転生国主興国記

本章

大悪魔をたおした？

「じゃぁ、サタンの何処に向かうか。」

屍を重なっているが、無視してアイに言う。
屍の顔は以外に笑顔なのが気持ち悪い。
どちらかと言えば縁を切りたい気分だ。
それは置いといて、サタンに会わなくてはいけないらしい。
らしいとは会わなくても良いらしいが、アイの希望で会うそうだ。
そうだも駄目だな、会うだ。
アイの目付きが獲物を確認したようだ。
先にやることをやろう。
八人に対してテイムをかける。
何でも情報機関の為と云う名目だが、異世界の情報が欲しいとの事。
廃プレーヤーだと処理能力に長けてるそうだ。
その為そちらの方面にも精通したら凄いらしい。

「オールテイム！」

光の輪が屍達を光らす。

「七人の名前はそのまま？」

「変えても良いですよ？」

「じゃ、かえな・・・・」
「変えないと面倒な事になりますが。」

「面倒？」

「はい。大悪魔の座が空くのです。名前をそのままにしていると悪魔が来ます。寄って来るのをテイムすればするほど増え過ぎます。名前を変えれば寄って来ませんが、良い人材を見極められます。」

アイのあくどい面を見た気がした。
ふふふふと笑いそうな顔をしていたから。

「じゃ、じゃあ、ルシファーはフェルに、レヴィアタンはサンに、ベルフェゴールはベル、マモンはゴールド、ベルゼブブはブブカ、アスモデウスはアス、ロノウェはロノで。」

「完了ですね。後、悪魔は三十人は確保したいですね。あ、天使側が駄目でしたら九十人になりますが。」

「あ、はい。」

頑張れ悪魔と応援せずに要られないナインであった。

「では、呼びます。」

冷静に行動するのを見ているだけで、血の気が失せるよ。
少女Ａルミエッタは煌々と見ているけど。
そして、二人が現れる事となる。
憤怒の主にして大悪魔の中で一番人気で、サタンネットを作った人と、それをサポートとプロデュースした悪魔である。
ナインは悪魔の中の悪魔を、最後の悪魔と願いを込めていた事を後悔した。
現れた姿はー、新婚サンである。
料理をする主婦と風呂に入る旦那が現れたのだ。
本当にしばらく声も出せないで呆然としていたが、焦げる匂いで動転した上に動転した声が女の金切り声が響いて、時が解けた。

「きゃー！焦げてる！焦げてる！きゃー！きゃー！きゃー！」

「うおー！なに！？うおー！」

いきなり混乱しだした二人に、

「あ、あ、悪魔やろー！」

の特大の電撃が落ちる。

「「あぶぁばぁばばばばばばば！！」」

黒焦げの二人に容赦なく怒るナイン。その目には涙が浮かんでいた。
なんで悪魔に対峙するぞ！と意気込んだのに！何故だ！
とナインの内心は穏やかではなかったのだ。

「マスター、殺すよりもテイムして下さい。」

「こうなったら自棄だ！テイム！アンド、アッ・シャイターンはアダムにサタンをイブとする！」

「ありがとうございます、マスター。」

「どうよ！悪魔も終わりよ！」

「では、悪魔達は倉庫で預かります。」

「へっ？あぁ、情報収集ね。好きに使ってよ。」

「畏まりました。」

天使を含めて全て消え去ってしまう。
少女Ａルミエッタは夢を見ている様に人が現れて消えたのだ。想像絶する事が起きると、冷静に振る舞うが、絶賛混乱中なのだ。

「アイ様、好きです。」

その一言で意識がなくなった。
アイとナインの二人になった。

「取り敢えずキャンプ地に戻るか。」

「マスター、しばらくテイムの使用を許可を願います！」

アイの目が不気味に輝く。

「あぁ、いいよ。」

「では、後程キャンプ地で。」

鬼気と転移をするアイと見送る冷や汗をかいているナイン。
その心には、悪魔が居たイグミサル皇国は片付いたような気がしていた。