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4.戦いの準備
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リザードマンが他の種族から色々とひどい扱いを受けている状況を見て、モヤモヤする俺。
だが、当のリザードマン達は苦しみながらも、抵抗する素振りを見せる事はなく、そしてその状況に慣れているようだった。
また、ある時リザードマンから聞こえてきたのは、下手に他種族に逆らって、仲間を失うよりはマシだという言葉だ。
その言葉から察するに、かつてそういうことがあったんだろうな、きっと。
事情を知らない部外者の俺は首を突っ込まない方が良さそうだ。
だけど、どういう状況なのかはもっと知っておいた方が後々役に立つだろう。
もう少し見回ってみるとするか。
リザードマンの事を知るために、村を一通り見て歩いていると、どこからか一人のリザードマンが走って近付いてきた。
「はぁ……、はぁ……、いたっ! リザーク、大変だ!」
「ん、そんなに息を切らしてどうしたんだ?」
俺の近くに来たリザードマンは、真っ青な顔をしながら、全身から汗を流している。
屈むような体勢をとり、ゼエゼエと息を切らすほど急いでやって来た感じから察するに、どう考えても只事ではなさそうだ。
「リーサが……リーサがクロコダイル族にさらわれちまった! 村の野郎達の何人かが取り戻そうと抵抗したんだが、全員酷くやられちまって……。オレはただ遠くから見ている事しか出来なくて……本当にすまない……」
ガクガクと全身を震わせるリザードマン。
……クロコダイル族っていう位だから、ワニの獣人がリーサをさらったということか。
他種族はお金をむしり取ってくるとか、色々とひどい事をしてくるクズだとは思ってはいたが、まさか人さらいまでしてくるとは……。
さらわれてしまったリーサの事も心配だが、リーサと一緒にいたリーサの子供二人は無事なのか?
まさか……!?
俺は大急ぎでリーサの家まで走っていく。
そして数分走り続け、家に到着。
中に入ると……。
「ああ、リザーク。お前は無事だったのか……。良かった……」
家の中には丸くしゃがみこんで体を震わせているリザードマンの子供二人の他に、あちこち傷だらけの大人のリザードマン三人ほどが子供を囲うようにしてしゃがみこんでいた。
「リムとリーゼは無事かっ!?」
「ああ、何とか二人は無事だ。だが、リーサは奴らの手に渡ってしまった。本当にすまない……」
大人のリザードマンの一人がそう言うと、他の二人と一緒にがっくりとうなだれる。
その身体中についた傷からして、恐らく最大限戦ってくれたのだろう、このリザードマン達は。
本来は夫であるリザークが守るべきはずなのに、命を張って、その代わりに子供達を守ってくれたのだ。
「お、おとーさん……?」
「おとーさん、こわかったよぉ……!?」
身体を震わせていた二人の子供リザードマンは、俺を見るなり、抱きついてきた。
その小さな身体の全身から震えを感じられて、どんなに怖い思いをしたか物語っている。
「おとーさん……、おかーさん、おかーさんがぁ……」
「……大丈夫だ、リム。お父さんが必ずお母さんを取り戻してくるからな」
「えっ……ほんとう……?」
「ああ。だから心配しないでここで待っていろ。外は危ないからな」
俺がそう言ってリムとリーゼの頭を優しくなでると、二人の震えは少しおさまった。
どうやら少しは安心させる事ができたようだな。
「リザーク、本気か? 相手は4つも格上種族のクロコダイル族で、しかも三人だぞ? オレ達三人がかりでも全く歯が立たなかったんだ。子供の為にもここはお前はここに残って……」
「大丈夫だ。俺には秘策があるから、全く問題はない。それよりも俺が帰ってくるまでの間、子供達のことを頼みたい。また別の奴らが、子供を襲ってくるとは限らないからな」
「……分かった。リザークの言葉を信じよう。子供達の事は任せろ。その代わり、絶対に生きて戻ってこいよ……?」
「ああ、任せとけ」
俺はにやりと笑みを見せ、俺に抱きついている子供達をそっと三人のリザードマンに預けた。
三人のリザードマンに向かってコクンと相槌を打つと、三人のリザードマンも相槌を返してくる。
その様子を見た俺は、クロコダイル族の奴らが去って行った方向を聞いた後、すぐさま家を出て、その方向へと走っていく!
……もう、そろそろ良さそうか。
リザードマンの村からだいぶ離れ、リザードマンの姿が見えなくなったタイミングで、俺は走るのを止め、歩き始める。
俺が進むスピードを緩めたのは、戦いの準備をする為だ。
リザードマンの話によれば、リーサをさらったのはクロコダイル族の三人組。
つまりは俺は1vs3での戦いを強いられるという訳だ。
どう考えても分が悪い。
正直言って、正攻法での戦いではまず勝ち目はないだろう。
あの屈強なリザードマンの男三人がボロボロにやられるほどの強い相手だ。
そんな運動神経が良い訳でもない俺一人がそんな奴らに勝てる訳があるまい。
だが、俺はリザードマンではなくスライムだ。
俺に勝ち目があるとしたら、俺がスライムとしての力を最大限発揮して、しかもその力が相手にうまくはまった場合だけだろう。
そんな戦い方を前提としているので、当然捕らわれているはずのリーサには俺の正体がバレることになる。
そうなれば、俺の事をリザークとは見れなくなるだろうし、家族のような関係もこれで終わりだ。
正体がバレてしまえば、もうリザードマンの村に行くことはできなくなるだろうし、それも俺は覚悟の上である。
あんなに思いやりのある人達と別れるのは寂しい気もするが、そうなるのは当然だろうし、文句はない。
仮の姿とはいえ、俺を優しく出迎えてくれたリザードマン達には、リーサを無事に帰すことで恩返ししたいと思って、この選択を俺が選んだだけだからな。
どちらにせよ、いつかは正体がバレるだろうし、村にはいられなくなるんだろうから、その期間がちょっと短くなるだけの事。
何の問題もない。
さて、そんな覚悟で挑む戦いをどうしたら良いものか。
スライムの体は物理的な力には強そうだが、毒を浴びたら変色したし、意外と弱点はありそうなんだよな。
それを考えると、無策に戦いを挑むのはかなり無謀というもの。
下手すると、あっさりとやられて俺のスライム人生、ジ・エンドになるかもしれないのだ。
まだ始まったばかりだというのにそれじゃつまらなすぎる。
という訳で、現在歩きながら戦う方法を考えている所である。
……うん、あの方法なんて良いんじゃないか?
作戦を思いついた俺は、右腕から緑色の触手を出し、そして右手に触手の先端を触れさせる。
それから触手から緑の粘液を分泌させ、俺の手の平には緑色のドロドロした塊が作られていく。
しばらくその塊を形作る事に集中すること数分。
俺の手の平には、リザードマン顔の仮面が乗っかっていた。
うん、うまくできたな。
本当は3つ用意できるのが理想なんだが、1つ作っただけでごっそりと細胞が持ってかれた感じがするし、これ以上作るのは止めておこう。
作ったはいいが、俺が思った通りの効果が出るかどうかも不確かだしな。
有用だったら、余裕のある時にストックすれば良いだろう。
……さて、少し時間も経ってしまったし、急ぐとするか。
俺は「格納」の力で仮面を体の中にしまってから、触手を体の中にしまうと、再び走り出す事にした。
それから走ること十数分。
遠目に三人の大柄なワニの人が歩いているのが見えた。
その中の一人が目隠しをされたリザードマンを背負っているのが見える。
……間違いない。
アイツらがリーサをさらった三人組のクロコダイル族だろう。
俺は周囲にある茂みを利用して、音を立てないようにそっとクロコダイル達に接近していく。
すると、クロコダイル達の話し声が聞こえてきた。
「相変わらず、リザードマンの奴ら、弱っちかったな! アイツらの悲鳴聞いたかよ? マジ貧弱すぎる!」
「ガハハ! 最底辺種族のリザードマンらしい無様な姿だったな! こんなブス女一人にあんなに必死になるとか、ダサすぎて思わず笑っちまうぜ!」
「しかもオレ一人に三人がかりで勝てないでやんの! 本当、みじめすぎるよな、リザードマンって。オレ、リザードマンに生まれなくて本当良かったわー」
そんなゲスな会話を繰り広げるクロコダイル達。
会話の内容から察するに、あのクロコダイル一人が、リザードマン三人を倒したみたいだな。
それだけ、種族の戦力差は圧倒的だということか。
それにしても、リザードマンに生まれなくて良かった、か。
その言葉は聞き捨てならないな。
なら、ターゲットはアイツにするか。
長い時間をかけて、その身を持って自らの過ちを悔いるが良い。
ふふふ……。
だが、当のリザードマン達は苦しみながらも、抵抗する素振りを見せる事はなく、そしてその状況に慣れているようだった。
また、ある時リザードマンから聞こえてきたのは、下手に他種族に逆らって、仲間を失うよりはマシだという言葉だ。
その言葉から察するに、かつてそういうことがあったんだろうな、きっと。
事情を知らない部外者の俺は首を突っ込まない方が良さそうだ。
だけど、どういう状況なのかはもっと知っておいた方が後々役に立つだろう。
もう少し見回ってみるとするか。
リザードマンの事を知るために、村を一通り見て歩いていると、どこからか一人のリザードマンが走って近付いてきた。
「はぁ……、はぁ……、いたっ! リザーク、大変だ!」
「ん、そんなに息を切らしてどうしたんだ?」
俺の近くに来たリザードマンは、真っ青な顔をしながら、全身から汗を流している。
屈むような体勢をとり、ゼエゼエと息を切らすほど急いでやって来た感じから察するに、どう考えても只事ではなさそうだ。
「リーサが……リーサがクロコダイル族にさらわれちまった! 村の野郎達の何人かが取り戻そうと抵抗したんだが、全員酷くやられちまって……。オレはただ遠くから見ている事しか出来なくて……本当にすまない……」
ガクガクと全身を震わせるリザードマン。
……クロコダイル族っていう位だから、ワニの獣人がリーサをさらったということか。
他種族はお金をむしり取ってくるとか、色々とひどい事をしてくるクズだとは思ってはいたが、まさか人さらいまでしてくるとは……。
さらわれてしまったリーサの事も心配だが、リーサと一緒にいたリーサの子供二人は無事なのか?
まさか……!?
俺は大急ぎでリーサの家まで走っていく。
そして数分走り続け、家に到着。
中に入ると……。
「ああ、リザーク。お前は無事だったのか……。良かった……」
家の中には丸くしゃがみこんで体を震わせているリザードマンの子供二人の他に、あちこち傷だらけの大人のリザードマン三人ほどが子供を囲うようにしてしゃがみこんでいた。
「リムとリーゼは無事かっ!?」
「ああ、何とか二人は無事だ。だが、リーサは奴らの手に渡ってしまった。本当にすまない……」
大人のリザードマンの一人がそう言うと、他の二人と一緒にがっくりとうなだれる。
その身体中についた傷からして、恐らく最大限戦ってくれたのだろう、このリザードマン達は。
本来は夫であるリザークが守るべきはずなのに、命を張って、その代わりに子供達を守ってくれたのだ。
「お、おとーさん……?」
「おとーさん、こわかったよぉ……!?」
身体を震わせていた二人の子供リザードマンは、俺を見るなり、抱きついてきた。
その小さな身体の全身から震えを感じられて、どんなに怖い思いをしたか物語っている。
「おとーさん……、おかーさん、おかーさんがぁ……」
「……大丈夫だ、リム。お父さんが必ずお母さんを取り戻してくるからな」
「えっ……ほんとう……?」
「ああ。だから心配しないでここで待っていろ。外は危ないからな」
俺がそう言ってリムとリーゼの頭を優しくなでると、二人の震えは少しおさまった。
どうやら少しは安心させる事ができたようだな。
「リザーク、本気か? 相手は4つも格上種族のクロコダイル族で、しかも三人だぞ? オレ達三人がかりでも全く歯が立たなかったんだ。子供の為にもここはお前はここに残って……」
「大丈夫だ。俺には秘策があるから、全く問題はない。それよりも俺が帰ってくるまでの間、子供達のことを頼みたい。また別の奴らが、子供を襲ってくるとは限らないからな」
「……分かった。リザークの言葉を信じよう。子供達の事は任せろ。その代わり、絶対に生きて戻ってこいよ……?」
「ああ、任せとけ」
俺はにやりと笑みを見せ、俺に抱きついている子供達をそっと三人のリザードマンに預けた。
三人のリザードマンに向かってコクンと相槌を打つと、三人のリザードマンも相槌を返してくる。
その様子を見た俺は、クロコダイル族の奴らが去って行った方向を聞いた後、すぐさま家を出て、その方向へと走っていく!
……もう、そろそろ良さそうか。
リザードマンの村からだいぶ離れ、リザードマンの姿が見えなくなったタイミングで、俺は走るのを止め、歩き始める。
俺が進むスピードを緩めたのは、戦いの準備をする為だ。
リザードマンの話によれば、リーサをさらったのはクロコダイル族の三人組。
つまりは俺は1vs3での戦いを強いられるという訳だ。
どう考えても分が悪い。
正直言って、正攻法での戦いではまず勝ち目はないだろう。
あの屈強なリザードマンの男三人がボロボロにやられるほどの強い相手だ。
そんな運動神経が良い訳でもない俺一人がそんな奴らに勝てる訳があるまい。
だが、俺はリザードマンではなくスライムだ。
俺に勝ち目があるとしたら、俺がスライムとしての力を最大限発揮して、しかもその力が相手にうまくはまった場合だけだろう。
そんな戦い方を前提としているので、当然捕らわれているはずのリーサには俺の正体がバレることになる。
そうなれば、俺の事をリザークとは見れなくなるだろうし、家族のような関係もこれで終わりだ。
正体がバレてしまえば、もうリザードマンの村に行くことはできなくなるだろうし、それも俺は覚悟の上である。
あんなに思いやりのある人達と別れるのは寂しい気もするが、そうなるのは当然だろうし、文句はない。
仮の姿とはいえ、俺を優しく出迎えてくれたリザードマン達には、リーサを無事に帰すことで恩返ししたいと思って、この選択を俺が選んだだけだからな。
どちらにせよ、いつかは正体がバレるだろうし、村にはいられなくなるんだろうから、その期間がちょっと短くなるだけの事。
何の問題もない。
さて、そんな覚悟で挑む戦いをどうしたら良いものか。
スライムの体は物理的な力には強そうだが、毒を浴びたら変色したし、意外と弱点はありそうなんだよな。
それを考えると、無策に戦いを挑むのはかなり無謀というもの。
下手すると、あっさりとやられて俺のスライム人生、ジ・エンドになるかもしれないのだ。
まだ始まったばかりだというのにそれじゃつまらなすぎる。
という訳で、現在歩きながら戦う方法を考えている所である。
……うん、あの方法なんて良いんじゃないか?
作戦を思いついた俺は、右腕から緑色の触手を出し、そして右手に触手の先端を触れさせる。
それから触手から緑の粘液を分泌させ、俺の手の平には緑色のドロドロした塊が作られていく。
しばらくその塊を形作る事に集中すること数分。
俺の手の平には、リザードマン顔の仮面が乗っかっていた。
うん、うまくできたな。
本当は3つ用意できるのが理想なんだが、1つ作っただけでごっそりと細胞が持ってかれた感じがするし、これ以上作るのは止めておこう。
作ったはいいが、俺が思った通りの効果が出るかどうかも不確かだしな。
有用だったら、余裕のある時にストックすれば良いだろう。
……さて、少し時間も経ってしまったし、急ぐとするか。
俺は「格納」の力で仮面を体の中にしまってから、触手を体の中にしまうと、再び走り出す事にした。
それから走ること十数分。
遠目に三人の大柄なワニの人が歩いているのが見えた。
その中の一人が目隠しをされたリザードマンを背負っているのが見える。
……間違いない。
アイツらがリーサをさらった三人組のクロコダイル族だろう。
俺は周囲にある茂みを利用して、音を立てないようにそっとクロコダイル達に接近していく。
すると、クロコダイル達の話し声が聞こえてきた。
「相変わらず、リザードマンの奴ら、弱っちかったな! アイツらの悲鳴聞いたかよ? マジ貧弱すぎる!」
「ガハハ! 最底辺種族のリザードマンらしい無様な姿だったな! こんなブス女一人にあんなに必死になるとか、ダサすぎて思わず笑っちまうぜ!」
「しかもオレ一人に三人がかりで勝てないでやんの! 本当、みじめすぎるよな、リザードマンって。オレ、リザードマンに生まれなくて本当良かったわー」
そんなゲスな会話を繰り広げるクロコダイル達。
会話の内容から察するに、あのクロコダイル一人が、リザードマン三人を倒したみたいだな。
それだけ、種族の戦力差は圧倒的だということか。
それにしても、リザードマンに生まれなくて良かった、か。
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