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第六話・亀対狐
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グサッ
そんな音と共に、魔物の体に剣が深く突き刺さる。
「………。」
俺は一言も言葉を発しなかった。
魔物の体は崩れ、塵となって消えた。
「……1000BPか。」
一昔前なら飛んで喜んだBPの数を、俺はじっと見つめる。
もうそんな事、今になってはどうでもよいのだ。
俺は一度、周りを見回す。
周りには瓦礫以外何も無かった。
とても寂しいくらいに。
「…帰って寝るか。」
そう呟き、俺が自分の家へと帰り出そうとした時、
「……?」
どこからか子狐が現れた。
(何だ…?この狐。)
その子狐に、これと言って敵意は感じられなかった。
子狐は、俺の周りを半周したかと思うと、そそくさと何処かに消えてしまった。
(何だったんだ……?)
俺は疑問符を頭に浮かべながらも、自分の家に再度帰ろうとした。
足を踏み出したその瞬間、
モヤモヤァ
「!?」
辺りに霧が立ち込める。
(……誰か来やがったか…。)
俺は念の為、ホルダーから剣を抜き取る。
微かにだが、生物人間の気配がする。
その気配の強さからすると、かなりの手練れのようだ。
「BPの総数は一億くらいだろうか…。」
俺が誰にも聞こえないぐらいとても小さい声で呟くと、
「…正解!」
という声と共に、扇子が飛んでくる。
「!!」
俺はそれを剣で受け流し、かわす。
ドッ
「ウッ…!!」
その直後、近寄ってきた生物人間に蹴りを入れられる。
蹴りを防ぎきれなかった俺は、思いっきり後ろに飛ばされる。
剣を地面に突き刺し、何とか体勢を保つ。
ザクッ
そのせいで、地面が少々抉れる。
右の脇腹が少し痛む。
さっき蹴りを受けたところだ。
恐らくだが、内出血を起こしている。
「…turtle guard.」
俺はすぐに盾を出現させ、防御体勢を取る。
(先の霧の影響なのか分からないが、感覚がおかしい…。)
(その為か、奴の気配を一向に感じられない…。)
「グッ…、」
痛みで少しばかり顔が歪む。
?「そんな顔しないで頂戴よ......仲良くしましょう?」
奴がそう呼びかけて来る。
奴はいつの間にか眼前に立っていた。
(何とか…戦闘無しでこの場を切り抜けられないだろうか…。)
俺は一瞬辺りを見回すが、やはり何も無い。
侘びしいくらいに。
(万事休すか…。)
残されている道は二つ。
戦って勝つか、負けるか。
勝てばBPと命が保障される。
負ければ恐らく、何も残らない。
命が残っている保証など何もない。
(…弱肉強食とはまさにこの事だな。)
弱い者は、只々強者に喰われる。
骨も残さずしゃぶられる。
?「そういえば、名前を名乗ってなかったわね。」
「私は九重玉雲.....タマちゃん、って呼んでもいいのよ?」
彼女は不敵な笑みを浮かべながら、そう言った。
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そんな音と共に、魔物の体に剣が深く突き刺さる。
「………。」
俺は一言も言葉を発しなかった。
魔物の体は崩れ、塵となって消えた。
「……1000BPか。」
一昔前なら飛んで喜んだBPの数を、俺はじっと見つめる。
もうそんな事、今になってはどうでもよいのだ。
俺は一度、周りを見回す。
周りには瓦礫以外何も無かった。
とても寂しいくらいに。
「…帰って寝るか。」
そう呟き、俺が自分の家へと帰り出そうとした時、
「……?」
どこからか子狐が現れた。
(何だ…?この狐。)
その子狐に、これと言って敵意は感じられなかった。
子狐は、俺の周りを半周したかと思うと、そそくさと何処かに消えてしまった。
(何だったんだ……?)
俺は疑問符を頭に浮かべながらも、自分の家に再度帰ろうとした。
足を踏み出したその瞬間、
モヤモヤァ
「!?」
辺りに霧が立ち込める。
(……誰か来やがったか…。)
俺は念の為、ホルダーから剣を抜き取る。
微かにだが、生物人間の気配がする。
その気配の強さからすると、かなりの手練れのようだ。
「BPの総数は一億くらいだろうか…。」
俺が誰にも聞こえないぐらいとても小さい声で呟くと、
「…正解!」
という声と共に、扇子が飛んでくる。
「!!」
俺はそれを剣で受け流し、かわす。
ドッ
「ウッ…!!」
その直後、近寄ってきた生物人間に蹴りを入れられる。
蹴りを防ぎきれなかった俺は、思いっきり後ろに飛ばされる。
剣を地面に突き刺し、何とか体勢を保つ。
ザクッ
そのせいで、地面が少々抉れる。
右の脇腹が少し痛む。
さっき蹴りを受けたところだ。
恐らくだが、内出血を起こしている。
「…turtle guard.」
俺はすぐに盾を出現させ、防御体勢を取る。
(先の霧の影響なのか分からないが、感覚がおかしい…。)
(その為か、奴の気配を一向に感じられない…。)
「グッ…、」
痛みで少しばかり顔が歪む。
?「そんな顔しないで頂戴よ......仲良くしましょう?」
奴がそう呼びかけて来る。
奴はいつの間にか眼前に立っていた。
(何とか…戦闘無しでこの場を切り抜けられないだろうか…。)
俺は一瞬辺りを見回すが、やはり何も無い。
侘びしいくらいに。
(万事休すか…。)
残されている道は二つ。
戦って勝つか、負けるか。
勝てばBPと命が保障される。
負ければ恐らく、何も残らない。
命が残っている保証など何もない。
(…弱肉強食とはまさにこの事だな。)
弱い者は、只々強者に喰われる。
骨も残さずしゃぶられる。
?「そういえば、名前を名乗ってなかったわね。」
「私は九重玉雲.....タマちゃん、って呼んでもいいのよ?」
彼女は不敵な笑みを浮かべながら、そう言った。
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