生物人間バトルロイヤル

ログチカ

文字の大きさ
24 / 33

第二十二話・不審な動き

しおりを挟む
瑠偉side

青年の怪我を治すために、僕たちは病院へと来ていた。

青年は治療が終わると、すぐに目を覚ました。

青年の名は、飯塚大魚いいづかたいぎょというそうだ。

僕たちは、すぐに打ち解けた。

この世界が、無情な戦場であることを忘れて。

大魚「助けていただき、ありがとうございます!」

大魚は、深々とお辞儀をした。

清々しいくらいのお辞儀だった。

瑠偉「いや…これくらい…気にする必要ないよ。」

僕はどう返せばいいか分からなかった。

なんせ、こんな世界で感謝をされるような事を一度もしたことがないからだ。

(まぁ…僕の今までの行動を省みれば、当然か…。)

だからと言って、やめるつもりは一切ない。

こんな世界を変えるまでは……。

僕は、”変革に犠牲はつきものだ“と、自分に言い聞かせた。い

ただ……、

「君を殺させたり……しない。」

僕は気づくと、小声でそんな言葉を口にしていた。

莉紅「ん?なんか言ったか?」

「いや…何も。」

僕は平静を装う。

「そうか……。」

「で、お前らはこれからどうするんだ?」

「そうですね……、特にするべきこともないですし…。」

「…しばらくは、団体で行動すれば良いんじゃないかな?」

「その方が、生存率も上がるしね。」

「…そうですね!」

嘘。

本当は違うのに……。

いや、僕は決して同性愛者じゃない。

そこは履き違えないでよね。

「…そうだな。」

「じゃあ、しばらくそうするか。」

僕たちは集団で移動を始めようとした。

その時、

「……大魚…?大魚なのか…?」

遠くから大魚を呼ぶ声が聞こえた。

















颯side

「あの人が言っていたこと……本当なのかも…。」

僕はそう言いながら、生物人間に突き刺していた鎌を引き抜いた。

抜いた箇所から、どくどくと血が流れ出る。

そいつは、うめき声ひとつ上げなかった。

僕はこの短期間で、色んな奴らを殺した。

生物人間………化け物………etc.

今までだったら少しばかり苦戦するような相手でも、このネックレスをつけていれば瞬殺できる、そんな感覚だった。

さらにある程度の負傷なら、新しく発現した能力で治すことが出来る。

(赤い帽子のおじさんも、星を使ってる時って、こんな風に気分が高揚するのかな…?)

気づけば、僕の気分は高揚していた。

僕はそんなことを感じながら、“fly”を使って飛び始める。

その時ふと思った。

この状態なら玉雲に勝てるのか。

今すぐにでも試したいが、今のところ彼女には会えていないし、会えそうにもない。

「肝心な時に会えないんだよなぁ…。」

ここだけ聞けば、ラブコメの一節と思われるかもしれないが、現実はそんなに甘くはない。

そんな事を考えながら飛んでいると、

「…?」

黒い服の人物が、物陰で何かをしているのを見つけた。

その人物は、タブレット端末を持ち、操作している。

その時、謎の人物の近くに魔法陣のようなものが展開される。

その魔法陣から、あるものが召喚された。

「!?」

それは、ハヤブサと、古代の翼竜・プテラノドンを模した“化け物”だった。

「一体……何が起こって…?」

僕が少しばかり混乱している最中、謎の人物は忽然と姿を消していた。

______________________________________
______________________________________
______________________________________
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

ねえ、テレジア。君も愛人を囲って構わない。

夏目
恋愛
愛している王子が愛人を連れてきた。私も愛人をつくっていいと言われた。私は、あなたが好きなのに。 (小説家になろう様にも投稿しています)

無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件

fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。 実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。 追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。 そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。 これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...