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第4章 冒険の始まり

殺戮大会

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ラリー村から南に2日行くと、ヘルブ平野がある。平野と言っても広さは知れているのは、端から端までを容易に確認できるからだ。

「アツロウさん、ゲートの確認ができました!」

黒い渦から、ゴブリンが続々と現れたのだ。

「ア、アツロウさん!」

双眼鏡を見ながら、慌てるエミー。

「では、正面から行くか。」

「「「「「イエスサー!」」」」」

ここで何が起こっているのかと言えば、デミさんの後始末である軍隊が現れたのだ。ゴブリンとボブゴブリンの上位種が居て、百や二百程度で村の制圧や悪魔の封印を解いて魔族を復活が出来るはずは無いのだから。よって、軍隊が動くのが通りだろう。デミさんも謝っていたから、赤い羽根を残して鍛えたのだ。

「エミー、ラッツと交代しろ。ラッツ、ゲートが閉まったら狼煙を頼んだぞ。」

「へい。」

「等間隔で前進。」

篤郎達はゆっくりと前進した。平野近くまで来ると、ゴブリンの大群が溢れていたのだ。エミーやハルの顔は泣きそうだった。
篤郎は立ち上がって、合図を待っていた。
突如に現れた赤黒いボブゴブリンを見てだろう、ラッツは合図を送った。篤郎はミスったと感じたが、

「撃て!」

と、赤黒いボブゴブリンを撃ち抜いた。爆砕する落とがして、静かに、プショ、プショからププププププププと連射に変わった。練習でも恐ろしい破壊力を見ていたが、肉体に当てると悲惨な情景を見てしまう。
弾が貫通する様は酷くて、拳台の穴が開いて次々に襲い掛かるのだ。一発一発がそれだけの威力を見せるのだから、ミンチの様に死体が増えていった。大きな音は倒れるか爆砕するときだけで、静かに森から撃たれている。抗うこと無くゴブリンとボブゴブリンの死体しか無くなっていた。ものの10分だったが、ラッツを抜いた5人は長時間の感覚と胃の物を吐いていた。
篤郎は、そのまま緑の液体の中を進むと、消えていないゲートの前に出ていた。

「見つけた。」

黒い渦に向かって銃を連射していた。消えるまで撃ち抜いたのだ。渦が小さくなり始めた頃に撃つのを止めた。渦から、

「∂∃∇・・・・∝∝“∂∽・・・∝∂∽¢≒¢§ΚΦβεξζ!!」

の知らない言葉が微かに聞こえた。まるで、断末魔の様にも聞こえたが、無視して何発か撃ってみた。渦は消えて、静かになった。篤郎は5人の元に戻った。

「『食欲の大地』」

を何度か唱え、死体を綺麗に消したのだ。

「任務完了だな。」

篤郎は当たり前の様にしていたが、5人にとって新たなトラウマとなってしまうのだった。
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