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第11章 モンスター

ルナ

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騒動が大きくなれば、人形体が警官に従う。
レイニー警部補の下にも、人形体が居る。それらの情報を集めて、ルナ達に送る。

(ルナお姉様!)

(どうしました、レディ?)

(マスターが、ダクネト上空で負の感情を出してます!)

(な!人形体に乗り込みますよ!)

(はい!)

レイニー警部補達は、上空で走る馬車を見ていた。

「追えないよなー。」

「無理ですねー。」

と、諦めモードに突入してる中、人形体が動いた。

「マスター!」

「此では、被害が大きくなります!」

「ちっ!駄目女神が!」

「計算出来ました!ルナお姉様、飛びますよ!」

人形体の体を借りた、ルナとレディは宙を飛んだ。

「このままでは!」

「ご安心下さい。」

レディのする事をルナに伝わった。

「ありがとう。」

「マスターをお願いします。」

「解りました。」

「では、後は駄女神を折檻しておきます。」

「お願いします。」

ルナはそう言うと、レディの体の上に足を掛けた。次の瞬間、ルナはレディを踏み台にして、更に上空へと飛んだ。

踏み台となった人形体は、バラバラになりながら地上に降った。

もちろん、ルナの人形体にも限界が来ている。
飛んだショックで両足がぼろぼろになり、切り離した。ボディもぼろぼろとなり、飛んでいるのがやっとである。

それでも、篤郎の馬車を目掛けて飛んでいた。

馬車に居る篤郎に手を伸ばしたのだが、両腕も耐えられず壊れ腕が無くなった。

いや、ボディにも限界が来て体も頭も粉々に砕けた。

そして、無数の欠片が篤郎に当たった。

「ぬ、ぬがぁぁぁぁぁぁ!」

『ヒイィィィィ!』

篤郎が吠えた。

「お帰りなさい、マスター。」

そこにルナの現体が現れて、篤郎を抱き締めた。

そして、力の限り篤郎を締め上げる事になった。

「グゲゲゲッッ!死ぬ!死ーーぬーー!」
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