がドラゴンに絡みつく!
あれだけ激しく動いていたドラゴンが静かになっていった。
オッカトム「うおっ!」
ラタキー「なにこれ?」
俺は精いっぱい自分の精神状態を維持している。
外から見ると、ただ力を入れているだけに見えるかもしれないが、集中していないと魔法が解けてしまう。
ジメーチョ「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」
本当に疲れた。
ジメーチョ「や、やったか?」
コトマ「石じゃ、食べられません!」
ラタキー「あんた、本当に凄いよ」
トシィ「ち、近づいても平気?」
バクリー「あんたなら何かやると思ってたよ」
サト「ジメーチョ、よく頑張ったね」
ツーカ「もう終わりでいいの?」
オッカトム「もう言葉がでないよ…」
なんとか災いの塔の最上階のドラゴンを石化?封印?することに成功した。
勇者を目指すアルスが読んでいた本になります。
物語の主人公はアロン・ジメーチョという人物になります。
今回は4回分の短編になります。
メリサン(植民市)をとりまく状況
メリサンでは野生の豚のような怪物被害が数多く発生している。当初は未開の島であるため、当然だと思われてきたが、島を探索するうちに色々と分かってきたこともあった。
オルティナ島には遺跡がある。その遺跡の一つに巨大な塔がある。それはメリサン川の上流にある。
これまでに何人もの冒険者がその塔への調査に臨んだが、塔に住みついた怪物が強すぎて帰って来る者がほとんどで、中には帰って来ない者もいた。
人はそれを災いの塔と呼んでいた。
その理由は、メリサン川の水が飲めないこと、空飛ぶ怪物が塔から飛び立つところを見かけたこと、塔に住む怪物に起因して人間の生活を妨害する野生生物が多数目撃されているからだ。
具体的には、農場を荒らす野生の豚、港で盗みを繰り返す野生の猿の集団、船を盗む熊などの被害状況が報告されている。
災いの塔周辺の怪物は他と比べて強く、塔内部の怪物はさらに強いと言われている。
ノルン島の住民の80%は植民市メリサンには興味がない。移住者の80%を占める植民市ストリーナ(後のサイフィア)への関心の方が大きい。そしてストリーナのほうが発展している。
植民市メリサンには軍隊も騎士団も存在しておらず、移住者の中から選ばれた市長が存在しているだけである。ゆえにメリサンの住民が頼れるのは、民間の若者たち(若者ではない者もいる)だけであった。
そんな中で、メリサン市長より町の掲示板に依頼が入っていた。
依頼内容:災いの塔の調査業務依頼
内容:災いの塔の現地調査。すべてのフロアの状況報告。
報酬:報告書は1フロアにつき、金貨10枚。
魔物・怪物退治の報酬:原則として1体につき金貨1枚、特定魔物については別途一覧表に準じる。
参加方法と要件:エントリーシートを市長あてに送付すること、参加要件は健康な男女であること。
トシィ「エントリーだけでもしておいた方がいいかも」
オッカトム「これは驚いた」
コトマ「やるしかないでしょ…」
何も迷うことはない。エントリーするだけなら誰でもできる。あまりに危険を伴うような内容だったら放棄すればいいだけだ。俺たち8人は災いの塔の調査業務依頼のエントリーを済ませた。
報酬の高さも重要だが、野生の豚たちを退治できるほど強くなった俺たちは、自分たちの実力がどの程度まで強くなったのかを知りたいという気持ちの方が大きかった。
冒険の始まり
8人の総意で、災いの塔があるというメリサン川の上流へと冒険することにした。
現地に着くまでに、野営をしながらも3日間歩き続けた。
野良モンスターについては、メリサン付近に比べれば強いと思うが、それほど気にならなかった。
そして不気味な遺跡のような場所にたどり着いた。出迎えてくれたのはバッタ型のモンスターだ。
俺はいつものように剣を振るい、ラタキーもいつものように格闘技で戦う。ラタキーの戦闘中の表情は怖いと思うが、彼女がそれを気にするあまり、これまで実力を発揮できなかった経緯があるため、誰も彼女の表情については触れないようにしている。
意外なのはコトマだ。あの体格からは想像できない流れるような華麗な動きだ。そして武器はフライパンだ。本当に商人、料理人なのかと疑いたくなる。
彼らだけではない。トシィもペットを使役して戦いに参加している。命令に従わないことも多々あるが、役には立っている。
バクリーもコトマ同様にあの体格からは想像できないような動きをする。これまで震え上がっていたバクリーは何だったのだろうか?
ツーカも少しずつではあるが、魔法のバリエーションが増えてきている。
そして忘れてはならないのが、知らず知らずのうちに皆のステータスを上昇させているのがオッカトムだ!ただ祈っているだけではない。オッカトムの祈りによって、本来の実力以上の力を発揮できているのだ。
ついに災いの塔にたどり着いた。
この不気味さは本当に不快だ。普通は恐怖を感じるものなのだが、サトだけは違っていた。
これまでの俺たちの経験は無駄にはなっていなかったと思う。
本当によく訓練してきたと思う。
もしも実力が足りなかったら、その場で実力をつければいい。
俺たちには、この一緒に冒険できる時間だけはいっぱいある。その時間を十分に活用すればいいだけである。
サト「中に入らないの? 入っていい?」
サトが先に塔の中へ入っていく。こういうときのサトは本当にすごいと思う。
いや、違う! サトも震えている。本当は俺たちと同じように不気味さを感じているんだ。
塔の中で最初に遭遇したのは巨大なカブトムシのようなモンスターだ。他の冒険者を襲っていた。
コトマ「ひぃ!あんなの食べられないよ」
ラタキーとツーカが前に出て戦った。
塔の外のモンスターと違って強い。
俺はあっという間にやられてしまった。
だが、こんなときにオッカトムがいてくれると本当に助かる。
なんとか巨大なカブトムシのモンスターを退けることはできた。
襲われていた他の冒険者によると、他にも冒険者がたくさん来ていたのだが、ほとんどの冒険者はモンスターの強さに絶望し、引き返していったそうだ。彼らも撤収することにしたそうだ。おそらくこの塔に他の冒険者はもう残っていないのではないかということだった。
ジメーチョ「(この先に進むか?)どうする?」
サト「なにが?」
コトマ「食事のこと?」
トシィ「あきらめて帰るか?先に進むかってこと?」
バクリー「先に進むんじゃないの?」
ツーカ「私も先に進むと思っていた」
ラタキー「食事はコトマがいるし、オッカトムもいるから何日でもここで頑張れるのでは?」
オッカトム「何回戦闘不能になっても俺が治してやる」
そうだ、みんな自信を持っている。神経質になってはダメだ。
ジメーチョ「じゃあ、先へ行こう!でも、あまりに危険なモンスターが出てきたら撤収だよ」
倒したモンスターを食材にして、コトマが食事を作る。
傷つけばオッカトムが治してくれる。
トシィは自分のペットの豚が食材にされないように、一生懸命に豚を使役して戦させている。
何日もここで野営しながら、先を目指した。
俺たちは弱い。だから無理をして先に進むのではなく、強くなったら先へ進むようにしている。
何日くらいここで過ごしたのだろう?
とにかく色々なモンスターに遭遇した。
ついに俺たちは塔の最上階と思われる場所に着いた。
驚きのあまり、言葉が出てこなかった。
空を飛ぶ怪物、初めて見た。
それは本で見たことがある。実際に存在しているとは思わなかった。
そう、ドラゴンだ!
勇者って何だ?
勇気のある者だ。
ならば俺がやることは決まっている。
ジメーチョ「いくぞ!」
俺は威勢よく飛び出した!
ドラゴンの吐く息は炎だ!
容赦なく炎をこちらに吹きかけてくる。
俺だってダラダラと鍛練していたわけじゃない。
炎をかわしながらドラゴンに立ち向かう!
次の瞬間だった。
トシィ「ダメー!」
ドラゴンの炎をもろに浴びてしまった。
戦闘不能になった俺に対して、すぐにオッカトムが治癒魔法で俺の傷を癒やしていく。
ジメーチョ「あ、ありがとう…」
オッカトム「無理するな。俺たちはパーティーだよな、仲間だよな?」
サトが怒って歩み寄る。
サト「ジメーチョ!いくらジメーチョが強いからって一人で勝てるわけがない。勝手に飛び出したりしないで!」
だらしないサトに叱られてしまった。でも何も言い返せない…。
みんな凄く成長している。
俺の無謀な攻撃の失敗をみんなで連携して立て直している。
バクリーの勇気はどこから?
ドラゴンはさらに炎をはき続ける。
ツーカは氷の魔法で炎に備え始めた。
コトマは料理をするつもりなのか?度胸があるというか…
ラタキーもノリノリでハッスルしている。
問題は、ドラゴンが休む間もなく炎をはき続けているということだ。
サトは美しい舞いで炎をかわしている。
トシィ「キミたち、豚の丸焼きにならないでよ!食べられちゃうからね」
トシィはペットの豚に話しかけている。
コトマ「どれだけ作ればいいのかな?」
コトマは料理に夢中だ。
オッカトム「属性耐性上昇せよ!」
オッカトムは支援魔法で皆をサポートしている。
ツーカ「氷の聖霊よ、力を解放したまえ」
ツーカは氷の魔法の詠唱中だ。
バクリーは自らがドラゴンのターゲットになるように、目立つ場所で攻撃を受け続けている。紙一重のところで上手く攻撃をかわしている。
たとえ何回治癒魔法で回復できたとしても、このまま戦い続けるということは消耗戦を意味することになる。消耗戦になると俺たちが圧倒的に不利な立場であるといえる。
なんとかしなくては…
今は十分に戦えているけれども、このままだと全滅してしまう。
ラタキーも楽しそうに戦ってはいるが、この状態がそう長く続くとは思えない。
今さら、俺が初期の火や水系の魔法を使ったところで、事態は何も変わらない。
一か八かだ…。
俺が唯一自分で発見した魔法。
光と闇をかけ合わせたような魔法だ。これを魔法と言っていいのかわからない。
過去に一度だけ昆虫に使ったことはあるが、その時はその昆虫は石になった。
光の精神状態で6割まで精神を解放する。その状態を維持したまま、闇のチャンネルに精神の波動をあわせる。
チャンネルは035011だ。
ジメーチョ「もし、この攻撃で大きな変化が起こらなかったら、撤収の準備をしてくれ!」
俺は叫んだ。
金色の魔法の鎖がドラゴンに絡みつく!
あれだけ激しく動いていたドラゴンが静かになっていった。
オッカトム「うおっ!」
ラタキー「なにこれ?」
俺は精いっぱい自分の精神状態を維持している。
外から見ると、ただ力を入れているだけに見えるかもしれないが、集中していないと魔法が解けてしまう。
ジメーチョ「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」
本当に疲れた。
ジメーチョ「や、やったか?」
コトマ「石じゃ、食べられません!」
ラタキー「あんた、本当に凄いよ」
トシィ「ち、近づいても平気?」
バクリー「あんたなら何かやると思ってたよ」
サト「ジメーチョ、よく頑張ったね」
ツーカ「もう終わりでいいの?」
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