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プロローグ
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今思い出してみると、もう何年の月日が流れただろうか。
いつのまにか随分と昔の思い出になったようだ。
時折涼しい風が流れるようになり、秋の気配が感じられるようになった季節。
それでもまだこの土地特有の蒸し暑さが何日に一回かは訪れる。
そんな地元、大阪の関西国際空港から数人の友人に見送られ、私の世界一周旅行は始まった。
記念すべき第1か国目、この旅のスタート地点に選んだのは、大阪から飛行機で約7時間ほどの「オーストラリア」。
大体このころの旅のスタート地点で主流な国といえば、「タイ」や、「中国」、「香港」のアジア圏が多い。
なにかと交通の便もよく、物価の安さ、情報収集のしやすさ、便利さから、その辺りの国をスタート地点に選ぶ旅人が多いのも知っていた。
そんな好条件を差し置き、初めの入国地にオーストラリアを選んだのは、それなりの理由があり。実はこの国の土地を踏むのは今回が2度目になる。
この旅に出る約5年前。
まさにこれから始まる旅の原点とも言えるきっかけにもなった過去がこの国にあった。
少し長い前置きになるが、書かざるを得ない。
当時高校を卒業したばかりの私は、就職をしたものの、今まで自由気ままに過ごしてきた学生生活とのギャップについていけず、現実となった社会人生活に全くなじめなかった。
就職した先は誰もが知る地元の大手企業と言う事もあり、恩師や親、周囲からあたたかい期待を受けていた。
しかし、即刻退職したのだ。
理由は、「ここは自分の居場所ではない」と、全身が危険信号を発していたから。
そんなことを理由にできるはずもなく、約1か月ほどですべてを裏切ることになる。
それからしばらくは日々くすぶり続け、悶々とした憂鬱を募らせ続けていた。
だらだらと、職を探しながらふと目にした広告。
そこには「海外で働き、暮らしてみませんか?」というきらびやかなキャッチコピーが目に映った。
もちろん海外に住んだこともなければ、日本以外の国の知識などゼロに等しい無知の状態。
漠然とした興味はあったものの、まさかそんな事が出来るのかと、頭を殴られたような衝撃に近い。
今思えば、求職中であり、何か自分というものを探し求めている若者をターゲットにした明らかな企業戦略的広告にいとも簡単にはまってしまった訳だが、それでも目の前が急に開け、高揚した気分で一つの夢ができたことは間違いない。
むさぼるようにその広告から知識を蓄えていった私はその広告が「ワーキングホリデー」なる制度であることを知る。
簡単に言うと、「ワーキングホリデー」というVISAを取得し、一定の期間、現地で働く許可を得ながら、1年間の滞在ができるという制度。
ただし、どこの国でもいいわけではもちろんなく、日本とその制度を提携してる国に限られる。
確かオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、あと2か国ほどが当時の選択肢。
今ではその提携国もずいぶん増えたようで、制度も変わりずいぶん一般的になったと聞く。
そして、当時の少ない選択肢の中から、私が初めての海外生活を目指す国に選んだのが「オーストラリア」なのである。
理由は、当時和歌山の海に電車で通う、限りなく丘に近いサーファーだったことによる。
海に囲まれたこの国は、サーフィンが国技のようにメジャーなスポーツとして親しまれており、世界中からグッドウェーブを求めサーファーたちがやってくるという。そんな話だけはどこかで聞き知っていた。
「よし!おれも海外で波に乗りまくって、モテてやるぜ!」的な感覚で至極単純にこの地を選んだと思う。
そうした丘ならではの安易な発想ではあるが、このどうにもとまらないワクワクした気持ちを昇華していくには十分な理由になり、約1年半、日本で懸命に働きながら貯金に励み、夢をみながら、ついに人生初の海外、オーストラリアへ向かうことになるのである。
いつのまにか随分と昔の思い出になったようだ。
時折涼しい風が流れるようになり、秋の気配が感じられるようになった季節。
それでもまだこの土地特有の蒸し暑さが何日に一回かは訪れる。
そんな地元、大阪の関西国際空港から数人の友人に見送られ、私の世界一周旅行は始まった。
記念すべき第1か国目、この旅のスタート地点に選んだのは、大阪から飛行機で約7時間ほどの「オーストラリア」。
大体このころの旅のスタート地点で主流な国といえば、「タイ」や、「中国」、「香港」のアジア圏が多い。
なにかと交通の便もよく、物価の安さ、情報収集のしやすさ、便利さから、その辺りの国をスタート地点に選ぶ旅人が多いのも知っていた。
そんな好条件を差し置き、初めの入国地にオーストラリアを選んだのは、それなりの理由があり。実はこの国の土地を踏むのは今回が2度目になる。
この旅に出る約5年前。
まさにこれから始まる旅の原点とも言えるきっかけにもなった過去がこの国にあった。
少し長い前置きになるが、書かざるを得ない。
当時高校を卒業したばかりの私は、就職をしたものの、今まで自由気ままに過ごしてきた学生生活とのギャップについていけず、現実となった社会人生活に全くなじめなかった。
就職した先は誰もが知る地元の大手企業と言う事もあり、恩師や親、周囲からあたたかい期待を受けていた。
しかし、即刻退職したのだ。
理由は、「ここは自分の居場所ではない」と、全身が危険信号を発していたから。
そんなことを理由にできるはずもなく、約1か月ほどですべてを裏切ることになる。
それからしばらくは日々くすぶり続け、悶々とした憂鬱を募らせ続けていた。
だらだらと、職を探しながらふと目にした広告。
そこには「海外で働き、暮らしてみませんか?」というきらびやかなキャッチコピーが目に映った。
もちろん海外に住んだこともなければ、日本以外の国の知識などゼロに等しい無知の状態。
漠然とした興味はあったものの、まさかそんな事が出来るのかと、頭を殴られたような衝撃に近い。
今思えば、求職中であり、何か自分というものを探し求めている若者をターゲットにした明らかな企業戦略的広告にいとも簡単にはまってしまった訳だが、それでも目の前が急に開け、高揚した気分で一つの夢ができたことは間違いない。
むさぼるようにその広告から知識を蓄えていった私はその広告が「ワーキングホリデー」なる制度であることを知る。
簡単に言うと、「ワーキングホリデー」というVISAを取得し、一定の期間、現地で働く許可を得ながら、1年間の滞在ができるという制度。
ただし、どこの国でもいいわけではもちろんなく、日本とその制度を提携してる国に限られる。
確かオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、あと2か国ほどが当時の選択肢。
今ではその提携国もずいぶん増えたようで、制度も変わりずいぶん一般的になったと聞く。
そして、当時の少ない選択肢の中から、私が初めての海外生活を目指す国に選んだのが「オーストラリア」なのである。
理由は、当時和歌山の海に電車で通う、限りなく丘に近いサーファーだったことによる。
海に囲まれたこの国は、サーフィンが国技のようにメジャーなスポーツとして親しまれており、世界中からグッドウェーブを求めサーファーたちがやってくるという。そんな話だけはどこかで聞き知っていた。
「よし!おれも海外で波に乗りまくって、モテてやるぜ!」的な感覚で至極単純にこの地を選んだと思う。
そうした丘ならではの安易な発想ではあるが、このどうにもとまらないワクワクした気持ちを昇華していくには十分な理由になり、約1年半、日本で懸命に働きながら貯金に励み、夢をみながら、ついに人生初の海外、オーストラリアへ向かうことになるのである。
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