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2章~時の契約~
14.~迷深の森への落下~
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「起きろ、朝だ!」
荒く体を揺さぶられて目覚めが最悪だ。
「うぅん・・・」
しぶしぶ目を擦りながら目の前のジェロルドを見上げた。
「飯!これなら食えるか?」
そういって差し出したのは、赤くて丸い果実が2つで、みためはりんごのようだった。
昨日の夜自分だけ食べたのが悪いと気を使わせてしまったのだろうか。
ジェロルドの足には泥と大き目の傷、腕にはいくつかの小さな切り傷があった。
「ありがとう」
素直に感謝を述べた。朝早くから遠くまで探しにいってくれたのだろう。
照れくさそうにジェロルドは結衣から離れて背を向けたまま自分の分の食事をした。
「ねぇ、ジェロ?この辺に水あるかな?」
「あ?!なんだ・・・それ・・・」
振り向きざまにジェロルドは眉を顰めたまま結衣を見据えた。
「あ、えっと、、名前長くて呼びずらいから・・・駄目かな?」
果実を両手で持ったまま上目遣いにジェロルドを見上げていった。
「・・・・もういい・・好きにしろよ、・・・水なら外に流れてる」
観念したようにため息をついてからまた結衣に背を向け朝ごはんにかぶり付いた。
果物を急いで頬張って外へ出た。
薄暗い夜には気がつかなかったが小屋のすぐわきを小さな川が流れていた。
ハンカチを水で濡らすとすぐに小屋の中へ戻った。
濡らしたハンカチを手にジェロルドに近づいていく。
「何だよ?・・俺様の後ろに立つな・・・」
「傷、見せて」
「・・・・?」
「手当てするから」
「これくらい舐めておけば治る」
腕の擦り傷を見てから結衣に視線を戻した。
「足のほう」
「・・・・・」
泥のついたままの両足、泥とは別の血が混じった足跡が小屋の中にいくつかあった。
「これくらい舐めておけば・・・」
「いいから、見せて」
言いかけたところに結衣がさえぎる様に言った。足なんて届かなくて舐めれないのは知ってる。
「・・・・・」
椅子に腰を下ろして素直に両足を結衣に見せる。
泥を丁寧に拭き取ると、傷口が見えた。
結構ぱっくり切れて血が滲んでいる。
血をふき取り、ポッケから必須アイテムを取り出した。
「なんだそれ?」
「絆創膏!」
傷口にぺたりと貼り付けた。
「ばんそう、こう?」
「私も良く怪我するから、持ち歩いてるの!」
自慢げに言い胸を張る結衣。
よく怪我をする・・・自慢することなのだろうか・・・・?不思議そうな表情で結衣を見詰めた。
「変なやつだな。お前」
唐突にジェロルドが言う。
「お前じゃないわ、結衣よ」
「・・・ゆい・・・?」
「そう、結衣・・名前で呼んだほうが仲良くなれると思うの」
「・・・・・べ、べつに、仲良くする気なんてない、連れが見つかるまでだ!」
「そうだとしても、それまでは、仲良くしよう?そのほうが楽しい」
にっこり微笑んで結衣が言った。
「・・・・」
ジェロルドは無言で椅子から立ち上がり、扉のほうへ歩いていった。
「さっさといくぞ・・・・結衣」
「!」
すぐに照れくさそうに俯いて外へ出て行くと結衣も慌てて追いかけ外へ出た。
「えへへ」
「なんだ、気持ち悪い・・・」
「だって、名前呼んでくれた」
「呼べって言っただろう!?」
「もっかい呼んで?よく聞こえなかったから」
「断る!」
「いいじゃん、呼ぶくらい」
「しつこい!」
すぐ後ろを歩いてた結衣の姿が視界から消えていた。
振り向くと地面に座り込んでいる結衣の姿が見えた。
「大丈夫か?結衣?」
慌てて戻って駆け寄った。
「えへへ、何ともないよ、大丈夫」
何ともないようだ・・・。演技か・・・。
「・・・・」
ため息を吐いて結衣に手を差し出し立たせると再び歩き出した。
多い茂った森を抜け、開けたところに出た。
「あまり前へでるなよ?崖だ、おちても助けられないぜ?」
ジェロルドがそう忠告する。
きれいに晴れ渡った青い空、眼下に広がる広大な緑のじゅうたんのような森。
少し先にみえる、街とさらに遠くにぼんやりと見える大きなお城。
「あのお城は?」
「ああ、魔王が治めて住んでる魔王城だな」
「この世界の人は、王様に様つけないの?」
疑問を口にした。
「んー?、つけるぞ・・・俺様はつけないがな?」
どうしてだろう・・・・。その疑問は合えて口にしない。なんか聞いてはいけないような気がした。
「・・どのへんから探すの?」
「城付近には一般的に近付かないだろうから、人里離れた土地か・・・」
そう呟きながらふと視線を結衣にむける。
「はぁああああ?!」
「え?」
「お、おま、前に出るなっていっただろう!?」
結衣の足元の崖が今にも崩れそうに亀裂が入っていた。
「ええええ・・・」
「じっとしてろ、いいか、うごくなよ?」
「う、うん」
ゆっくりとジェロルドが結衣に近づいていく。
「ちちち・・」
鳥のような生物が結衣の頭の上に止まった。
「え・・・今どこから来た・・・・?」
「ぇ、何この子?」
結衣は頭に手をやって小鳥を捕まえ見つめた。緑色の円らな瞳に結衣の姿が映った。
「馬鹿!!動くなってあれほど!!!」
「あ・・・」
思い出したようにジェロルドに視線を戻した。
結衣の足元の崖は崩れて体は宙に投げ出されていた。
「嘘・・・・また?!きゃああああああ」
ぎゅっと目を瞑る。
いつまでたっても落ちないから、不思議そうに片目だけ開けて辺りを見回した。
「あれ?」
両目を開けて今度はじっくり自分の置かれた状況を確認する。
辺りは森の中。つまり落ちて下の広大な森の中に居るということ・・。
どこにも怪我はないようだ。どこも痛くはない。
足は地面には着いてない、宙ぶらりん状態・・・木にでも引っかかったのだろうか、恐る恐る上を見上げた。
「えええ?」
大きな黒い狼が結衣の服を銜えたまま結衣をあきれた様な表情で見つめていた。
「結衣、お前ほんと最悪だ・・・まさかほんとに落ちるとは・・・・」
そういいつつ、銜えていた服を離して地面に下ろした。
「え?」
「なんだ?その間抜け面は?まさか、俺様を忘れたとでもいうのか?」
この偉そうな上から目線の口調・・・。思い当たるのは1人しかいない。
「・・・ジェロ?」
「ああ、この姿初めてだったか?」
結衣は素直に頷いた。
「怖いか?」
そういいながら、嘲笑うように口を開け青紫の瞳を結衣に向ける。
大きく裂けた口には鋭い牙がはえ、長い体毛とすらりと伸びた四肢の鋭い爪、長い尻尾は優雅に揺れていた。
結衣は静かに首を横に振った。
ジェロルドは面白くなさそうに大きな黒狼から姿をかえた。
「ところで、さっきの鳥・・・」
「あ」
思い出したように結衣は自分の手に視線を向けた。よかった潰してない様だ。
水色の羽毛に長い尻羽、緑色の目を結衣に向けたまま観察でもするよう首をかしげながらに小さく鳴いた。
「どこから来たんだろう?」
結衣が呟く。
突然小鳥は2人の前で霧のように空に消えた。
「え・・・?」
「消えた・・・」
唖然としてさっきまで捕まえていた手を凝視した。やはりもう鳥の姿はどこにも見えなかった。
「・・・ああ、そうだ・・・いい忘れていた」
話題を変えるようにジェロルドが言った。
「何?」
「此処・・・この森な・・・あれだ・・・」
「だから・・・何?」
「上から見てたからわかると思うが・・・恐ろしく広い」
「うん」
崖の上から覗き込んでいたからそれは知っている。
「その上、迷深の森と呼ばれている」
「えっと・・・道の通りにいけば・・・?」
いいかけた結衣の台詞を遮ってジェロルドが口を開いた。
「道なんてないぞ?・・・深い霧に覆われていて、入り口付近でも出口に着くまで何10年もかかる」
さらりと平然とした表情で言った。
「入り口付近でも・・・?ここって・・どの辺?」
「さぁ・・・真ん中らへんじゃないか?上から落ちてきたし・・・」
「俺様はそんな瞬きみたいな時間気にしないから、関係ない」
「・・・・・私お婆さんになっちゃうよ?!」
黙って考えていた結衣が慌ててジェロルドに詰め寄った。
「俺様には関係ないな」
「ちょ、薄情もの!!!」
ジェロルドをポカポカと殴りつける。
「うるさい」
殴りつけていた結衣の手首を捕まえこれ以上の抵抗を阻止した。
「ジェロはいいの?」
「何が・・・・?」
「私が、お婆さんになっても一緒に横歩くのよ?もしくは背負ってくれるの?」
「・・・・・・」
暫く考えるような素振りを見せた後ジェロルドは本気で迷惑そうな嫌そうな表情を結衣にむけた。
「やっぱり嫌なんじゃん・・・」
「年寄りを背負うとか・・・断固拒否する!」
きっぱり言い放った。
「・・・・」
「人間は、脆くて薄命だな・・・」
掴んでいた手首に視線を向ける、力を少しでも入れれば今にも折れてしまいそうなほど細い手首から手を離した。
「早くこの森からでて、ジンを探さないと」
「そうだな・・・年寄りを背負いたくはないからな、努力はする」
まだ引きずっているようだ。
2人は出口を探して深い霧の漂う生茂った森の中を歩き出した。
荒く体を揺さぶられて目覚めが最悪だ。
「うぅん・・・」
しぶしぶ目を擦りながら目の前のジェロルドを見上げた。
「飯!これなら食えるか?」
そういって差し出したのは、赤くて丸い果実が2つで、みためはりんごのようだった。
昨日の夜自分だけ食べたのが悪いと気を使わせてしまったのだろうか。
ジェロルドの足には泥と大き目の傷、腕にはいくつかの小さな切り傷があった。
「ありがとう」
素直に感謝を述べた。朝早くから遠くまで探しにいってくれたのだろう。
照れくさそうにジェロルドは結衣から離れて背を向けたまま自分の分の食事をした。
「ねぇ、ジェロ?この辺に水あるかな?」
「あ?!なんだ・・・それ・・・」
振り向きざまにジェロルドは眉を顰めたまま結衣を見据えた。
「あ、えっと、、名前長くて呼びずらいから・・・駄目かな?」
果実を両手で持ったまま上目遣いにジェロルドを見上げていった。
「・・・・もういい・・好きにしろよ、・・・水なら外に流れてる」
観念したようにため息をついてからまた結衣に背を向け朝ごはんにかぶり付いた。
果物を急いで頬張って外へ出た。
薄暗い夜には気がつかなかったが小屋のすぐわきを小さな川が流れていた。
ハンカチを水で濡らすとすぐに小屋の中へ戻った。
濡らしたハンカチを手にジェロルドに近づいていく。
「何だよ?・・俺様の後ろに立つな・・・」
「傷、見せて」
「・・・・?」
「手当てするから」
「これくらい舐めておけば治る」
腕の擦り傷を見てから結衣に視線を戻した。
「足のほう」
「・・・・・」
泥のついたままの両足、泥とは別の血が混じった足跡が小屋の中にいくつかあった。
「これくらい舐めておけば・・・」
「いいから、見せて」
言いかけたところに結衣がさえぎる様に言った。足なんて届かなくて舐めれないのは知ってる。
「・・・・・」
椅子に腰を下ろして素直に両足を結衣に見せる。
泥を丁寧に拭き取ると、傷口が見えた。
結構ぱっくり切れて血が滲んでいる。
血をふき取り、ポッケから必須アイテムを取り出した。
「なんだそれ?」
「絆創膏!」
傷口にぺたりと貼り付けた。
「ばんそう、こう?」
「私も良く怪我するから、持ち歩いてるの!」
自慢げに言い胸を張る結衣。
よく怪我をする・・・自慢することなのだろうか・・・・?不思議そうな表情で結衣を見詰めた。
「変なやつだな。お前」
唐突にジェロルドが言う。
「お前じゃないわ、結衣よ」
「・・・ゆい・・・?」
「そう、結衣・・名前で呼んだほうが仲良くなれると思うの」
「・・・・・べ、べつに、仲良くする気なんてない、連れが見つかるまでだ!」
「そうだとしても、それまでは、仲良くしよう?そのほうが楽しい」
にっこり微笑んで結衣が言った。
「・・・・」
ジェロルドは無言で椅子から立ち上がり、扉のほうへ歩いていった。
「さっさといくぞ・・・・結衣」
「!」
すぐに照れくさそうに俯いて外へ出て行くと結衣も慌てて追いかけ外へ出た。
「えへへ」
「なんだ、気持ち悪い・・・」
「だって、名前呼んでくれた」
「呼べって言っただろう!?」
「もっかい呼んで?よく聞こえなかったから」
「断る!」
「いいじゃん、呼ぶくらい」
「しつこい!」
すぐ後ろを歩いてた結衣の姿が視界から消えていた。
振り向くと地面に座り込んでいる結衣の姿が見えた。
「大丈夫か?結衣?」
慌てて戻って駆け寄った。
「えへへ、何ともないよ、大丈夫」
何ともないようだ・・・。演技か・・・。
「・・・・」
ため息を吐いて結衣に手を差し出し立たせると再び歩き出した。
多い茂った森を抜け、開けたところに出た。
「あまり前へでるなよ?崖だ、おちても助けられないぜ?」
ジェロルドがそう忠告する。
きれいに晴れ渡った青い空、眼下に広がる広大な緑のじゅうたんのような森。
少し先にみえる、街とさらに遠くにぼんやりと見える大きなお城。
「あのお城は?」
「ああ、魔王が治めて住んでる魔王城だな」
「この世界の人は、王様に様つけないの?」
疑問を口にした。
「んー?、つけるぞ・・・俺様はつけないがな?」
どうしてだろう・・・・。その疑問は合えて口にしない。なんか聞いてはいけないような気がした。
「・・どのへんから探すの?」
「城付近には一般的に近付かないだろうから、人里離れた土地か・・・」
そう呟きながらふと視線を結衣にむける。
「はぁああああ?!」
「え?」
「お、おま、前に出るなっていっただろう!?」
結衣の足元の崖が今にも崩れそうに亀裂が入っていた。
「ええええ・・・」
「じっとしてろ、いいか、うごくなよ?」
「う、うん」
ゆっくりとジェロルドが結衣に近づいていく。
「ちちち・・」
鳥のような生物が結衣の頭の上に止まった。
「え・・・今どこから来た・・・・?」
「ぇ、何この子?」
結衣は頭に手をやって小鳥を捕まえ見つめた。緑色の円らな瞳に結衣の姿が映った。
「馬鹿!!動くなってあれほど!!!」
「あ・・・」
思い出したようにジェロルドに視線を戻した。
結衣の足元の崖は崩れて体は宙に投げ出されていた。
「嘘・・・・また?!きゃああああああ」
ぎゅっと目を瞑る。
いつまでたっても落ちないから、不思議そうに片目だけ開けて辺りを見回した。
「あれ?」
両目を開けて今度はじっくり自分の置かれた状況を確認する。
辺りは森の中。つまり落ちて下の広大な森の中に居るということ・・。
どこにも怪我はないようだ。どこも痛くはない。
足は地面には着いてない、宙ぶらりん状態・・・木にでも引っかかったのだろうか、恐る恐る上を見上げた。
「えええ?」
大きな黒い狼が結衣の服を銜えたまま結衣をあきれた様な表情で見つめていた。
「結衣、お前ほんと最悪だ・・・まさかほんとに落ちるとは・・・・」
そういいつつ、銜えていた服を離して地面に下ろした。
「え?」
「なんだ?その間抜け面は?まさか、俺様を忘れたとでもいうのか?」
この偉そうな上から目線の口調・・・。思い当たるのは1人しかいない。
「・・・ジェロ?」
「ああ、この姿初めてだったか?」
結衣は素直に頷いた。
「怖いか?」
そういいながら、嘲笑うように口を開け青紫の瞳を結衣に向ける。
大きく裂けた口には鋭い牙がはえ、長い体毛とすらりと伸びた四肢の鋭い爪、長い尻尾は優雅に揺れていた。
結衣は静かに首を横に振った。
ジェロルドは面白くなさそうに大きな黒狼から姿をかえた。
「ところで、さっきの鳥・・・」
「あ」
思い出したように結衣は自分の手に視線を向けた。よかった潰してない様だ。
水色の羽毛に長い尻羽、緑色の目を結衣に向けたまま観察でもするよう首をかしげながらに小さく鳴いた。
「どこから来たんだろう?」
結衣が呟く。
突然小鳥は2人の前で霧のように空に消えた。
「え・・・?」
「消えた・・・」
唖然としてさっきまで捕まえていた手を凝視した。やはりもう鳥の姿はどこにも見えなかった。
「・・・ああ、そうだ・・・いい忘れていた」
話題を変えるようにジェロルドが言った。
「何?」
「此処・・・この森な・・・あれだ・・・」
「だから・・・何?」
「上から見てたからわかると思うが・・・恐ろしく広い」
「うん」
崖の上から覗き込んでいたからそれは知っている。
「その上、迷深の森と呼ばれている」
「えっと・・・道の通りにいけば・・・?」
いいかけた結衣の台詞を遮ってジェロルドが口を開いた。
「道なんてないぞ?・・・深い霧に覆われていて、入り口付近でも出口に着くまで何10年もかかる」
さらりと平然とした表情で言った。
「入り口付近でも・・・?ここって・・どの辺?」
「さぁ・・・真ん中らへんじゃないか?上から落ちてきたし・・・」
「俺様はそんな瞬きみたいな時間気にしないから、関係ない」
「・・・・・私お婆さんになっちゃうよ?!」
黙って考えていた結衣が慌ててジェロルドに詰め寄った。
「俺様には関係ないな」
「ちょ、薄情もの!!!」
ジェロルドをポカポカと殴りつける。
「うるさい」
殴りつけていた結衣の手首を捕まえこれ以上の抵抗を阻止した。
「ジェロはいいの?」
「何が・・・・?」
「私が、お婆さんになっても一緒に横歩くのよ?もしくは背負ってくれるの?」
「・・・・・・」
暫く考えるような素振りを見せた後ジェロルドは本気で迷惑そうな嫌そうな表情を結衣にむけた。
「やっぱり嫌なんじゃん・・・」
「年寄りを背負うとか・・・断固拒否する!」
きっぱり言い放った。
「・・・・」
「人間は、脆くて薄命だな・・・」
掴んでいた手首に視線を向ける、力を少しでも入れれば今にも折れてしまいそうなほど細い手首から手を離した。
「早くこの森からでて、ジンを探さないと」
「そうだな・・・年寄りを背負いたくはないからな、努力はする」
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2人は出口を探して深い霧の漂う生茂った森の中を歩き出した。
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