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第八話・ELTTP
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タクside
黄王奈は、不良と保護した少年から多くの情報を得た。
まず一つ、少年のことについてだ。
名を、‘’田畑カリス‘’というらしい。
アノマロカリス・カナデンシスという、カンブリア紀に生息していた、数億年も前に‘’絶滅した生物‘’の遺伝子を移植されていたという事の二つを、黄王奈は聞き出してきた。
ここで一つ、疑問が浮かぶ。
田畑カリス、彼がなぜアノマロカリスという絶滅した生物の遺伝子を移植されているのかという事だ。
本来であれば、既に絶滅した生物は現状、遺伝子を人間に組み込めないはずだ。
(化石は、こちらの世界に来る際、大量に持ち込まれた為、困ることはない。)
それがどういうわけか、カリスにはなぜか移植されている。
…何でだろうな。
次に不良から分かった事だ。
彼は‘’誰かの命令‘’によって少年を襲っていたそうだ。
誰かどうかは、黄王奈の能力を使っても聞けなかったがな。
更に彼らは、この街じゃ名高い、_不死亡魅_という不良集団の傘下らしい。
つまり…それがどういうことかって?
…簡単さ。
「いつか不死亡魅による報復を受ける事かもしれないってことか…。」
俺が思っていた事を、康平が代弁する。
ノア「それって…!」
「どのみち、大変な事になるのは間違いないな。」
ノア「…!」
「……。」
レイト「…どうしたんですか?黄王奈さん…。そんな難しい顔をして…。」
「いえ…少年の事について、少し思い当たる節があってね…。」
タク「…その少年と知り合いって事なのか?」
「いえ、そういう事じゃないわ。」
「…タク、生物って英語で何て言うか知ってるかしら?」
彼女は間を少し置いて、俺に聞いてくる。
「生物の英語…?」
「………。」
「…分かんねぇ。」
「はぁ…。」
俺がそう言うと、黄王奈は呆れたようにため息をついた。
(確か)引きこもりで学校行ってなかったんだから仕方ないだろ!?
しかし、俺の悲痛な心の叫びは届かなかったようだ。
そして、
「レイト、あなたは分かるかしら?」
レイトに話題をふる。
「いやいや、俺で分からなかった事が、レイトに分かるわけ…、」
俺がそう言いかけると、
「あ…分かります…。“living things”ですよね?」
レイトは少し申し訳なさそうに答えを言う。
「いや知ってるんか~い。」
なんだか色々な意味で負けた気分だ。
「…正解ね。」
「じゃあノア、“絶滅した”は英語で?」
「絶滅した…extinctですね。」
「うぅ……(泣)。」
ノアまで英語が分かるなんて……、と俺は心の中で思う。
自然と涙が出てくる。
俺よりも年下の、まだ17の少年少女に英語で負けている俺は、生物人間失格かもしれない…。
康平「…なんか、どんまい。」
(まぁ…俺が英語を教えたんだけど…。)
「…恐らくだけど、あの少年には、政府が絡んでるかもしれないわ。」
「…絶滅した生物の遺伝子を持つ少年と政府に関係があるって……どういう事ですか?」
レイトが疑問を口に出す。
「!!」
俺は何かに気づく。
「ELTTP!!」
俺は大きな声でそう言う。
「!!」
「…?」
「急にどうしたんですか?」
俺の言葉を理解できたのは、康平と黄王奈の二人。
レイトとノアは理解できていなさそうだった。
「…順を追って説明するわ。」
黄王奈がゆっくりと話始めた。
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黄王奈は、不良と保護した少年から多くの情報を得た。
まず一つ、少年のことについてだ。
名を、‘’田畑カリス‘’というらしい。
アノマロカリス・カナデンシスという、カンブリア紀に生息していた、数億年も前に‘’絶滅した生物‘’の遺伝子を移植されていたという事の二つを、黄王奈は聞き出してきた。
ここで一つ、疑問が浮かぶ。
田畑カリス、彼がなぜアノマロカリスという絶滅した生物の遺伝子を移植されているのかという事だ。
本来であれば、既に絶滅した生物は現状、遺伝子を人間に組み込めないはずだ。
(化石は、こちらの世界に来る際、大量に持ち込まれた為、困ることはない。)
それがどういうわけか、カリスにはなぜか移植されている。
…何でだろうな。
次に不良から分かった事だ。
彼は‘’誰かの命令‘’によって少年を襲っていたそうだ。
誰かどうかは、黄王奈の能力を使っても聞けなかったがな。
更に彼らは、この街じゃ名高い、_不死亡魅_という不良集団の傘下らしい。
つまり…それがどういうことかって?
…簡単さ。
「いつか不死亡魅による報復を受ける事かもしれないってことか…。」
俺が思っていた事を、康平が代弁する。
ノア「それって…!」
「どのみち、大変な事になるのは間違いないな。」
ノア「…!」
「……。」
レイト「…どうしたんですか?黄王奈さん…。そんな難しい顔をして…。」
「いえ…少年の事について、少し思い当たる節があってね…。」
タク「…その少年と知り合いって事なのか?」
「いえ、そういう事じゃないわ。」
「…タク、生物って英語で何て言うか知ってるかしら?」
彼女は間を少し置いて、俺に聞いてくる。
「生物の英語…?」
「………。」
「…分かんねぇ。」
「はぁ…。」
俺がそう言うと、黄王奈は呆れたようにため息をついた。
(確か)引きこもりで学校行ってなかったんだから仕方ないだろ!?
しかし、俺の悲痛な心の叫びは届かなかったようだ。
そして、
「レイト、あなたは分かるかしら?」
レイトに話題をふる。
「いやいや、俺で分からなかった事が、レイトに分かるわけ…、」
俺がそう言いかけると、
「あ…分かります…。“living things”ですよね?」
レイトは少し申し訳なさそうに答えを言う。
「いや知ってるんか~い。」
なんだか色々な意味で負けた気分だ。
「…正解ね。」
「じゃあノア、“絶滅した”は英語で?」
「絶滅した…extinctですね。」
「うぅ……(泣)。」
ノアまで英語が分かるなんて……、と俺は心の中で思う。
自然と涙が出てくる。
俺よりも年下の、まだ17の少年少女に英語で負けている俺は、生物人間失格かもしれない…。
康平「…なんか、どんまい。」
(まぁ…俺が英語を教えたんだけど…。)
「…恐らくだけど、あの少年には、政府が絡んでるかもしれないわ。」
「…絶滅した生物の遺伝子を持つ少年と政府に関係があるって……どういう事ですか?」
レイトが疑問を口に出す。
「!!」
俺は何かに気づく。
「ELTTP!!」
俺は大きな声でそう言う。
「!!」
「…?」
「急にどうしたんですか?」
俺の言葉を理解できたのは、康平と黄王奈の二人。
レイトとノアは理解できていなさそうだった。
「…順を追って説明するわ。」
黄王奈がゆっくりと話始めた。
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