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序章 「破壊者の再誕」
3節 解放の時
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そこからの戦いは壮絶の一言に尽きる
そもそもこの世界では、レベルに20程の差があれば人数差に関係なくレベルの高いものが勝利する、それが常識だ、いかに才能やセンスがあっても覆らない。そう、覆ることはない筈なのだ。
だがどういう事だろう、彼らは拮抗していた
_______________________
血の匂いがむせ変えるほどに充満しているとある通路、2体の驚異がぶつかり合う、どちらも一歩間違えれば死に至る攻防の数々、それは多くのものを魅了していた
カンッ カンッ ヒュッ ガキィィィィィン
鉄同士がぶつかり合い、悲鳴をあげる、無数の火花が舞い踊る
大男が剣を縦に振り下ろせば、彼?は、流すように剣で受け流す
彼?が無数の斬撃を繰り出せば、大男はそのでかい剣に任せて弾きそのまま反撃をする
その反撃を利用して、彼?は剣の上部を踏み台に大男の背後に回り剣で頸を切り飛ばそうと横に剣をふる、
それを予測した大男はスキル【背撃】を使用し肘鉄を喰らわせる
彼?は背撃に合わせて剣を構え、その刀身に宿る高熱で火傷を負わせる
まさしく一進一退の攻防、激戦
Lv.1とLv.120が魅せる異常な戦闘
生まれたてとは思えない戦闘技術と、並みの人を越える大男の戦闘は実に3時間に及び、遂に決着がついた、そして、廊下を埋め尽くす鮮血が飛び散り、大男は息絶えた、研究員たちは理解出来なかったのだろう、目を見開いて、硬直している、その隙を逃がさず彼?は残りの研究員達を切り裂いた・・・
[ウラルロイドはLv.1からLv.63に上がった!!]
[ウラルロイドは職業【剣士】、【火炎剣士】、【戦士】、【執行者】、【狂剣士】、【血濡れ殺士】を手にいれた!!]
[ウラルロイドの【剣士】がLv.20になりました、報酬が与えられます]
[ウラルロイドはスキル【斬撃】、【十字斬り】、【刀背打ち】を習得した!!]
[ウラルロイドの【火炎剣士】がLv.10になりました、報酬が与えられます]
[ウラルロイドはスキル【火炎斬】、【火炎飛斬】を習得した!!]
[ウラルロイドの【戦士】がLv.20になりました報酬が与えられます]
[ウラルロイドはスキル【重撃】、【強撃】、【突進】、【体当たり】を習得した!!]
(なんだか凄い量のスキルとジョブを習得したなぁ、まぁ初戦にしては歯応えが良くて楽しかった、よし、殺した中で一番良い装備はどれかな?あいつは強かったけど半裸だしなー)
彼?はとても満足した戦果で少し機嫌が良くなった、まぁ、この組織の者が全滅することに代わりはないが。
戦闘から暫くたち、一通りの殲滅が終わった彼?は多くのものが囚われた部屋に向かう、案の定、部屋にはたくさんの檻があり、その中に、子供や女性、その他にも獣人、エルフ、妖精と色々いた、彼らは最初、ひどく怯え、彼?を拒絶した、今までがそうだったのだ、これも仕方の無いことだった
それがわかっているので、彼?も別段苛ついたりせず、終始優しく接していた、先程まで殺戮の限りをしていたとは思えない優しく暖かい笑顔で会話を試みた。そのかいあってか、30分もすれば皆打ち解けあって、知恵あるものらしい表情も少しばかり増えた、そこで彼?は言った
「なぁ、あんたら外に出たくないか?」
皆、驚いた、既に諦めていたことをさらっと告げた彼が信じられなかった、しかし、外に出たいのは皆の共通した感情だった、それゆえにみんな黙りこんだ、信じたい気持ちと、諦めた自分が争っているしかし、ウラルロイド、そんなん知らんとばかりに一言
「研究員とか用心棒なら大方始末した、それに、無理ならここにはわざわざ来ない、それに、安全なルートは既に用意している、別に出たくないなら構わないが、出たいのならばついてこい、私はそこまで気が長くないからな」
(この時、自分はこれが正しいと確信じみた考えをしていた、実際正しかったのだが、もう少し優しくしてみても良かったのかもしれない)
そうして彼?は囚われていた者達を連れ、予め用意しておいた最も安全かつ、短いルートで施設の出口を目指した、途中で生き残りの妨害や、脱走した合成獣などに遭遇することもあったが、特に大きな怪我等をすることもなく出口に到達した、本来、ここには用心棒が二人以上いるが、今回は全員倒してあるためここも安全だ
相変わらず無機質な扉を研究員が持っていたカードキーを利用して開く、そこには地上へ続く階段がある、皆今すぐ駆け上がりたいような雰囲気を醸し出していたが、なんとかこらえてくれた、外にも危険がある可能性が捨てきれないから、それをわかっているから我慢できたのだろう
そして、眩い光に照らされて彼?らは地上に出ることが出来た、周囲には人工物の見られない森の中の広場に出た、だが、誰一人として安心した表情の者はいなかった
_______________________
▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
皆さんこんにちはニトロエンジンです
今回の話は如何だったでしょうか?
やっと研究所から出られましたね、でも、まだまだ安心できないようです
次回はとうとう一章突入、お楽しみに!
<捕捉>
施設内は既に探索を終えています
今節冒頭で使用した剣は、警備員が持っていた武器です
本編で語っていない【死者の再臨】は、自分が殺した敵を味方として復活させます、復活したものが再び死ぬと能力値の10%を一時間の間付与します、ウラさんは発動後すぐに全滅させて力に変えました
【死者の再臨】は1時間内に倒した者のみ復活させます
そもそもこの世界では、レベルに20程の差があれば人数差に関係なくレベルの高いものが勝利する、それが常識だ、いかに才能やセンスがあっても覆らない。そう、覆ることはない筈なのだ。
だがどういう事だろう、彼らは拮抗していた
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血の匂いがむせ変えるほどに充満しているとある通路、2体の驚異がぶつかり合う、どちらも一歩間違えれば死に至る攻防の数々、それは多くのものを魅了していた
カンッ カンッ ヒュッ ガキィィィィィン
鉄同士がぶつかり合い、悲鳴をあげる、無数の火花が舞い踊る
大男が剣を縦に振り下ろせば、彼?は、流すように剣で受け流す
彼?が無数の斬撃を繰り出せば、大男はそのでかい剣に任せて弾きそのまま反撃をする
その反撃を利用して、彼?は剣の上部を踏み台に大男の背後に回り剣で頸を切り飛ばそうと横に剣をふる、
それを予測した大男はスキル【背撃】を使用し肘鉄を喰らわせる
彼?は背撃に合わせて剣を構え、その刀身に宿る高熱で火傷を負わせる
まさしく一進一退の攻防、激戦
Lv.1とLv.120が魅せる異常な戦闘
生まれたてとは思えない戦闘技術と、並みの人を越える大男の戦闘は実に3時間に及び、遂に決着がついた、そして、廊下を埋め尽くす鮮血が飛び散り、大男は息絶えた、研究員たちは理解出来なかったのだろう、目を見開いて、硬直している、その隙を逃がさず彼?は残りの研究員達を切り裂いた・・・
[ウラルロイドはLv.1からLv.63に上がった!!]
[ウラルロイドは職業【剣士】、【火炎剣士】、【戦士】、【執行者】、【狂剣士】、【血濡れ殺士】を手にいれた!!]
[ウラルロイドの【剣士】がLv.20になりました、報酬が与えられます]
[ウラルロイドはスキル【斬撃】、【十字斬り】、【刀背打ち】を習得した!!]
[ウラルロイドの【火炎剣士】がLv.10になりました、報酬が与えられます]
[ウラルロイドはスキル【火炎斬】、【火炎飛斬】を習得した!!]
[ウラルロイドの【戦士】がLv.20になりました報酬が与えられます]
[ウラルロイドはスキル【重撃】、【強撃】、【突進】、【体当たり】を習得した!!]
(なんだか凄い量のスキルとジョブを習得したなぁ、まぁ初戦にしては歯応えが良くて楽しかった、よし、殺した中で一番良い装備はどれかな?あいつは強かったけど半裸だしなー)
彼?はとても満足した戦果で少し機嫌が良くなった、まぁ、この組織の者が全滅することに代わりはないが。
戦闘から暫くたち、一通りの殲滅が終わった彼?は多くのものが囚われた部屋に向かう、案の定、部屋にはたくさんの檻があり、その中に、子供や女性、その他にも獣人、エルフ、妖精と色々いた、彼らは最初、ひどく怯え、彼?を拒絶した、今までがそうだったのだ、これも仕方の無いことだった
それがわかっているので、彼?も別段苛ついたりせず、終始優しく接していた、先程まで殺戮の限りをしていたとは思えない優しく暖かい笑顔で会話を試みた。そのかいあってか、30分もすれば皆打ち解けあって、知恵あるものらしい表情も少しばかり増えた、そこで彼?は言った
「なぁ、あんたら外に出たくないか?」
皆、驚いた、既に諦めていたことをさらっと告げた彼が信じられなかった、しかし、外に出たいのは皆の共通した感情だった、それゆえにみんな黙りこんだ、信じたい気持ちと、諦めた自分が争っているしかし、ウラルロイド、そんなん知らんとばかりに一言
「研究員とか用心棒なら大方始末した、それに、無理ならここにはわざわざ来ない、それに、安全なルートは既に用意している、別に出たくないなら構わないが、出たいのならばついてこい、私はそこまで気が長くないからな」
(この時、自分はこれが正しいと確信じみた考えをしていた、実際正しかったのだが、もう少し優しくしてみても良かったのかもしれない)
そうして彼?は囚われていた者達を連れ、予め用意しておいた最も安全かつ、短いルートで施設の出口を目指した、途中で生き残りの妨害や、脱走した合成獣などに遭遇することもあったが、特に大きな怪我等をすることもなく出口に到達した、本来、ここには用心棒が二人以上いるが、今回は全員倒してあるためここも安全だ
相変わらず無機質な扉を研究員が持っていたカードキーを利用して開く、そこには地上へ続く階段がある、皆今すぐ駆け上がりたいような雰囲気を醸し出していたが、なんとかこらえてくれた、外にも危険がある可能性が捨てきれないから、それをわかっているから我慢できたのだろう
そして、眩い光に照らされて彼?らは地上に出ることが出来た、周囲には人工物の見られない森の中の広場に出た、だが、誰一人として安心した表情の者はいなかった
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皆さんこんにちはニトロエンジンです
今回の話は如何だったでしょうか?
やっと研究所から出られましたね、でも、まだまだ安心できないようです
次回はとうとう一章突入、お楽しみに!
<捕捉>
施設内は既に探索を終えています
今節冒頭で使用した剣は、警備員が持っていた武器です
本編で語っていない【死者の再臨】は、自分が殺した敵を味方として復活させます、復活したものが再び死ぬと能力値の10%を一時間の間付与します、ウラさんは発動後すぐに全滅させて力に変えました
【死者の再臨】は1時間内に倒した者のみ復活させます
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