しあわせピエロ

夜桜アイル

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エピローグ

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ぼくはこの町で「不幸のピエロ」と呼ばれていることは知っている。
ぼくが親のところから子供を「連れていって」しまうから。

だがその「不幸」と言うのは総じて親だ。
この町の親はみんな、自分の子供がどう感じているかに無頓着だ。
自分の欲求を満たす道具としか見ていない。

さっきの男だって、話だけ聞けば最後の最後に「親心」を見せたようにみえる。
しかし、男の目は自分の玩具を奪われた幼児のようにしか見えなかった。

この町にはそんな毒にしかならないような親も下に置かれた子がごまんといる。
ある子は、親に鞭でひっぱたかれて躾けられていた。
ある子は家に置き去りにされて、満足に食事もできていなかった。

そんな子がほんとうにしあわせになるなら、ぼくはどんなことでもする。
その子が一番に望むことを。

町を進んでいると、もう夜半を過ぎたというのに男の子が一人で裸のまま軒先に放り出されている。
雨戸も閉め切られ、体は傷だらけだ。
ぼくはその子にそっと近づいて言った。

「ハロー☆」
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